カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

石垣島のイシガキシジュウカラ

2014年08月31日 14時47分54秒 | 野鳥(その他)

本当にカンムリワシが少なくなりましたね。

おおざっぱに2000年ごろからですから、14年間撮影していますが、2013年に引っ越したときはまあまあとして、今年2014年には極めて少なくなり、ほとんど見られなくなりました(泣)。

ある場所を通過中に、そのむかし、ここにカンムリワシがいたな、と思い出す場所がいくつもありますが、今そのほとんどの場所をカラスが占拠しています。

私が引っ越してきたからカンムリワシが減ったのか、と恨んだ?ものですが、実際はどうなんでしょうか(笑)。


先日、名蔵湾で撮影したイシガキシジュウカラ〔シジュウガラのほうが株式会社(かいしゃ→がいしゃ)の連濁のように言いやすい〕をどうぞ。


名蔵湾のイシガキシジュウガラ YouTube


左の奥に見えるのがシジュウカラ、右手はメジロです。いずれも石垣島の名蔵湾岸。動画から抽出した静止画ですので、キレは悪いですね。


そのうちにカンムリワシを撮影しますから、期待せずにお待ち下さいね(笑)。

 

その他の「イシガキシジュウガラ」情報もどうぞ。

その1

その2 Wikipedia

その3


 

 


レイノー症

2014年08月31日 07時25分53秒 | その他

個人差があるものの、

寒くなって気温が下がり、指先が冷える頃に発症するのがレイノー症 。明日から9月となり夏も遠ざかり始めると気になる人もいるはずです。

    1. 元の指の色
    2. 部分的に真っ白に〔しびれも〕
    3. 真っ白な部分が黒っぽい紫色に〔しびれ継続〕
    4. 最後に赤みがかって〔しびれ減少〕
    5. 個人差がありますが、温めたりすれば速く、そうでなくても自然に30分もすれば、元の色に戻る

原因はよくわかっていないようですが、

ひどい場合には病院で診てもらうのがよろしいでしょう。

30~40歳以前の女性に多いとされますが、広い年齢層でも見られるらしい。

私も毎年必ずとは言えませんが、感じることがあります。若い頃にも症状はあったかも知れませんが血のめぐりがよかった時期なら症状には表われないのかも。


ところで各国の国旗を見ていると、

このレイノー症の色の変化を思い出さずんばいられないのが、あります。念のために言いますが、あくまでも国旗の色の問題であり、その国の人にレイノー症が多い、などとは主張していませんので誤解のないようにお願いします(笑)。

 

レイノー症は、暖かい地域ではあまり見られませんが、冬など15℃あたりを切るようになると、どこでも見られるようです。 

私は若いころ、真冬に雪が解けていない川べりでイワナ釣りをしたことがあります。1時間も経過すると、立ってはいるものの膝から下には神経がありませんでした。ただ立っているだけという情けないことですが、それでも釣りのおもしろさのほうが優っていたのでしょう。

いま0℃近くの場所でイワナ釣りをしろと言われても、きっとできません(笑)。

さてレイノー症後期の「」ですが・・・・

大昔、チベットのダライ・ラマは、チベットのラサからから国境を越えてインドへ向い、そこでネールと話し合い、インドへの亡命を打ち明けますが、ネールはこれを断ります。その直後に欧州から帰国途中の周恩来がインドへ立ち寄り、周恩来からもラサへ帰るよう告げられたとのことです。

のちにダライ・ラマはインドへ亡命することになりますが、今回は、亡命を断わられてむなしくチベットへ帰るとき、国境ですでに中国の旗がひるがえっていたと回想している「ダライ・ラマ自伝」から。

 

色彩豊かなチベットの祈願職のなかに、中華人民共和国領を宣する1ダースほどの真っ赤な血にも似た赤旗が風にはためいていた。:P.187-197 ダライ・ラマ「ダライ・ラマ自伝」山際素男訳 文春文庫

真っ赤な色の中国の国旗が惨殺されたチベット人の赤い血の色に見えたようで、中国にだまされ国を奪われたダライ・ラマの無念さがにじみ出ているようです。

もうひとつ、ダライ・ラマの言葉を。

 

中国は脅しで人びとの心を変えることができるという思想に貫かれていたのだ。これは誤った考え方であるが、両者を較べて見ることでいっそうそれがよくわかった。お互いを尊重し合い、真実の精神によってのみ友情は育つのである。これが人間の心を動かすのであって、力によってではない。::P.189 ダライ・ラマ「ダライ・ラマ自伝」山際素男訳 文春文庫

中国人のこの脅し(おどし)の精神構造は、著述の1950年代から約半世紀を過ぎた今でも、何も変わっていません。そのころ中国は、チベット(そのご武力占領)やインドを威嚇していただけですが、2014年の今では全世界を敵に回してまで、中国共産党の影響力を世界に広めたい、などと愚かなことを考え、どこでも自国領土と虚しく叫びながら軍事的侵略を重ねています。

中国は、なぜこんな低レベルの国になってしまたのか。

    • もともとそういう民族性だった
    • 中国共産党が誕生してからかそうなった
    • 中国共産党が中華人民共和国を建国してから
    • 一応の経済発展をとげてから本来の姿が表に出た

この中のどれなのか。

次の話を聞くと、そうではなく、2000年以上も前から、その気配があったらしい、ことがわかります。

 

孔子先生曰く

『危険な国へは行かず、乱れたる国には住まず、天下に道が行なわれていれば姿を現わし、道が行なわれていなければ隠遁する。国に道が行なわれていれば、賤なるは恥なり。国に道がなければ、寒にして貴なるは恥なり』

現代語に訳せばもっとわかりやすい。『危険な所へは絶対に行かない。危険な社会には絶対に住んではならない。天下が太平なら出てきて、官位をもらう。天下が太平でなければ、すばやく逃げる。国家が安定しているのに官位をもらわないのは、恥ずかしいことだ。国家が乱れている時に官位をもらうのは恥ずべきことだ』 

この聖人の教訓は、聡明ですばしっこい風見鶏になれ、ということだ。他人が天下を太平にしてくれたら、出て来て官吏になる。みんなが命をかけ、血を流さねばならない時に、自分だけは尻に帆をかけて逃げ出す。 

台湾には、息子や娘をアメリカに移住させて、せっせと種を伝えている人たちがいる。彼らこそ儒教の正当派で、孔孟学会の理事長に相応しい人たちだろう。 

知識人は、瓦の落ちて来そうなところには行かない。政治の腐敗や、市民の苦痛は、自分には関係ない、と見て見ぬふりをする。真面目に見たら腹が立つにきまっている。腹が立ったら、不平不満を言う。不平不満を言えば、禍を招く。

儒教の教えには、ヒューマニズムを奨励したり、想像力を激励するものは、少ない。権利と義務に触れたものも少なく、競争はあまり奨励していない。ただひたすら、現状に甘んじて、自己満足するように教えている。何をしてもかまわないが、危険を冒すことだけは、避けなければならないのだ。 

だから孔子先生は誰も気に入らない。ただ文無しの顔回★(エンホエ)先生を宝として、彼の貧乏に甘んじる気質を褒め称えている。一歩進んで、この二級聖人を貧窮に陥れた社会の責任を追及することはしない。さらに、いかにしてそういう社会を改造すべきか、ということは考えもしない。ただ目を瞑(つむ)って貧乏も楽しむべきだと教えている。すべての中国人がみな貧窮を楽しんでいたら、この国は、たちまち原始社会に戻ってしまうだろう。

:P.137-138 柏楊(ポーヤン)「醜い中国人」張良澤・宗像隆幸(共訳)光文社1988/06/25 12刷発行

 

注釈:顔回(がんかい)とは孔子の弟子の顔淵(がんえん)のこと。

冒険をしてはならない、ひたすら現状に甘んじなさい、世の中をよくするとか、ものごとを改善するなんてことを考えてはいけない、ひたすら序列を大切にし、競争はせずに、現在の自分の身分を維持しなさい、と「現状維持」を教える儒教は、天下を収める支配者にとって大変都合がよかったため、弾圧者が長く儒教を利用してきました。

中国の現在を、「安定期」と見るか、それとも「混乱期」と思うかが難しい。上記によれば、

    • 安定期とみなすのであれば、知識人はこぞって公務員、つまり現在では中国共産党に入って能力(どんな能力かは別として)を発揮すればよい。こんな太平の世で隠遁していてはならない。
    • 混乱期とみなすのであれば(たぶんそうでしょうが)、知識人は社会に住むべきではなく、粛正され処刑される前に、いち早く山奥へ逃げ帰り、ヒゲをたくわえた隠遁者になろう。ノーベル平和賞を受賞しても独房に入っていたほうがいい。社会に住んでいたら独裁者に弾圧されどうなるかわからない。

立派な風見鶏になるよう薦めている儒教」の信奉者であっても、現在の中国社会をどう見るかで、道は分かれてくるわけですね。

あ~ぁ、風見鶏(かざみどり)の人生も、つらいものぢゃのぅ(笑)。 

これら儒教的な処世術は、

一見して、宗教を否定し、バチカンとも国交断絶を続ける現在の中国共産党にふさわしくないように思われますが、私の見るところ、一党支配する中国共産党は、都合のいいように儒教をねじ曲げて利用しています。儒教は宗教でなく、独裁者が庶民を支配するのに便利な日常生活の規範に過ぎないのでした。

逆説的に言えば、2000年以上も前から中国の支配者たちは、

ルールを守らない中国人を支配するには、暴力的に弾圧して従わせるしかない

という哲学を自然に身につけてきたのではないでしょうか。

これによって、

なぜ中国共産党が少数民族を弾圧し、同じ漢族の場合でも政府と異なる意見を徹底的に取り締まろうとするのかが、よくわかる

のではないかと、思うのです。

現在では中国共産党が

    1. 現状に甘んじなさい、過大な夢をもってはいけません、共産党の幹部は、あなたがたより賢く、正しくものごとを考えており、すべて任せなさい。
    2. もしもいうことを聞けないなら、あなたの命の安全を保証しません。党が責任をもって鍛え直します。山奥の農村地帯へ強制移住させ農作業に従事させながら、「指導」という名の拷問で、政府の支配下に入るよう「再教育」を続けます。
    3. それでもだめなら残念なことですが極寒の冬に、空調など存在しない独房で、誰にも知られることなく、静かに餓死する運命がまっています。もちろん家族に死亡したなどと知らせる決まりはありません。政府に逮捕されたら、それこそ「拉致」されたも同然であり、あきらめるしかない。

と国民を威嚇しています。

こんな「弾圧でしか取り締まることができない中国人」

中国共産党の主流派の息がかかった企業では、しっかりとアメとムチがあり、有形無形で強権に従わせることができますが、これがない外資系の場合、質の悪い中国人従業員を取り締まるだけでなく、これら中国人従業員が起こす無数の偽造・偽装事件を根拠として外資系企業の締め出しに利用しているというわけです。

中国共産党の主流派の息がかかった企業で従業員が起こす無数の偽造・偽装事件に関しては、それはそれは秘密裏に自由に弾圧排除でき、けっして公表されることはありません。これが恣意的に外資系を排除する仕組みなのでした。

