病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

病院広報常識問題:その3

2017-02-21 16:25:03 | はとはあと最新情報
病院で広報する人が知っていたほうがいい、と思われる
広報知識の再点検としてご活用ください。
たまに「知らなかった!」という語句や知識にであって人の知識は成長します。

問題
11.対外向けの文書に、箇条書や分かち書を使うと失礼にあたる
12.箇条書形式で表す部分は「である体」にし、句点は打たないのが常識
13.院内に表示した貼り紙などは、医療の広告規制を一切受けない
14.病院広報誌を街頭の通行人に配布することは、“広告”と見なされる
15.看板の文字レイアウトは、コピーライターの主要な仕事である


では、例によって解説しますが、これが「正解」は示しませんので、よろしくお願いします。

11. 箇条書きとは、まさにここでの問題の表現形式のことです。
また、分かち書きとは、文中でいくつかの改行はあるものの、
意味や文の役割がひとまとまりになった短文による構成のことです。
こうした文章の技術を摂り入れることで、見やすく読みやすい文章にすることができ、
通常、読み手にも歓迎されます。

12. 院内の張り紙などを見ていると、箇条書きなのに「です・ます」で進んだり、
各行に”親切”な「。」が来ていたりと、こちらの顔も勝手に真っ赤か、ということもたまにあります。

13. いかがですか、広告規制のことなど考えたこともないのではありませんか?
院内の張り紙は、住民不特定多数の目には(新聞広告ほど)張り紙情報は届かないという理由で
法律は「広告に当たらず」となっています。

14. 同じ広報誌でも、院内での配布は問題ないのですが、それを駅前などの街頭で
不特定多数の通行人に配布すれば、広報誌が広告に変身? 意味わかるかな。

15. 看板の文字を看板に描く人は看板職人、そのデザイン・レイアウトを考えるのがデザイナー。
コピーライターが関わるとすれば、キャッチフレーズなど文案の考案ですが、
ライターが個々の看板に関わることは稀なことです。

さて今回はここまで。いかがでしたでしょうか?

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