カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

同時通訳者に落語を

2016年02月29日 05時05分54秒 | 社会

外国番組、とりわけ報道番組では、同時通訳がとても有益です。

書物の翻訳なら、分らないことをいろいろ調べる余裕が許されますが、同時通訳の場合はそれがないため、とっさに判断しなければなりません。

尤も、本当の生中継同時通訳と、3時間ほどの猶予があるニュース同時通訳では、明かな違いがあるといえますが・・・・・・。

さてこの同時通訳。

ここではインタビュー番組に限って述べますが、同じ通訳者が、質問者と回答者の両方を受け持っている場合、どこまでが質問で、どこからが回答なのか、区別できないことがあるのです。特に、自分にとってあまり詳しくない内容の場合など、そう言えます。

  • 何を聞こうとしているのか、何を答えたのか、ですから、「そんなものは、話の内容で分るだろう」と思う人がいますが、そうとも言えないのです。
  • 同時通訳の場合、同じ人の質問の中で少し間をおいて次の話を通訳をする場合があるかと思えば、話者が質問者から回答者へ変わっているのに「切れ目なく通訳」する場合があり、両者の区別がつかず、結局全体の趣旨がわからないことがあります。

もちろんその場合、映像の切り替えで、これは質問者、これは回答者、とわかるはずがありません。音声をわざとずらせて映像に乗せる場合が多いからでもあり、同時通訳上の制限もある、からです。

ニュース番組を作成する場合、同時通訳時の便宜を考えるなんてことは、あり得ないでしょう。

そこで、私の提案。

同時通訳者に、落語の手法を学ばせよ

言うまでもなく、落語は、背景も人物もなく、たった1人で多くの登場人物を「言葉としぐさ」だけで演じる話芸です。

動画の落語では、どっちを向いて話をしているかで聞き手がある程度想像できるので、特に声色(こわいろ)を変えなくてもいいのです。別に物まねではないのですから。

しかし名人上手になると、古くて映像に残っていないせいもありますが、音声だけでも十分に複数の登場人物を演じ分けることができます。そこには声色(こわいろ)を変えたり、話す速度を変えたり、言葉遣いを変えることで、話者を特定させます。話を聞いているだけで、情景が浮かんでくるのですね。

このために、一定以上の人生経験が必要な場合もあるでしょうが、なくても想像力さえあれば、深くなくても誰もが理解できるでしょう。

同時通訳者に欠けているのは、ここなんですね。

通常、同時通訳者は映像には出てきません。あくまでも音声のみですから、ラジオの落語番組が参考になるのです。

私が、たまたま落語が好きで、噺家のしぐさや音声を普通の人以上に観察する習性があるので、こんな話をすることができるのでしょう。

ただ元番組に忠実なだけではなく、聞き手が聞き取りやすい、という条件が加わるのです。でないと意味がありません。

同時通訳者は、その専門の外国語に堪能であることは当然ですが・・・・

  • ただ普通に外国語に詳しいだけではなく、日本語にも相当くわしくないといけない。
  • 専門用語を相当よく知っていなければならない。聞き手の中で、その分野に詳しい人ならば、「あ、そこは違う」とすぐにわかるものです。
  • 場面をよく考え、外国語のニュアンスと日本語のニュアンスを結びつける能力が要求され、両国での「ことわざ」に関する知識も、必要でしょう。

これに加え

  • 質疑応答番組を1人で担当する場合など、どこまでが質問いで、どこからが応対なのか、聞き手によく分るようにする必要があります。
  • これを解決する一つの手段が、落語。

参考となる書籍はいくつもあるでしょうが、1つだけならば

桂米朝「落語と私」

を挙げておきます。たしか50歳代の桂米朝〔1925-2015 89歳没〕が書いた本で、もしも晩年に書いたなら別の本になっていたかも知れません。

同時通訳の大変さをある程度分っているからこそ、「落語に学べ」と辛口の要求をしてしまいました。

みなさまは、どう思われますか。


将棋A級順位戦最終日

2016年02月28日 06時40分59秒 | 将棋

4月に始まり3月に終わる将棋の順位戦。

昨日2016/02/27、A級では所属10人によるその最終戦第9局目がおこなわれ、佐藤天彦(あまひこ)八段が優勝し、4月5日-6日から来年度の名人位をかけて、羽生善治名人に挑戦して全7局の名人戦をおこなうことになります。名人戦では、先に4局を制した方が名人位につきます。

2~3年前から、NHKBSによるこの最終局の生中継がなくなり、有料放送のみとなっております。

将棋の進行は、有料のインターネットサイトでも見ることができますが、私は加入しておらず、翌日となる本日(2月28日)、その結果をお伝えしております。

総当り戦の8局を終わって残りが1局となった時点で

  1. 佐藤天彦(7勝1敗)順位は9位・・・・2015年4月から初めてA級へ昇級
  2. 行方尚史(6勝2敗)順位は1位・・・・昨年度のA優勝者で名人位挑戦者(4-1で羽生に負けた)

の2人に絞られました。そして偶然ですが、昨日2月27日にこの両者が最終戦を戦ったのでした。

もし行方が佐藤に勝てば、両者が共に7勝2敗(下位はすべて3敗者のみ)となり、両者による優勝決定戦になるところでした。

しかし佐藤が勝ち、その結果

  1. 佐藤天彦(8勝1敗)
  2. 行方尚史(6勝3敗)

となって2016年4月から佐藤天彦が名人位へ挑戦することになりました。また

A級からB1への降級者は、久保と郷田になり

B1からA級への昇級者は、

残り1局(3月10日)を残してすでに稲葉と三浦が決まっています。B1以下では同率の場合、順位の上が優先されます(A級のみ同率の場合優勝決定戦)。

参考サイトは以下の通りです。

昨日の結果(本日の深夜に結果が判明)であることから、2016/02/28 06:00現在、将棋連盟にはまだ結果が反映されていません。

 


最近の国民投票

2016年02月28日 04時44分06秒 | 社会

最近、各国で国民投票がありました。代表的なものを思い出してみましょうか。

2011年 イタリア 原発再開に関する国民投票 

伊、原発再開を断念…国民投票「反対」9割超

【ウィーン=末続哲也】原発再開の是非を問うイタリアの国民投票は13日、2日目の投票が締め切られ、伊ANSA通信が伝える投票率は約57%で、国民投票は成立した。

出口調査によると反対票は9割を超すと見られ、再開反対派の圧勝が確実な見通しとなった。ベルルスコーニ首相は13日、投票終了を待たずに「イタリアはおそらく原発計画と決別し、再生可能なエネルギー分野の開発に取り組む必要があるだろう」と原発再開断念の意向を表明し、事実上の敗北宣言を行った。

福島第一原発の事故後、原発をめぐる国民投票が行われたのは初めて。欧州ではスイスとドイツ両政府が将来原発を廃止する方針を決めており、イタリアの原発拒否の立場が固まったことで欧州各国で反原発世論が勢いづく可能性もある。 :読売新聞 2011年6月13日

2011年3月の福島原発事故後、イタリアでは2011年6月に実施された国民投票で、原子力発電所再稼働が否定されました。

一方、当の日本では現在、再稼働を認め、かつ原子力発電設備を輸出しようとさえ考えているようで、なんとまた対照的なことか。

ヤクザに汚染されたイタリア社会では、深刻な南北経済格差も話題になり、地下経済も統計数値に入れるなど問題が多いのですが、原発に関しては、堂々と否定しました。

2014年3月 ロシア編入に関してクリミア半島のみで国民投票

たしかに現状を武力で変えようとする許しがたい暴力を発揮したのがロシアでした。その国連安保理での非難決議では、確か当のロシアが拒否権を行使したはずです。

この「拒否権」なるものが、さまざまな問題を引き起こしているようです。必要な時代があったのでしょうが、今ではどうか、というところ。

このように「いかにして世界をだますか」という手口は、

ロシアや中国を見ているとよく見えてきます。もちろん当人に「だます」意思があるかどうか、聞いておりませんが、そもそも周辺に自分への敵対心が満ちあふれていると決めつけ、よって「すべて」に反対するのが、国是となっているからでしょう。