経済を開放し、作り笑顔で広く外資系を受け入れておきながら、中国共産党があやうくなり始めると、突然外資系の企業を排除する。

これは「韓国社会が中国系の華僑を閉め出した精神構造」と同じで、中国人が韓国でまともな権利がないのは、外国人が中国でまともな権利がないのと、何も変わりません。


習指導部は明らかにこうした状況に危機感を持っている。共産党機関紙、人民日報は7月下旬「西側先進国は中国市場を奪い続けてきた」と非難する論文を掲載、外資に敵意をむき出しにした。

こうした外資批判は、中国メディアに広まる一方だ。上海の食品会社が使用期限切れの鶏肉を米ファストフード大手などに販売していた問題が7月に発覚すると、工場の親会社が米国企業だったため、中国メディアは連日、米企業の子会社であることを強調し、外資批判を大々的に展開した。3月には、国営中央テレビが、ニコンのデジタル一眼レフカメラの性能と修理の対応に問題があると報道。国営中央テレビは昨年も米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の保証体制に問題があるとの批判を展開した経緯がある。msn産経ニュース 2014.8.11 

 

もし上海にある食品会社の不正摘発ニュースに接して

「中国も、本格的に不正を許さない決意を示したのか」

などとのんきにとらえている人がいたとしたら、あまりにも表面的で、あまい。ハチミツよりも甘いですよ(笑)。 

かりに中国共産党が「不正を許さない」と本当に決意したのであれば、外資系ではない中国企業のほうが明らかに数も多いので摘発が増えるはず。そんなことが絶対にできない中国共産党の支配であることを、知っておきたいもの。

中国共産党の一党支配が弱体化すれば、

中国企業の不正が無数に発覚し、それが中国共産党の崩壊へとつながります。

ですから、外資系を「まずは摘発」とするのですが、これが中国共産党主流派系企業の不正を温存しながら、中国共産党の一党支配を強める戦術。


まだまだ真夏まっさかりですが、2014年も2/3が終わってあすから9月。

十分にご留意のほどを。←何に「ご留意」?

 

 






女子野球ワールド・カップ

2014年08月30日 17時41分15秒 | スポーツ

実にお粗末な広報活動で、資金不足と思われます。

世界ランキング。3連覇中の日本はもちろん1位。

IBAFランキング(英文)

そもそも、大会3連覇だというのに、過去の日本の試合はどうだったかと知りたくても、さっぱり情報がありません。

限られた情報から、選手名簿を作成してみました。参考にしたのは主に「こちら」です。全国から選手が集まっているようですね。

 

今回の宮崎大会のニュースも限られています。

こちらが、読売新聞の記事

その他女子プロ野球としては次が微かに情報を提供しています。

YouTube

ただしここでワールド・カップ宮崎大会が紹介されるかどうかも不明。世界で3連覇しているのに情報が少なすぎるという印象です。


その他の世界に羽ばたく女子日本スポーツ界

女子サッカーワールド・カップ優勝国

1991年 アメリカ
1995年 ノルウェー
2003年 ドイツ
2007年 ドイツ
2011年 日本
2015年 ?

  • ソフトボール

2014年08月24日決勝戦詳細(英文)

米1-4日で日本が優勝(2連覇)

その他、リトルリーグなどは略しました。

 

そういえば、むかし

話題になった吉田えりは、今どうしているのでしょう。ナックル・ボールを投げるとはいえ、コントロールが定まらず、日本代表のレベルに達しなかったのでしょうか。詳しくはわかりません。







哲学とは

2014年08月30日 05時12分04秒 | 生き方

まずは、林語堂1937年の著述から引用しましょう。


だから私はいいたい、中国哲学の特質はつぎの三点にある。

第一に、人生をすべて芸術としてみる天賦の質、
第二に、単純哲学への意識的回帰、
第三に、中庸的生活の理想。

最後の産物は、変ないい方ではあるが、農民にして放浪者たる詩人への崇拝である。

:P.40-51 林語堂「人生をいかに生きるか(上)」阪本勝訳 昭和54年11月10日第1刷発行 講談社学術文庫

 

この人が言っていることと、現代の中国を比較して、どのように違っていて、何が同じか、を考えるのは楽しいもの。

  • つまり中国共産党〔1921-  現在 〕の初期〔結党16年目〕と末期〔結党93年目の2014年現在〕の比較です(笑)。
  • なぜ「末期(マッキ)」としたか。それは中国共産党が今や世界中に、迷惑と不安と敵意をマッキ散らし、文字どおり「あ~ぁ~やんなっちゃった~、あ~んがんが、オドロイた~」という牧(マキ)伸二〔1934-2013〕的症状、つまり末期的症状に陥っているからでした(笑)。

牧伸二も故人となりました。

中国共産党もいち早く崩壊して故党となり、「新しく世界中から信頼される立派な国」を作り「国が幾多の政党を作り、国民が政権を選択できる」という自然な姿に戻っていただきたいもの。

今の一党支配のまま建国した状態では、国民を弾圧し続け周辺国を威嚇し領土紛争を永遠に続けてゆき、世界中から経済封鎖されて自滅し自然崩壊するだけ。これでは、まるで北朝鮮の行く末のよう! 


さて林語堂の3つですが・・・・ 

■人生をすべて芸術としてみる天賦の質

なるほど、

最近の中国共産党による独善的な「防空識別圏設定」などをみると、話し合いのルールなど無視して、すべて表現の芸術だとばかり一方的に決めている点では、林語堂が77年前に正しく指摘している通りです。世界中の国がすべて中国共産党の独自決定に従わねばならない、つまり何でも「芸術」とみる天賦の質なのでしょう(笑)。

自分(中国)が存在できるのは、

人(他国)がいるからだ、という交通が発達し相互交流が盛んになっている近代の基本理念をまったく理解できない中国人。

「自分が一番賢くて正しい」と信じること自体は結構なことですが

自分以外の人も「自分が一番賢くて正しい」と信じているかも知れない、というヒラメキをもてないのでは、中国人は「奇妙な人たち」ではなく、「欠陥だらけの人たち」、と言えます。

「人は誰でも欠陥だらけではないか」と反論する人もいるでしょうが、私は、あまりにもひどすぎる、と言っています。

中国共産党にも深刻な問題がありますが、中国人社会そのものを質的に大転換しないと、世界中から見放されてしまう。

もはや「13億の魅力的な市場」という美しい言葉を信用する人は存在しない時代になっています。

なぜならば、そうです、中国共産党が恣意的に法律を決めるやら、中国人がいつまで経っても偽造・偽証で人を裏切るから、でした。

このままの状態が続くのなら、中国は、ルールがある分野から撤退し、ルールがない分野でおおいに活躍するのがよろしいようで。

そうすると中国共産党は、

ルールを国民に押しつけて違反すれば暴力支配しながら、自らはルールを守らない現状ですから、必然的に中国国内からさえ撤退しなければならないでしょう。ですから私は、中国共産党は、崩壊するしかない、と言っているのです(笑)。

岡本太郎は言いました。

芸術は爆発だ! 芸術は呪術だ!

天文学では、

    • 比較的軽い恒星は、水素の核融合反応のあと「ヘリウムの核融合反応」に至ること能わず、膨張せず長い寿命の赤色矮星になるとのこと。
    • 真っ赤な中国の国旗は、赤色矮星を思い出させます。ルールという意味が解せない芸術好みの中国人は、爆発だといいながら、ほんの一部でしか通用しない呪術(じゅじゅつ)の世界で、寿命長く頑張ってゆくしかないであろう、私にはそう思われるのです。 

■単純哲学への意識的回帰

まぁ、いいも悪いも、

中国社会は複雑な社会形態ゆえに、入り込んだ仕組みを単純化しようと努力しないまま、わかりやすい主義に走りたがるのであろうと理解できます。まぁ、当人だけにしか理解できない趣旨をながながと述べ立てるよりはマシかも知れませんが。

ただし複雑さを単純化する努力を欠いたまま、安易に単純哲学へ傾倒するものどうか、と思います。

「単純化」は誉めたたえるべき特性ですが、複雑さから昇華した「単純化」のほうがよく、単なる「複雑忌避(きひ)」から単純へ向うのでは、もの足りません。

しかし、単純好みも複雑好みも、似たようなものか・・・・・・。

■中庸的生活の理想

これは好き勝手に動く人間社会では、あり得る方向でしょう。

電子などのブラウン運動のようにあっちこっちへ動き回る社会であればあるほど、人は、そうではない「普通の動き」を求めたがります。これが「中庸」なのでしょう。

しかし何もないところに中庸は生まれず、中国で、両極端に大きく振れる特性が顕著に見られるからこそ、中庸の存在意義があるのでしょう。

これゆえに、「中庸」の意味は、社会や国によってまったく異なってくることがわかります。

誰でも気付くことですが、

どんなに「あくどい」人間であっても、その「あくどい」人に言わせると

「自分は、誰それよりはマシだ」

と思う「誰それ」がいるもの。自分のほうが「マシ」だと思うからこそ、誰でも自分が「中庸」を得ている、と信じられるのです。一方的に人を判断してはいけないゆえんです。

中国人を見ていると、

「どんなにひどい中国人でも、自分よりもっとひどい中国人がいると信じこむ」習性があり、これが自分自身を見えにくくしているのではないか、と気付くことがあります。

ですから、中国国内しか見ずにいるなら、自分の「ひどさ」を理解できないまま、猥雑な社会を継続するしかないのでしょう。

もしも中国人が中国以外にも視野を広げる余裕をもてば

場合によっては自分も相当ひどいと気付くだろうし、自分だけがいつも最高の思考を構築しているのではなく、むしろ協力して最高の思考を構築するほうがいいのではないか、そうとらえる才能が芽生えることでしょう。

中国人に欠ける「視野の狭さ」とは、そういうことなのでしょう。 

 

強くなればなるほど、運というものの尊さを哲学として持っている。この世には考えてもしようがないということもある。 P.99 米長邦雄「カンが読みを越える」朝日出版社


元将棋棋士で将棋連盟会長在職のまま死去した米長邦雄〔1943-2012〕が主張する意味は、それなりにわかります。

同程度のレベルの人の闘いでは、

「自分の負ける筋道が見えているのに、幸運なことに相手がそれに気付かなかったため、勝ってしまう」

ことがあり、その逆で、

「自分の負ける筋道が自分には見えず、不幸なことに相手には見えていたため、偶然、負けてしまう」

こともあります。

しかし、

それ以上の人なら、限られた時間内でより深く考えて最善の結論に至るもので

凡人なら、考えた筋道のうちどれが最善なのかがわからないままなので、選べない、よって考えてもしようがなくなる

のでしょうか。

私は、米長という人物が、凡人どころか、将棋棋士の上位にいたことを理解していますが、残念ながらその米長の上の言葉が、しょせんはそれ以上の器ではなかったことを物語っている、と思いました。

 

すべての哲学は、支離滅裂な言語に翻訳された常識に過ぎない。(ゲーテ):P.327 ジェローム・デュアメル(吉田城訳)「世界毒舌大辞典」大修館書店


哲学が語ることと言えば、

    • あまりにも常識的だ、と思うことがあると思えば、
    • 勝手に類推するのは危険ゆえに、翻訳の間違いではないかと思われるほど支離滅裂だと感じることも多く

ゲーテの洞察力に対して、おみごと、しか言えません(笑)。

ただし「支離滅裂」に見える言葉の中にも、何かピッカリと光るものがあるはずで、それを探し求めようとするのは、ばかげたことでもあるし、高度な知能を獲得した人間には必要なこと、なのかも知れません。←いったいどっちだと言うのぢゃ? 

