HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第175話≪公立中高一貫校の入試シーズン≫

2006年01月30日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、中高一貫校の入試シーズンを迎えており、受験する6年生やその保護者らが、今春から5校に増える東京都のそのシステムに何故戸惑っているのでしょうか?

 殆どの中学生は卒業すると高校に進学するようになったことで、教育の多様化を目指し、中学、高校の6年間を一貫した課程や環境で学べる学校として、そして生きる力を身につける教育方法の一つとして1999年度から制度化されたのが、中高一貫教育校です。文部科学省・中高一貫教育設置・検討状況のHPによると、2005年度現在、全国に公立120、私立50、国立3の計173校があり、今後500校程度まで増やす計画です。


 既にHageOyaji通信でも「中高一貫教育校」に関し、下記の配信をしております。

  ◆ 第54話≪中高一貫教育校ーその1≫

  ◆ 第60話≪中高一貫教育校ーその2≫

  ◆ 第105話≪私立中高一貫校「海陽学園」開校≫


 1月26日付けの毎日新聞が≪公立中高一貫校:人気高く、3人に1人「門前払い」≫というタイトルで、受験する生徒や保護者らが戸惑っています理由を取り上げています。

 その中から内容をピックアップすると、

 全国で設置が進む公立中高一貫校が入試シーズンを迎えているが、今春から5校に増える東京都でも人気が高く、4校が適性検査(筆記)の受験者を絞る書類審査を行っている。なかには応募者の3人に1人が筆記を受けられない学校があり、戸惑う受験生や保護者も少なくない。

 東京の公立中高一貫校とは、 
   東京都立: 小石川中等教育学校(文京区)・・今春開校
   東京都立: 桜修館中等教育学校(目黒区)・・今春開校
   東京都立: 両国高校付属中(墨田区)・・・・今春開校
   千代田区立:九段中等教育学校(千代田区)・・今春開校
   東京都立: 白鴎高校付属中(台東区)・・・・昨年開校

と合わせて5校が、今週2月3日に適性検査を行います。

 応募状況では、ほとんどが10倍前後の高い人気。試験会場の収容力の都合で、九段を除く4校が、小学校の通知表の内申点を中心にした「報告書」による書類審査を行っている。

 書類審査のカギの「報告書」にも、保護者らの不安は尽きない。小学校の通知表は「絶対評価」のため、担任によって内申点に大差がつくと見られるからだ。

 東京以外の首都圏各県でも公立一貫校は増えているが、今のところ書類審査だけで1次選抜をする学校はない。2003年開校の埼玉県立伊奈学園中は今年、1352人の応募に対し抽選で筆記受験者を160人に絞っているのである。


       東京都の公立中高一貫校応募状況

          応募人数・募集人員・倍率・適性検査人数      
  ◆小石川******1907 ・ 155 ・12.3・ 1600
  ◆桜修館******1544 ・ 160 ・ 9.7・ 1000
  ◆両国********1295 ・ 120 ・10.8・ 960
  ◆白鴎*********901 ・ 144 ・ 6.3・ 800
  ◆九段【区民】***135 ・ 80 ・ 1.7・ 全員  
  ◆九段【区外】***888 ・ 80 ・11.1・ 全員

                

第174話≪センター入試、リスニングテストの件≫

2006年01月27日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今年のセンター試験(the National Center for University Entrance Examinations)が21日、22日に終わりましたね。受験生のみなさんは2次試験まで体調を崩さないでください。

 今回から新しく、リスニングテストも実施されるようになりましたが、多くのトラブルがありましたね。多くのマスコミは「リスニング制度」で「トラブル続出」「不具合ばかり」「今後の対策が望まれる」「不公平さが拡大した」という表現ばかりでした。最初に行うことには、必ずトラブルがつきものです。トラブルを責めて、受験生の気持ちを「ほっ」とさせるような記事ばかりは如何なものでしょうか?

