ここ沖縄では、2大紙〔琉球新報/沖縄タイムス〕が発行部数を誇っています。
こちらによれば、「2014年1月~6月平均」の発行販売部数と世帯普及率などは以下の通りです。
沖縄の世帯数 60.06万
新聞社名 販売部数 普及率(%)
========== ========= ===========
琉球新報 16.35万 27.22%
沖縄タイムス 16.06万 26.75%
日本経済 0.58万 0.96%
奇妙なことに
琉球新報と沖縄タイムスの販売部数が酷似していますね。もともと駅やコンビニなどの店頭販売数(売れ残りは破棄?)も含まれているため、自由に操作が可能な数値でしょうし、両者の微妙な関係もあるでしょうから、「これらの販売部数や普及率は、あくまでも参考程度」としておくのがよろしいようで。
長年にわたりマスメディアが変遷してきて
- かなり前から夕刊を購読しない人が増え、その結果、夕刊を廃止した新聞社もあり、インターネットの普及で新聞そのものを購読しない人も増えたようです。「朝刊も夕刊も発行」「夕刊のみ発行」については、こちらを(あくまでも)ご参考に。
- これは、テレビ・ラジオ・インターネットによるニュースで充分だとする人が増えたことを反映していて、既存の新聞社は相当努力しないと生き残れないでしょう。
- 民放のテレビ局などでは、広告収入の比率が高いでしょうから、そこに腐敗が生じがち。たえず自社の体質を問い続ける企業だけが存続し続け、腐敗を深化させ体質を改善しない企業は廃業に追い込まれるでしょう。
- 地域限定紙では「おくやみ」欄が大切。ネット上で人の死亡が必ず紹介されるのかどうか、については、こちらをご参考に。毎日地方紙の死亡欄に眼を通すのが日課になっている人も多いようで、地方紙は「近所の人の死を知らないとは言えない」という特殊事情を巧みに利用して存続をはかっています。きっと全国紙やテレビラジオでは得られない価値があるとみているのでしょう。
そうです、社会の変化にあわせた改革が必要なのでしょう。
カメラのフィルム会社が、通常のフィルムカメラ会社に負けずにいち早くデジカメに参入しれたように、その企業の「強み」を活かす抜本的な改革をしなければなりません。
それをせずに「業績をより縮小しながら、同時にがんこで融通がきかない新聞社」へと堕落し続けると、影響力や企業収入は衰退する一方で、やがて撤退・閉鎖するか、幸運が重なれば企業売却という道も。
厳密に読み込んで比較した結果ではありませんが、奇妙なことに
琉球新報/沖縄タイムスには、大きく言ってほとんど違いはなさそうで、しかも大々的にキャンペーンをはるという類似点までありそうです。
報道会社に「取材を通して、広い視点を提供し、最終判断を読者にゆだねる」という姿勢を期待するのは困難ですが、見せかけだけでもそう努めている新聞社は、いくつもあるようです。
しかし、地域にもよるでしょうが、選択の余地がないと思われる沖縄の二紙に関する限り、これは不可能。自らがキャンペーンをはっていて、洗脳に邁進します。
韓国マスメディアと同じで、正義が自分にあると信じているのですが、自分だけが「善」「正義」「真理」だとする独善性を感じるとともに、そもそも「正義」を振りかざす国・組織・人に「正義」など存在しないのでした。
- 「正義」を振りかざすという意味に於いて、沖縄の琉球新報/沖縄タイムスは、中国共産党の機関誌「人民日報」が中国国内で果しているのと似た役割を、沖縄で果している、と言っても過言ではなさそうです。
- 日本の全国紙、読売・朝日・毎日・産経・日経などについて、それぞれの日本人がそれなりの判断をして購読しているように、琉球新報/沖縄タイムスはもちろんのこと、ニューヨーク・タイムズなどの外国紙にも、同様の充分な見極めが必要ではないか、と私は考えています。
そして
内地のマスメディアが沖縄のニュースを伝える時に、「琉球新報/沖縄タイムスからの引用に依存し過ぎている」現状になぜ私が違和感をもつかと言えば、必ずしも両紙が沖縄の現実を反映した報道をしていない、からです。
もちろん琉球新報/沖縄タイムスがいつも正しい報道をしていると信仰しているかたがいることを十分に承知した上で述べております。
業務提携に柔軟さをもち、自ら広く取材するのがよろしいようです。
かつて存在した社会党の「北朝鮮への過度の信頼」と同じで、信用し過ぎていると、相手はより「だまそう」とし、結果的に致命的な状況に陥る危険があります。
