何事にも激しやすい宮城に振り回された経験は、これまで何度もあった。
そのたびに徹夜でなだめたり、現れもしないケンカ相手に立ち回ろうとしたり、妙ちくりんな場所に付き合わされたりしている。
しかしいずれも、終わってみれば、
「なあんてことないじゃないか! まったくあいつは大げさだ!」
という程度の出来事に過ぎないのである。
宮城は、自分で事件を大きくしてしまう傾向があった。
そのほとんどは男女関係のことだが、すぐに死ぬだの何だのという話しになってしまう。
そういう時の宮城に対して、他の4人は辟易していた。
しかしそんな彼の性向を知りつくしているからこそ、4人はこの夜、立ち去らなかったと言える。
事件に巻き込まれるであろうことは、充分承知している。
何だかんだといって、この連中は仲間なのだ。
仲間同士というのは、利害を超えた関係で動いていくものだ。
「あいつはしょうがない奴だ」と言いながらも、見捨てるようなことは決してないのである。
もっとも...。
他の4人も、実はこうした騒ぎを喜んでいるような部分もある。
何しろ若い男たちのことだ。事件・騒動を面白がり、仲間同士で共有したいという意識も強くあったのだ。
そのたびに徹夜でなだめたり、現れもしないケンカ相手に立ち回ろうとしたり、妙ちくりんな場所に付き合わされたりしている。
しかしいずれも、終わってみれば、
「なあんてことないじゃないか! まったくあいつは大げさだ!」
という程度の出来事に過ぎないのである。
宮城は、自分で事件を大きくしてしまう傾向があった。
そのほとんどは男女関係のことだが、すぐに死ぬだの何だのという話しになってしまう。
そういう時の宮城に対して、他の4人は辟易していた。
しかしそんな彼の性向を知りつくしているからこそ、4人はこの夜、立ち去らなかったと言える。
事件に巻き込まれるであろうことは、充分承知している。
何だかんだといって、この連中は仲間なのだ。
仲間同士というのは、利害を超えた関係で動いていくものだ。
「あいつはしょうがない奴だ」と言いながらも、見捨てるようなことは決してないのである。
もっとも...。
他の4人も、実はこうした騒ぎを喜んでいるような部分もある。
何しろ若い男たちのことだ。事件・騒動を面白がり、仲間同士で共有したいという意識も強くあったのだ。