 国際社会の中で活躍できる心豊かでたくましい人づくり、即ち、インターナショナルの時代に「使える英語力」かどうかを判断するため、リスニング試験を導入したことは、大学入試の大改革、即ち大英断ですね。

 「大学入試センターのホームページ」でリスニングテストの音声を聴くことができますので、一度アクセスし、将来センター試験を受けようと考えている受験生のみなさんは、音声を聞いて答える練習もしておいてください。

 下記をクリックしてトライしてみてください。

  ≪リスニング≫
     ◆ 音量調節用音声 (426kb)

     ◆ 音声問題 (8,436kb)

     ◆ スクリプト (3,658kb)


     ◇ リスニング正解 (441kb)


 センター試験の問題は英検の問題と、にたところがあります。
 今回から追加された「リスニングテスト」は、英検の3級、準2級、2級の問題で練習しておきましょう。
 みなさんが知っている≪TOEFL(Test of English as a Foreign Language)≫は「米国留学希望の外国人のための英語検定試験」のことですね。『アメリカのA大学の入学許可はTOEFL650点以上』などの条件は、この試験の得点によりクリアしなければなりません。
 TOEFLは、アメリカの大学への入学基準を測る得点ですので、英語力は、アメリカ人が日常使う英語になります。みなさんが、中学・高校の教科書では習わない単語・熟語がかなり出ますので、受ける人は、TOEFL対策用の参考書・問題集を使って練習してください。

                

第173話≪「下流社会」と「ニート社会」とは、どう違うのか≫

2006年01月25日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、現在、「下流社会」という嫌な言葉が流行していますね。

HageOyaji通信:第157話≪「下流社会」を生み出さない教育とは≫でも既に配信しましたね。この「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのかを表した図書『下流社会―新たな階層集団の出現』(光文社新書、著者:三浦展(あつし)氏)。この図書が1月で55万部を突破するベストセラーになっていますね。


 この『下流社会―新たな階層集団の出現』内容紹介で、

 ≪「いつかはクラウン」から「毎日100円ショップ」の時代へ、もはや「中流」ではない。「下流」なのだ。「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)≫

 先日、テレビでも特集を組んで、新たな若者たちの姿を浮き彫りにしていましたね。この「下流社会」の生みの親は、『下流社会―新たな階層集団の出現』の著者である三浦展氏。

 この「下流社会」という言葉は、「ニート」とともに、マスコミを賑わす言葉になるだろう。

 この図書の中で、「下流度」の12のチェック項目をあげ、半分以上当てはまるものがあれば、その人はかなり「下流的」であるとしている。

    ◆ 年収が年齢の10倍未満だ
    ◆ その日その日を気軽に生きたいと思う
    ◆ 自分らしく生きるのがよいと思う
    ◆ 好きなことだけして生きたい
    ◆ 面倒くさがり、だらしない、出不精
    ◆ 1人でいるのが好きだ
    ◆ 地味で目立たない性格だ
    ◆ ファッションは自分流である
    ◆ 食べることが面倒くさいと思うことがある
    ◆ お菓子やファストフードをよく食べる
    ◆ 1日中家でテレビゲームやインターネットをして過ごすことがある
    ◆ 未婚である(男性33歳以上、女性30歳以上)

 三浦氏は、「所得格差が広がり、そのために学力格差が広がり、結果、階層格差が固定化し、流動性を失っている。あるいは『希望格差』も拡大している。こうした説がここ数年、多数発表された。それは、日本が今までのような『中流社会』から『下流社会』に向かうということである」と不気味な予言をしています。


 さて、この「下流社会」と「ニート社会」とは、どう違うのか?

 「ニート」には、「仕事も学びもしていない。今がよければいいやというタイプ」「半年以上、家族以外と人間関係をもたないタイプ」「高校や大学を卒業し、いよいよ社会人になって仕事をする段階で動けなくなるタイプ」「学校を出て、一度就職するが、早期に辞めてしまい、自信を失ってしまうタイプ」があるという。
 「ニート」の深刻度からみると、「下流」のそれは低いといえるが、「下流」が「ニート」の予備軍になる可能性は大きいといえる。そして、どちらにも共通しているのは、生きることに意欲をもつ者ともたない者の二極化である・・・・・と。

 この二極化の現象については、小・中・高校生間にも表れている。学習に意欲をもつ子ともたない子の二極化である。
 勉強しなくなった背景には、テレビ漬け、夜更かしなど、不規則な日常生活に大きな原因があるとみられ、これが「下流」「ニート」へとつながっていくのではないか。

 これからは「上」が15%、「中」が45%、「下」が40%の階層別社会がやってくる。「下流とは、単に所得が低いことではない」「働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、総じて人生への意欲が低い」と、三浦氏は概念規定し、そうした「だらだら生きる」若者の下流化する意識を、マーケティング総合分析の手法を使って追跡しているのである。

 例えば下流の三種の神器は「3P」=パソコン、ページャー(携帯)、プレステ。男性はおたく系〈ひきこもり〉、女性は〈歌って踊る〉憂さ晴らしのラテン系カーニバル現象が深まる・・・・と。

 HageOyajiが注目したのは、大都市郊外で育った団塊ジュニア世代の都心回帰は一部の話で、むしろ「郊外定住時代」が始まっていると指摘した部分。親の家のそばに住み、孫が生まれ、人間関係も固定化するなら、この狭い暮らしの空間は「昔ながらの村」だと。そこに自足する若者は「新しい農民=村社会」ではないかと。

 さぁ、みなさん、「下流社会」や「ニート社会」で生きるのでなく、法を犯すことなく現実内の「夢社会」で生きていこう!!

