不思議な「中国・ロシアの関係」
もともと社会主義国だったロシア(旧ソ連)から幾多を取り入れた中国でしたが、深刻過ぎる対立もまたあり、国境が一応定まったとは言え、根強い対立がなくなったとは言えない両国です。
特にこの中国・ロシアの微妙な対立は、対米策で顕著に見られます。
両国の北朝鮮対応は、対米の違いに従属するものであり、私には
対米 ≫ 対中(露の場合) ≫ 対北朝鮮
対米 ≫ 対露(中国の場合) ≫ 対北朝鮮
と思われ、北朝鮮は中国・ロシアの微妙な対立関係を巧みに操っており、まさに瀬戸際外交そのものです。
この中国・ロシアの対立を、対米で詳しくみると
反トランプであり、民主党のほうがだましやすいとみているのでしょう。
トランプが大統領2年目を迎える2018年ごろからあやしくなり始めたトランプの「対中貿易関税問題」。2018年中間ごろからは、一層危なくなってきました。
私は昔から、中国の言動に賛成するところはほとんどありませんが、トランプの「いきなり豹変」するかのような手法には、中国ほどではなくても、違和感があります。
この根底には「中国のなりふり構わぬ世界制覇への言動」があり、トランプからみれば「米から得た富を反米に使ってきた」と言えるのでしょう。
これら策略を、米大学でもあやしいと気づき始めたようで、留学生や移民者を利用した陰謀に、危機感をもち始めました。
中国共産党の「身の程を考えない太平洋支配の野望」に世界中が反発し、もはや「かわいそうな貧しい中国」という概念はなく、中国は「危険な独裁国」というイメージになってきました。
中国が、ロシアと同じように一層隠ぺい言動に走るのは、間違いのないところです。
ただしロシアと違うのは、ほとんどすべての面で「偽装」できるのが中国共産党の強みです。
ロシアはむしろ明確に反発するので分りやすいとも言えます。
そうです、中国は「反省している」ように黙ってしまいますが、反省するどころか、ひどい反撃を試みるのです。これが漢族であることを、お忘れなく。
反クリントンであり、共和党のほうがだましやすいとみているのでしょう。
トランプのロシア疑惑は、このあたりに準拠し、政争が国策に密着している実例です。
- EUからはクリミア半島軍事併合が原因で経済制裁され
- IOCからは国家ぐるみの薬物使用を隠ぺい工作で制裁され
- なりふり構わぬ「国の内外を問わない同国人暗殺」はサウジアラビアなみとも言え、むしろ薄汚いロシアの「反社会的勢力」に支えられた国家組織のほうが危険でしょう
- NATOによりノルウェーでロシアを想定した冷戦後最大の軍事演習(2018/10/25-11/7)が行なわれ
明らかな陰湿体質が見られます。
プーチンは、あまりにも長すぎたのです。
こんなロシア包囲網をみて、中国は危機を感じたようです。
- IOCを含めた世界中からロシアへの経済制裁があり
- ロシア通貨安があり
- ロシア輸出の根幹である原油・天然ガスの価格下落があり
明日は自分(中国)の番だと思ったに違いありません。国が広い割に凍土や山地が多いので、有利な面もあれば、不利な面もあるのです。
必ずしもそうではありませんが、分りやすくざっくり言うなら
中国の 民主党支持
ロシアの共和党支持
という、当面の国対応策の違いがあります。
狙ってそうしたかどうかは別として、この状況が危険な中国・ロシアを分断することとなり、外交的に「かろうじてトランプ政権を支えている」と私は判断しています。
いざという時
こういった「中国・ロシア」に頼っていることから、北朝鮮の金正恩の俗悪さもよく分ります。
また北朝鮮国民を「人権など無視して」人質にとり、朝鮮半島北部に立てこもっているのも、多くの人には耐えられないことでしょう。
そして最後に、そんな北朝鮮にこの1年以上「無批判に接近」している韓国の文在寅がいかに危ない人間であるかも、これでよく分りました。
北朝鮮首脳が、中国・ロシアを訪問した時だけの姿勢ですが
中国に対しては中国人が心地いいことを述べているに違いなく、ロシアに対してはロシア人が心地いいことを述べているているに違いないなど、誰が見ても「両国を天秤にかけた瀬戸際外交」でした。