 

「隠れた徳は埋もれた無為とほとんど違わない」これはあまりにも誤った意見である。こんな考えが哲学者と呼ばれるほどのえらい人の頭に宿ることができたかと思うと残念でたまらない。

もしそれが本当なら、われわれは公衆の前でだけ有徳であればよいということになる。・・・・:P.38モンテーニュ「エセー四」岩波文庫


みかけだけやちょっとした発言だけでは、立派な人なのか、それとも、くだらない人なのか、がわかりにくいことが多いものです。

    • むしろ、くだらない人ほど、立派を装うために、なかなか区別できないとも言えます(笑)。
    • 「くだらない人などいるはずがない。くだらないと思うあんたがくだらない」という声が聞こえてきそうですが、話の進行上、立派な人とくだらない人を設けている、と理解していただける人なら、そうおっしゃるものではないでしょう(笑)。

モンテーニュは「公衆の面前でだけ立派そうにみえればいいのか」、と疑問を投げかけました。くだらない人が立派な人を演じているわけですね。

現代でも、テレビでの立候補者の政権演説や選挙公報での作文だけで投票する候補者を決める人がいると聞きますが、そんな経歴・公約が信じられない時代のことを、すでにモンテーニュ〔1533-1592〕は見通していたのかも知れません。

モンテーニュと同時代の人たちは、千利休〔1522-1591〕、織田信長〔1534-1582〕、豊臣秀吉〔1537-1598〕、徳川家康〔1543-1616〕などでした。

自作の「拡張年表」で、これで生きた年代を数値で見るよりも、一層明瞭に理解できます。

 

いまの韓国語では深遠な哲学や思想の議論はまず成り立たない。いかに朱子学の伝統を誇っても、あの気学の概念展開をハングルだけで理解することはできない。ハングルだけで世界的な水準をもった哲学論文を書くこともほとんど不可能である。日本語か西洋語でやるしかない。 

そこまでいわなくとも、私の知る韓国のご老人のなかには、「韓国語では難しいことは考えられない。考えようとすればどうしても日本語になる」といわれる方が何人もいる。いまや私も完璧にそうなっていて、小説ならば韓国語のほうが速く読めるが、専門書は日本語でのほうが数段速く読める。 

逆にいうと、韓国人の多くが、日常的な肌触りをもった言葉ですべてを論じられると勝手に思っている。日本の朝鮮統治の問題ひとつとっても、容易に日常的な感性から抜け出た議論をすることができないのもそのためである。私はそれを反日思想教育や伝統的な小中華主義のせいだとばかり思ってきたが、けっしてそれだけではない。 

元来、日本以上に漢字という表意文字を駆使して知的行為を行なってきた国民が、突然に表意の世界の伝統を断ち切り、音だけの表音文字の世界に入ってしまったことそれが最も大きな原因かもしれない。 :P.42-43 呉善花「漢字廃止で韓国に何が起きたか」PHP研究所

非常に鋭い指摘です。

私はもとよりハングルを、仕組みについては少しだけわかるものの、まったく読めませんが、ハングルでは、ローマ字的な発音の組合わせで自由に文章を書けるものの、抽象的な言葉を表現することができない、とは言われて初めてわかりました。

つまり日本語で言えば、ひらがなばかりの小学校低学年の文章と同じものが新聞に並んでいるとすれば、これは同音異義語が多すぎて、読み解くだけで精一杯、抽象的な思考ができないであろうことは、十分に理解できます。

漢字や英語の抽象名詞を頭に浮かべるならば、抽象的思考は「ひらがな」だけの世界では生まれないだろう、と思います。

呉善花は、「日本の朝鮮統治の問題ひとつとっても、容易に日常的な感性から抜け出た議論をすることができない」と指摘します。

自らの汚点を決して真っ直ぐ見ようとはせずに、幼稚な日本バッシングを繰り返している背景には、抽象的・哲学的表現が困難な「表音文字であるハングル」の限界があったのかも知れません

ただしこれも長い年月をかけて世界各国の文学書・哲学書・技術書を、翻訳調ではない自然なハングルに翻訳する作業を厭わない時代になれば、いくぶん緩和されるかも知れません。

そういえば私には、昔、こんなことがありました。

日本語の数学書を読んでもわかりにくかったことがあり、別の英語の数学書を読むと突然理解できた、そういうことがありました。なぜ日本語はこれほどわかりにくいのかと怒りさえ感じたこともありますが

今思えば、

その「日本語の数学書」の日本語そのものが、翻訳調だった

のかもしれませんね。翻訳調の日本語ほどわかりにくいものはなく、それならば英語のほうが、知らない単語で悩むことはあっても、全体の理解はたやすい、と言えます。

どうやら日本人は、ついに

もっとわかりやすい日本語を

と言い出すのかも知れません。

いや、すでに言い出しているかも知れません。好き勝手にばらばらに造語するのが豊かな日本語を象徴しているとみなす人もいますが、別の観点では、混乱をもたらしているだけなのかも知れません。

近い将来、見直すことを前提条件として、日本語にも一定の枠を設ける必要があるのではないか

そう私は思うのです。






ダルま~さんが転んだ

2014年08月29日 10時40分24秒 | スポーツ

MLBの球団数が多く、高額の選手年俸を支払うためには

年間の試合数を増やす→よって投手は中4日で投げる→そこで1試合あたり100球前後に制限→それでもヒジの手術をする投手が増える

という仕組みですが、この100球制限には実質的な効果は、ほとんどないでしょう。

今年7月、MLBオールスター戦前に日本ハムからMLBへ移って3年目のダルビッシュ投手が発言した

    • 中4日は短すぎる
    • 先発投手を増やして中6日(日本とおなじ)にすべき

は全米に衝撃を与えつつあるといいます。投手としての成績がいいからこそ、説得力があるというもので、まったく勝てない投手が言っても誰も耳を貸さないとも言えます。

確かにオールスター戦に選出されたものの、ヒジの故障で出場を辞退した田中将大投手。

ダルビッシュは、MLB後輩だった田中将大を案じてこう述べたのです。スポーツ記事でも大きく取り上げられました。 

マー君戦線離脱を予言していた星野監督 

・・・・・・(2014年)4月、メジャー初登板で初勝利を飾った田中将大投手。それをテレビで見届けた楽天・星野仙一監督は、勝利の祝福コメントを寄せた一方で、複雑な表情でこうも言った。 

 「ちょっと変化球が多い。捕手とのコミュニケーションもあるんだろうけど、変化球ばっかりで中4日。あれではケガするぞ」 

 それから3カ月、メジャートップの12勝を挙げる大活躍を見せた田中将が、右肘の違和感で離脱した。右肘じん帯の部分断裂。今後の経過次第では、じん帯の再建手術「トミー・ジョン手術」の可能性もあるという。 

 トミー・ジョンを受ければ、全治に1年を要する。投手にとって、1年間、投げられないということのストレスは計り知れない。 

 中4日というのは、5日に1度、先発の機会が回ってくるということ。メジャーの先発ローテ投手はこのケースが多い。逆に日本球界は1週間に一度、つまり中6日が主流となっている。間隔が短い分、その日に投げる球数は日本に比べて控えめだ。・・・・・・ 

 楽天では、中6日でローテ投手を回した場合、登板日のだいたい2日後は完全オフが与えられる。球場に来る、来ないもその投手の自由である。逆にそれ以外の日は、次回登板日に向けたそれぞれのルーティンワークをこなしていく。日程の都合や、緊急事態に限って、楽天でも中4日を採用することがあったが、そうなれば完全オフなど取っている場合ではなくなる。 

 しかもメジャーの場合、日本よりも約20試合多い。いろいろな要素を鑑みても、その過酷さが容易に想像できる。 

 星野監督は「メジャーは遅れてる。中6日は長すぎるとも思うけど、中4日でどんどんピッチャーをつぶしてる」と語る。日本人でメジャーに旅立った投手も何人も受けているが、外国人投手も相当数、この手術を受けている。今のシステムでは人間の体に与える負担が大きすぎると、結果が物語っている。・・・・・・ 

 田中将が負傷してから、ダルビッシュ有投手が中4日のシステムに警鐘を鳴らした。ケガをしていないダルビッシュが、離脱していった投手たちの分まで語る。そこにおとこ気を感じるだけでなく、その説明は実に理論的でもあった。:デイリースポーツ・橋本雄一 2014年7月24日  

 投手出身の楽天監督星野は、田中将大の故障を、漠然と予言したのではなく、変化球が多すぎることから懸念していたのです。ただし田中程度の真っ直ぐでは押さえきれないと判断したのは、田中本人を含めた捕手や球団幹部だったのでしょう。

    1. 田中が、長打を打たれないように(勝つために)変化球を増やし
    2. 中4日で投げ過ぎ
    3. 必然的に投手寿命を縮めた

と星野は言っているんです。

ところが2014年8月に入って、なんと「MLBの中4日」を批判したダルビッシュ(TEX)がヒジの故障でDL入りとなってしまいます。後輩の田中は4ヶ月でDL、自分は2年と5ヶ月でDL、というわけでした。憂えていた登板過多が原因なのかどうか、見守りたいと思います。

レンジャーズのダルビッシュ、ヤンキースの田中の両者がこけた2014年8月現在、わたしは冷ややかにこう叫ぶのでした。

だる・まーさんが転んだ

ダル・まーくんが転んだ

  • だる(ダル) ダルビッシュ有 投手のこと
  • マー君 田中将大の楽天の頃からの愛称 

「だるまさんがころんだ」とは、日本各地で見られる子供の遊び。 

「鬼」役が腕で目隠しをして「だるまさんがころんだ」と声を出しているうちに周囲の子供が動き、声が終わって「鬼」役がふり返った時に動いているのを見られた子供が負け、という遊びでしたね。

地域によっては、

    • だるまさんが ころんだ  ・・・・・・六・四調
    • くるまの とんてんかん  ・・・・・・四・六調
    • キャベツの 運動会  ・・・・・・四・六調

だったりしますが、秀逸なのは「五・五」調で区切られ指で数えやすい

    • ぼんさんが へをこいた  ・・・・・・五・五調

でしょうか(笑)。一説では、肉食を禁じられているはずの坊主(ぼんさん)がこっそりないしょで食べていたのですが、肉食特有?のおならを発してしまい「ぼんさんのくせに肉を食べている」とばれてしまった、というのですが、あてにはなりませんね。 

