今回の屋久島ツアー、ガイドをしていただいた「森の旅人」さんは、「屋久島の木を磨くワークショップ」というのを不定期で行っています。
「瑠璃も玉も磨けば光る」ということわざがありますが、木も磨くと驚くほど美しく変身するのです。
初めに素敵な見本を見せていただきました。どんな木でも磨くと、木目が浮き出し光るんだそうです。
そんなわけでツアーの間、移動や空き時間にせっせと木を磨くことになりました。
まず最初に、木を選びます。普段のワークショップでは、目を瞑って袋の中に手を入れ、直感で木を選ぶらしいのですが、今回はじっくりと自分の目で確認しながら選ばせてもらいました。
これらは全て屋久島の木片で、縄文杉も多く含まれていました。森では拾えないので、海で拾った流木を適当な形に切って加工してあります。
わたしが選んだのはこちら。
屋久島の水をイメージさせてくれる雫の形をした屋久杉です。
木を選ぶと、その木を磨くのに適したヤスリセットもつけてくれます。早速磨きます。目の荒いヤスリからだんだん細かいヤスリにしていきます。8~9段階。
磨くうちにだんだんと見えてくる年輪。つるつるとした手触り、手に馴染んできます。そして磨くたびに漂う木の香り…。
聞くよりも、見るよりも、やってみないとことにはこの不思議な感覚は分からないかも…。磨いているだけで木と対話している気分になります。
奥深くに隠されたその木本来の美しさを見つけ出すような、そんな作業。
磨けば磨くほど、木が愛しくなっていきます。そして、自分の中にもまだ隠された自分が眠っているんじゃないかという気にさせられます。だってね、周りを削って余計な部分を取り除いてやることで、本当にどんどん美しくなっていくんです。
黒っぽい部分は油分なんですが、木目が詰まったり、変形したりしているところにはより多く含まれているようです。
木目が詰まったり変形したりするってことは、生育環境がより厳しい状況にあったということに他なりません。そんなときは油分を作り出し、倒れないよう、腐らないよう、じっと耐えてきたのです。この黒い部分は千年以上も生き抜いた屋久杉の生命力の象徴のような気がします。
見た目はよくないし、油に阻まれてなかなか本来の姿が見えないのですが、これこそ、この木が生きた証なんだって気づいたら急に大切に思えてきました。
最終日、メンバーそれぞれが磨いた木を集めて撮影会。鮮やかな緑の上で、どの木も嬉しそうに輝いていました。
ガイドのけんちゃんはこの道のプロ。道具からしてすごい。様々の太さのドライバーやルーター、様々なヤスリ…
ビーズや紐も各種取り揃えられていました。
もともとネイチャークラフト好きなうにまるとしては、見ているだけでワクワクします。
中でも専用のヤスリケースに心を奪われました。こういうプロ仕様(?)のちょっとした小道具にグッときます。萌え~ってこういうことかな(笑)
わたしもプロ目指して、流木拾いから挑戦してみたくなりました。新たな扉が開かれちゃいましたよ。拾い物が増えそうです。
木を磨く。
それはとてもシンプルな作業ですが、その作業を通して、得られるものは大きかったです(*^_^*)
最後は椿油を塗って紐を通して完成!!
昨日、早速このペンダントをつけて出勤しました。なんだか身につけているだけで、木からパワーが注入されてくる感じ。
ねねね?
いい感じでしょ(*^_^*)
…ってこれは作った本人だからこその感想かな(笑)
ヒーリングウッドって言って、木にも癒しの効果があるらしいですよ。
木を磨くワークショップは首都圏各地で出張開催されているので、機会があれば参加してみると面白いと思います。
基本的には冬に開催されるようです。参考までに昨シーズンの案内を添付しておきます。
→屋久島の木を磨くワークショップ
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