病院広報(はとはあと)評価支援情報

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人も病院も「見る目」の中でいきている

2018-03-13 14:47:24 | はとはあと最新情報

人も病院も「見る目」の中でいきている

人が生きているのは、目に見える世界です。あるいは人の息遣いや風の音であり、人の声に聞こえる空間です。加えて匂いや味わいとかの温度もあります。
人が生きる世界とは、ただ単なる固定的で動かしがたいものではなく、いつも人が知覚する感覚の中にあります。目に見え感じる観念的な広がりといえなくもありません。目の網膜に知覚されているだろう刺激だけでなく、多様な音、臭い、手触り感などの刺激が相まって、生きている環境を捉え調和してくれます。

特に視覚(見る目)は、人と人、集団のコミュニケーションに大きく関わっている認識機能です。生体として生きていくための舵取りになくてはならないというだけでなく、社会や組織をつなぐ機能と社会が、見る・見えるということを原点にして繋がります。何がどのように見えるかを課題として、脳と連絡をとり、知っているなら、どのように見えるか、そのデータを分析し、適切な対応が摂れるよう各部にそれも瞬時に指令をだすというAI顔負けの仕組みです。

また、見て美しいと感じる対象には人々は、おおいなる興味や関心を抱き記憶します。その結果、その体験を如何によって好意好感などの評価・認識します。美しいと認識するには、単なるその時の偶然であっても、美しいという判断理由を論理的の示すことはなかなか難しいものがあるのではないでしょうか。言えることは、ただ美しいとは、総じて言い方、表現の一般化であって、美しいというのも多様な姿や印象があり、交わし合う言葉のようにはいきません。

「富士山が美しい山であった」というのは観念的な表現です。人が発する感動は、冷気の中で偶然のうちに観た朝焼けの富士の雄姿に感動し、今すぐにでも誰かに伝えたいという願望で胸がいっぱいになった。というように、そこには表現しきれないほどにトキメキが広がった、などということがあります。現実に観た対象に感動し、それを素直に言葉にするこのような脳作業は、チカラ仕事ではありませんが、なかなか骨の折れる時間といえます。

世に構成学という美的解釈があって、無意識にも感覚的にも見た目に統一や秩序が認められるのです。ハーモニー、バランス、リズム、バラエティ、コスモスなどの隊列があり、整い過ぎを好まないなどという贅沢もあってなかなか現実世界のようにカンタンに事は進まないのです。それに整理されてわかりやすいコト、そのコトの運び、時間の経過、強弱にも不整脈があって可能なかぎり俊敏な問診の必要がありますが、現実的な縛りからは距離があり楽チンです。

感動や感覚は、その都度の身体的評価は難しいように思えます。ゆえに好まれないことも多々あります。しかし、人が目で見る・見える・見ている場には、いつも興味や交感が生起していきます。またそれ故の苦しみや悲しみにも事欠かないのがこの世界です。形あるものほとんどを目が捉え、理性と感性が呼び出します。人と人のコミュニケーションは、見た目からつながる主観的視神経により、脳に伝えるデータ変換の仕組みに左右されるからです。またこんど。

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