私としては

ダル・マー君がとんだ
屋根まで飛んだ
MLBまで飛んで
こわれて消えた

ダル・マー君が消えた
飛ばずに消えた
うまれてすぐに
こわれて消えた 

な~ぜなぜ消えた
ダル・マー君を飛ばそ

シャボン玉の替え歌

ということで、藤川球児や和田毅のように、おふたりの復帰を祈りつつ、時事ネタ・シリーズ「だるまさんがころんだ」「シャボン玉」を終わりとうぞんじます(笑)。


防備と無防備

2014年08月28日 16時33分35秒 | 社会

防備は、攻撃者に、攻撃への欲望と理由を与える。:P.31 モンテーニュ「エセー(四)」岩波文庫

 

つまり「強暴」な人、いや「強暴」でなくても人は、「防備がある」というだけでそれを破壊してみたくなるらしい。

これをスポーツなどの試合で考えてみると、もっとよくわかります。サッカーでもラグビーでも、また野球でも将棋囲碁でも、相手が強ければ強いほど、言い換えると相手の防御が固ければ固いほど、それを打ち破りたくなり、またそうしなければ試合に勝てません。

ここに、戦争、つまり実際の人間同士が武器をもって殺し合う行為の代替として、スポーツの意義があるのでしょう。

国際ルールなど無視し、自衛だ自衛だ、と称して軍備拡張に走るのが国家であるという意味が、現在の中国を見ていると、よくわかるのです。

「中国は平和を愛する国だ(朝日新聞デジタル 2014年1月26日

という歯の浮くような、そして実際とは大きく異なることを平気で主張するのが中国らしいところ。また、

中国の武力は世界平和を守る正しい力

という言葉からも、中国共産党の危険な匂いが伝わってきます。


中国の声明では、必ずといっていいほど、実際の行動と反対のことが述べられます

詐欺師ほど人当たりがいいし、残虐な人間ほど美しい言葉を並べる、これが道理というもの・・・・。

中国共産党が世界の中心であるべきだと確信し、その構築を目指しているのでしょうが、それは100%不可能。

中国共産党の意向に反対するものを容赦なく殺戮してきたのは、中国国内の「文化大革命や天安門事件」だったのであり、いまだにこれは国家機密扱いで、中国人が今でも「文化大革命や天安門事件」に触れる発言をすることさえ許されず、違反すればすぐに逮捕。これが「平和を愛する国」の実態なのでした(笑)。

ですから私としては珍しく「中国が世界を支配することは100%不可能」と断言しています。

「平和」を乱発する人や国で、「まとも」なのは存在しません。


モンテーニュの言葉に戻るならば、「守りのため」と称して軍備を増強し周辺を侵略しそれを中国の領土だから問題はないとする中国共産党の独善的な精神構造が原因となって、世界中の国が中国への経済封鎖という攻撃を仕掛けつつあり、等しく庶民へ分かち与えられるはずだった巨大な軍事予算でしたが、残念なことに豊かな国民になる寸前で紙くずのように消え去ってしまいつつあるのでした。ただし使わないで紙くずにはさせないぞ、と武力威嚇をし、いつでも実力行使に出るチャンスを狙っているのが北朝鮮や中国であることを、けっして忘れないでほしいものです(大笑)。


「沖縄は災害に対して、ほぼ無防備の状況」と警鐘を鳴らした。「行政に限界がある今、共助がますます重要になる」と地域での自主防災組織結成を促した上で「要援護者を把握し、『誰が』『誰を』『どこに』を徹底することが大切」と訴えた。:沖縄タイムス 2011年4月5日


自然災害について警鐘を鳴らす記事ですが、この正しい指摘をしている沖縄のマスメディアが、国際関係では、反米論調を貫くだけで、いっさい中国の横暴には触れない、というのも、興味ある事実。内地の人の多くが「沖縄には反日新聞が多い」と取りやすいゆえんです。

わたしは皮肉をこめて、こう述べたいと思います。

「沖縄は中国に対して、ほぼ無防備の状況」


 

沖縄には「美ら瘡(ちゅらかさ)」という面白い言葉がある。天然痘のことだ。近ごろは病気自体がなくなったので、あまり使われないようだが。どうして瘡が美しいのだろう。

折口信夫はこれについて、

「病いといえども(他界からくる神だから)一応は讃め迎え、快く送り出す習しになっていたのである。海の彼方より遠来するものは、必ず善美なるものとして受け容れるのが、大なり小なり、われわれにもち伝えた信じ方であった。」

と報告している。適切な見方である。しかしそういう過ぎ去って行く神秘的なものに対する儀礼的な気分だけでは、この微妙な表現は解明しつくせない。もっと現実的な、一種のおそれをこめた弁証法的な表現がそこにある、と私は考えるのだ。

災いとか伝染病を美称でよぶのは、なるほど、ひどく矛盾のようだが、しかしかつての島の人には切実な意味があったに達いない。複雑な心情である。

外からくるものはいつも力としてやってきて、このモノトニーの世界に爪あとをのこす。それはよし悪しを抜きにして「貴重」なのである。だから畏れ敬って一おう無条件にむかえる。

だが何といっても、これは天然痘なのだ。決して好ましい客ではない。この凶悪に対し、彼らは無防備なのである。卑しめたり、粗末に扱えばタタリがひどいだろう。なだめすかして、なるべくおとなしく引き取ってもらわなければならない。

恐ろしいからこそ大事にする。人間が自然の気まぐれに対して無力であった時代、災禍をもたらす力は神聖視された。〝凶なる神聖″である。それは〝幸いなる神聖と表裏である。幸と不幸とがどこで断絶し、連続しているか、それが誰にわかるというのだろう。:P.184-185 岡本太郎「沖縄文化論」中公文庫2011/06/2516刷発行


くせが強く反発する人も多いと思われる岡本ですが、するどい指摘だと思います。

中国文化の影響が今なお強く残る沖縄であって、暦と行事などをみるとその大きさがわかります。

しかし「1000年前の中国」の影響があるのはいいとしても、「今の中国共産党は、沖縄の人が思っている中国とは全く異なりますよ」、私は何かのおりに、そう申し上げています。

言葉の問題だけかも知れず、恐ろしい天然痘にさえ「敬称」を付ける人たちが、現在の恐ろしい中国にさえ「敬称」を付けたがる気持ちがわからなくもありませんが、今一度目を見開いて、中国共産党が本当に世界にとっていいことをしているのかどうか、しっかり判断してもらいたいと思います。

    • 「米軍基地反対」だけを叫ぶのなら中国共産党を利するのではないか、
    • 「鳩山由紀夫が言い始めた県外移転」だけを強調すれば沖縄県以外の人たちとどのような衝突が起こるのか、

これらを回避するいい方策はないのか。ぜひとも沖縄人の叡智を発揮してもらいたいのです。

日本の多くの人を味方にするには、

    • 「世界を敵にまわす中国の横暴は許さない」
    • 「米軍基地、反対」

この両者が同時になければならないと思うのです。

もしも後者だけならば、「沖縄の世論は、沖縄が中国に牛耳られ占領されるのもやむを得ない」とみなしている、と取られてしまいます。

そんなはずはないと、私はかたく信じていますが、それとも岡本のいうように「おそろしい中国軍という外からきたものをいちおう無条件に受け入れて畏れ敬っておこう」とするのですか? そうなった場合、今の「米軍基地はんた~い」の延長としての「中国軍基地はんた~い」などを叫ぼうものなら、すぐに逮捕され大陸の山中へと拉致され、中国共産党に反対することなど絶対にできませんよ(大笑)。

 

これらはあまり歓迎できるものとは思えない。なぜなら新旧の同盟国がこの新しい部局から説明を受けると、かれらは安心よりも警戒するものだからだ。 

第一に、彼らは「長距離」というものが、アメリカ軍がグアムやオーストラリアまで引つ込んでしまい、現在いる駐留米軍が去つて、自分たちを中国の目の前で無防備にさらしてしまうことを意味するのではないかと心配している。このような心配はとくに日本で顕著である。 

第二に同盟国たちは、「エアシー・バトル」について議論自体が、中国の侵入にたいする反応をエスカレートさせる準備ができていることを仄(ほの)めかしているのではないか、あるいはもっと悪いことに、「対立を即座に戦闘へとエスカレートできなければ中国を封じ込めることができない」ということを仄(ほの)めかしているのではないかと恐れている。 

第三に、海洋面で中国からの圧力を感じている、発展途上だが非常に意欲的な同盟国には、恐ろしいほどハイテクな「エアシー・バトル」軍に自分たちがどうやつたら貢献できるのかがわからない点がある。その上、浅瀬や岩礁、暗礁への海からの侵入を防ぐ際には、小型船や海岸砲のほうがはるかに有用かもしれないのだ。 

エアシー・バトルの議論は、基本的に不適切なものである。なぜならそれは、地経学的な封じ込めからはほど遠いものだからだ。地経学的封じ込めは、コストのかかる軍事的努力が最大化された時よりも、むしろそれが最少化された時に一層効果的になるものなのだ。 

:P.307-315  エドワード・ルトワック「自滅する中国」奥山真司 (翻訳) 芙蓉書房 2013年11月15日第4刷発行


これは言うまでもないでしょう。あれほど米軍基地を嫌って、ついに追出したフィリピンでしたが、無防備をついて中国が「神聖な中国の領土だ」と言い始めてフィリピンのすぐ近くまで占領しつつあります。

そこでフィリピンは考えを変え、きらっていた米軍基地を再び招致しております。

防備の薄いところを攻めて自分の固有の領土だと叫ぶあくどい中国と対抗するためには、米軍に頼るしかなかったのです。







世界一(その2)

2014年08月27日 10時13分18秒 | 生き方

残念ながら今回の「世界一(その2)」は、前回の「世界一」のような高貴?なものではなく、引用した6件のうち、3件が韓国関係、2件が中国関係になってしまいました(笑)。

それでも、何かを理解する、ヒントを与えてくれるかも知れません。

では始めましょうか・・・・ 

 

仁義と道徳を説くことにかけては、中国人は世界一だ。また聡明さと才能、判断力も、中国人は人後に落ちない。しかし、いったん自分の利益にかかわることになると、そんなものはみんなどこかへ消し飛んでしまう。:P.135 柏楊(ポーヤン)著「醜い中国人」光文社

弁舌逞しく、たからかに歌いあげるのが中国人。白髪三千丈とか南京30万人虐殺はもとより、南シナ海や東シナ海が中国固有の領土だとするなど、すべてが誇張か偽りですね。

逆に、文化大革命で中国共産党が自国民1000万人虐殺という数値は、過小評価されているのかもしれません。。

しかも話が自分の利益に関係すると「聡明さと才能、判断力」が消え去ってしまい、たちまち人後に落ちる。

これは私の経験で言えば、大阪人にもあてはまります。もちろんこの種の話は限定的であり、そうでない大阪人もいることを名誉のために言っておき、それでも敢えて言うのですが・・・・

大阪人には中国人に似た「現実主義者らしいガラの悪さ」という特徴があり、ふつうの状態では、意外性があり楽しく飽きない人たちなのですが、自分にからんだ損得の話に及ぶや突然、別人になり人格が変わってしまいます。別人28号とはこのことでしょう(笑)。

 

持ち家比率の国家別データ 1位

アイルランド(71%)以下オーストラリア、カナダ、アメリカと続き、第5位が日本で、60%、しかし富山は86%で、これはアイルランドの上で世界一になる。:竹村健一「世相を斬る」 1986

