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ぽかぽか春庭「ノーベル平和賞を9条に」

2014-05-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
2014/05/01
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>憲法記念日(1)ノーベル平和賞を9条に

 ノルウェーのノーベル委員会は、2014年4月09日に、「戦争放棄を明記した憲法9条の維持によって平和を守ったきた日本国民を、ノーベル平和賞受賞候補者として登録する」と、決定しました。
 「憲法9条にノーベル平和賞を実行委員会」(事務局・神奈川県相模原市)に「推薦を受理した」との連絡があり、正式に平和賞候補になったということです。

 太田光と中沢新一による『憲法9条を世界遺産に』(集英社新書)は知っていたのですが、市井の一女性がはじめたという「憲法9条をノーベル平和賞に推薦しよう」という運動については、正式にノーベル平和賞候補になるとは思っていなかったのです。受賞対象者を「日本国民」とした推薦を、委員会が正式な候補者に登録すると考えなかったということは、私も一種の権威主義に毒されており、政府が推薦したのでなく、一市民による「日本国民を受賞対象者とする」という申し立てが受理されることがあるのだろうか、と思っていたのです。不明を恥じます。そして、この推薦受理をとてもうれしく思います。

 ひとつの政党などに偏る政治的な主張などからは、遠ざかっていたいと思っているのですが、この運動には賛同したいと思います。反対者もいることはわかっています。現実に今この国の政府は、9条の拡大解釈、さらには「戦争放棄の放棄」を目指していることが、世界に発信されているのですから。
 しかし、戦争のある世界とない世界、どちらを選ぶか、という問いに「戦争が好き」と言える人ばかりではないことも、世界に向かって発信したい。

 戦争と、戦争に用いるすべての武器が、世界中からなくなりますように。
コメント (2)
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