韓国首脳が、中国・米国を訪問した時だけの姿勢ですが
中国に対しては中国人が心地いいことを述べているに違いないようで、アメリカに対してはアメリカ人が心地いいことを述べていることなど、誰が見ても「両国を天秤にかけた瀬戸際外交」でした。
南北は、とてもよく似てますね。
やはり「朝鮮半島の両国民は同じ韓族」であり「瀬戸際外交は骨の髄まで染みこんだ韓族のDNA」なのかも知れません。
誰が何と言おうとも、この民族性が韓族をここまで引っ張ってきたのであり、いいも悪いも、これで行くしかないとみているように思われます。
「中国の儒教によって改善を禁じられた」悲しい韓族の物語ではござらぬか、おのおのがた(笑)。
アメリカのトランプとしては
対中政策もあるため、しばらくは朝鮮半島を大きく非難することはありませんが、米朝がそれまで口汚くののしりあっていたことを思い出す人ならば、北朝鮮いや韓国に対する姿勢さえも、今のうちだけであり今後どう変わるか、まったく分りません。
そんな時に、トランプの周辺でも様々なことが起っております。
移民の投石「ライフルとみなす」「武力で鎮圧」:読売新聞 2018年11月02日 18時01分
自国「ホンジュラス・エルサルバドール・グアテマラそしてメキシコ」で、政治を変えることなく、いや政治を変えられないからこそ、たとえ不法であっても国境を越えてでもアメリカへ入国して職を得たいとする難民がいて、いま6500人が歩いてアメリカ国境へ向かっております。
きっと空爆で家を追われたシリア人などの難民とは意味が異なるのでしょう。
アメリカからすれば、長年こういうことを許してきたことからアメリカ人の生活権が奪われてきたのであり、もう許せないのでしょう。ただし長年こういう不法移民を受け入れてきており、これらの人たちによって成り立っているアメリカであることを忘れてはいけません。
これを緩和するために歴代の米政権は、中米各国に援助してきたのですが、それが政権中枢部への援助になりこうした難民を生んできたとも言えます。
こういった「都合のいい」援助にだまされ続けたアメリカが、いくら北朝鮮べったりの左翼文在寅政権ができたとしても、何回もだまされた韓国のようにはならないでしょう。ただし軍備を増強するためには不要な出費を抑えたく、朝鮮半島から撤退する事態はあるかも知れません。
メキシコ国境へ派遣の米軍部隊、最大1万5千人に トランプ大統領表明:iza 2018.11.1 08:35
トランプ大統領は、米軍兵士を15,000人派遣するとしており、これも公約にある通り徹底的に不法入国を防ぐ対決姿勢を示しております。
元スペインが支配していた地域が、なぜこうも貧しく経済格差がひどすぎるのでしょう。
ハドソン川でサウジ人姉妹の遺体発見、NY警察が捜査進める:ロイター 2018年11月2日 / 15:39
2018/10/02に在トルコのサウジアラビア総領事館へ入って殺害されたらしいサウジアラビア人ジャーナリスト「カショギ」が、徐々にサウジアラビア政府が計画的に殺害されたことが分かってきましたが、「サウジアラビア皇太子の指示」があったかどうかまでは判明していない段階です。
これは北朝鮮で何か事件が起ったときに「金正恩の指示」があったかどうか、と同じ種類の「独裁国家」で起る問題であり、私のささやかな予言では、やむを得ない場合でも「実行犯を処罰」するだけで、決して皇太子や金正恩が罪を認めるはずがないでしょう。それが分っているだけに、世界中の国家が疑惑を感じているのでしょう。そもそも独裁国家の仕組みに問題があるのであり、それを許した国の問題でもあります。
まるでトランプの出現を許したアメリカを告発するような事件ですね(笑)。
両方の事件はまったく関係がないのですが、カショギ事件があるので、姉妹が亡命申請をしたらしいことに関連して、亡命で何を言われるか分らないと恐れたサウジアラビア政府が計画的に殺害したのではないかと疑ってしまうのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。