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ぽかぽか春庭「フィンランドグラスアート展 in 庭園美術館」

2023-07-22 00:00:01 | エッセイ、コラム

20230722
ぽかぽか春庭アート散歩>2023アート散歩梅雨(1)フィンランドグラスアート展  in  庭園美術館 

 ガラス大好きです。オリエントなどで出土した古代ガラスも、江戸切子などの近世近代ガラスも。
 6月に見たサントリー美術館の「吹きガラス展」も、たのしく観覧しましたし、2022年夏は箱根のガラスの森を3度目の訪問、2022年9月は国立東京博物館の明治期のガラスを見ました。どんだけ好きなんだか。

 今回のガラスの愉しみは、庭園美術館の「フィンランドグラスアート」、近代現代のフィンランドデザインを一望します。
 イッタラの職人が型ガラスを作っている10分足らずの動画が本館1階で上映されていました。この動画が撮影禁止であるほかは、どの展示も撮影自由。
 庭園美術館は、ぐるっとパスで入れる、撮影自由、重要文化財の建物、という3拍子そろったお気に入りの美術館です。

会期:2023年6月24日-9月3日

庭園美術館の口上
 北欧・フィンランドは、広大な森と湖に代表される豊かな大自然を有する国です。機能性とともに洗練された美しさを誇るフィンランドの家具やインテリア、テーブルウェアなどのプロダクトは永く愛され、日本でも近年人気が高まり続けています。
1917年にロシアから独立したフィンランドは、ナショナリズムが高まる中、新しい国づくりと国民のアイデンティティを取り戻すために様々な側面でモダニズムが推進されました。その動向はガラスの分野も例外ではなく、1930年代にミラノ・トリエンナーレや万国博覧会などの国際展示会、それらに向けた国内コンペティションが数多く開催されるうちに、よりモダンなデザイン性が求められるようになりました。デザイナーが手がけた芸術的志向の高いプロダクト「アートグラス」において、フィンランドらしさが芽生えていったのもこの頃のことでした。
 第二次世界大戦後、若きデザイナーたちがしのぎを削って提供した「アートグラス」は国家復興の一翼を担い、1950年代に入るとフィンランドのグラスアートは更なる発展を遂げ、国際的な名声を得て世界のデザイン界にその存在を顕示しました。
 本展は、デザイナーが自ら「アートグラス」の名のもとにデザインし、職人との協働作業によって生まれた作品に着目した展覧会です。1930年代の台頭期から1950年代に始まる黄金期、そして今に至る8名のデザイナーと作家が手がけた優品約140件に焦点を当て、フィンランド・グラスアートの系譜を辿ります。
 表現者たちはガラスという素材といかに対峙し、探求し、創作の可能性を押し広げていったのか―。変わらず輝き続ける作品の魅力とともに、各時代・各作家たちのガラスへの信条と挑戦、込められたメッセージや想いを垣間見ることができる機会です。

 玄関の展示


香水塔越しに展示を見る  /      大食堂から香水塔を見とおす


 1階大広間の展示。まずはフィンランドグラスアートの代表作アルヴァ&アイノ・アアルトの展示です。
「アルヴァ&アイノ・アアルト「サヴォイ」1937(1938パリ万博出品)
                 
 

アアルト「フィンランディア」1937 


 小食堂の展示「アアルトフラワー」1939


グンネル・ニューマン「カラー」1946   「鳥」1937             
 
グンネル・ニューマン 真珠のネックレス1947 花瓶1947 ブライダルヴェール1947 ストリーマー1947 
グンネル・ニューマン「ボウル」1936  「ファセット1」1941 

グンネル・ニューマン「花輪」1937 「エリザベス」1941(エリザベス女王結婚祝い)」                   
 

カイ・フランク「ヨーロッパブナ」1953   「ヤマシギ」1953
 
カイ・フランク「クレムリンの鐘」1956 「アートグラスユニークピース」1968-1972 「プリズム」1953-1956 アートグラスユニークピース1966-1972
カイ・フランク「アートグラス、ユニークピース」1970年代
                     「サルガッソ海」1970代


タピオ・ヴィルッカラ「杏茸」1946 「氷山」1950
 
タピオ・ヴィルッカラ「へら鹿」1949 「木の切り株」1947
 
タピオ・ヴィルッカラ「ユリアナ」1972 「氷上の釣り穴」1975



ティモ・サルヴァネラ「アーキペラゴ」1978 「眠れる鳥(黒い鳥)」1996
 ティモ・サルパネヴァ「リベール・ムンディ」1999 「スマイル」1994


 だれが見てもすぐわかる、あの鼠の耳。実はミッキー生誕65年の記念として依頼された作品なんだって
ティモ・サルヴァネラ「フィンランディア」1964 「蘭」1953
 

 以上、旧館には巨匠たちの作品がたくさん並び、フィンランドグラスアートのデザインの豊富さがよくわかりました。

 新館には、今現在作家活動をしている現役作家の作品が展示されていました。
 

 オイヴァ・トイッカ「知恵の樹ユニークピース」2008
                  マルック・サロ「歓声と囁き」1998

ラシミス「ジグザグ青赤」2015  「寿司 傷跡 アノニマス 」

 旧館の巨匠たち代表作と


新館の作家


 巨匠の作品から現代作家まで、さまざまな技法も知れて、楽しいアート散歩でした。Iittara社の製品。数少ないですが、我が家にもあります。買ったんじゃありません。娘の懸賞生活で当選した「当たり品」です。ピンクのボール。たっぷり入るので、ラーメンもパスタも盛ります。よくグラスも皿も割る私、普段使いにIittara製品をつかうのは私にとっては贅沢。普段は百均食器です。

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<つづく>
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