HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第375話≪「第50回全国学芸科学コンクール」入賞者発表(旺文社主催)≫

2007年03月21日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今年で50回目を迎えた、旺文社主催「第50回全国学芸科学コンクール」の入賞、入選が9日に発表されました。

 特に、高校生の部には、人文社会科学研究・自然科学研究・絵画・デザイン・書道・小説・小論文・詩・英文エッセイ・読書感想文の10部門があり、その「入賞、入選」はクリックしてみてください。

 今年の高校生の金賞は、下記の通りです。

  ◆ 人文社会科学研究部門
    金賞:社会部(鳥取県 鳥取敬愛高等学校)

  ◆ 自然科学研究部門
    金賞:バイオサイエンス研究会(石川県立翠星高等学校)

  ◆ 絵画部門
    金賞:山梨 敬祐(静岡県 東海大学付属翔洋高等学校2年)

  ◆ デザイン部門
    金賞:黒田 佳名実(福岡県立太宰府高等学校2年)

  ◆ 書道部門
    金賞:近藤 芳未(岡山県 明誠学院高等学校2年)

  ◆ 小説部門
    金賞:間 真菜(東京都 学習院女子高等科2年)

  ◆ 詩部門
    金賞:網矢 成美(愛媛県 済美高等学校3年)

  ◆ 小論文部門
    金賞:網矢 成美(愛媛県 済美高等学校3年)

  ◆ 英文エッセイ部門
    金賞:馬場 汐梨(京都府立嵯峨野高等学校3年)

  ◆ 読書感想文部門
    金賞:橋 有紀(東京都 白百合学園高等学校1年)


 その中で、人文社会科学研究部門で金賞を取られた、私立鳥取敬愛高社会部の内容を紹介しておきましょう。

 クラブ活動で地域社会について学んでいる私立鳥取敬愛高の社会部員8人が、第2次世界大戦中に広島県呉市の海軍工廠に学徒動員された先輩の日記を基に勤労動員の実態などをまとめたものです。動員された先輩から苦労を聞き取ったり、泊まり込みで現地に行って寮のあった場所を調べたりした作品です。

 日記は、広島県呉市の「広海軍工廠」で1944~45年に働いた鳥取敬愛高の生徒1人が生活の様子などをつづったもので、1991年に鳥取敬愛高に寄贈された。動員された鳥取敬愛高の生徒は約340人。部員たちは2006年2月、動員の実態を学び、後輩に伝えようと研究を始めた。

 鳥取敬愛高社会部員たちはさらに調査の幅を広げ、同窓会名簿に載っていた約200人に郵送で「つらかったこと」「今の高校生に伝えたいこと」「動員中を振り返って」など21項目を質問。約50人から「服にシラミがわいてつらかった」「動員は自分の基本を作ってくれた」「動員は一番大切な青春時代を失い、心に今も悔しさの大きな穴が開いている」などの声が寄せられた。

 5~8月には計3回、1泊2日で現地を訪れ、寮や工廠があった場所を訪ねたり、当時の資料を探したりしたほか、地元の人からも話を聞いた。しかし、当時の様子を覚えている人は少なく、3回目で寮があった場所がやっと見つかった。

 コンクールには、日記や動員された生徒たちの写真、アンケートの集計などをA4判で170ページにまとめて応募。丹念な調査で当時の若者の心情や具体的な生活を明らかにしたことなどが評価された。