
東京の人が千葉に遊びに行くとき。
電車にしろ車にしろ、馬蹄のカタチをした東京湾沿いに、ぐるーっと回って行くことになります。これがなかなかの長距離。例えば、羽田空港のある大田区あたりから木更津まで行くとなると、え~、だいたい100kmの距離がありますね。電車だと2時間くらい。車だと高速湾岸線を使って、かつ空いていれば1時間半。
「そんなら直線で行ってみっか!」と海の上を結んでしまったのが、東京湾横断フェリーと、東京湾アクアライン(高速道路)であります。
今回は、東京湾フェリーというのに乗ってみました。横須賀市の久里浜港を出て、富津市(木更津の南)の金谷港まで行くやつです。

さらばさらばと横須賀発電所をあとにする
このフェリーは、馬蹄型の東京湾の、一番狭まったところを航行します。対岸までを直線にすると、ほんの11kmくらいしかありまへん。
ここは浦賀水道と言われているところで、こんなすぼまったところを軍艦、タンカー、貨物船、ヨットに釣り船とすごい数の船が航行しているのです。フェリーのデッキから眺めているだけでも、もううじゃうじゃと走っているのです。
「ペリーさんはこんな狭いところをわざわざ入ってきたのだなあ」などと空想していると、あっという間に金谷に到着してしまった。なんと40分足らずである。
お茶のコマーシャルごっこをする筆者。潮風をたっぷり吸い込まんとし、鼻腔は全開状態である(ややなぎら顔)。こういうバカなことをしているうちに、前方には早くも房総半島が見えてきた。