病院広報(はとはあと)評価支援情報

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第22回全国病院広報研究大会 in KYOTOを振り返って

2018-11-01 17:14:19 | はとはあと最新情報
HISフォーラム 2018
第22回全国病院広報研究大会 in KYOTOを振り返って

10月27日、感慨の色深い“秋の京都”でのHISフォーラム2018、「ヘルスリテラシーと健康社会」をテーマとした「全国病院広報研究大会 in KYOTO」が終了しました。病院広報日本一のBHI賞の獲得のため、一次審査をパスした10事例(各8分)が発表、会場は熱気に包まれました。結果は、「ヘルスリテラシー向上の鍵は、診療情報の共有にあった」をプレゼンした友愛記念病院(茨城県古河市)が最優秀(BHI)賞に選ばれました。それぞれの診療情報をいつでも、どこでもスマホで見て管理する健康システム導入の話題でした・

もともとHISフォーラムは、1997年から2000年まで京都リサーチパークを舞台に、病院が発行する広報誌のコンクールや癒しの環境デザイン交流会としてスタートしました。その後、山口大学など各地での開催が要望されると同時に、最優秀賞を獲得した医療機関が、次年度の開催主幹となるルールが出来上がりました。気がつけば今回の22回目の病院広報研究大会であったのです。この間に登場した数々の病院広報事例は多数にのぼりますが、今回の発表レベルは、以前とは比べものにならないほど高まっています。

いいかえれば、多様な病院広報であり経営戦略としての認識による広報戦略としての事例が中心でした。「なりたい病院」や「なるべき施設」を譜う仕組みとして考えられるようになってきたのです。広報はある意味で「カタチの見えない価値」であり、みんなの気持ちの厚みがつくる共有資源、文化であるということができます。思い思いの願いや頑張りが、ひとつひとつ実現するところに遣りがいが生れるものです。そのような健康意識の共有こそ、医療や福祉の、真のあり方にも波及する思考といえないでしょうか

しかし、それらが成果に結びつき、本物の文化に高まるには、まだまだ多くの心の技による試行錯誤を経なければなりません。まずは、広報による情報交流の意義を共有し、誰もの健康と感動の場づくりに努める必要があるのです。健康社会の先導役としての創造的な情報発信、それこそが隣人から期待される病院づくりであるはずです。単なる数字上の成果だけではなく、結果が地域のヘルスリテラシーという誇りや笑顔につながってこそ、実りの秋となるのでしょう。今年初めて京都開催が今後の新しい病院文化に繋がることを祈ります。
mitameya 20181101


お知らせ: 第198回 HIS広報プランナー(PL)認定講座

日 時:11月17日(土)午後1時30分〜5時30分
会 場:京都YMCA・2階研修室 地下鉄烏丸線丸太町下車5分
主なテーマ:組織活動における戦略的コミュニケーションの基本理解について
講 師:石田章一 日本HIS研究センター代表
詳しくは、HISサイトwww.j-his.jpでご覧ください。

特に今回は、医療・介護などの現場のあるべきコミュニケーションと
その現実的な問題についてコメントします。