昨日は西部林道という自然遺産の森を歩いてきました。白谷雲水峡と同じ照葉樹林帯ですが、標高が低く杉が生育しないため、森全体が明るく感じます。ガジュマルやアコウなど亜熱帯の植物が優勢な照葉樹林です。
ガジュマル、大きい~!!
樹高は20mほどになるそうです。
ガジュマルを支えるタコの足のような部分は、幹ではなく根っこ。気根(きこん)と呼ばれます。
ガジュマルの実を食べた鳥やコウモリなどが、土台となる低木や岩塊などの上に糞を落とし、その中に未消化のまま残っていた種子が発芽します。幹は様々な方向に分岐して繁茂し、やがて褐色の気根を地面に向けて垂らします。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていくようです。まさに自由気まま(笑)
気根は当初はひげ根のように細く柔らかいのですが、太くなれば幹のように樹皮が発達し硬くなります。地面に達する頃には幹と区別が付かないほどになります。成長した気根は地面のアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力もあるだそうです。
こうした過程で、土台となる木は枯れてしまうことから別名「絞め殺しの木」とも呼ばれています
こちらはアコウの木
ガジュマルと同じクワ科の高木で、気根を伸ばす絞め殺し植物。
その気根にはオオタニワタリなどのシダも着生していました。亜熱帯の森はエネルギッシュです。
厚い花崗岩に阻まれて、地下に根を下ろすことのできない屋久島の森では、通常は見えない木の根たちが地表や岩の上を縦横無尽に這い回っていました。
まるで迷路のようです!!
地表部の木の根は枯葉を受け止め、土壌を形成します。
それは新たな種子がこぼれ落ち、芽を出し、葉を広げるための母なる土壌となるのです。
なんだかいろんな植物がごちゃごちゃまぜですが、やがて自然と秩序が生まれてくるに違いありません。
岩の間にも土はたまります。
そしてそこにも新しい命が素早く潜り込んでいきます。
個体に目を向ければ、それぞれが自由奔放に枝葉を広げ、自分が生き残ることだけにエネルギーを注いでいる植物たちですが、そこには自然とつながりが生まれ、全体に美しい調和が出来上がっていく自然の神秘。
今はまさに命が輝く新緑のシーズン。
森歩きの終点は、海を見下ろす大きな花崗岩のてっぺんでした。
これ、右も左も切り立った岩の背です。臆病者のうにまるは、生きた心地がしませんでした((((;゜Д゜)))))))
でも、森からいきなり海へとつながる屋久島の風景や空の美しさは格別だったな。
今日も読んでいただきありがとうございました。ゴールデンウィークも最終日ですね。皆様、よい1日を!
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