                

第172話≪名古屋大学でも一部授業をインターネット公開(OCW参加)≫

2006年01月23日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 受験生のみなさん、センター試験も終わり、取り合えずホ~~ットしていることでしょう・・・・

 さて、みなさんにHageOyaji通信:第63話≪国内6大学が教材をネットで公開(OCW)≫で、大阪大学、京都大学、慶応義塾大学、東京工業大学、東京大学、早稲田大学の6大学が、昨年5月から各大学が行なっている講義の情報や教材などをインターネット経由で無償公開する『日本OCW(Open Course Ware)【講義情報公開】連絡会』を発足したことを配信しましたね。

 当面はこの6大学のみで取り組んでおり、それぞれのOCWの充実に注力するが、他大学への呼びかけについては、「今後議論していきたい」と日本OCW連絡会事務局がコメントしておりましたが、名古屋大学が12月27日よりインターネット上での授業公開を開始し、日本OCW連絡会事務局に準拠する試みが始まりました。

 名古屋大学が公開しているのは各学部長などの推薦する授業で、教材の内容は「授業概要」「シラバス」「スケジュール」「講義ノート」「課題」「成績評価」「参考資料」「授業の工夫」で構成されており、「1分間授業紹介(Real Player ビデオ)」も視聴できる。1月12日現在15の授業をアップしているが、最終的には25授業とする予定。

 「自由かつ制約のない『知』へのアクセスを促進する」ことを目的とし、各大学のOCWホームページでは正規の科目として実際に行われる講義のオリジナル資料(シラバス、講義ノート等)を公開。非営利な教育目的であればコピーや配布等は自由に認めている。ただし、これらのページを利用してどんなにしっかり勉強しても、単位や学位の授与はないのです。

 大学での講義や研究に触れてみたい高校生のみなさん、是非一度アクセスしてみてください。今後もOCWを取り入れてくる大学が増えてくることは、みなさんの大学選びの間口が広がり、是非参考にしてください。

   ◇日本OCW連絡会ホームページ
 
   ◆名古屋大学 Open Course Ware  
   ◆大阪大学OCW
   ◆京都大学OpenCourseWare
   ◆KEIO OPENCOURSEWARE
   ◆Tokyo Tech OCW
   ◆UT OpenCourseWare
   ◆早稲田大学 OpenCourseWare

                

第171話≪Maybe Tomorrow≫

2006年01月21日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、明日から始まるセンター試験を受ける受験生のみなさん、既に全ての準備を終えていることでしょう。交通事情を考え早めに出かけ、一番大切な心のゆとりを持って挑戦しよう・・・


 明日とつく応援歌は多くあります。例えば、「明日に架ける橋」「見上げてごらん夜の星を」などありますが、HageOyajiは下記の「Maybe Tomorrow」が大好きです。

        「 Maybe Tomorrow 」
   作詞: Dougias Pashiey  作曲: Osny S. Melo

   生きること  笑うこと  愛すること
   これこそ  僕が捜し求めていたことば
   これは  僕の愛のメロディ
   傷の心を覗いてみたら  そこには君がいた

   君が欲しい  これからの人生を  ずっとそばにいて欲しい
   これこそ  僕がずっと大切にあたためてきたことば
   心をこめた  このメッセージを  今、伝えます
   「愛を下さい  僕は君をはなしはしない」

   世の中のいたるところで  なぜこんなにも争い事が起こるのか?
   僕にはわからない
   愛があれば  平和がやって来るはず
   今夜  耳を澄ましてみて下さい
   風のささやきの中に  メッセージが聞こえるはず
   「愛があれば  人々は自由になれる」

   明日になれば
   みんなが いっしょに踊ったり 歌ったり 笑ったりできるかもしれない
   明日になれば
   愛の力を借りて  私たちは  やり遂げることができるはず
   明日の朝  目覚めたら
   世界中が平和になっている
   そんな風だったらいいのに

   いのちへの願い  僕は信じています

                

