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ぽかぽか春庭「ベラルーシ料理ミンスクの台所」

2015-03-07 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150307
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十五夜満月日記3月どこかで春が(5)ベラルーシ料理ミンスクの台所in六本木

 前期後期の授業が終わったときの講師仲間のたのしみのひとつが、打ち上げ食事会。
 それぞれが教材開発や日本語教育研究にすぐれた業績をかさねつつ留学生に日本語や日本文学、日本文化などを教えている仲間達です。研究に加えて、津軽三味線の講師をしていたり、モダンダンスのダンサーだったり、多彩な才能を持つ人たちなので、それぞれの専門や趣味について話しをうかがうのも楽しみです。
 なによりも「教えた留学生の国の料理を制覇していく」という楽しみがあります。

 今回2月19日、六本木にある「ミンスクの台所」で食べることになりました。私は、旧ソ連に所属していた共和国では、ウクライナ、ラトビア、リトアニア、アゼルバイジャン、キルギス、タジクの留学生を教えたことがありますが、ベラルーシ(白ロシア)の留学生には出会っていません。

 ベラルーの家庭料理、というレストラン。私は、六本木の泉屋博古館を見に来たおりに、「ミンスクの台所」ランチで入ったことがありましたが、夕食のコースは初めてで、どんな料理が出てくるのか楽しみでした。4500円の会費は、いつもよりちょっと高いですが、コースにワイングラスいっぱい付き。それ以上飲みたい人は別料金。ワイン好きはグルジアワインを注文して会費千円UP。むろん私、ひとりで1本あけたいくち。

前菜とサービスワイン、キノコソテー
  
ピロシキとパプリカマリネ、サラダ
  
ボルシチ、ロールキャベツ、ポテト、ビーフストロガノフ、      

グルジアワイン
  

 メイン料理を食べ終わり、さて最後にデザートが出てくるかなと思っていたら、民族衣装の男女が入ってきました。ロシア民族音楽アンサンブルの「ガルモーシカ」のメンバーです。ガルモーシカというのは、ロシアの民族楽器となったアコーディオンです。ロシアの国民的人形アニメ「チェブラーシカ」が得意になって弾く楽器。アコーディオン類も、タンゴなどのラテン音楽で演奏されるバンドネオンとか、それぞれの民族の中で独自の音色を響かせます。
 ガルモーシカアンサンブルは、毎週木曜日には、ミンスクの台所でステージコンサートの宣伝をかねてミニライブをひらいているのだそうです。

 今回は、アコーディオンのガルモーシカの音色を聞くことはできず、バラライカ演奏のマキシムさんと、とても美しい歌い手さんが歌うロシア民謡。(名前言ったのだけれど、忘れた。たぶんラリーサさん)



「モスクワ郊外の夕べ」「カリンカ」「カチューシャ「1週間」など、60年代の若者が入り浸った歌声喫茶で人気のロシア民謡。
 「♫日曜日は市場へ出かけ糸と針を買ってきた~トゥリャトゥリャ~」とか「♫りんごの花ほころび、川面に霞立ち~」とか、昔歌った歌を思い出していっしょに歌いました。

 最後は、お客さんひとりひとりにロシアの民族打楽器が手渡されて、打楽器の合奏。みな、歌にあわせていっしょうけんめい打楽器を鳴らして楽しかった。

バラライカ演奏マキシムさん(パンフレットに、東京芸大で邦楽研究により博士号取得。尺八演奏者、という紹介があります)

ラリーサさんが手にしているスプーンは、カスタネットのように丸い木の部分を打ち合わせる民族打楽器です。


ガルモーシカのサイト
https://www.facebook.com/garmoshkatokyo
youtubeガルモーシカプロモーションビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=X_TDwha_gJg

 最後のデザート、アイスクリームも食べて、みな満腹のベラルーシ料理でした。
 ディナーコース4500円は、薄給の非常勤講師にはちょいお高めの値段設定でしたが、ショウチャージも入ってのことだったし、お料理が品数多かったし、おいしくて楽しい晩ご飯でした。


 
 まえに吉祥寺のグルジア料理を食べたときも、同じロシア文化圏ですから、ロシア料理とグルジア料理はそれほど変わりないメニューと思ったけれど、今回のベラルーシ料理もロシア料理だと言って出されればそう思う。こうなると、ウクライナとか、アゼルバイジャンとか、リトアニアとか、ラトビアとか、旧ソ連の料理をみな食べ比べて見たくなります。
 同じ漢字文化圏といっても、中国料理と韓国料理と日本料理では、味わいがずいぶん違うように思うのですが、西欧やアフリカの人から見たら、中国料理も日本料理も同じように思えるのかしら。私は中国のラーメンと日本のラーメン(日式拉麺)はずいぶん味が異なるように思うのですけれど。

 インターナショナル食べ放題、久しぶりの民族料理食べ歩きは、ベラルーシ料理のご紹介でした。

<つづく>
コメント (2)
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