超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

鎌倉を歩く

2013-04-01 22:06:36 | 旅行お出かけ
新学期、新年度の始まる4月1日、その前日に半日かけて鎌倉の街を歩き回った(帰宅したら何と1万5100歩!)。とある縁から初めて訪れたいお寺があったのである。
「何か新しい事が始まる時、行っておくといいよ」つぶやきさんの家にお邪魔して久しぶりにお会いしたスピリチュアルヒーリングの先生がご自身で足を運んで教えてくださったそうなのだ。何でも鎌倉最古のお寺らしい。八幡宮や大仏に長谷観音、銭洗い弁天やら鎌倉五山の名寺などさすがに子供の頃から遠足やハイキングでたくさん訪れたが、このお寺は聞いたことがなかった。私自身は新年度という以外に何が変わるというわけでもないのだが、息子甘辛の場合は新しい高校生活が始まるので是非ともお参りしておきたかった。

しかし春休みに入っても友達と遊び惜しんだりサッカーで忙しかった息子はとうとう最終日の31日になっても時間を作れずに、代わりに我々がお参りしてくることになった。それこそ前年度最後の休日だったのだが、かなり寒い1日で時折雨もぱらつくような天気だった。昼も近くなってからの出発だったが、春休みで桜もまだ見られるこの時期、乗用車で行っても駐車場がないだろうから、少し不便だが一旦片瀬江ノ島駅に出て江ノ島駅まで歩き、江ノ電で鎌倉駅に向かうことにした。(チャリだと雨が降ったときに困る)昨年冬に駅周辺を散歩した時にあった小鳥のマスコットがまだ防寒服を着ていた。

  

この時期、途中乗車ではえらく混み合っているかと思われた江ノ電も比較的空いていた。鎌倉に向かう道のりで「珍しい路面電車としての走行」「海岸線に出たときの風景」「トンネルの由来」など観光案内のようなアナウンスを車掌がしてくれるのだ。鎌倉駅はそれほど混雑はしていなかったが、小町通りに入るとやたらめったら観光客がごった返していた。いつもの光景だ。ここを歩くのは1年ぶりくらいだろうか?この街は来る度に店が変わってしまっているところと、何十年も続いている店が同居している。読み返すにはどこか分からぬが、私の興味対象が変わっていないのでおそらく前回と同じようなものばかり目についているだろう。

入り口にある「イワタ珈琲店」、大昔からここに店を構えている。妻は分厚いホットケーキが有名と言っていたが何の変哲もない店で雑誌などで取り上げられて一躍脚光を浴びたという話も聞いていなかったが、店の中は空席を待つ客でごった返していた。ウルトラネクタイを何本も購入したお馴染みのおもちゃ屋「ちょっぺー」、小さな子供が「絶対インチキに決まってるよなー」という隕石やアンモナイト、三葉虫の化石を販売する謎の店を発見・・・流行りものなのかこの周辺には石ころ館とかいう店をはじめとしてパワーストーンなどを扱う店がやたらに多い。 各地の桜を扱う花屋も結構賑わっている。

    

そして気付いてないだけなのかもしれないが、面白いものを売る店が増えていくような気がする。おーっ、江ノ島の雑貨屋にあった「水(雨)に濡れると模様が浮かび上がる傘」が店頭販売されている。おやじが物珍しがるギャル(死語?)たちに色々と説明をしているようだ。その横になんと!同じ雑貨屋で衝動買いした「忍者傘」らしきものがあるではないか?!しかも柄の部分がこちらは金属光沢に光っている。。。思わず手にとって眺めてみると、さらに驚くことに水に濡れると28種類の武将の家紋が浮かび上がるというのだ!「今日だけ特別価格だよ」おやじの追い討ちが私を悩ませた。通常2840円が半額以下の1260円。。。うーむ、ハイパワー忍者傘か・・・完全に敗北した気がした。その横にあった新兵器忍者折畳傘や小銃型傘を眺めていると妻は冷たく先を歩いて行ってしまった。

  

その先の「お箸や」で妻は私が傘を眺めた時間の倍以上かけて自分と息子甘辛の箸を選んでいた。私の使っている箸は10年くらい前に上海の中華街でお土産に3元で購入したひねり箸だったが、彼女らのは最近傷みが激しく買い替えるつもりだったらしい。店内には様々な種類が置いてあった。干支にちなんだ模様や江戸文様の渋い箸、「男箸」というただぶっとくてごっついだけの箸やパワーストーン入りの箸、そして極めつけは「箸鉄用」という新幹線N700系の形をした箸だ。妻は息子用の箸には昔友人が着ていた「中ラン」の内側にあった刺繍のような「龍」模様の箸に名前を彫り込んでもらっていた。なーんか以前来たときよりも、石、傘、箸など微妙な流行り(流行らせ?!)モノの店が増えてきたような気がする。 身近なガラスの器を高熱で変形させ一輪刺しを作っている店もある。鎌倉の小町通りというのは随分栄枯盛衰があるようだが、いつ歩いても実に面白い。