少し古いテレビ番組からの引用ですが、「こういう雑な主張で世間をだます人やテレビ番組がある」という見本として紹介します。

誰が考えてもそうですが、アイルランドの国家平均が71%だというのは、アイルランド国内には、これ以上の地域もあれば以下のもあり、その意味で国家の「平均」なのでしょう。ですから、アイルランド国の平均と、それより低い日本国の中で大きい値を示している富山地域を比較をしても、まったく意味がないのです。

これは、富山県とこれより低い他の県を比較したときに、富山県平均よりも高い村があるかもしれない、のと同じことです。

もし比較するなら、同じレベルで数値を比較する、それが常道であり、竹村はこれを逸脱していると言わざるを得ません。

たとえば2014/08/24現在のプロ野球パ・リーグでいえば、チーム打率1位はソフトバンク0.285、最下位6位は日本ハム0.248ですが、個人打率をみると、ソフトバンクの今宮は0.240。これを「チーム打率首位のソフトバンクに所属する今宮の打率は、チーム打率最下位の日本ハムの0.248より低い」などと言うのに似て、言葉多くして意味がない、のでした(笑)。

 

韓国人が、外国人に向かってさかんに自慢する台詞は数多くある。

「ウリ・ナラ(わが国)は数千年の間、同化されなかった偉大なる民族特性がある」

「ウリ・ナラの空は世界一澄んでいる」

「ウリ(われわれ)は文化国民であり、世界有数の頭のよさを誇る民族である」

まるで幼稚園の園児が自慢話をするかのように、韓国人がこのようなセリフを繰り返すたびに、外国人たちは「また例のやつか!」と頭をしかめて呆れ返る。:P.29 金文学/金明学「韓国民に告ぐ!」祥伝社文庫

まぁ、こう自らを奮い立たせて世界有数の~であるとしなければ、あまりにも惨めな地域となるからでしょう。卑賤な庶民が汗をかくのであり、高貴な人間が「汗をかくことは恥」、何も努力しないでも元々自分たちの能力は高いのだ、と信じ込みたいことに起因しています。

これは「ものづくり」を尊び、それに従事する人を高く評価する人が多い日本とはまったく異なっていると気付きます。

韓国人の「ウリ・ナラ」信仰には、劣等感の裏返しが見られ

現実を見ようとしない信仰の姿勢から発せられたのが「日本は歴史に学べ」で、自分たちがさっぱり歴史を知らず、歴史を正しく解明しようとする意志・国民性もなく、よって歴史から学ぶことの意義も理解できない。

つまり他国に対して尊大な姿勢で「歴史に学べ」という資格さえないのが韓国人なのですね。

ひたすら儒教精神にのっとって、都合のいいところばかりをつまみ食いして、それで歴史がわかったと思い込んでいるだけなのでしょうね。

こういうときに、「負け犬の遠吠え」という古い諺を引用しなくても、その意味は分りますね。とにかく汗を出して働くことを蔑視している限り、この国は「世界有数の国」にはなり得ないでしょう。

これは、かつての儒教のもっとも悪い後遺症のひとつ

中国が1位で、本家よりも高度に礼節を重んじる朝鮮半島が2位、そしえ海の向こうでちゃらちゃらしていて儒教の恩恵が及んでいない野蛮な日本やフィリピンなどの国々が3流国以下で並んでいる。

従ってそういう野蛮な日本人がアジアで最大の経済発展するのはけしからんこと。日本人は、きっと裏で悪いことをしているのではないか、いやそのはずだ、絶対にそうだ・・・・・・。根性の悪い人たちは、自分以外の人たちがうまくやっていると、自分以上に根性が悪いからそうなったのだ、とみたがるものらしい(笑)。

もし日本人が、朝鮮半島には、いまでもそう固く信じている「あはれな人たち」が多くいることを理解できるならば、この地域に住む幼稚な人たちの言動を理解できるというものです。ただし無視して何も言わないでいると、あぶないですよ。

いっとき韓国経済が中国経済を凌駕したことがあり、そのころ韓国人ビジネスマンたちが主要な中国各地で「中国人を軽蔑する」事件を数多く起こして、中国内で嫌韓ムードが蔓延しました。このできごとを思い出すと、やはり「うたかたの韓国の繁栄」だったのですね(笑)。 

流れ行く 水に玉なす うたかたの  

あはれあだなる この世なりけり (西行法師)

「かつての栄光」を経験し、凋落しつつある韓国が、いま朴槿恵(パク・クネ)を筆頭として中国に限りなく接近しているというのは、政府レベルの話。

中国が韓国を丸め込めようとしていると警戒している韓国人と、反日共闘で中国に接近するのをよしとする韓国人、これらが混在しているのが現在の韓国。

5年後になれば、反対に中国から限りなく遠ざかりつつあるかも知れません。そんな風に激しく左右に揺れ動くのが、朝鮮半島の本質です。

また差別したがるのは韓国人特有の国民性であり、

    • 韓国から華僑が撤退したのは、もともと韓国人にみられた中国人差別に起因する
    • ロス暴動で韓国人商店が多数襲われたのは、もともと韓国にみられた黒人差別に起因する
    • ベトナム戦争時に米軍兵よりも韓国軍兵が残虐だったのは、もともと韓国人にみられたベトナム人差別に起因する
    • 何かにつけて日本蔑視を繰り返すのは、もともと韓国人にみられた日本人差別に起因する
    • そして韓国人たちが、在日韓国人たちさえ馬鹿にするのは、もともと韓国人にみられた同胞差別・同民族差別・地域差別に起因する

と言えます。

国連人種差別撤廃委員会が、

日本での対韓国人「ヘイトスピーチ」を憂えているのはいいとして、それ以上に憂えるべき韓国人の差別意識に触れないならば、これはかたよりすぎた発言であり、国連でロビー活動に奔走する韓国政府の影が、チラチラと見えてきますし、米国社会のいびつな談合癒着の「ロビー活動」の実態を憂えるしだいです。

この委員会のヘイトスピーチを憂える感性は、中国共産党が日本の軍国主義化を憂える感性と同じで、そもそもの発生原因への言及がみられません。

韓国人の差別主義に言及することなく、日本でのヘイトスピーチ禁止の法律を提案しているのでは、国連そのものが、日本を文明国と認め、韓国をそこに至っていない未熟な後進国・封建国家とみなしている、と受け止めている、とみなされてもやむを得ません。

未熟な後進国だから何を言っても許される、とも思いませんが、日本人が対立を避けようとするあまり、あまり発言をしてこなかったのですが、その裏をかいた悪質な言動には、毅然とした発言を継続する必要があります。それが現在の、対中国・対韓国へのあるべき発言姿勢でしょう。

国連人種差別撤廃委員会が事務的に、仕事として、何かを訴えるだけならば、その意義は半減してしまうことでしょう。

一方では、日本人は何を言われてもほとんど反論しないから、言われた内容が事実だから反論できないのだろう、と国連に受け取られる危険があることも、日本人としては十分に理解しなければなりません。


以下の引用文にも、韓国人の差別傾向が記述されています。

 

全世界で唯一華僑が成功できなかった国が韓国であり、それは韓国人がどれほど冷遇・蔑視してきたかの証左だろう。華僑には、いくら金があっても50坪以上の店舗と20坪以上の土地を持たせないように規制して、中華料理店の厨房長の他には就職も昇進もできないようにした。・・・・

韓国の華僑は、冷遇と差別に耐えきれず、荷物をまとめて散り散りばらばらに台湾やアメリカへと逃げていった。・・・・

韓国人は何かにつけて日本人は外国人を差別すると言って憤ったりするが、率直に言って彼らにはそのように憤慨する資格すらないと思う。たしかに日本には在日韓国・朝鮮人差別問題は厳然として存在する。しかしながら韓国よりはよほどましだ。つまり韓国人が華僑に対してとった態度のように接したとすれば、日本から在日韓国・朝鮮人はもちろんのこと、在日中国人もそのほとんどが散り散りになって、必ず韓国や台湾やアメリカに脱出するはずである。ところが日本には、いまだにわれわれの同胞が約70万人も暮らしていて、華僑も約20万人が住んでいる。

中国と日本でわたしは何度も韓国で暮らしていた華僑に会ったことがあるが、彼らはみな一様に「韓国人のようにあくどい奴らはいない」と憤った。韓国人のように外国人を極端に冷遇・蔑視して奴隷のように扱う国は、世界中どこを探してもないだろう。実際のところ大韓民国という国はただ外国人ばかりを冷遇する国ではなく、外国人とのハーフがもっとも暮らしにくい国であり、障害者たちがまさしく「病身(ビョンシン)」の名で蔑まれる国であり、また「世界一の孤児輸出国」でもある。 :P.137-139  金文学/金明学「韓国民に告ぐ!」祥伝社文庫

著者の金文学は中国で朝鮮族として生まれ、今では日本在住で日本国籍を得ているとのこと。金明学については資料がありません。

日本人はあまりにも韓国を知らなさすぎる、からこそ、こういう人たちの発言が大切なのでしょう。しかし韓国人たちは、秘密をバラした、というので、反感をもっています。既に日本国籍を得ている済州島出身の呉善花(おそんふぁ)が墓参で韓国へ入国しようとして「売国奴」だとして入国を一時拒否されたことが、それをものがたっています。韓国人とは、そんな程度の国民なのでしょう。

 

韓国人には一般に、高度な教育を受けたことだけで、その聡明さを信じて疑おうとはしない「教育信仰」が根強い。

いずれにしても、(金正日)が韓国ではとうてい受けられない、「朝鮮民族国家のリーダー」たるにふさわしい人物となる教育を、幼少期からしっかりと叩き込まれた唯一の朝鮮人が金正日だということになる。ここはとても重要なところである。仮に今、「南北統一の大統領選挙が行われたとしたら、多分金正日が選ばれるだろう」と韓国でいわれるのも、その資格を最も備えているのは彼だという感覚が韓国人のなかにかなりあるからである。とくに人気があるのは、金正日の対米姿勢である。‥‥

世界一の大国アメリカに対して一歩も退かない態度をとってい。:P.39-40 呉善花「反日・親北をやめられない韓国の暴走」小学館文庫 

韓国の、高度な「学歴依存症」であり、あはれな科挙(かきょ)制度の「後遺症」と言えます。コンピュータがこれだけ発展した時代なのに、まだ、「人がどれだけ多く暗記しているか」程度でしか人を判断できないと、こんなことになってしまいます。

当時の故金正日がなぜアメリカを敵視しているかについての考察なしに、金正日をドンキホーテのように立派だとする韓国人。しょせんは、弾圧政権・暴力的な独裁のもとで、ぶつぶつ文句を言いながらも小さく幸せに暮らしたいのが朝鮮半島人なのでしょうか。

 

あれほど堂々たる優秀な民族が、「小日本」からの謝罪がないことで傷つくくらい脆弱とは思いません。‥‥‥‥

むしろ、日本の「日の丸」のデザインのワンピースを着たといって、自国の若い女優に人糞を投げるくらい強情きわまる心理を持つのが中国人です。「過去の侵略と野蛮、残酷な行為に対して、日本は謝罪すべし!」と叫びつづける中国人は、このような「謝罪」を無制限に主張し、日本の「悪のイメージを広く固定させることによって、自らの「善」のイメージをアピールし、道徳的優位を押しつけようとしているのです。

