帰ろうとして立ち上がっていた三鷹も、また話しの輪に加わった。
宮城が電話に専念しているのをいいことに、その彼女のうわさ話をするのである。
それにしても、だ。
平日の夜である。時刻は深夜一時をまわっている。
宮城と宝田、そして黒川は浪人だから、いくら夜更かしをしてもいいだろうが、三鷹は翌朝も出勤しなければならない会社員なのである。
大学生になったばかりの尾上も、まだ一年生だから、午前中から授業があるはずだ。
それでも、この連中はダベり続け、共通の話題でいつまでも笑いあっている。居間には煙草とアルコールの匂いが満ちていて、
「明日の夜も集まろうか」などと話している。
みんな、若いのだ。この年で19歳になろうという歳だ。常にエネルギーで満ちあふれている。
こうして仲間が集まると、急に思いつき、夜にバイクで遠出をしたこともあった。港や渓谷で朝を迎え、三鷹などはそのまま出勤していくのである。
若い頃というのは、そんな下らないことに費やすエネルギーが、無尽蔵にあったように思われる。
さて、宮城邸の電話であるが・・・。
宮城が電話に専念しているのをいいことに、その彼女のうわさ話をするのである。
それにしても、だ。
平日の夜である。時刻は深夜一時をまわっている。
宮城と宝田、そして黒川は浪人だから、いくら夜更かしをしてもいいだろうが、三鷹は翌朝も出勤しなければならない会社員なのである。
大学生になったばかりの尾上も、まだ一年生だから、午前中から授業があるはずだ。
それでも、この連中はダベり続け、共通の話題でいつまでも笑いあっている。居間には煙草とアルコールの匂いが満ちていて、
「明日の夜も集まろうか」などと話している。
みんな、若いのだ。この年で19歳になろうという歳だ。常にエネルギーで満ちあふれている。
こうして仲間が集まると、急に思いつき、夜にバイクで遠出をしたこともあった。港や渓谷で朝を迎え、三鷹などはそのまま出勤していくのである。
若い頃というのは、そんな下らないことに費やすエネルギーが、無尽蔵にあったように思われる。
さて、宮城邸の電話であるが・・・。