    

さて八幡宮に入ると「段葛」の桜はだいぶ散ってしまっていたが、源平池の方はほぼ満開時の様子をキープし、池に落ちた花びらが美しかった。本宮したの舞殿では何やらたくさんの宮司が整列して行事を行っている。鶴岡八幡宮では『金槐和歌集』を編纂した源実朝公の功績を称え献詠披講式という催しが開催されるのだそうだ。どうも短歌を募集してこれを神前にお供えするとともに、優秀作品を披講する行事らしい。もうすぐ鎌倉まつりだ。昨年はちょうどパレードの時にあたったが、一度でよいから、流鏑馬というものを見てみたいと思っている。ホントは練習の場を提供してもらえるなら修行の上、実際に馬に乗って的を射抜いてみたいものだ。

          

大震災のちょうど1年くらいに強風で倒伏してしまった御神木の大銀杏も残った根から若芽が生長したそうだ。源氏滅亡の事件となった源実朝暗殺時に下手人の「公暁」が隠れて待ち伏せしていたという有名な大銀杏だ。大木が折れてしまった後に出る若芽を「ヒコバエ」といい、HPでは順調に生育と書いてあったが、どれがそれなのかよく分からない。樹齢1000年近くあると言われた親の巨木は倒伏してしまった時の根っこの部分は別の場所に移されてしまっているので株がほとんどない「挿し木」のような状態であまり予断は許さない。格調高いパワーでぜひ復活してほしいものだ。
そのまま本宮へ上りいつもの通り「私利ではなく、無病息災」を祈り、流鏑馬の馬場を東に向かったのである。


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4 コメント

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Unknown (小夏)
2013-04-02 17:23:19
師匠、こんにちはー!プチお久しぶりです^^
「忍者傘」、水に濡れると家紋が浮かび上がるなんてきてますねー
私は新幹線N700系箸にまいってしまいまいそうです!
それに「中ラン」って、中学学ランの略でしょうか?刺繍の裏地、、クスクス、わかるわぁ~、、今でもあるのかな^^
流鏑馬、師匠に似合いそうです。先日友人がニュージーランドでご夫婦で「心得のある初心者グループ」に入って自然の中を歩いてきたと写真を見せてもらいながらお土産話を聞きました♪師匠ご夫妻がコロラドでテンガロンハットかぶってに乗るっているのもあり?うふふ~^0^

ヨロイヅカさんのクッキーめっちゃ美味しかったですごちそうさまでしたー
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Unknown (磯辺太郎)
2013-04-03 16:38:15
小夏様

こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
もともと江ノ島の雑貨屋で見たのは水に濡れると花びらの模様が現れる傘で、同じものが店頭にあったのですが、なんと忍者傘まで同じ仕様になっていたとは知りませんでした。(うーん、ずいぶん迷いました)
N700系の箸鉄、ちゃんとした大人用の箸でしたよ。手首側の先端がN700系先頭車両になってるんです。ファンには喜ばれそうでしたねー。

中ランの「中」は中学ではなくて、長さのことです。長ラン(これは応援団か昔のド不良)、短ラン(これはどうも最近の不良の流行り?!)、そこそこ締まって見えたのが中ランです。
おーっ、外国での乗馬!すごく憧れます。コロラドで「慌てん坊将軍」のコスチュームで駆け巡ってみたいです。妻が乗ったら「おんな浮世絵 紅之介参る!」ですねー。

クッキー喜んでいただいてうれしいです。でもあの店のスイーツってものすごく甘く感じます。
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Unknown (小夏)
2013-04-03 18:04:04
またまたスイーツ、ボリューム下げ気味にいきます。
ヨーロッパの一流どころで修行された方々のは、私は季節や自分の目盛を調節して接するようにしています。
ご存じのように、日本はお芋の煮っ転がしにもお砂糖を使うのですが、フランス料理にはお砂糖は使われていませんよね。その分、デザートで甘味を取るのだそうです。
それと、気候、、日本より緯度が高いので体力的に必要なのかな・・と。
じゃぁ、ここは日本だからそれに合わせてよ、、っていう意見もあるようですけどね~^^
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Unknown (磯辺太郎)
2013-04-04 16:51:00
小夏様

なるほど一流どころのスイーツにはそれなりに自分も調節が必要なのですね。
フランス料理には砂糖は使われないのでデザートで甘みをとる・・・これは勉強になりました。
その国々によって全体のバランスが取られてるんですね。今、甘み(カロリー?)を抑えた菓子をよく見ますが、ヨロイヅカさんのはこれこそ「本場」という感じなのですねえ。(畏敬のまなざし)
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