じじつ社会党は国会議員100人以上を輩出したものの、その後支持を失って解党にいたり、内部分裂・抗争があって今では「社民党」なる名前で、孤高というべきか孤低というべきか、衆参両議員で5名〔2015年現在〕とかろうじて存在していますが、潰滅状態ですね。
つまり
「琉球新報/沖縄タイムスが沖縄の意見を代表している」とみるのは、日本国外から「朝日新聞が日本人の意見を代表している」とみるのと同様に、相当危ないことでしょう。
まぁそんなことに気付くほど、日本のマスメディアには余裕がないとは思いますが(笑)。
一般の沖縄市民はどうかというと
沖縄本島では少数派でしょうが、それ以外の島々では、異論もたくさん存在します。ただこれを表に出せないという閉鎖性、言い替えると「自主規制」があるだけなんですね。
これは、中国にも異論がたくさんあるものの「中国共産党による言論統制の恐怖を気にして自主規制している」現状を彷彿とさせます。
一言でいえば
内地でみられる形では「沖縄に言論の自由はない」と言えます。これが土地柄とするならば、その通りでしょうが、かといって、安易に「沖縄二大紙からの引用をするだけで報道の義務を果している」と錯覚するのはよろしくない、のでした。
さて前書きが長くなりましたが、沖縄の醜聞の一つを引用してみましょうか。
三人の売国奴!
沖縄タイムスが米掃海艇の宮古島へ寄港したことに対し、島ぐるみで反対運動をしているかのような反米記事で紙面を埋めた。 その結果宮古島市議会が中国への抗議決議をしたニュースを小さな扱いでしか報じなかった。
そこで、宮古島在住の有志の方に、抗議決議に反対の意を表し退場した三人の議員の名前を調べて欲しいと書いた。売国奴の指名手配である。
いかに思想・信条の自由が認められた日本ではあっても、ことは国防・領土に関する問題である。
日本固有の領土を侵略しようと目論む中国への抗議決議に反対する議員が居るとしたら、売国奴と認定せざるを得ない。
当日記で売国奴の氏名を公表しようと考えたのだ。
早速、読者からのコメントがあった。
太平山さんの解説付きのコメントと、検索を怠った筆者に代わって宮古毎日新聞のソースをリンクしてくださったケン坊さんのコメントを併せて紹介します。
◆太平山さんのコメント ・・・・
お尋ねの議員は上里樹(タズル)、亀浜子玲子、下地博盛の3氏です。上里樹氏はバリバリの共産党シンパ、氏の兄は有名な上里賢一琉大教授、最近、北京大学教授から招聘があったという教授ですね。専門は中国文学だと思いますが太田昌秀知事のブレーンでもありました。奥さん(義姉)は太田県政時代、副知事候補にも挙がりましたね。一族は生粋の親中派であると私は観ています。
亀浜子玲子氏は干上がったオバサンたちの反戦市民運動団体のリーダー的存在、憲法9条の会の役員でもあります。宮古島慰安婦祈念碑建立にも尽力しました。左翼陣営の人望は厚いと聞いております。下地博盛氏については知りません。
抗議デモがマスコミでは大々的に取り上げられているようですが、取るに足らない閑人の官公労、自治労職員等の暇つぶしのパフォーマンスであるのにと、いつも苦々しい思いでいます。・・・・
宮古島市の市長や議員はお隣の石垣市に比べ人材不足を否めません。中山市長、砥板芳行議員、仲間均議員等のような見識の高いリーダーが全くいませんね。尖閣防衛に関しては宮古島がキーとなるだけに、日本にとっては大きな痛手です。:狼魔人日記 2010-09-23 19:18:56
言うまでもないことですが
引用したからといって、私がその意見に全面的に賛同している、わけではありません。
ところで、これは例外ではありませんが、沖縄タイムスが
自社に都合のいいキャンペーンをはり、まるで「宮古島全体がそうであるかのような報道」をする偏向がみられる一方で、沖縄タイムスの意に反して宮古島市議会が「中国への抗議決議」をしたことを「小さな記事にしかしない」、というのは、記事をまったく書かないよりはマシとはいえ、分る人には一層疑惑を与えてしまい、文字通り「まともな」報道機関としての資格がないのでは、という疑惑が出てきます。
もちろん本人たちは、なにも悪いことをしているとは思っておりません。そんなもんです。本人だけがわからないのです(笑)。
沖縄でよく言われる流布「宮古島と与那国島の言葉が、一番分りにくい」について考えると、よくわかります。
やや細かいことですが、この背景にあるのが、「かつて沖縄を支配していたのが琉球王朝であり、今の沖縄を支配しているのは沖縄本島である」という尊大さにある、と気付いている人は少ないでしょう。
自信は結構ですが、尊大はいけません!
