シャボン玉です。江戸時代にはサボン玉って呼ばれていたみたいです。夏になると、サボン売りが、サボン液と麦わらを売り歩いていたんだそうです。だから、シャボン玉は夏の季語。
もちろんこの時代に石鹸なんてありません。そこで活躍していたのがこちらの植物↓
ムクロジです。
今回は3年前に台風一過の神代植物公園で拾ってきたものです。
ムクロジには、サポニンという成分が含まれていて、これが泡立ちます。江戸時代には、この泡を洗剤としてっっていたようです。今でも東南アジアでは使われているようで、エコ洗剤として日本にも輸入されています。汚れ落ちも良く、体や髪の毛も洗える優れものらしいです。
サボン玉の材料は、このムクロジの実と洗濯のり、それにお湯です。当時は洗濯のりではなく松ヤニを使ったようです。粘り成分なのでなくても大丈夫です。
分量は適当です(笑)
だいたいですが、ムクロジの実1個で、50~100ccのシャボン液ができるようです。
ムクロジの実は、中に真っ黒い種が入っているので、まずはこれを取り出します。ちなみにこの黒い実は、お釈迦様が推奨している数珠の材料なんだそうです。
写真は3年前に拾ったときのものなので、外側が緑色をしています,。
殻(剥くときに粉々になりました)にお湯を注ぎ、よく混ぜたあと洗濯のりを少し加えました。
特に難しいことはありませんが、分量を調整するのが意外と厄介です。
サポニンを含む植物は他にもあって、こちらの「サイカチの実」も石鹸として利用されていたようです。
↑植物の同僚が、井の頭公園まででかけて拾ってきてくれました。これでもサボン玉は作れるようですが、1個しかないので、もったいなくて使えません。
なお、ムクロジの実はベタベタして少し匂いがあります。拾った後、袋に入れたままだと大変なことになるようです。
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なんか、生えちゃってますね。拡大すると胞子嚢っぽいのがリアルに見えます。どんな木の実にも言えることですが、拾ってきたら袋から出して乾燥させることをオススメします。
さて、ムクロジの真っ黒な種ですが…。
数珠以外にも「羽根つき」の羽根に使われています。
↑神代植物公園の、公園ボランティアさんの手作りの羽根です。
ムクロジの実に、ハンドドリルで穴をあけ、その穴に3枚の羽を入れてボンドで固定してあるそうです。
羽根はマガモの羽根だとか…。鳥インフルが怖いので、自分では拾わず通販で買ったそうです。使用前に力を加えて少し湾曲させておくのがポイントだと教えてくれました。
この羽根、なんともらって帰ってきたものなのですが、どうしてゲットできたかというと…
フウの実で作った立体パズルに挑戦して、見事正解できたからです。バラバラの部品を組み立てて、お手本と同じピラミッドを作ります。
もっとも正解したのはわたしじゃなくて友達ですけどね(笑)
Aちゃん、さすがです!ありがとう。
ちなみにムクロジは「無患子」と書きます。子どもが生まれると健やかに育つようにと家の庭にこの木を植えたんだとか。ちょっと前にNHKみんなのうたで「むくろじの木」ってのをやってました。ダイアモンドユカイさんが歌ってましたよ。
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