それだけ、自信に満ち満ちていると言うべきか、うぬぼれていて間違った方向に進んでいることがわからないと言うべきか。

そしてロシアも中国も、

  • 都合によっては、勝手に「自分の領土だ」「内政に干渉するな」と叫んで暴力的になる一方
  • 都合によっては、「自分たちは国際法を守っている」と豪語する

つまり、その場しのぎの対応に徹し、隣人と協力して何かを目指す、ということが本質的にできない「要注意国家」に成り下がってしまったようです。 

2014年9月 スコットランド 英国から独立するかについて国民投票

独立反対派が勝利し、スコットランド人は、引き続き英国に残ることを選びました。

しかし英国そのものがEUに残留するかどうか、の問題が残っています。

2015年7月 ギリシャ EU緊縮財政に関する国民投票 

EU加盟国であるギリシャに対して、放漫経営と粉飾決算発覚の結果としてEUが緊縮財政を要求しました。

この結果に反発する意志を表明したチプラス首相が、突然国民の賛否を問うとして国民投票を実施し、EU緊縮財政に反対の声が多い結果となったのは、昨年のことでした。

現在のギリシャ人がEUによる緊縮財政要求に反発しているのには様々な要因があると思われます。

  • 粉飾決算でごまかすというギリシャ為政者の体質に問題がある。
  • このあやしげな体質を利用してまで利益を上げようとするフランスやドイツなどの企業があり、EUが財政破綻したギリシャを救うと見せかけて実はこれら企業に損失を与えないためではないかと、疑っているギリシャ人がいること。
  • ギリシャ為政者がギリシャ国民に正確に説明する能力を欠き、不正確に導いたためこういう結果になったのではないか。

その後、中東からの難民やらテロの話題ですっかりこの問題が忘れ去られようとしています。その後、どうなったのでしょうか。 


これからの国民投票の予定

2016年6月 イギリスがEUから離脱するかどうかの国民投票

4ヶ月後のことですが、9月にずれ込むかも知れないとのこと。

イギリスでは不思議なことに、野党の労働党も、EUに留まるほうがイギリスの国益になる、としています。これは与党保守党キャメロンと同じです。

つまりキャメロン英首相は、むしろ自分の保守党政権内での「EU離脱派」に対する党内調整が必要らしい。

キャメロン政権閣僚の6名もがキャメロンのEU残留に反対し、EU離脱を支持しているようです。

また態度不明だったロンドン市長のボリスが、熟慮の結果ようやくキャメロンに反対しEU離脱を支持に回ったようです。この影響がどのくらいなのか、正直に言って私にはわかりません。たいしたことがないのか、それとも重要な転機になるのか・・・・・・。

この国民投票は2017年末までとされていましたが、前倒ししたようで、日本の定数削減見直しの前倒しに似ています。ただし6月23日に実施するのか、それとも9月になるのか、まだ不明だと言われています。

国会討論で前首相の野田による質問を事前に察知した安倍首相が、国会議員定数の削減を自民党案の時期より前倒しして実施したいと、表明しているのを思い出させます。 その1 

国民投票が最後の切り札となるかどうか見ものですが、「中国」では

そもそも「国民投票」どころか「総選挙」そのものが存在しません。

やはり中国は、「不気味な暗黒の国」のままで、なにかが中国共産党によって突然、感情的に決められるため、油断できません。

まるでアフリカの発展途上国なみの非法治国家ですね。

中国の工場での人件費が高騰したため、中国へ進出していた世界各国の企業がどんどん撤退している反面、「まるで異国ではないかと思われるほどの中国国内経済格差」に国民が悩んでいます。

もちろん中国共産党為政者たちが「悩む」なんてことはあり得ませんが(笑)。 


日本では、国政は間接民主主義であり

どこかの党組織に属している議員を選挙で選び、数多く得票した党が日本の政治の責任をもつことになります。

しかしこの間接方式には、さまざまな問題点があり、たとえば「ある問題に関しては政党Aの主張に賛同するものの、別の問題に関しては政党Bの主張に賛同する」という人たちの民意を正確に反映しません。ある政党を選ぶ、という仕組みなんですね。

国民投票は、この欠点を補うだろうとされ、ある問題に絞って、政党を経由せずに直接民意を吸収するという意図があるのでしょう。

ただしマスメディアを挙げてのキャンペーンによって、「民主的」に妙な方向へ洗脳されるおそれが、間接・直接を問わず、あります。私たちは、そういうように「民主的に妙な方向へ進む」例をみてきました。民主主義とは、「正しい」から選択されたのではなく、あくまでも「数が多かった」という理由で選択されるものなんですね。

よって、よっぽど国民がしっかり判断しないと、

どのような方向へ進むか分らない、という可能性を持っています。

「民主主義だから常に正しい」のではないことを、今一度思い出す必要がありそうです。

この点で、総選挙というものが存在しない中国などが、それ以前の、あまりにもひどい圧政状態にあると見られ、周辺が監視していかねばならないようです。

中国共産党は、「一党弾圧を続けながら」、この中国包囲網をなんとか解きほぐすべき、あらゆる手段を講じるでしょう。「笑顔を振りまく」こともあるでしょうが、今の韓国のように、これにだまされては足元をすくわれますよ。注意しましょう。

国民投票について考えていると、そのような思いに至るのでした。皆様はいかがですか。


中国に関する醜聞 93 島の軍事化

2016年02月27日 07時39分21秒 | アジア

本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。

ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。

中国共産党〔1921年結党〕は、中華人民共和国を建国〔1949年〕してから、何度も崩壊の危機を経験し、学んできました。何を学んだかといえば、それは

  1. 国民に革命・改善をあきらめさせる代わりの、腐敗(賄賂・蓄財・越権・偽造)を認めた「金儲けというアメ(飴)」・・・・もう法治国家とは言えません!
  2. 党を続けるために必要な、批判を許さない拘束・逮捕・投獄・処刑などの「弾圧というムチ(鞭)」・・・・前近代的封建国家であり、もちろん法治国家とは縁のないレベルです!

文字通りの飴と鞭。片方だけではだめでして、必ず両方が必要です。

中国で、

  • なぜ腐敗がなくならないか
  • なぜ弾圧がなくならないか

よくわかりますね。

腐敗を認めないと、弾圧が成り立たなくなる。

弾圧を認めないと、腐敗が成り立たなくなる。

もしも中国が、ごく普通の「マトモな国」に生まれ変わるには、飴と鞭のうち、片方だけではなく、

飴と鞭の両方を、同時に廃止

しなければならないのです。 


EEZ、米を驚かせた中国の二重基準

・・・・ ところが中国国防省外事弁公室の周波大佐は6月はじめ、シンガポールでの国際安全保障の会議で各国代表を驚かせる発言をした。 

 「中国人民解放軍は米国の中国EEZ内での軍事偵察活動に対応する形で米国のEEZ内に艦艇を送り込み、偵察をした。まだほんの数回ではあるが」産経ニュース 2013.7.6 15 

相当古い記事で恐縮ですが、少なくとも3年近く前から、中国共産党が二枚舌を駆使していたとわかりました。古いニュースだからこそ、よく理解できたとも言えます。

「中国の勝手な埋め立て地の領土宣言」に対して多くの国が強烈に反発してきました。

南沙諸島のように勝手な宣言だけで自国中国領土にしてしまい、軍艦の航行は認められてはいるものの、事前の承認を勝手に要求してきました。

もしもこれを認めると「勝手な中国領土」を認めたことになります。こういうのが既成事実化で、中国はこういう無謀な企みを繰り返しています。

そういう中国でしたが、まさかと思う人を尻目に自国軍艦を、アメリカのEEZ内へアメリカの事前承認なく侵入して偵察していたと、自ら漏らしてしまったのでした。

つまり

  • 「中国が勝手に違法な領土宣言」をした上で、そこへ外国軍艦が事前承認なく通過するのを非難していたのですが
  • かなり前から外国の合法的なEEZ内へ相手国の承認なしに侵入し偵察していた

のでした。

こういうのは、3年前と少々古くても、今でも十分に価値のある話でしょう(笑)。

もう中国の言葉を信用する人は、いなくなってしまいましたね。


一つの可能性は、中国が米艦船の巡視活動を利用して、一層の武装化の言い訳にすることだろう。そうなれば、習主席が先月の訪米の際に行った「(島を)軍事化するつもりはない」との約束を反故(ほご)にすることになる。 

 中国がこれらの島での建設工事を縮小する公算はほとんどない。米海軍の艦船に対峙(たいじ)あるいは追尾するため、軍艦ではなく民間船の派遣で対応する可能性もある、とアナリストたちは述べている。:米WallStreetJournal日本語版2015年10月28日 

責任あるマスメディアとしては言いにくいでしょうが、私の目からすれば、中国はペテンの国ですから、そこが発表する声明などほとんど当てにできません。

「勝手な埋め立てを許さない」、と反論されたら「埋め立ては近く完了」としながら「埋め立てを続行」します。

「埋め立てを中止」すると相手の言い分を認めたことになるため、決して「埋め立て中止」とは言いません。

自分の意志で「近く完了」とし、「批判を無視して埋め立てを続ける」という悪質なやり方ですね。 

「埋め立てた南沙諸島や西沙諸島を軍事化しない」と約束しながら、機関砲・ミサイルを配備(朝日新聞2016年2月18日)するなど、

ますます中国人民解放軍がのさばりはじめ、もはや中国共産党政府が制御できない状況になりつつあり、とても危険な状態です。

いままで共産党の私兵だった人民解放軍を、共産党が制御できなくなりつつある、というのは大きな変化です。

これは一部国民の反日行動をもはや制御できなくなった韓国と似ています。そもそも韓国政府主導の「反日」という名の初等教育からの洗脳に無理があった、からでしょう。

中国の手法は、極めて悪質で、どんな声明を出そうが、誰も信用しない段階に至っています。 


中国「国際法と中国関連法に違反」強調:毎日新聞2015年10月29日(リンク切れ)