「沖縄本島から見て分りにくい言葉が、宮古島と与那国島」であるという点にご留意くださいますよう。一般的に言えば「沖縄の言葉そのものが分りにくい」とも言え、「日本の言葉そのものが分りにくい」とも言え、さらに言えば、人間がこしらえた「言語」が、そもそも、分りにくいのです。
逆説的に言えば、かつての琉球王朝の支配を一番嫌ったのが宮古島と与那国島だったので、琉球王朝が支配する沖縄本島からの移住者が少なく、よって沖縄本島の言葉が普及せず、孤立言語になった、と言えます。
また逆に、これ以外の地域の言葉が「沖縄本島の人が聞いて分りやすい」とは、それだけ琉球王朝の指図を素直に受け入れ移住した人が多かったから言語が交流し、沖縄本島の人には比較的分りやすい言葉になった、とも言えるのでした。
そういう背景を無視し、沖縄本島の人たちが、自分だけを中心に据えて「宮古島と与那国島の言葉が分らない」と尊大に構えるのは、いかがかと思われます。
人には、被害者意識だけが残り、加害者意識は残らないのでしょう。
別に言ってもかまいませんが、まともな人ならば、「自分だけに都合のいいような断を避ける」ものです。
琉球新報/沖縄タイムスの話に戻りますが
- 自社の主張に近い内容なら、現実を無視して(でっち上げてでも)大々的に報道する(これがキャンペーン)
- 自社の主張に反する内容なら、無視して報道しないか、場合によっては小さな記事で済ます
のが現実でした。報道会社には
紙面の限界もあり、毎日のニュース記事の重さを考えて「取捨選択する権利」がある、と思いますが、この権利を超えた「報道機関として失格」にあたる尊大にして下卑た姿勢だと思われます。
自分で日常的に差別する中国・韓国に限って「自分が差別された」と大声で叫びたがるものですね。翁長が沖縄の人権問題だとしながら中国の人権弾圧には一言も触れないどころか、沖縄本島の周辺諸島に対する差別意識を持ち続けていることも、これに似ているように思うのです。沖縄本島が「多様性を重要視しない」ところなど、中国・韓国そくりですね。
引用した個々の報道の真偽については確認できませんが
沖縄タイムスや琉球新報が自社のキャンペーンをはって、「取材で読者に判断をゆだねる」姿勢ではなく、読者をご指導・ご鞭撻する方向で、「恣意的に記事を書いて読者を一定方向へ誘導している」
くらいならば、私はこれに賛成します。
とにかく問題なのは、内地の報道が沖縄にヨイショするあまり
の報道が沖縄を代表する、ととらえているフシがあることで、これがある限り、沖縄の実体が伝わることはなさそうです。
もし日本から遠く離れた国の人で
- 自民党近辺のニュースだけで日本が分ったと勘違い
- 日本共産党の赤旗の記事だけで日本が分ったと勘違い
することが危ないのは、誰でも理解できることですね(笑)。
結論として
注目して欲しい、と願っております。
決して琉球新報/沖縄タイムスだけで判断することがないように祈りながら・・・・・・。