第170話≪センター試験 Q&Aの更新がありましたので確認してください≫

2006年01月20日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 【緊急連絡】

 受験生のみなさん、「大学入試センター」の「センター試験Q&A」のページが 2006/1/17に更新履歴がありました。再度チエックし、確認してください。


 下記をクリックしてください。
 ■2006/1/17 センター試験 Q&A更新

                 

第169話≪エルトゥールル号 第166話続報≫

2006年01月18日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyaji通信:第166話≪小泉首相、日本人215人救出の「命の恩人」と面会≫の中で、
       ≪小さな歴史の物語≫
   エルトゥールル号の遭難 ~生命の光から~
      文・のぶひろ としもり
 を配信しましたが、多くの方からコメントやTBを頂きましたので、今回はその『エルトゥールル号 続報』を配信します。

  HageOyajiは、2002年2月にあのトルコ船「エルトゥールル号の遭難」についての記事を仲間に配信し、大きな反響がありました。配信後4ヶ月、まさかそのトルコとW杯で対戦しようとは。更には、それからまた2ヶ月後、秋山真之の人生にこの事故が関わっていることを知ろうとは。なんと、司馬遼太郎の作品、『坂の上の雲』にあるのを発見したのでした。更に今回、小泉首相が日本人215人救出の「命の恩人」と面会の件からHageOyaji通信で配信するとは思ってもいませんでした。

 この遭難事故は、明治23年9月の台風で熊野灘沖にトルコ軍艦が沈没したもの。トルコ国親善使節の海軍少将オスマン・パシャが溺死し、艦長以下581人の尊い生命が海に消えた。生存者はわずか69人という、海運史に残る大事故であった。

 この事故処理にあたり、ときの明治政府は、海軍に命じて生存者69名を本国トルコに送還することを決めた。
 『坂の上の雲』では、このトルコ軍艦の名前が「エルトグロール号」として紹介されています。

 まず、疑問に思ったのは、正しい軍艦名はどちらなのでしょうか?。

 そこで、グーグル検索した結果、「エルトグロール号」で、16件のサイトがヒットした。同じく、「エルトゥールル号」では435件のヒットがあり、こちらの方が普及していると判断し、使用します。


 さて、この軍艦遭難と「坂の上の雲」の関係について。

 明治23年7月、江田島の海軍兵学校を主席で卒業した秋山真之以下、卒業生たちは、練習艦隊に乗り組んで実地訓練をうける。その練習艦は「比叡」と「金剛」の二艦である。練習なので遠洋には出ることはせず、日本沿岸をまわるだけである。

 7月のある日、秋山真之たちの練習艦隊が太平洋を東に向かっていたとき、遠州灘で外国船とすれちがった。旗によって、それがトルコの「エルトゥールル号」であることをこのとき確認している。

 この年、9月に入ると台風が多かった。ある日、横須賀で待機中の彼らのもとに、トルコ軍艦沈没の詳報が入った。秋山真之たちはおどろいた。

 さらに日本政府から通達が届く。
    「生存者69名を本国に送り届けるべし」

 秋山真之をはじめ兵学校卒業生はよろこんだ。初の遠洋航海ができるから、という単純なものだ。10月5日に横須賀を出航し、翌々日、神戸に入港。そこからトルコに向けての遠洋航海が始まっている。

 秋山真之とは、日露戦争においてバルチック艦隊を日本海海戦で撃沈した作戦主任参謀であり、司令長官・東郷平八郎を補佐した。

   「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直チニ出動、
    之ヲ撃滅セントス。本日天気晴朗ナレドモ波高シ
 
 の電文起草者としても有名だ。

                

第168話≪平成17年度高校新卒者の就職内定状況等(平成17年11月末現在)≫

2006年01月16日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、厚生労働省が『平成17年度高校・中学新卒者の就職内定状況等(平成17年11月末現在)について』先日(平成18年1月13日)発表しました。

        ≪下記の表は高校新卒者の就職内定率の推移≫

               

〔高校新卒者〕
 ◆就職内定者数は14万2千人(前年同期比8.1%増)であり、就職内定率は72.8%で、前年同期を5.1ポイント上回る。就職内定率を男女別に見ると、男子は78.7%(前年同期を5.1ポイント上回る)、女子は65.6%(前年同期を4.7ポイント上回る)。
 ◆求人数は26万6千人で、前年同期に比べ18.8%増加。
 ◆求職者数は19万5千人で、前年同期に比べ0.6%増加。
 ◆求人倍率は1.36倍となり、前年同期を0.21ポイント上回る。

