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ぽかぽか春庭「やっちゃんとパンダを見る」

2023-07-11 00:00:01 | エッセイ、コラム

20230711
ぽかぽか春庭にt上茶飯事典>2023文日記梅雨(2)やっちゃんとパンダを見る

 久しぶりに女子高クラスメートやっちゃんと会いました。コロナ以後自粛の間は「お互い高齢者だからコロナ下火になるまでは」と、電話で話すだけでしたが、ようやく会うことにして、上野駅公園口で待ち合わせ。9時半の約束をしたのだけれど、10分くらい早めに駅につき、やれよかった、いつも私が待たせる方なんだけれど、と改札口から出てくる人をチェックしていたら、やっちゃんは公園側から来て「1時間くらい早く着いたので、上野公園のベンチで昨日の会議でもらった弁当を朝ごはんに食べてた。通りがかりの修学旅行の高校生と話ができて楽しかった」と言う。やっちゃんは、定年退職するまで高校の理科教師でした。馬と学生が大好きなやっちゃんです。

 まず、上野動物園に向かいました。双子パンダの観覧が抽選制ではなくなって、先着順に並ぶ方式に変わったので、まずは並んで見ようと。9時半の開園より10分ほど遅れて入園したのに、西園のパンダ列に並んだら、係の人は「10時からパンダ観覧開始です。いまから並ぶ人は10時から50分待ちです」と言う。やっちゃんは「パンダはまたあとでもいいや」と言う。定年退職後、世界各地へ旅行して、中国ではパンダ園で赤ちゃんパンダをだっこしたこともあると言うやっちゃん。そんなにシャオシャオとレイレイに思い入れがない。でも、私は2歳になった双子を見たいので、暑い中並んで待っていました。まだしも薄曇りでなんとかなったけれど、カンカン照りの日は並んでいると熱中症になると思う。50分待ちという案内だったのでがまんして並んでいたけれど、9時半から11時まで90分並びました。観覧は10人ずつくらいで一組1分で「はい、終わりです」と交代させられる。


 2歳のふたごパンダ、むしゃむしゃ竹を食べているのと、うろうろ歩きまわるのがいたけれど、どっちがシャオシャオでどっちがレイレイなのか、区別はつかん。

 東園までシャトルバスで戻る。東園の虎とゴリラを見ました。虎はぐるぐる歩き回り、私とやっちゃんの目の前まで来ます。そして壁に足をかけてジャンプ回転。この回転動作を何度でも繰り返しました。


 ゴリラはじっとしていました。


 ソフトクリームを食べながら


 動物園出口の門(100年前の動物園正門)


 動物園の次に、隣の東京都美術館へ。今回やっちゃんが上京した目的である「都美術館に展示されているやっちゃん友人の水彩画」の観覧。
 1913(大正2)年、石井柏亭らによって設立された日本水彩画会。今回は、設立110年の記念展です。やっちゃんのお友達の水彩画は、港にヨットが停泊している風景画。第1室から第4室までずらりと水彩画が並んでいる中、第1室の展示が「いちばん上手な人が集まっている展示室」なんだそうです。全部で1613点が展示されているそうで、たしかに第3室の高校生の部とか第4室の一般入選作に比べると、第1室はいろいろな賞を取っている作品が多かったように思います。
 どれも1m×2mくらいの大きな絵です。ひとり1万円の出展料を支払って応募するそう。1年間取り組んできた絵画のハレの展示。しかしながら1600点も並んでいると、最後には「どれもじょうず」と言いながら駆け足で回りました。

 失業者の私に、やっちゃんが都美2階精養軒のランチコースをおごってくれました。国体予選が続くため、6月は馬術審査を実施する仕事が週末ごとに入り、一回の審査で3万なにがしの謝礼が出るので、6月は10万以上の副収入。「年金は思ったより少額だけれど、暮らせないほどじゃないから、失業者におごってあげる」と気前が良い。

 やっちゃんが続けている「馬術競技審判」は、資格取得が難しい仕事。でも、75歳で引退になるのだとか。「来年の12月までで終了だ」と言います。ボランティアで続けている大学馬術部指導は、そのあとも続けていくと思いますが、馬術部の学生の成長と同時に、馬小屋周囲の土地を開墾して畑を作るのも楽しみのひとつという。「馬のおやつの人参だけじゃなく、家で食べるくらいの野菜は収穫できる」という。馬と新鮮な野菜に囲まれた、悠々の生活、うらやまし。

 西洋美術館「考える人」の前で


 夕方、各地で激しい雨が降るとの予報なので、やっちゃんは早めに電車に乗りました。夜「家に着く前に、すごいどしゃぶりだったっていうことだったけど、駅から家までは雨がやんでいて、無事帰りました」という電話がありました。やっちゃん、また今度ね。16歳から74歳までのおつきあい、ありがとう。

<おわり> 
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