中国が、アメリカ艦船の南沙諸島航行を「国際法と中国関連法に違反」と非難するのは、二重の意味で間違っていると思います。

  • まず勝手に「ここは中国の領土だ」と宣言しさえすれば領土になる、と考えているのがお粗末な第一の理由。この前提で国内法をでっち上げましたが、そんな国内法(中国関連法)は「無効」であることが分っていないらしい。そんなのを認めたら、世界中が大混乱に陥るため、明らかに「国際法違反」なのでした。
  • 第二の理由が、「自国の領土を勝手に侵犯するのが国際法違反」、ということです。間違った第一の理由を前提として、それに違反する外国艦隊の行動が「国際法違反」としています。自らが「国際法違反」をしながら相手を「国際法違反」と非難する。落語のようにおもしろいですね。

呆れてしまい、開いた口がふさがらないとはこのことなんでしょう。

中国は、都合のいいときには「中国は国際法を守っている」と主張し、都合が悪いときには「何も言わない」だけなんです。

ロシアと似ていませんか(笑)。 

このように既成事実化を勝手に進めておいて、それを非難されると、その非難が国際法違反である、とする中国共産党の手口にご注目下さい。

こんなことを続けていると、もう世界中は許さなくなるでしょう。

中国人民解放軍や中国共産党は、

もう行くところまで行くしか、なくなったのですね。

それでも、大江健三郎さん、翁長雄志さん

    • こんな中国に対してさえ、何も言えないままですか?
    • ほんの一部の「熱烈なファン?」を除いて、誰もあなた方を信用していませんが、これを続けてもいいんですね。もう遅いとも言えますが、ぎりぎりで「今のうちです、中国共産党について何かを言えるのは」としておきます(笑)。

ロシアの醜聞19 ドーピング

2016年02月26日 04時02分56秒 | 海外

ロシアと中国は、行動面で似ていると言えますが、両者の間には深い溝があります。


ロシア陸連前会長ら3人を永久追放 国際陸連

 ロシア陸上界の組織的ドーピング問題で、国際陸連の倫理委員会は7日、ドーピング隠しに加担したとして、ロシア陸連のワレンチン・バラフニチェフ前会長ら3人を永久追放処分にしたと発表した。:朝日新聞 2016年1月8日02時27分

ロシア大統領のプーチンは、処罰は国ではなく個人にするべきだとしています。

「国家規模で薬物違反の証拠隠滅に荷担している」と詳細なる証拠を突きつけられているのですから、「薬物使用の隠蔽」まで否定せずに、「個人を処罰すべき」とは、独裁国にしてはめずらしくギリギリの反論でした。

この点に限れば、組織が不安定な中国よりはマシといえましょうか。まぁどちらにせよ、似た弾圧国家ですが(笑)。

「はい、そのとおりです。国家規模で隠蔽していました」などと懺悔することは、独裁国家にはあり得ない事ですね。


ロシアで開催の世界選手権、ドーピング検査は国外で

 国際スケート連盟(ISU)は11日、ロシアのコロムナで開催される世界距離別選手権のドーピング検査について、採取する約40の検体はドイツかスウェーデンに全て運ぶ方針を明らかにした。:日刊スポーツ2016年2月11日

この大会は先日終わりましたが〔2016/02/11-14〕、昨年以来ロシアが薬物問題で揺れていて、ロシア陸連が資格停止を受け入れ、ロシア開催の国際大会なのに、ドーピング検査の献体を国外へ運んで調べることになったものです。

なお6ヶ月後のブラジル・リオデジャネイロで開催されるオリンピックについては

    • ロシアの陸上競技への参加が可能かどうかは、来月2016年3月に決まるらしい
    • そもそもロシアが、陸上競技以外も参加できるのかどうかについては、不明です。 

 元幹部2人相次ぎ死去=ロシア反ドーピング機関 

 【モスクワ時事】タス通信によると、陸上界の組織的ドーピング問題で昨年12月に辞職したロシア反ドーピング機関(RUSADA)の元幹部ニキータ・カマエフ氏が14日、死去した。

 50歳。スキーをして帰宅後、心臓の異変を訴えたという。

 2月3日にもRUSADAの元幹部ビャチェスラフ・シニョフ氏が死去したばかり。この際、死因は明らかにされなかった。国内では「2週間で元幹部2人が死亡した」(地元メディア)と衝撃が広がっている。

 ロシア陸連は資格停止処分を科され、8月のリオデジャネイロ五輪に出場できない可能性がある。昨年11月の世界反ドーピング機関(WADA)独立委員会の報告書は、ロシア連邦保安局(FSB)が違反のもみ消しを図っていたと指摘している。:時事通信 2016年2月15日

国家ぐるみのドーピング隠しを指摘されて失脚した元幹部だと思いますが、ロシア国家としては「何を証言するか分らない要注意人物」でした。

そしてこのような「危険人物」を、鎌倉幕府将軍三代(頼朝・頼家・実朝)のように、不審な死に追いやるのが独裁国家ロシア・中国の手法です。幕府の場合北条などの関与が疑われます。

800年前ならいざ知らず、現在でもロシアや中国には「国家にとって都合の悪い人物を秘密裏に処分するという仕組み」があるようで、これは独裁国家の恐ろしさです。

ロシア国家が

この事件に関して積極的に調査しようとしないことは、まず間違いがないでしょうから、「国ぐるみのドーピング隠し関与」の疑いがますます深まります。

場合によっては、プーチンが事件に関係したのかも知れませんが、いくら悪質な国家だとしても、さすがにそこまでは認めないでしょう。

少なくとも、国家推奨の「薬物隠蔽工作の責任」がプーチンへ及ぶことを恐れた犯行だと、みられます。闇の国では、人の命を自由に操れるのであって、いつも真相は闇の中にあります。

こういう「証言すべき貴重な関係者」が、ロシアにとって不都合だと判断したために不穏な死を課していたとするならば、リオ五輪に関しては、ロシアは陸上競技のみならずすべての競技で参加資格を剥奪されるでしょう。すべてはドーピング疑惑を晴らせるかどうか、改善がみられるかどうか、にかかっています。

リトビネンコ事件を思い出した方は、立派です。 


アフリカ諸国とロシアが

国家ぐるみで薬物違反とその隠蔽を繰り返していたことは、オリンピックにも関連して、深刻な問題です。

金になるからスポーツ大会で不正が起りますが、もしも金にならないとなると、話題にもならずスポンサー料金も入らないため、スポーツ大会そのものが消滅してしまうという運命にあります。

「金儲けにはなるけれど、薬物違反は存在しない」という状態があり得るのかどうか。

この点、オリンピック関連では、日本から薬物違反者が出ていないそうで、誇るべきことなのでしょう。


韓国の醜聞93 ウソをつくほうが楽

2016年02月25日 07時08分52秒 | アジア

誰にも醜聞があります。たとえそれが、事実であろうが、なかろうが(笑)。ここでは最近の「韓国の醜聞」を集めてみました。疑惑を感じた方は、リンクをたどってくださいね。

韓国から、地域差別・職業差別を取り去ることは、和食から「かつお節・まぐろ節」の出汁(だし)を取り去る以上に、大変なのでしょうね。

そこに儒教という社会制度と水の問題(軟水/硬水)があります。


日常生活で人々がおおむね正直なことを言うのはなぜか。神様が嘘をつくことを禁じたからではない。それは第一に嘘をつかないほうが気楽だからである。:ニーチェ「人間的な、あまりにも人間的な」


ただし、この発言の出典の出典に関しては、異なった説があります。:バイロン

普通の地域に関しては、ニーチェの説の通りだと思いますが、中国・韓国に限ると

「ウソをつかないほうが気楽」

は、まちがっているようですそう、中国・韓国では

ウソをつくほうが気楽

つまり正直なほうが疲れてしまう

らしいのです(笑)。

これはキリスト教と儒教の違いかも知れません。

キリスト教がかかえる本質的な欠点もあるし、儒教にも長所はある、と思います。

しかし

現在の身分・制度を受け入れるよう教え、支配者に都合のいいことだけを教える儒教に浸っている限り、中国・韓国から、パクリ・だまし・捏造・ワイロ・偽造の処世術を追放することはできない、でしょう。