正直に言って、心の中では中国人は、誰も日本の謝罪なんか気にしていないはずです。半世紀以上も前に起こった戦争だし、いまさら「申し訳ない」といった類の「謝罪」を日本人からされても、何の役にも立たないと思うのが普通だと思います。

「謝罪」カードの本当の狙いは、どこにあるのでしょうか。まず、中国人の強硬な「謝罪」カードには、日本に対する甘えが隠されているのです。「日本人は近代化して世界一、二の裕福な国家だ。だからお前たちは、われわれ被害者にお詫びし、もっと物的、金銭的補償をしてくれなければならないし、精神的にも慰めてくれなければいけない」という被害者、弱者の意識が深層心理の中にあります。つまり中国の謝罪要求は、先進国日本への一種のねたみであると同時にねだりでもあります。

「小日本」と蔑視する大国の中国人が、日本人に子供のようにおねだりをするのは、情けないことです。恥としか思えません。中国人とはこんなものです。

「礼を大事にし、孔孟の儒教的大人的、道徳的高尚」を叫びながらも、実利のためには礼儀道徳をも平気で捨て去ることが可能なのです。 :P.97-98 金文学「中国人による中国人大批判」

中国の問題点としては、もう数多すぎて、まとめきれませんが・・・・

    1. まずは中国共産党がなくなること。こうでもしなければ、「人権」などという意味さえありません。党が崩壊すれば、党が建国した中華人民共和国は当然消え去り、新しい国家が誕生し、その国家が「政権交代可能な党」をつくることでしょう。まずはそこから始めましょう。よりいい人が、よりましな党が、国家を運営するという、通常の状態に戻すことです。しかしながら、中国共産党が続く限り、これはあり得ません。中国共産党がいう「アジアにはアジアのやりかたがある」はあたりまえのことです。しかし現実のあの中国共産党の「弾圧・癒着・人権無視・軍事優先」が「アジアのやり方」だと認めるわけにはまいりません。
    2. 中国での教育制度を整えましょう。そこでは「栄光の中国」視点ではなく、もっと公平な「学問としての歴史」が必要です。
    3. もうこの時代、誰も中国を占領しようなどとは考えていません。なのに、その危険を過大にあおって、外国を敵視する中国共産党という政党が中国という国家を建国・運営しております。国家が弾圧によって教育を支配・指導していると、こんなレベルに陥ってしまいます。最悪なことに今の中国では、国民が、国家全体の問題に関与できないという最低の状況を作り出しています。国民が自分たちのリーダーを選ぶ選挙、というのはこのように価値あることなのです。一部の中国共産党末端へ入党した人たちだけが中国国家運営に携わることができる、こういうシステムそのものへの懐疑心が、限りなく大きく残っております。


中国共産党は、孔子・孟子の都合のいいところだけを盗み取って、国民弾圧の材料としております。

中国国民は、「ひどい中国共産党政権」さえ狡猾に利用しようとするあまり、実際には存在しない中国の高度な道徳を誉めたたえて中国共産党にヨイショし、これを食い物にし、ウソの上塗りをして、自分の利益をはかるのでした。

中国では、まともな国家を建設したいと願っている人もいますが、このように国家を利用して利益を得ようとする人たちの密告・裏切りによって、たびたび弾圧の対象となってしまうようです。

この結果残るのは、弾圧国家と、この弾圧を利用して金儲けしようとする連中だけ。まともな知識人は、全て粛正され、弾圧され、処刑されてしまうのでしょう。これが恐ろしい裏切り国家の実態と言えます。

文化大革命とは、金文学が言うとおり、たしかに文化大破壊革命だったようです。







テレビ観戦が忙しかった昨日

2014年08月25日 15時21分58秒 | スポーツ

日曜日だった昨日(2014年8月24日)には、

興味ある分野の生中継が4つもあり、充実したテレビ観戦の日で、こんな忙しい日は今までなかったという記憶です。

    • 高校野球は準決勝
    • 女子バレーが最終のブラジル戦
    • ソフトボール3位決定戦
    • ソフトボール決勝戦(アメリカ戦)

 

▲まず甲子園球場の高校野球準決勝

いつもながら、キンキン打ちますね。ホームランはさすがに2006年夏の60本までは無理でしょうが、増えているようです。

11時からは日本文理0-5三重

どちらが勝つかわからない対決は、三重今井投手がみごとに完封勝ち。

次に敦賀気比9-15大阪桐蔭

桐蔭も強豪ですが、今大会の気比が 16 10 16 7 と大量得点をあげていて有利かと思われましたが、桐蔭が15-9と気比を圧倒して決勝へ勝ち進みました。

なお翌日になりますが、本日、決勝戦があり 三重3-4大阪桐蔭

今大会を象徴するような好試合で、どちらに転ぶかわからない展開でしたが、三重の今井が途中で交代するなど、2枚投手を用意していた大阪桐蔭に有利だったのでしょう。

▲日曜日19時からは女子バレーのブラジル戦

現在ランキング1位のブラジルに勝てば優勝でしたが、ブラジル前衛の高い壁にことごとくはね返され、まったく歯が立ちませんでした。昨日まで決まってきたアタックがいかにもろいものかがわかった試合でした。1位がブラジル、2位が日本。

▲19時からはオランダでのソフトボール3位決定戦

こちらは女子バレーと重なったため録画をしてあとで見ましたが、途中で中継が時間切れ打ち切られます。

変則トーナメント試合で、敗者復活が多くおもしろいと言えばおもしろいのですが、準決勝で破ったアメリカが、敗者復活の3位決定戦にまわりオーストラリアに勝ち、再び決勝戦は日本とアメリカ戦

▲22:15からはオランダでのソフトボール決勝戦

安打数は日本7-8アメリカと打たれたものの要所をしめた上野が投げきり、結果は「日本4-1アメリカ 日本が優勝」。これで2連覇とのこと。

順位は、 1位日本、 2位アメリカ、 3位オーストラリア でした。


この日曜日のすべての行事が終わったのは、翌日の月曜日に入ったころで、忙しかった1日が終わったという印象でした。

このあと残った高校野球の決勝戦が本日の昼からあり、大阪桐蔭が優勝したことは、上の記事で述べたとおりです。

高校野球に関して言えば、田中将大(NYY)とダルビッシュ(TEX)の両方が故障したこともあり、

20歳前に投げ過ぎる日本

20歳以降に投げすぎるアメリカ

を今一度思い出した次第です。




 

 

 

 

 

 


2014年 ソフトボール世界選手権

2014年08月24日 07時57分59秒 | スポーツ

オランダで開催されている「ソフトボール世界選手権」は

雨で1日順延され、好調のまま予選を突破した日本が、昨日8月23日に行なわれた決勝トーナメント第1試合で、オーストラリアに勝ったとのことです。

ソフトボール協会によれば、2014/08/24 06時現在、次のようになっています


いま夏時間がとられているオランダと日本では、時差が7時間なので、オランダで8/23(土)21:00試合開始で23:00には終わっているはず。日本で8/25(日)6時なら結果がわかっていると思われるのに、まだ反映されていませんし、他でも報道されていないようです。雨で開始時刻が遅れているのでしょうか。

次の時事通信の報道がみられるだけです。

 

日本、3位以内確定=ソフトボール女子世界選手権

 ソフトボール女子の第14回世界選手権は23日、オランダのハーレムで行われ、連覇を狙う日本は決勝トーナメント初戦でオーストラリアを4-0で下し、3位以内が確定した。日本は同日夜、決勝進出を懸けて米国と対戦する。
 日本は四回に坂元(トヨタ自動車)の適時打などで2点を先取し、五回に2点を加点。上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)が6回を2安打に抑え、七回は山根(トヨタ自動車)が締めた。
 8チームによる決勝トーナメントは、敗者復活戦を含むページシステムで実施。22日開始予定だったが、降雨により23日に順延された。 (時事)(2014/08/24-00:23)


オーストラリア戦では上野が先発したので、すでに終わっているはずのアメリカ戦では上野が投げず、負けても勝っても、決勝でもう一度アメリカと対戦することを想定し、その時に上野を投げさせるものと思われます。

 

ソフトボールでは、各8チームによる予選リーグがあり、上位4位以内に入ると進出できる決勝トーナメントでは、

  • 予選を1~2位で勝ち抜いて決勝トーナメントへ進出した大変強いチームは、もし3連勝すれば優勝でき、たとえ1回負けたとしても敗退ではなく、そのあと4連勝すれば優勝でき、やや有利
  • 予選を3~4位で勝ち抜いて決勝トーナメントへ進出した側からすれば、少しは不利とは言え、5連勝すれば優勝できる〔1回負けたらすぐに敗退〕、という魅力がある
  • その代り一発勝負のおもしろさがなくなった
  • 試合数が多くなり負担が増えた
  • 試合形式が複雑になった

ということになっています。ただし試合の組合わせが事前に決まっている透明性があり

  • 日本の大相撲では15日間の組合わせが事前に決まっておらず、恣意的にその場その場でそれ以降の組合わせを決めている
  • 日本の高校野球では、初めのほうの組合わせは事前に抽選で決めるけれども、その後は大会を進めながら抽選で決めてゆく

という違いがみられます。

どれが一番いいのか、わかりません。それぞれ一長一短があるのでしょうね。

私は、

競技の種類が異なるとはいえ、いち早くビデオ判定を導入し、まず「行司」が判定し、問題があれば「ものいい」がつき協会側のビデオ判定で「行司判定通りか、行司判定間違いか、取り直し」かが決まる大相撲の勝負判定方法の信頼性が最も高い

しかし、事前に決まっておらず、最も不透明で改善の余地があるのも大相撲の組合わせ

と思います。


と言っているうちに次を発見しました。

現在 2014/08/24 7:50 です。

日本6-1アメリカ

これで日本は、決勝戦へ進むこととなり、1位か2位が確定したことになります。

試合展開の詳細内容は、こちら


日曜日の朝ですが、そうそうに、いいニュースでしたね。まだ日本の報道機関からは、どこからもこのニュースが発信されていないようですが、珍しく海外のサイトで最新ニュースを発見しました。これも本日が日曜日だからか(笑)。

 

加筆:2014/08/24 12:30

その後、産経ニュース(10:27)で日本の決勝進出が報道されていたのを発見したのでお知らせします。私は2時間近く前に結果を知っていたことになります(笑)。

 

日本、米国下して決勝へ 世界選手権

 ソフトボール女子の世界選手権は23日、オランダのハーレムで決勝トーナメントが行われ、2連覇を狙う日本は前回準優勝の米国に6-1で快勝し、24日の決勝に進出した。米国は3位決定戦に回り、勝てば日本と決勝で再び対戦する。

