ここは我が家のおトイレ。そしてこれはトレペのホルダー。
「なんだなんだ、ナニヲ撮っているのだ???」とお思いでしょうが、どうかそのたおやかな目元に微笑を浮かべて、読み続けてくだされ。
もともと付いていたプラスチック製のホルダーが、経年劣化のために壊れてしまったのですね。そこでハンズに赴いて、カタログを眺めてこのアルミ製の製品を注文したのです。だからこの画像はカタログに載っていたのと全く同じです。
しかし実際に入手したものには、小さな輪ゴムが付属しておりました。説明書通りに設置すると、こうなった。
この輪ゴムは、トレペがくるくる廻りすぎないようにとの策ですね。しかしデザイナーはそこまで考えてなかったと思う。せっかくの美しいアルミ単一素材の直線的ラインが、これでは輪ゴム部分で寸断されてしまう。それにアルミだけだったら半永久的に使えるだろうけど、輪ゴムなんて何年かしたら劣化してしまうし。
だから、この輪ゴムは製品化した段階で追加されたのでしょう。僕がデザイナーだったら一寸ヘコムなあ。
これが妥協というものなのですね。血気盛んな頃だったら、その言葉さえ否定していた、妥協という観念。
美しく、ボタン一つ一つの質感まで考えられたリモコンに、実際使う人はラップを巻いたりします。凝った装丁の文庫本に、カバーをかけたりします。
それが人々の、リアルな生活。
追:え~、トレペを差した状態の画像は割愛いたしますた。あまりにも、その、生々しいおトイレ的な絵になるもので。へっへっへ。
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