「改善」を推奨しないため、科学技術分野でのノーベル賞などはあり得ませんし、腐った甕(かめ)のなかのように異臭が漂ってしまうのですね(笑)。

ただし

ノーベル平和賞は多分に政治的な匂いがして 

  • 金大中(キムデジュン :2000年)韓国
  • 劉暁波(りゅうぎょうは:2010年)中国

を受賞させるよう独立したノルウェー・ノーベル委員会が決定しましたが、「少しでも事態をよくしたい」という願いが伝わってきます。

しかし「まっこと」残念ですが

ことごとくその願いは無視され、このノーベル平和賞受賞が敵対勢力(もちろん北朝鮮と中国共産党)によって逆用され、かえって事態を混乱させています。

  • 金大中は北朝鮮の金正日にだまされた(金を巻き上げられただけに終わり、その後急速に南北関係が悪化。北朝鮮の黄長が1997年に韓国へ亡命したことにも関係)
  • 獄中受賞をきっかけにして中国共産党がますます凶暴になったこと

を覚えていらっしゃるでしょうから、見事な歴史の証明だと言えます。

なまじっか「良くしたい」「改善したい」と思っていると、「良くしない」「改善しない」と教えている儒教思想に、逆用されるのでした。拘束・逮捕・投獄・処刑は、中国・韓国が得意とする「技(わざ)」です。

儒教の大切な教え、つまり「改善をしない・現状に満足する」ようにとの教えがどれだけこの地域の発展を阻害しているか、を如実に示しています。

いちいち挙げるのもどうかと思いますが

  • 単独で無謀な行動に走る(国際法を無視)
  • 極端な差別意識(唯我独尊で小馬鹿にされる)
  • 支配者にとって有益なことしかできない(公平という思想がない)
  • 国民を極端に弾圧して独裁を続ける(非民主国家)

などは、すべて「改善」できないこの地域の人たちの宿命なのでした。儒教の欠陥なのでしょう。

はい、お疲れさん! 次のかた、どうぞ(笑)。


トルコでテロ多発

2016年02月24日 06時36分21秒 | アジア

昨年からトルコでテロが

多発しているようで、恐らくトルコがシリアで空爆を開始してからのことだと思われます。

国際問題は、各国の国内問題にも十分に関係しているため、さっぱり分らないことがあり、トルコの場合クルド人問題が関係しているのでしょうか。

トルコで発生した事件などの一覧

  • 2015年07月24日 トルコがシリアで初の空爆
  • 2015年07月25日 軍車列に爆弾、2人死亡
  • 2015年10月10日 トルコ史上最悪の自爆、死者95人
  • 2015年10月25日 在日トルコ大使館前で在外総選挙時に争い
  • 2015年11月24日 トルコ軍が国境侵犯の露機撃墜
  • 2015年12月23日 トルコの空港で爆発、清掃員1人死亡
  • 2016年01月12日 イスタンブールで自爆、独人ら10人死亡
  • 2016年02月17日 トルコでバス爆破テロ、軍人28人死亡

トルコが

シリアで空爆をする前には、それほど目立たなかったように思われるので、問題を解決しようと空爆を開始したため、より問題が複雑になったのでしょうか。

一般的に言って、自分たちの暴力よりも他国の暴力を過大に評価するものです。

ただし更に歴史をさかのぼると、傲慢な欧米人にも責任があったと思われます。

トルコといえば

女子バレーボールの木村沙織が、かつて1~2年、トルコのチームに所属しましたが、あまり試合には出場できなかったようです。

  • 1年目(2012-2013):ワクフバンク・テュルクテレコム
  • 2年目(2013-2014):ガラタサライ・ダイキン

こちら1 こちら2 こちら3

日本にいては何かと報道対象となってしまうので、冷遇されたようにみえるトルコ時代が、身の振り方を考えるいい機会になったのかも知れません。

木村沙織は、東レを退社して2年トルコに在籍し、帰国後は同じ東レと2014年6月から2年間プロ契約をしたとのこと。

3ヶ月後の2016年5月には東レとのプロ契約が切れますが、契約延長なのか、それとも他のチームと契約か、というところ。



アメリカの醜聞 03 トランプ

2016年02月23日 06時22分57秒 | 海外

問題をかかえているアメリカ政界

  • 軍事的に強硬路線を歩んできた共和党
  • 経済的に狡猾さを発揮してきた民主党

アフガニスタンやイラクを混迷に追い込み、中国をのさばらせた責任は、どちらの党が主導権をにぎろうとも、避けられません。

どちらにしても、9ヶ月後2016年11月の大統領選挙、一体どうなるのでしょうか。


 ドナルド・トランプ氏ってどんな人? 暴言繰り返す大富豪の共和党候補【アメリカ大統領選】 

アメリカ大統領選の共和党候補者指名争いに名乗りをあげている不動産王のドナルド・トランプ氏(69)が、暴言で物議を醸しながらも根強い人気を維持している。・・・・

このトランプ氏だが、これまで移民問題などで暴言を繰り返している。ベトナム戦争に従軍し、2008年大統領選の共和党候補だったジョン・マケイン上院議員を侮辱したりもした。・・・・

トランプ氏は、この出馬表明の際、メキシコとの国境に不法移民の入国を防ぐため「万里の長城」を築き、メキシコにその費用を払わせるとも述べた。これらの発言を受け、トランプ氏が運営に関わるミス・ユニバース大会にメキシコが不参加を決めるなど、物議を醸している。・・・・

また、サウスカロライナ州での21日の演説では、共和党のライバル候補の1人リンゼー・グラハム上院議員の携帯電話の番号を嫌がらせで暴露。「かけてみよう」と聴衆をけしかけた。ちなみに、トランプ氏とグラハム議員は、互いを「ばか」「間抜け」などと呼び合い、反目し合う仲だ。・・・・

大統領選の共和党候補レースを争う16人の1人であるトランプ氏は、ニューヨーク出身。ペンシルベニア大学卒。全米にホテルやカジノ、ゴルフ場などを持つ不動産王として知られる。コトバンクによると、1994年にアジアや欧州の投資家と共同でニューヨークのエンパイア・ステートビルを買収。保有する不動産は時価数千億円ともいわれる。:The Huffington Post 中野渉 2015年07月29日

なにかと「お騒がせ」の共和党米大統領候補のトランプ。

だいたいある人をお騒がせ」と表現するとき、筆者が対象者を好意的には思っていないのが相場ですが、私の場合は・・・・

やはりそうでした(笑)。

トランプは

ニューハンプシャーやサウスカロライナでも勝っているようですが、自分自身がアメリカ・メキシコ国境に壁を作ると表明したことについて、「一体誰がその費用をうけもつのか。そうメキシコだ」とも笑わせています。〔BBC WorldNews NHKBS1 2016/02/22〕

トランプを

好意的に思うのは、共和党支持者のアメリカ人で、その中でも一部の人に限られているようですが、まだ撤退していない共和党の大統領候補5人(2016/02/22現在)のうちで上位につけているというのですから、当初ならいざ知らず、今では無視できなくなってきたようです。

いかにも素人という感じがしますが、それが「本音」を言う魅力になっているのでしょうか。通常の上院議員~州知事出身の候補者たちが「格好」「品性」にとらわれ過ぎて言いたい事を言えないため、トランプの支持が相対的に上がっているのでしょう。

とはいえ、いかにもあぶない感じで、私の個人的な印象では、議員として存在するのはいいとしても、国を代表する大統領としてはまず失格だと判断しております。まぁ習近平朴槿恵という首脳失格者でさえ現在がんばっているので、それへの対抗という意味がトランプ旋風にあるのかも知れませんが(笑)。

私は、不思議なことですが、自分が賛同しない人であっても、「軽蔑し見下して話さえ聞こうとしない」というフツーの人とは違うようで、異なる意見にさえ耳を貸せる「類い希なる才能」に恵まれています(大笑)。

とはいえ、「メキシコからの不法越境者に対抗する国境の壁作成発言」などの暴言?を思い出せば、もう論外の人としか言えないはずですが、これだけの支持を得ているという裏には、きっと何かがあるのでしょう。


 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代 「トランプ旋風」にダマされるな! 

大統領選本戦が来年11月ということを考えると、やや早過ぎるようにも思うのですが、先週、共和党の「第1回大統領候補者テレビ討論会」が行われました。

・・・・

 では2017年には、この実業家でタレントのトランプ氏がホワイトハウスの主になっている可能性が高まっているのでしょうか?