 日本はこの日、オーストラリア戦と合わせ2連勝。米国戦は2試合連続で先発したエースの上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)が要所を締めて六回まで粘り、七回は山根(トヨタ自動車)が締めた。打線は一回に先制し、二回に西山(日立)の適時二塁打などで3点を追加した。8チームによる決勝トーナメントは敗者復活を含むページシステムで実施されている。(共同) msn産経ニュース 2014.8.24 10:27



 


世界一のいろいろ

2014年08月23日 21時11分40秒 | 生き方

「世界一」を強調する場合には、慎重さが求められます。 安易に「世界一」を使わないように注意しながら、すすめていきましょう。

  

政府は、インフレ率が世界一低いといって自慢しているが、インフレと言うのは、過去のある時点との比較でしかない。問題は、その安定しているはずの物価が、もともと絶対的に高いことであり、そこを政府はほおっかむりしている。:P.91 大前研一「新・国富論」講談社 1987年

大前が「政府表明」を正しく引用しているかどうかわかりませんが、この種の統計の危険については、よく承知してしないといけません。

体重の比較で、10歳の時と30歳の時の比率、 20歳の時と40歳の時の比率、 にはそれぞれ意味があると思いますが、どちらか一方を根拠に重大な結論を引き出すものでもないし、またこれを信用してもいけません。

 

1981年に、鉱石1トン当たりの金の含有量が120gという金鉱山が、鹿児島の菱刈で見つかった。しかも、これが平均含有量というのであるから驚く。というのは、世界一の金の生産国である南アフリカでも平均含有量が6gだからである。菱刈の埋蔵量が150トンという点でも日本ではおどろくべきことである。例えば、有名は佐渡金山は450年間に、約75トンの金を掘り出しているということとくらべてもその埋蔵量の大きさがわかる。 P.148 藤田至則「日本列島の成立」築地書館 1996.06.07

鹿児島県伊佐市菱刈(いさし・ひしかり)は、鹿児島市の北約50kmにあります。現在でも高品質の金山のようで日本のほぼ全ての産金地だということです。

住友金属鉱山株式会社によれば、年間7トンを産出しているとのこと。もとより量では劣るものの、含有率は高く、発掘後に同社の四国精錬場へ運んで製品化するようです。

 

女子野球W杯 日本、念願の初優勝…カナダを逆転で降す

 松山市で開かれていた女子野球世界一を決める第3回ワールドカップ(毎日新聞社後援)は最終日の29日、松山市の坊っちゃんスタジアムで決勝などを行い、日本は決勝でカナダを11?3で降し、初優勝を飾った。1次予選リーグから6戦全勝の「完全優勝」だった。:(毎日新聞)2008年8月29日(金) 22時51分掲載 

↑は6年前に第3回女子野球ワールド・カップで初優勝したときの記事。

↓はWikipediaのデータを表にしたもので5大会の上位です。

 なんと日本は4連覇を狙っており、9月1日から始まる第06回が大変楽しみです。 

 

 

平均寿命:男性初の80歳に、女性はまた世界一の86歳 

厚生労働省は31日、2013年の日本人の平均寿命を公表した。男性は80.21歳(12年79.94歳)、女性は86.61歳(同86.41歳)で、男性は明治期に集計を始めて以来、初めて80歳台に達した。一方、女性も過去最高を更新し、2年連続「世界一」となった。厚労省は「まだ延びる余地はある」と説明している。 

平均寿命は、その年に生まれた0歳児が平均で何年生きるかを予測したもの。13年は12年に比べ、男性は0.27年、女性は0.2年それぞれ延びた。同省は「3大死因」とされるがん、心疾患(心筋梗塞=こうそく=など)、脳血管疾患(脳梗塞など)の治療や診断技術の向上が要因とみている。:毎日新聞 2014年07月31日 

永遠の課題ですが、長生きすればそれで幸せにつながるかと言えば、そうでもないようです。

    • 長生きした人を、どう手篤くもてなすか、
    • 年老いた人たちが、社会に貢献できることを見失わないか、

これにかかっています。

そうでないと、せっかく長生きした意義が、個人的環境以外に見いだせないからです。

 

女子バレーも高校野球も終盤を迎え、終わるのが惜しいような気がする昨今ですが、このように次々と「ワクワク」する試合が続いており、見る人とすれば目を離せません。なかなかいつも集中して見ることができない人も多いのですが・・・・。

 



女子バレー

2014年08月22日 12時54分14秒 | スポーツ

高校野球の準々決勝が本日行なわれておりますが、東京開催の女子バレーWGP2014も始まり、2戦を終わった時点では日本が

  • 日本3-1ロシア
  • 日本3-0トルコ

と2連勝で絶好調です。

2014/08/21現在の順位です。

今回の214WGP女子バレーに参加する国のうち

年に1回更新されるFIVBのサイト「世界順位」の2014年1月の女子バレーボール世界順位を、上の表の左端へ入れておきました。 

世界順位2位のアメリカ、4位のイタリア、7位のセルビアなどが参加していませんので、ロシアとトルコに勝った日本は、ブラジルと中国を残しているとはいえ、上位3位までに入る可能性が大きく、絶好のチャンス・・・・などと、気楽に外野席から勝手なことを言っておりまして、も~しわけごぜ~ませんですだ(笑)。

 

6人制バレーボールでは

場所がぐるぐる回転するので、攻撃専門やら守備・サーブ専門の選手たちをひんぱんに交代させなければならない宿命をもっており、そういうものなのかなとは思いながら奇妙なシステムだとも思っておりました。

今回から、レシーブ後に上へ上げると、リベロも含め?セッター以外の残り全員が飛び上がって偽装アタッカーを演じるという「ハイブリッド6」なる戦法を編み出したというのですが、素人ならば、なかなか言い出せないものの、言われれば当たり前。

つまりアタック専門とかレシーブ専門ではなく、全ての役割をこなすことを目指すのは、人数が少ない6人制バレーでは当然。

ルールさえ変わらなければ、6人のうち1~2名の卓越した守備を配置さえすれば必ず後ろに一人は守備が回るので、4~5名で総攻撃できる、そんな形態に収束しそうに思うのですが。

攻撃に関しては実質10人のサッカーでも

最後尾のDFでさえゴールすることがあり、最初の守備位置の決まりは、バレーでもサッカーでも一つの目安に過ぎないのでしょう。

相手にあわせて、どうのこうの、という説が見られます

およそプロスポーツの多くで、相手を徹底的に研究するのは当然とされますが、これが魔物であり、これで秀でたチームだからこそ、一発勝負では力を発揮できず敗退する一因となっています。研究対象にデータが少ないからですね。

野球・バレー・サッカー・カーリング、あるいは卓球もふくめ、団体球技での基本は、「来た球」、「そこにある球」をしっかりとらえる、それだけ。これを補うのが「相手を研究すること」。しかし、これが逆転し、相手を研究することでしか勝てなくなることがあります。何回も対戦するプロスポーツの世界では、大変しばしば見られますね。

これが、スキーのジャンプや滑降・個人競泳・個人陸上などの「自分との競技」と、大いに異なるところでしょうか。


女子バレーで今回も、新しい若い選手が出てきて大活躍しました。

木村・長岡に加え、石井・石田・大野などが出てきて楽しみですね。


民放に限らず、スポーツの中継を盛り上げるため

派手な選手へのヨイショ特集を組み、人気のタレントをキャスタに選び、まるで「日本が優勝しそう」とまで思わせ、有力選手を欠いて参加した外国チームのことなど全く知らせないまま、しかもその外国が優勝、やっぱり日本はだめか・・・・というのが普通のストーリー(笑)。

2ヶ月前のサッカーワールド・カップ(ブラジル大会)でも、相当欺された人がいたんじゃないですか(大笑)。

言い忘れましたが、バレーボール生中継では 

ひんぱんに位置が変わるのだから、

常時、画面上で配置ごとの選手名を示すべき 

だと主張します。 

 

もうすぐ終わるのが女子バレーと高校野球。

しかし忘れてはいけない競技もあります。

2014/08/22-24 オランダで女子ソフトボール世界選手権 

2014/09/01 から宮崎で第6回IBAF女子野球WC

こちらは1週間以上先なので、テレビ中継については不明です。

2014/11/10 から日本で日米野球

      • 壮行会
      • 巨人・阪神-MLBの記念試合
      • 侍ジャパン-MLBの5試合
      • 沖縄で侍ジャパン-MLBの親善試合

などが用意されているとのこと。多分ですがテレビ中継もあるでしょう。

こうみると日本が世界で通用しているのは女子スポーツだけではござらぬか、ご同役!

  • サッカーといい、バレーボールといい、ソフトボールといい、女子野球といい。
  • サッカーの男子は世界順位で50位あたりをうろつくなど、いったいどうしているのだらう。
  • 男子の野球は、WBCで2連覇でしたが昨年2013年3月の3回目では準決勝で敗退。ただしMLB所属者の辞退が慣例化する中では立派なものです。

さて、これから台風がやってこないこと、そして大雨で発生する土砂災害によって命を落とす人が少しでも減ること、を祈っております。

 

加筆:2014/08/23

 


有力国の国民性を比較

2014年08月21日 00時43分02秒 | 海外

かなり古い時代ですが、

1937年に中国人の林語堂(リン・ゴドウ)が各国を比較していますので、ご紹介します。

なにぶん昔のことですから、それをふまえて御覧頂ければ幸いです。

出典は、

林語堂「人生をいかに生きるか(上)」阪本勝訳 昭和54年11月10日第1刷発行 講談社学術文庫で、執筆は1937年ですから、相当ふるいですね(笑)。上は、これを私がExcelで記述したものです。

筆者が中国人でありよく理解しているためか

中国人の現実主義には最高点4を、夢には最低点1を、与えています。

また総合点では、中国人とフランス人に高い点数11を、そして日本人には最低点7イギリス人やロシア人よりも低い)を、与えています。

もちろん次のように著者が言うとおり、異論はあるという前提で、ささやかな、しかも80年ほど前の時代で著者が判断した結果です。 


以下に掲げるものは、数カ国の国民性を表わす公式であるが、全然私一個のものであって、立証とか証明とかはまったくできない。多数の統計的事実や計数によって、自己の意見を実証できると主張しないかぎり、誰でも私の公式を論議し、変更し、あるいは自分独自のものを加えてもよろしい。:林語堂「人生をいかに生きるか(上)」阪本勝訳 昭和54年11月10日第1刷発行 講談社学術文庫

 

また右に掲げたものも、ごらんのとおりおぼつかないものであって、いずれ批評の嵐を覚悟しなければならないことは充分承知している。権威があるというより、まず人を怒らせるぐらいのところであろう。

 

将来新しい事実を知って、新しい印象ができたならば、私一個の用のために、これらの公式をだんだん変更してゆくことを約束しておこう。まず現在のところ価値があるというだけなのだ。いわば、私の知識の進歩と無知の間隙を表わす記録なのだ。:林語堂「人生をいかに生きるか(上)」阪本勝訳 昭和54年11月10日第1刷発行 講談社学術文庫 