 
 回復傾向の第1原因は、団塊世代が定年を迎える「2007年問題」を背景に企業の採用意欲が盛んになったことで、厚生労働省は「ニートの入り口に歯止めがかかるかもしれない」と期待しているが・・・・・・。


 内容を分析してみると、就職内定率だけでなく、就職を希望する人の割合も増加している。高校生では、少子化の中、15年連続減り続けていた就職希望者数が、同0.6ポイントながら増加している。


 高校生の求人倍率ランキング【求人倍率(内定率)2004年11月末現在】
    ◆上位
    東京都   5.25倍(71.4%)
    大阪府   2.61倍(79.7%)
    愛知県   2.48倍(89.8%)
    広島県   2.12倍(78.9%)
    神奈川県  1.74倍(69.3%)

    ◆ワースト
    青森県   0.35倍(55.5%)
    沖縄県   0.40倍(32.9%)
    高知県   0.42倍(58.6%)
    鹿児島県  0.44倍(70.8%)
    長崎県   0.46倍(65.2%)

                

第167話≪小泉首相、日本人215人救出の「命の恩人」と面会≫

2006年01月13日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今、小泉首相がトルコ訪問中ですね。
 
 小泉首相は12日午前(日本時間同日夕)、イスタンブール市内のホテルで、トルコ航空の機長だったアリ・オズデミルさん(75)と面会しました。オズデミルさんは1985年、イラン・イラク戦争でテヘランに取り残された日本人215人を救出した航空機の機長だったのです。

 当時、現地邦人の救出作業に手間取った日本政府に代わり、トルコが救出を申し出た。小泉首相は「砲弾が飛び交うなか、救出して頂いたことに、日本人が皆感動した」と語り、日本製の置き時計を記念に渡した。オズデミルさんも「邦人救出は任務だった」と応じた。

 小泉内閣メールマガジン 第217号「トルコ訪問」にもこの経緯が配信されております。

 何故、「邦人救出は任務だった」かの理由は、下記の≪小さな歴史の物語≫を読むとわかります。受験生のみなさんも、たまには一服し、この感動物語を読んでください。

 前・駐日トルコ大使、ネジアティ・ウトカン氏は次のように語られた。

 「エルトゥールル号の事故に際し、大島の人たちや日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、今もトルコの人たちは忘れていません。私も小学生のころ、歴史教科書で学びました。トルコでは、子どもたちさえ、エルトゥールル号のことを知っています。今の日本人が知らないだけです。それで、テヘランで困っている日本人を助けようと、トルコ航空機が飛んだのです。」


* * * * * * * * * * * * * * * * * *

        ≪ 小さな歴史の物語 ≫

    エルトゥールル号の遭難 ~生命の光から~

 和歌山県の南端に大島がある。
 その東には灯台がある。
 明治三年(1870年)にできた樫野崎灯台。
 今も断崖の上に立っている。
  
 びゅわーんびゅわーん、猛烈な風が灯台を打つ。
 どどどーんどどどーん、波が激しく断崖を打つ。

 台風が大島を襲った。
 明治二十三年九月十六日の夜であった。

 午後九時ごろ、どどかーんと、風と波をつんざいて、
 真っ暗な海のほうから音がした。
 灯台守(通信技手)ははっきりとその爆発音を聞いた。
 「何か大変なことが起こらなければいいが」

 灯台守は胸騒ぎした。
しかし、風と、岩に打ちつける波の音以外は、
もう、何も聞こえなかった。

 このとき、台風で進退の自由を失った木造軍艦が、
 灯台のほうに押し流されてきた。
 全長七十六メートルもある船。しかし、まるで板切れ
 のように、風と波の力でどんどん近づいてくる。
 あぶない!灯台のある断崖の下は「魔の船甲羅」と
 呼ばれていて、海面には岩がにょきにょき出ている。

 ぐうぐうわーん、ばりばり、ばりばりばり。

 船は真っ二つに裂けた。その瞬間、エンジンに海水が
 入り、大爆発が起きた。

 この爆発音を灯台守が聞いたのだった。
 乗組員全員が;海に放り出され、波にさらわれた。
 またある者は自ら脱出した。真っ暗な荒れ狂う海。
 どうすることもできない。波に運ばれるままだった。
 そして、岩にたたきつけられた。一人の水兵が、海に
 放り出された。大波にさらわれて、岩にぶつかった。
 意識を失い、岩場に打ち上げられた。