 そんなことはありません。このドナルド・トランプ氏が大統領になる確率は、限りなくゼロに近いばかりか、選挙戦の主役である時期も短期に終わると考えるのが妥当です。

 理由は簡単です。とにかく、このドナルド・トランプ氏は「失言大魔王」であり、「炎上商法」を使って選挙戦を引っかき回しているだけだからです。要するに「真剣な」候補ではないのです。

・・・・

 やがて、トランプ氏の勢いは止まるでしょう。その時には、ヒラリージェブという本命中の本命が一騎打ちを始めるでしょう。ただしトランプ旋風が長引く、つまりヒラリーやジェブへの不満感が深刻なものとなった場合には、例えばルビオとかクルーズといった共和党の若い世代の思いがけない躍進ということがあるかもしれません。いずれにしても、「トランプ旋風」にダマされてはいけません。:冷泉彰彦 2015年08月11日(火)11時40分

2016年2月22日現在では、ジェブ(ブッシュ)がすでに撤退を表明しているので、さっそく冷泉の予測ははずれています。

冷泉もまれに鋭さを発揮していますが、トランプがいずれ脱落する、とする根拠として「失言大魔王」であり、「炎上商法」としているのですが、さてどうなるか、みものです。

このような「大統領候補として品格を欠く」人物が、その他の本命を抑えて上位にいるというアメリカの事情とは、一体何なんでしょうね。また共和党から指名されなかったら無所属で立候補するとは、党の分裂を意図しているとも受け取られますが・・・・。


トランプ氏「英入国禁止なら投資中止」

米大統領選の共和党候補指名争いで、先行する不動産王、トランプ氏は6日、自身のイスラム教徒を排斥する発言をめぐり、英国が同氏の入国を禁止する措置を取れば、英北部スコットランドに同氏が所有するゴルフ場への総額7億ポンド(約1211億円)の投資を直ちに中止すると語った。英BBC放送が伝えた。

英国では、約57万人がトランプ氏の入国禁止を求めてインターネット上で署名し、英下院が18日に審議することを決めている。同氏の発言は禁止措置回避を狙った“脅し"とみられる。:産経新聞 2016年1月7日 

イギリスでは、イスラム過激派のテロに悩まされ、イスラム圏からのEUへの難民受け入れ分担などに反発していながら、異国アメリカ大統領候補のイスラム教徒排斥発言にも反発するなど、多様性があるというべきか、そこまで言うか、と笑います。

トランプのイスラム教徒排斥発言に対して、英国下院が審議を始めたとのことですが、まだその結果を聞いておりません。 


トランプ氏は「キリスト教徒にあらず」=移民防止の「壁建設」批判―ローマ法王

 【ベルリン、ワシントン時事】フランシスコ・ローマ法王は18日、米大統領選の共和党候補指名を目指す不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が、不法移民流入防止のため米メキシコ国境への壁建設を唱えていることに関し、「キリスト教徒ではない」と厳しく批判した。 

 これに対し、トランプ氏は「宗教指導者が人の信仰に疑問を投げ掛けるのは、恥ずべきことだ」と猛反発。異例の応酬が、指名争いの行方に影響を与える可能性もある。:時事通信 2016年2月19日

トランプに重大な規律違反があることを理解しておりますが、これに関する限り私は、ローマ法皇の勇み足だと考えています。しょせん、バチカンもふくめ、EUそのものがキリスト教至上主義者たちの専有物になっているような気がするからです。

その根拠が「妙なイスラム教徒擁護」にあります。いや「擁護しているのだから至上主義者とは言えない」とおっしゃるでしょうが、もし本当に「キリスト教至上主義」でなければ、別の対応になるはず、と思います。

欧米が中東を見下していることに中東対立の原因がありそうだ。私にはそう見えるのです。

なぜユダヤ教・キリスト教・イスラム教が対等に話し合えないか、その辺に問題の根源がないか。

宗教関係者が、今おこっている問題が「宗教問題」であることを忌避(きひ)することなく、真剣に向き合う必要があると思うゆえんです。


高野山・奥の院

2016年02月22日 05時40分54秒 | 社会

高野山の奥の院へやってきました。

2月1日前後ですから、道を歩いている観光客は少なく、レストランさえガラガラでした。

ただしケーブルを降りて乗ったバスの中では外国人観光客がとても多かった、という印象です。どこか決められた宿坊に入っているのでしょう。

3月になれば、一般の観光客が増えるそうです。

奥の院までバスで行き、入口から奥へ進むと、通路の左右には、お墓が何万とあるらしい。とにかく歩く客は少なく、お墓ばかりという印象です。

白い雪が少し残っている程度という暖かさです。

「しろあり」の供養塔がありました。

全国で「針」供養もみられ、「危険視」するものにさえ慈悲の心をもつ日本人ですが、こんな国民性が中国・韓国のえじきにならないわけは、ありませんね(大笑)。まぁえじきにする方が悪いのか、される方が悪いのか、ここでは申し上げませんけれども。

戦国武将〔織田家・豊臣家・徳川家ほか〕の墓があるらしいことは聞いていましたが、「しろあり」やら有名企業の戦前出兵兵士などの無数のお墓があったとは、驚きます。いかにも高野山らしいところですね。

比叡山や吉野、そして高野山の比較は、京都や奈良の比較とあわせて、またいずれのちほど。

立体写真を作成してみました。交差法でうまく浮かび上がってきますかどうか・・・・

立体写真を撮るためには、撮影の段階で工夫が必要です。ある景色を撮影したら、そのままの角度を維持しながら左右どちらかへ1~2m移動(対象物によって増減が必要)して同じ景色を撮影し、これを切り貼りして2つ並べます。

こちらも交差法でどうぞ。

上と同じものですが、珍しく「平行法」の立体写真にしてみました。この場合、人の左右の目の間赤く似合わせる必要があり、どうしてもサイズが小さくなってしまいます。

交差法と平行法では、写真を左右逆に配置しなければならず、逆の見方をするとたぶん前後の凹凸(つまり立体感)が逆になるはずです。

雪はまれにヒラヒラと舞う程度ですが、津々と冷え込み、観光客がまばらなここ和歌山県高野山(標高900mほど)です。


米大統領候補の撤退情報

2016年02月21日 11時54分41秒 | 海外

米大統領選挙の予備選挙が各地で進んでおり、共和党ではブッシュが撤退したとのニュースがありました。

民主党が2名、順位は

①クリントン ②サンダース

共和党が5名、順位は

①トランプ ②ルビオ ③クルーズ

ブッシュ ⑤ケーシック ⑥カーソン

に絞られたようです。さすがに親子三代の大統領は無理だったようです。


共和ブッシュ氏が撤退発表=米大統領選

 【ワシントン時事】米大統領選の共和党候補指名争いで、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が20日、撤退を発表した。:時事ドットコム 2016/02/21-10:47


本選挙が今年2016年の11月(9ヶ月先)と

まだ先のこととは言え、共和党はまだ5人が撤退していない状況です。

そのほうが有権者の選択肢が多いのでいいとも言えますが、それだけ「それぞれの候補に問題がある」からとも言えます。


九度山駅(南海電車)です

2016年02月21日 06時36分30秒 | 社会

南海電車特急「こうや」(大阪なんば→終点の極楽橋駅)に乗って高野山へ向かい

途中の橋本駅で特急「こうや」から各駅停車(極楽橋駅行き)に乗り換えると、3つ目が九度山駅

橋本→紀伊清水→学文路(かむろ)→九度山(くどやま)

なお、「かむろ(かぶろ)」には、禿・神室・学文路などがありますが、多分「剃髪(ていはつ)」の意味から派生したのでしょう。

その昔、四国生まれの空海が和歌山県に高野山を開いたとき、空海の母親が、この地に今でもある慈尊院(じそんいん)に住んでいて、空海が月に9度も山をおりて母親に会いにきたので九度山(くどやま)」という地名になった、と聞いております。本当かどうかは分りませんが、そういう言い伝えらしい。

YouTubeへアップロードした九度山駅の動画です。

九度山駅

一見して

このあたりの南海線が複線のようにみえますが、これは電車のすれ違いのために用意されたもので、自信はないものの、橋本~極楽橋(高野山ケーブルへの乗り換え終着駅)単線だったはずです。

ただし「単線」とは言っても線路はちゃんと「2本」ありますので、その点よろしく(笑)。


中国に関する醜聞 92 香港人拉致

2016年02月20日 04時09分36秒 | アジア

本人が否定しようが、肯定しようが、誰にも醜聞があります。

ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。


香港 中国共産党に批判的な本扱う書店関係者不明に 

香港で、中国共産党に批判的な本を取り扱う書店の関係者が行方不明になり、警察が捜索を始めました。行方不明者は5人に上っていて、中国当局に拘束されている可能性が高いとして、抗議デモが行われました。

香港政府の幹部は3日、現地メディアに対し、香港にある書店の株主の男性の行方が分からなくなり、警察が捜索を始め、中国政府に対しても問い合わせをしていることを明らかにしました。:NHK総合 2016/01/04 04:42