今の私たちがこれを判断するときには注意が必要でしょう。

  • 中国人が今でも超現実主義的であることに異論はありませんが、現実主義と夢との境界線があいまいで、こうありたいという理念より現実の日常を大切にするという意味でしょうか。つまり外から見てなぜ「中国共産党があれだけ弾圧しながら政権を維持できるのか、そしてなぜ年間10万件の暴動が繰り返されるのか」という疑問を解明するのに、少しは役立つかも知れません。
  • ユーモアが中国人に多いというのには違和感があります。まだ中国共産党の締め付けがないころの話ですから、やむを得ませんか。
  • ロシア人の、ユーモアには最低の点を、夢には最高点を、与えています。これまたどの時代のロシアにも通用するとは思えず、革命と亡命と弾圧のはざまで貴族たちの「夢」が大きく揺れ動きつつ打ち砕かれることで妙な自殺観が発達したことから夢に点数を多く与えたのでしょうか。そういえば日本の江戸時代の一時期にも心中ブームがあったことも想起されます。
  • 林語堂はユーラシア大陸の東西の端に位置するフランスと中国に総合点で最高の11を与えていますが、感受性については、仏に3、アメリカに1、と大きな差をつけています。フランスでは2011年に施行された法律によって「公共の場所でイスラム教徒であることを強調するブルカの着用」が禁じられ、この点では、就任時に平気で聖書に宣誓する大統領もいるアメリカ人に感受性が欠けていることを示していて、70年前と変りがないのでしょう。同じ宗教の自由を守るために、「公共」の場所で宗教行為を禁止する国と、「公共」の場所でさえ自由にふるまうのを認める、こういう違いが出て来るのでした。

などに注意すべきでしょうか。

たまには、昔の中国の賢人の話に耳を傾けることにも、意義があると思います。

 

 




前田智徳がポロポロ泣いた言葉

2014年08月21日 00時35分45秒 | スポーツ

 

昨年度2013年を最後として現役を引退したプロ野球広島の前田智徳〔1971- 〕。

落合博満〔1953- 〕やイチロー〔1973- 〕が声をそろえて誉める偉大な打者で、落合さえなかなか習得できなかった技術を、いとも簡単にマスターしていたという前田のすごさの詳細は、残念ながら私には理解できません。

前田は、ケガに泣いた一人でしたが、それでも「天性の打撃を随所で見せていた」とのです。

 

水谷の回想話を聞いて、思わず「ホロリ」と

したWeb記事をご紹介します。ぜひとも原典にあたって、全文を読んで下さるようお願いします。こんなことは、そうたくさんあるものではありません。

 

”育ての親”水谷実雄氏、引退した前田智徳氏との思い出を語る

■“第二の前田”を育ててほしい  

マツダスタジアムで最後の対戦の時、挨拶にきてくれたなぁ。

前田、もう苦しまんでええのぉ

と声かけたら、アイツ、オレの胸にすがってポロポロ泣きよった。

野球に対して真面目なヤツやな。謙虚。謙虚だから練習する。だから上手くなる。いっぱい引き出しも持っとるやろ。苦しい時にこうしたらええとかな。

これからが野球人生は長いんや。これで終わっちゃいかん。アイツは、いいの(選手)を作らんといかん。人間が人間を作るのは本当に難しい。特にバッティングは。でも次の前田を作らんといかん。

アイツならできる。立派な指導者になれる。ワシも根本さん、広岡さん…色んな人に教わった。若い時は「そんなんわかっとるわい」と流したりすることもあったけど、でもどこか頭の片隅に残っとって、自分が教える立場になると、ちゃっかり思い出して使っとった。自分のオリジナルも混ぜてな。前田も何かの時に思い出してくれたら嬉しいのぉ。

ThePage紙 2013.12.28

 

今まで前田の技術については、素人の私としては、理解ができないものの、多くの同業天才打者たちが高く評価していた広島の前田。

この人を真に知ったのは、水谷の素朴な言葉「前田、もう苦しまんでええのぉ」でした。不覚にもなぜかこれに感動し、じ~んとして動けなくなってしまいまいました。

もしそれを説明することを赦していただくならば、この言葉は、若い頃に広島の寮に一緒に住んで前田や江藤を「育てた」水谷ならではの言葉であり、ひたすら打撃技術を向上させるために練習を繰り返す才能があった前田を見抜いていた水谷にしか言えない言葉だったのです。

水谷といえば、やや古い時代の選手・コーチで、そのスパルタ形式のやり方に反発を感じる人もまた多かったと聞いています。

それでも私にとっては、十分にそれらを打ち消してくれたのが水谷の最後の言葉。2013年の最後のほうの試合で相手チームのコーチをしていた水谷は、かつて広島で前田のコーチをしていました。挨拶に来た前田に対して水谷は前田、もう苦しまんでええのぉ」と言い、それを聞いた前田が、周囲をはばかることなく涙を流した・・・・。

同じ九州出身者〔水谷は宮崎、前田は熊本〕同士の無言の師弟愛があったというだけでは済まされない何かがあったのです。

 

もうこれ以上、私は語ることができません。


いまでは選手とコーチの関係は、昔と大きく異なっていることでしょう。これは野球に限らず、サッカーでも、バレーボールでも、陸上競技でも競泳の世界でも、あり得ることです。

それらの無数の師弟愛の中から、真実を語ることができる人、それを正直に表明できるひと、それを聞き出せる人。

このよな感動物語をこれからも、たまには生産して欲しい。そう願わずにはいられません。

それを見いだそうとする視点があるかないか、それだけのことではないでしょうか。

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

 


コサンジは近く人間国宝に、アサンジは近く大使館外に

2014年08月20日 10時09分42秒 | 社会

 

小三治」は「小三治」ではありません。

  • 柳屋といえば、ポマード・ヘアトニック・ヘアクリームでおなじみの江戸時時代から続く老舗化粧品会社。
  • 柳家小三治〔やなぎや・こさんじ〕といえば、噺家として3人目の人間国宝になる予定〔①柳家小さん(故人)②桂米朝そして今回の③柳家小三治〕になっており、ひょうひょうと枯淡の味を出ています。「ひょうひょう」の味を出す噺家の双璧は、柳家小三治と瀧川鯉昇〔たきがわ・りしょう〕でしょうか。

ぽーる・あさんじ」は「ポーラ・アサンジ」ではありません。

ポーラといえば、昭和初期創業の老舗化粧品会社。

ポール・アサンジといえば、WikiLeaks(ウィキリークス)の創設者。エドワード・スノーデンが漏洩した米NSA情報を発表するのを助けているとのことで、アサンジはロンドンのエクアドル大使館へ駆け込み軟禁状態、スノーデンはロシアへ駆け込み、これまた短期滞在許可を得て軟禁状態。

いずれも身を拘束される寸前です。

アサンジへはスウェーデンから、スノーデンへはアメリカから逮捕状が出ており、

    • 嘘いつわりの多い国家運営のための秘密を暴露したとして喝采される一面がありますが、いくつかの国からは犯罪人扱いをされています。
    • 事実WikiLeaksは、秘密の多い弾圧国からは警戒され、インターネット検閲対象となっているとのこと。

たしかに公序良俗も国によって異なることがあり、

また人権弾圧する国などでは禁止事項が極めて多いようです。

たとえば中国では、中国共産党に不都合な歴史事項は検閲対象となっており、インターネットもテレビ放送も常時遮断可能な状態にあるようで、突然の検索不可能・砂嵐画面は珍しくないようです。この強硬な弾圧に強硬に反対する組織を暴力的に弾圧・鎮圧し、これに対して暴力的な反発があれば「まってました」とばかり「国家に対するテロ事件」とするなど、

弾圧国家が弾圧を継続するために、国家と異なる意見をもつ国民を「テロリスト」扱いし始めた

という巧妙な時代です。

スノーデン〔Snowden〕といえば・・・・

ロシアに仮住まいとのことですが、ロシアでは2014年の冬は暖冬だったようですから、粗末でも雪の「かまくら」とはいかなかったようです? さてそのココロは・・・・・・そうです

      • snow・・・・雪
      • den・・・・粗末な部屋・隠れ家
      • よって snowden・・・・雪の「かまくら」か?


そして近々、この2人に重大なことが起こるらしい。

    1. 柳家小三治が落語家として、この秋でしょうか、3人目の人間国宝に
    2. ポール・アサンジが滞在中のロンドンのエクアアドル大使館外に

ということで、いずれも大事件です(笑)。


「こさんじ」と「あさんじ」の間には、「柳屋」と「ポーラ」以外、何の関連もありませんので、お間違いのなきやうおねがひします(笑)。



世界の「天候不順」

2014年08月19日 14時11分15秒 | 科学(気象)

ざっと検索してみても、次のようなことがわかりました。

わかりやすくするために記号

  •  ◎ 干ばつ 猛暑
  •  ▼ 豪雨 寒波

を使いました。ぱっとみてわかるようにするためですが、詳しくは記述を御覧下さい。

 


1967年

▼ 1月 石垣島で最低6.9℃ 旭川で最低-27.7℃ 

1971年

◎ 宮古島で185日間の大干ばつ

2003年

◎ ヨーロッパの熱波で1万人以上の死者

2006年 

◎ 中国内陸部で50年来の干ばつ

◎ 重慶市で気温44.5℃

2008年

▼ 愛知県岡崎市記録的な集中豪雨

麻生太郎自民幹事長が名古屋で「岡崎でよかったね」失言

2009年

▼ アジア全土で多雨、日本でも冷夏

大原麗子(1946-2009)死去で「大原冷夏」

2010年

◎ 日本で観測史上1位の猛暑

◎ ロシアで観測130年間史上最高猛暑、モスクワで36.7℃

◎ 干ばつ カナダやカザフスタン、欧州連合(EU)

▼ ボリビアで過去記録がない地域で降雪

▼ ペルー 標高3千メートル以上の地域で -24℃

▼ ブラジル西部で寒さのため家畜2万7千頭の死

北半球で猛暑・南半球で寒波

2011年

▼ 東京でゲリラ豪雨

▼ 韓国中部で2日間最高で400ミリを越える豪雨

▼ タイ、過去50年で最悪の洪水

2012年

◎ 北朝鮮で全国的に干ばつ

◎ アメリカ 記録的な猛暑と干ばつで原発停止

2013年

▼ 日本全体で寒波 関東の温暖な地域でも1℃

◎ カリフォルニアで観測史上最悪の干ばつ

2014年

▼ 日本で寒波 東京26cm積雪は45年ぶり

▼ アメリカ -53℃の史上最低体感温度など記録的大寒波

▼ 東京で6月に雹(ヒョウ)が10cm以上積もる(YouTube

▼ 日本各地で豪雨被害(京都福知山ほか多数)

◎ ブラジルのサンパウロ市 記録的な干ばつ 



おおざっぱに言えば、

北半球の夏が猛暑だと、その頃の南半球は寒波。

北半球で寒波があると、南半球で干ばつ。

と言えましょう。

今年も、2014年8月の19日を過ぎましたが、どういう結果になるのでしょうか。

 

  • 気象庁の8~10月長期予報では、平均気温がやや高い程度としています。


  • 予言者の私がみるところでは、当たらないで欲しいのですが

2014年12月~2015年3月 暖冬で少雨か。

また北海道東方沖で水温が下がらずサケ不漁・サバ豊漁か。

2014年の夏は、きっと猛暑に!


気象庁の海面水温 → こちら