国家が「だまって中国共産党とは異なる意見をもつ国民を拉致(らち)」する、これが中国なんですね。

もちろん「言論の自由」などは夢のまた夢。政府に反論をけっして許さないのが、封建的にして一党独裁の弾圧国家「中国」でした。

堂々と拘束・逮捕・投獄・処刑する場合もありますが、官憲が内証でこっそり国民を拉致するなんて、いまどき見られない光景と思いきや、ロシア・中国・朝鮮半島では、ときおり普通に見られるようです。これは国家の「弾圧度」によるのでしょうか。

上記ニュースの裏の意味は、中国に返還された香港は、返還当時イギリスとどんな約束事(1国2制度)があろうと、中国のものになったからには、もう中国共産党の思い通りにする、ということでしょう。

中国は、日韓基本条約などを無視する韓国と、そっくりですね(笑)。

パクリ・だまし・捏造・ワイロ・偽造など満載の中国・韓国でした。

こういう中国が、北朝鮮に対して「日本人拉致問題を解決するよう働きかける」ことなどあり得ないのは、火を見るよりも明らかでした。←ふる~い表現どすなぁ 


(香港で)倉庫から本を出している時にいなくなりました。男性の妻に匿名の電話があったことから、男性は中国本土で身柄を拘束されている可能性が高いと見られています。:ABCオーストラリア ワールド・ニュース NHKBS1 2016/01/04

拉致された男性の妻に匿名の電話があったことから、中国共産党が拉致したらしいことに間違いはなさそうです。

これは一般の「人さらい」ではなく、「中国共産党国家による恐喝」であることを象徴したできごとです。

中国では、

中国共産党が一番大切であり、中国共産党政府が国民に対して何らかの説明をする義務などないため、不都合なことがあれば、すぐに国民を「こっそり」拘束・逮捕・投獄・処刑します。

おおコワ! これが中国共産党のやりかたですね。

中国共産党〔1921年結党〕が中華人民共和国を建国〔1949年〕したことを、お忘れなく! 

党が最も大切で、国や国民は党のために存在する、のであって、別の表現をするなら、「国民など、どうでもいい」のですよ(笑)。

中国では、

民間人による「国民の拉致」が日常化しているようです。上では「一般の人さらい」と表現しましたが、日本にも昔ありました。これは「人権」などより低レベルの深刻な問題で、朝鮮半島で見られるような人種差別以前の「地域差別」よりひどい差別なのかも知れません。

世界中、どこでも

この「差別」というものが話題になりますが、中東・ヨーロッパの難民問題をみていると、「宗教的な道徳心」から「差別していない」ように振る舞っておきながら、最終的には別の理由をもちだして「宗教的に差別」しているのが現状です。妙な道徳心・人道上の処理が結局「非人道的処理」に落ち着くのは、例の「いびつな宗教心」「選民意識」によるものではなかろうか、と考えています。

日本にも陰湿な差別が存在することは確かで、人の成長期にも関係し人を育てる時の深刻な問題であることを見逃してはいけませんが、中国・韓国にはそれ以前の、さらに悪質な差別があることを知っておくのが、日本の問題を解決するのに役立つと信じております。

このような中国共産党が崩壊して、中国人に主権がある新しい国家が成立しないと、この地域で国家による国民の拉致は永久になくならないでしょう。

そして不思議なことに、「人権意識などまったくない国」の代表者たちが「日本人が人権意識を欠いている」と勧告しており、実にあやしい演技を感じます。〔Wikipedia〕  


その後、2016年1月11日には

行方不明の出版社社員、中国当局に解放求め抗議デモ 香港

【1月11日 AFP】香港( Hong Kong)で10日、中国政府に批判的な書籍を扱っていた出版社の社員5人が相次いで行方不明となっていることを受け、中国当局に拉致された恐れがあるとして、集まった多くの人々が解放を求める抗議デモを行った。:AFPBB News 2016年1月11日(月)10時6分配信

香港での問題は

  1. 若者による自治権拡大要求(結局、中国共産党につぶされました)
  2. 書店関係者が国家に拉致された(政府による弾圧を批判すると、中国共産党につぶされました)

特に後者に関して言えば、最初の引用では「1人が拉致」されたようですが、今回「5人の拉致」となっています。 


失踪の香港書店関係者は拘束下=「出頭」と国営通信―中国 

 【北京時事】中国共産党体制や国家指導者を批判する書籍を取り扱う香港の「銅鑼湾書店」関係者5人が相次いで失踪した事件に関連し、国営新華社通信は17日夜、昨年10月に最初に行方不明となった同書店の筆頭株主の桂敏海氏が拘束下にあると認めるとともに、桂氏が「犯罪に関わっており、関係者も捜査に協力している。さらに捜査を進めている」と伝えた。

 具体的な容疑は明らかにしていないが、中国国営メディアが今回の件で捜査や拘束の事実を認めたのは初めて。

 スウェーデン国籍を持つ桂氏は、タイで行方が分からなくなり、中国当局に連れ去られたとの見方が出ていた。:時事通信 2016年1月17日(日)22時37分配信

やはり

中国共産党によるしわざであったことが分ったようです。中国が「絶対に法治国家とは言えない」という明確な証拠でしょうね。

中国で「法律とは」

中国共産党の存続に悪影響がある時にのみ使う罰則であり、そうでない限り、ワイロや癒着や便宜や偽造・偽証明書などは中国社会にあふれていて解決すべき課題でも何でもない、ようです。

つまり中国政府が、外国人を差別するときの「建前上」の口実にしたり、政府に批判的な中国人を恐喝・みせしめとする時などに、使われるのが「法律」なのでした。

日本でも

公共放送であるNHKが中国共産党のいいなりになっているのではないかとする人たちが弾圧を加えているようですが、中国での中国共産党によるマスメディア支配は、その比ではなく、あまりにもひどい無法国家だと言えます。

中国では、通信社に対する支配は、もう「弾圧」のレベルを超えていて、「国営の新華社」などは単なる中国共産党の宣伝機関に過ぎず、疑問を呈したり問題点を指摘するなどは、まったくできません。

また中国内に参入した外国通信社による「提携先の中国メディアなどを含む報道」には、かなりの制限が加えられているようです。

この点、中国が「まともな民主国家だ」と勘違いしている、あるいは洗脳によって勘違いさせられている、日本人が多いようなので、これらの人たちは目の前に起っている事実を直視し目覚めなければならないようです。 

ただし中国などでは、政権が代わり、別の権力者が現われると、

  • かつて権勢をふるっていた人たちを皆殺し
  • 新しい権力者に媚びを売る

これは、大陸では「あたりまえ」の光景です(笑)。


英国に「強烈な不満」=中国

 【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は12日に発表した談話で、英国政府が香港の書店関係者失踪事件に絡み、中国を批判したことに対し、「強烈な不満」と「断固たる反対」を表明した。

洪副局長は「香港(問題)は中国の内政だ」と強調し、英国に干渉しないよう訴えた。:時事通信 2016年2月12日(金)23時19分配信 

中国共産党は、常に「他国に干渉しておきながら、自国への干渉を許さない」としていて、もう落語のようにおもしろいですね。

何回も繰り返していますが、言う資格のないことを平気で言えるのが中国・韓国・北朝鮮でした。

「内政干渉」とは、相当慎んで使うべき言葉。

勝手に「自国領土だ」と宣言するだけで、突然、他国に干渉させない「国内問題になる」

などと言えるのは、この世では中国共産党だけかと思いきや、ロシアにもこの傾向があります。中国・ロシアは「独裁的な弾圧国家」という点で、とてもよく似てますね(笑)。

そして中国・ロシアは、普段「国際法」を無視しておきながら、必要だと思えば「自分たちは国際法に従っている」とぬけぬけと言える度胸をもっております。

これは三枚舌そのものでしょうか(笑)。

こういうのにだまされるか、あるいは見抜くか、大きな違いですね。

国民どころか、海外からの批判も絶対に許さない、とするのが独裁集団・弾圧組織・ヤクザ国家らしいところです。

中国のこのような国際法無視という横暴は、次のようなことを想起させます。

  • 日本のある会社で、会社の規則(社則)を作りました。作るのは自由ですが、もしもその規則が原因で社員と会社側で裁判があった場合、日本の法律や憲法に照らして判断され、もしもこれに反する社則ならばそれは無効なのです。
  • 中国がどんな規則をつくっても、それ自体には問題はありませんが、それが原因となって国際裁判沙汰になった場合、中国独自の規則に不備があれば、それは無効なのです。そこには拒否権や中国の横暴など存在しないのです。

例によって、香港の拉致問題から、かなり大きく逸れてしまいましたが、中国の現状を憂える一人として、若干のべさせていただきました。


韓国の醜聞92

2016年02月19日 09時09分10秒 | アジア

韓国が「人治国家」らしさを発揮しています。この国はどうやら、「法治国家」ではなさそう!

いつも「今回こそは」と期待するのですが、ことごとく裏切られてきました。いつも結んだ「協定」を無視したり「合意」事項を破棄するなど、非法治国家の矜恃〔きょうじ〕というところです。

これはこの国の国民性ではなかろうか、と思われ、「世界中から信頼される国」へ成長するにはあと50年ほど必要ではないか、と思われます。

韓国人のものの考え方を尊重するとは言っても、ほんの一部の人を除き、あまりにも「国民全体の民度が低すぎる」というのが私の印象です。

韓国は、

「過去にさかのぼって、現在から過去を弾劾する」という、あってはならないことを、平気でする国なんですね。

日本で、

いくら徳川幕府がひどいことをしたからといって、いま新しく法律を作って「徳川幕府時代に徳川家へヨイショして資産を残した親徳川家派子孫の財産を没取する」という法律を作ることがいかに馬鹿げているかを考えると、韓国で施行されている「親日派子孫の財産没収」の法律が、いかに馬鹿げているかが、わかるというものです。

これは専門用語で「法の不遡及(ふそきゅう)の原則」と言い、特殊な例をのぞいて、通常の国家ではこの原則は守られているようです。現在の基準で過去を裁き始めては、国内秩序などあり得ません。

韓国では、

為政者のトップに、ほとんど無制限とも思えるほどの権力を与えているため、本人または親族が蓄財にはげみ、また「法の不遡及の原則」を無視するようなことが平気で行なわれているのでしょうし、韓国大統領が5年の任期(再選禁止)を終えたあとほとんど例なく不幸な運命が待っているのをみても、よく分ります。

直前の大統領に対して

裁判での死刑判決(後に恩赦)、本人の自殺などはもちろんのこと、何らかの捜査を受けないほうが珍しいくらいになっています。

日本でも田中角栄の例がみられますが、むしろ例外になっています。

新しい大統領の派閥が、前政権の臭いを消し去ろうとして、かつての中国のマネをしているのでしょうか。

中国ではかつて、新しい政権になると、前政権の関係者を「皆殺し」するのが常道だったようで、中国為政者は今でも、政権中でさえ文化大革命・天安門事件などで無数の自国民を虐殺しました。

そして今でも、中国国民は文化大革命・天安門事件に触れることが禁止されており「歴史を直視」することが許されないままです。

中国国民が自国の「歴史を直視」しようとすると、拘束・逮捕・投獄・処刑が待っており、中国共産党は日本という外国に対して「歴史を直視」するよう叫ぶなど、まるで落語の世界ですね。

韓国では、今でも中国の影響が強いようで、いったいなぜなのか。

やはり現役時代に「権力をもたせすぎた」ために「不正」が起こってしまうのでしょう。

しかし権力を与えなければ「国会が収拾不可能なほど大混乱に陥る」のであり、この反省から「権力を与えた」のですね。

しかし「あまりにも強力な権力を与えすぎたから任期後に不幸な運命を迎える」ことになってしまいます。

これだと「まとも」な人が大統領になろうと思わないでしょうから、韓国にとっても不幸なことではないでしょうか。

そんなことに気付いて、解決しようとしていますか、それとも、どうでもいい事ですか?

韓国は

  • 経済的には中国と
  • 軍事的にはアメリカと

それぞれ条約・契約を結ぶという不可思議なことをやっており、本人はそれに矛盾を感じず、平気なんです。

これは、まるで異なる意見が共存出来ていると思われがちですが、そうではなさそう。左右に大きく振れるだけで、ただ声高に個人の主張を騒ぎ立てるだけで、権力者がそれを無視するか利用するか、まったくその場しのぎのようです。

韓国は、

北朝鮮が離脱した今では、韓国が中国朝鮮省の立場を受取り、軍事的にはアメリカと同盟を結んでいる、というところ。

長期の判断ではないその場その場で最善策を選ぶという姿勢が、すでに破綻しています。

言論を弾圧するこの国に、もう明るい未来はありません。 


韓国はなぜ中国の南シナ海での行動に沈黙するのか―米メディア 

2015年7月9日、中国・参考消息網によると、7日付の米誌ナショナル・インタレスト(電子版)は、「韓国はなぜ中国の南シナ海における行動に沈黙するのか」と題する記事を掲載した。 

韓国の中国に対する「両賭け」が米国を不安にさせている。南シナ海問題、これは地域のほぼすべての国が反対している問題だが、その問題において、韓国は沈黙しているだけでなく、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)にいち早く加わり、さらにはTHAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル)配備問題を何年も引き延ばしている。:Record China 2015年7月10日

韓国の「経済的に中国、軍事的にアメリカに」という瀬戸際外交が、アメリカを不安にさせている、と記事で述べていますが、こんなことなどアメリカ国内では、ありふれたことであり、特に「アメリカが不安視」しているとは言えないでしょう。

どの方向に進もうとも、アメリカ国内の雑多な勢力は、アメリカの国益と結びつけようと必死で屁理屈を並べるのですから、どれが正しいのかを見分ける力をつけなければ、誰にでも簡単にだまされてしまうでしょう。

その意味で私たち日本人は、韓国や北朝鮮が瀬戸際外交をすすめている背景、すすめざるを得ないわけ、を理解する必要があります。

中国は中国なりに、アメリカはアメリカなりに、

あの手この手を使って、韓国に言い寄り、韓国を威嚇するでしょうから、いくら韓国内で「八方美人」がもてはやされようとも(下記参照)、残念ながら敵対する両者へ「その場その場でいい顔をする」だけでは、やがて双方から信頼されなくなるでしょう。そして、すでにそうなってしまいました。

八方美人の危うさ:

    • ゴルバチョフは、すべての人に愛されようとし、すべての人を互いに争わせた。:ウラジミール・ソロヴィヨフ「エリツィンの選択」山岡洋一訳 文芸春秋 
    • 「八方美人」という言葉は、韓国ではとても素晴らしい言葉です。格好も良い上に頭の回転も速くて品もある、まったく申し分のない人のことを「八方美人」と呼びます。女性に限らず、男性でも「あなたは八方美人ですね」と言われて喜ばない韓国人はいないというぐらい相手を褒め称える言葉です。・・・・しかし日韓ではまったく正反対ですね。:呉善花 〔日本では「八方美人」があまりよくない意味で語られることが多いことを暗示しています。〕

中国が

南沙諸島付近を「一方的に中国の領土だ」と宣言して、勝手に埋め立て・軍事基地化していることに対して、東南アジア諸国が大きく反発する中で、韓国はなぜ、中国主導のAIIBには参加するし、韓中FTAを締結し、なぜ中国の横暴に対して何も言わないのか、という疑惑です。中国の横暴を甘受しているようです。日本に対しては済んでしまったことでさえぶり返してイチャモンをつけているのに、中国に対しては現在位進行中の横暴にさえひとことも発言しないのは、異常に思われます。

これはちょうど、

    • 日本の作家大江健三郎や沖縄県知事翁長雄志が中国を訪問したときに「何も言わない」あるいは「何も言えない」のと同じです。この矛盾を本人が解決しようとしないことに、そもそもの問題があるのでしょうが、どんなに中国の横暴があっても、それは決して「矛盾ではない」と信仰しているのでしょう。
    • 「大江や翁長は、韓国為政者同様に、中国をのさばらせるのに貢献している」と言えます。長い目でみると、これはもう、もたないでしょう。
    • こういった人たちは、まだ「共産主義」に何らかの「ご執心」がありそうですね。少しでも歴史をかじるなら、歯が悪くなるほどかじることがなくても、それが錯覚であると分るはずなのに。 

国民世論「THAAD配置に賛成。でもうちの地域は嫌です」:シンシアリー 2016-02-15

  • 韓国人は、中国とFTAを結ぶのに賛成でも韓国経済を破壊しないで!
  • 韓国人は、アメリカと軍事同盟を結ぶのに賛成でも中国との貿易を邪魔しないで!
  • 韓国人の考えでは、キムチは世界一優れた食べ物です。でも中国製の安いキムチが韓国へ入ってきて、韓国のキムチ業界が破綻するのは嫌です! 〔あんな匂いがいつまでもプンプン残るキムチが世界一だなんて、冗談もほどほどにしておきませうね! 日本では「臭わない・あっさり」キムチが流行しているとか。〕

かくして二律背反を放置し、矛盾を解決しようとしないどころか、矛盾の存在さえ認めないのが、両極端へ激しくゆれ動く韓国の矜恃らしい(笑)。


深入りを避けると

2016年02月18日 06時07分53秒 | 海外

大国がベトナムやアフガニスタンなどへ介入すれば

さまざまな事由で、撤退したいけれども撤退できなくなり、気が付けば10年も人的損失・金銭的損失が重なり、総計ではかなりの被害となってしまうことがありました。もちそんその間、どれだけの人を殺害したか、察するに余りあります。

「人道的」と信じて介入した加害者にも被害が及んだ、という実例です。

よって今、アメリカやロシアなどは、シリア内戦に対して、深入りしないで、「空爆」で済ませようとしていますが、そこに深刻な悲劇が・・・・

深入りしたくない
  ↓
空爆だけで済ませたい〔地上軍を投入しない〕
  ↓
必ず誤爆が発生
  ↓
避難民が発生し、国内外への難民と化す
  ↓
金持ち難民はEUへ逃れ、多くの難民はシリア国内で避難
  ↓
「人道的」に受け入れたEUへ到着しても、難民が多すぎ今では入国時の難民審査が厳しく、難民に紛れ込んでテロリストさえEU入りしているらしいので、場合によっては「非人道的」な強制退去に
  ↓
首尾よくEUに定住できても、中には語学の壁で地域に溶け込めず、また初めて味わった異教徒との併存ができずイスラム系だけのコミュニティが発達し、やがて差別されたと感じ始め、2世の頃から過激派に洗脳されてしまう
  ↓
テロ続発の現在 

なんとかして、この連鎖を防がねばなりません。

深入り・空爆だけ、のどちらにしても

悲劇は繰り返されます。かといって外国を巻き込んだ政情不安と極端な内戦状態を放置すればいい、というものでもなさそうです。一体どうすればいいのでしょうか。

世界の警察官を任じてきたアメリカですが

あっちこっちへ首を突っ込んで深入りしてきました。

しかし日本では深煎りの濃いコーヒーよりもアメリカンと称する薄めのコーヒーが、一部の人には好まれました。

その名前から信じられないことに、アメリカンが深煎りするとは・・・・

ある意味では

  • 人道的観点から地上軍投入に至るのでしょうし
  • 自国の利益だけを考えた結果として「空爆」に頼ったため「誤爆」が発生し、それによって「難民」発生という人道的結果を生じる
  • 人道的な観点で難民を受け入れたものの
  • 情報が即座に伝わり一挙に難民が増えてしまい、国境審査が厳しくなって場合によっては強制送還という人道的処置に至ってしまう

今では

シリアで空爆をする国が増えました。

そしてその空爆をする国と国が、自分側の誤爆を認めないまま、互いに相手の空爆を「誤爆だ」と非難しあっています。

そもそも、国によって空爆対象が、ISであったり敵対勢力(何に対する敵対勢力?)であったりして、一致点が見られません。

それほどシリアの内戦は、こみいっているのでした。

私たちは、これについてのニュースを見聞きするとき

「両方の言い分を聞く」という当然のことをしていないと、ついついどちらかに洗脳されてしまいます。

しかし私たちには

  • 自分に不都合なことには決して触れず(自分の誤爆を絶対に認めず)
  • 相手の誤爆だけを声高(こわだか)に指摘する

という偽りの姿勢を見抜く力が必要です。「両方の言い分を聞く」だけでは、何かが足りないのでしょうか。

いわば、双方のだましあい。

どちらか一方の声明が「正しい」とみるのは論外としても、両方の声明が共に「正しい」と見るのも危ういのでした。

物事の解決につながるようにするには、どう受け止めるのがいいのでしょうか。 

シリアに関しては、ドイツのミュンヘンで和平協議が始まったようで、数日後の停戦が決まったかのように伝えられていますが、まだ非難合戦がおさまらないようです。


「制裁」とは

2016年02月17日 05時55分14秒 | 海外

goo辞書では制裁」を、次のように説明しています。

「法律や規則、また慣習・伝統などの社会的規範に背いた者に対して加えられるこらしめや罰。また、そうした懲罰を加えること。」

一体何が「社会的規範」なのかが難しいところで、恣意的に加えられる場合には、単なる「いやがらせ」なのかも。

最近の「制裁」で面白いところを2つ挙げてみます。


ロシアへの制裁とロシアによる制裁

ロシアが、ウクライナ領クリミア半島を併合したことに対して、多くの国〔EU・米国〕が、ロシアに経済制裁を加えました。もちろんロシアは輸入禁止という対抗制裁をしています。

    • いかなる理由があろうとも、武力で現状を変更する行動を認められないとするもので、これによって、ロシア貿易が不調となり、しかもロシア・ルーブルが下落し、偶然かも知れませんが、ほぼ同時に原油価格が暴落(ロシア産原油の輸出が難しくなる)、ロシア経済に深刻な影響を与えているようです。
    • しかし、それでも、ロシア経済に何も影響がないので「制裁」を止めるべきだ、と主張する非ロシア人もいます。いろんな人がいるものですね。

そして、シリアを空爆するロシア機がトルコ国境を侵犯したとしてトルコ軍がロシア機を撃墜したため、ロシアがトルコを経済制裁する(した)とのことです。

つまり、EUなどがロシアを経済制裁し、制裁されたロシアがトルコを経済制裁する、という仕組みです。

(米・EU・トルコなどはNATO加盟で、ロシアを敵視していますが、シリアのクルド人に関しては対ロシアで、トルコと米との利害が反しているようです) 

韓国への制裁と韓国による制裁

中国が韓国に対して規模の小さい経済制裁を加えました。

    • これは北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に対して、アメリカが韓国へ米軍開発のTHAAD(サード)ミサイルを配備するよう求め、韓国がこれを検討し始めたようですが、この動きに対して、中国が「制裁」をしましたが、これもまた中国から韓国への「いやがらせ」でしょう。
    • その内容は、韓国企業が中国で生産する電気バスのバッテリーへの補助金給付を中止するというものです。
    • 韓国は、御承知の通り、経済的には中国と、軍事的にはアメリカと、手を組むという、瀬戸際外交を展開しております。中国がこの綱渡りを許さないとして牙をむき始めたわけです。
    • 米中対立の今、中国としては、いくら北朝鮮対策とは言え、米国製のこのミサイルを韓国に配備することは、北朝鮮のみならず中国からのミサイル攻撃に備えるためだと考え、それは許さないとしております。

このTHAADミサイル(サードミサイル)が今後どうなるか今のところ不明ですから、あくまでも私の推測になりますが

韓国国内に配備することに中国は強烈な不満を表明しますが、ミサイルに関する米軍の軍事機密を韓国が中国へ漏らすという条件でしぶしぶ認める、ことが考えられます。もちろん中国は強烈な不満を漏らすという演技をしなければなりません。

ミサイル配備で韓国としては、場所を提供するだけで運営は米軍がするということを目指していましたが、運営資金の一部を韓国が負担するというニンジンをぶら下げることで米軍をだませるはず、と見ている韓国。

これは韓国企業が中国へ展開するときに学んだテクニックで、中国が韓国企業を税金面で優遇する代わりに技術を公開せよという要求でパクられた経験を活かしたものです。

パクリに長けた両国らしい作戦ですが、これも想定済みのアメリカがどう対応するか、というところでしょうか。

そうこうしていると、今度は韓国が北朝鮮に経済制裁を加えました。

これは韓国から北朝鮮への経済支援の一環としての事業で、北朝鮮の開城(ケソン)へ韓国企業を展開させるものですが、ミサイル発射によって、この事業を中止し、関係者を韓国へ帰国させたというもの。

誰ですか、「開城を閉城した」と言っているのは・・・・(笑)。

実際には韓国企業の撤退による韓国経済への打撃も相当大きいのではないか、とも言われています。同じ国策で国内企業を支援するとしても、「北朝鮮支援」というお題目がなくなってしまったのですから。

つまり、中国が韓国を経済制裁し、制裁された韓国が北朝鮮を経済制裁する、ということです。

(中国は言うことを聞かなくなった北朝鮮を煙たがっていますが、そもそも「何でも反対」の北朝鮮・中国という弾圧国家よ永遠なれ、か?)


こういうのは、よくみられますね。

  1. 自分が、ある対象から「いやがらせ」を受ける
  2. 受けた自分が、別の対象に「いやがらせ」をする

という形式で、相手が限られているプロ・スポーツでは

これが得手不得手になり、面白い場合には「三つ巴」になります。

もっと複雑な国際関係では

「不利益が発生したため制裁を発動すると、自分も不利益を被る」のですが、金額の比較ではなく、相手を懲らしめる」ことに意義があるとして、感情的に制裁を加えることがあります。

国際政治は主に、この「感情的な制裁」の駆け引きとされるものの、誰にでもできるとは言えない「感情にとらわれない視点」も必要とされています。

もしも視野が広い人ならば、いつでも、あすにでも、同じような「制裁」合戦を発見するかも知れません。

皆様が、もし「このような制裁」を発見したら、それをきっかけとして、国際関係をより深く考察されますやうおねげーしますだ(笑)。