 「息子よ、起きなさい」

 懐かしい母が耳元で囁いているようだった。

 「お母さん」
 という自分の声で意識がもどった。

 真っ暗な中で、灯台の光が見えた。

 「あそこに行けば、人がいるに違いない」

 そう思うと、急に力が湧いてきた。
 四十メートルほどの崖をよじ登り、
 ようやく灯台にたどり着いたのだった。
 灯台守はこの人を見て驚いた。服がもぎ取られ、
 ほとんど裸同然であった。顔から血が流れ、全身は傷
 だらけ、ところどころ真っ黒にはれあがっていた。
 灯台守は、この人が海で遭難したことはすぐわかった。
 「この台風の中、岩にぶち当たって、よく助かったものだ」と感嘆した。

 「あなたのお国はどこですか」

 「・・・・・・」

 言葉が通じなかった。
 それで「万国信号音」を見せて、
 初めてこの人はトルコ人であること、船はトルコ軍艦であることを知った。
 また、振りで、多くの乗組員が
 海に投げ出されたことがわかった。

 「この乗組員たちを救うには人手が要る」

 傷ついた水兵に応急手当てをしながら、
 灯台守はそう考えた。

 「樫野の人たちに知らせよう」

 灯台からいちばん近い、樫野の村に向かって
 駆けだした。電灯もない真っ暗な夜道。
 人が一人やっと通れる道。
 灯台守は樫野の人たちに急を告げた。
 灯台にもどると、十人ほどのトルコ人がいた。
 全員傷だらけであった。助けを求めて、
 みんな崖をよじ登ってきたのだった。

 この当時、樫野には五十軒ばかりの家があった。
 船が遭難したとの知らせを聞いた男たちは、
 総出で岩場の海岸に下りた。
 だんだん空が白んでくると、
 海面にはおびただしい船の破片と遺体が見えた。
 目をそむけたくなる光景であった。
 村の男たちは泣いた。

 遠い外国から来て、日本で死んでいく。
 男たちは胸が張り裂けそうになった。

 「一人でも多く救ってあげたい」

 しかし、大多数は動かなかった。

 一人の男が叫ぶ。

 「息があるぞ!」

 だが触ってみると、ほとんど体温を感じない。
 村の男たちは、自分たちも裸になって、乗組員を抱き
 起こした。自分の体温で彼らを温めはじめた。

 「死ぬな!」

 「元気を出せ!」

 「生きるんだ!」

 村の男たちは、我を忘れて温めていた。
 次々に乗組員の意識がもどった。
 船に乗っていた人は六百人余り。
 そして、助かった人は六十九名。
 この船の名はエルトゥールル号である。

 助かった人々は、樫野の小さいお寺と小学校に収容された。
 当時は、電気、水道、ガス、電話などはもちろんなかった。
 井戸もなく、水は雨水を利用した。
 サツマイモやみかんがとれた。
 漁をしてとれた魚を、対岸の町、串本で売ってお米に
 換える貧しい生活だ。ただ各家庭では、
 にわとりを飼っていて、非常食として備えていた。

 このような村落に、六十九名もの外国人が収容されたのだ。
 島の人たちは、生まれて初めて見る外国人を、
 どんなことをしても、助けてあげたかった。
 だが、どんどん蓄えが無くなっていく。ついに食料が尽きた。
 台風で漁ができなかったからである。

 「もう食べさせてあげるものがない」

 「どうしよう!」

 一人の婦人が言う。

 「にわとりが残っている」

 「でも、これを食べてしまったら・・・・・」

 「お天とうさまが、守ってくださるよ」

 女たちはそう語りながら、最後に残ったにわとりを
 料理して、トルコの人に食べさせた。
 こうして、トルコの人たちは、一命を取り留めたのであった。
 また、大島の人たちは、遺体を引き上げて、丁重に葬った。

 このエルトゥールル号の遭難の報は、和歌山県知事に
 伝えられ、そして明治天皇に言上された。
 明治天皇は、直ちに医者、看護婦の派遣をなされた。
 さらに礼を尽くし、
 生存者全員を軍艦「比叡」「金剛」に乗せて、
 トルコに送還なされた。

 このことは、日本じゅうに大きな衝撃を与えた。
 日本全国から弔慰金が寄せられ、
 トルコの遭難者家族に届けられた。

 次のような後日物語がある。

 イラン・イラク戦争の最中、1985年3月17日の出来事である。
 イラクのサダム・フセインが、
 「今から四十八時間後に、イランの上空を飛ぶすべて の飛行機を撃ち落とす」と、
 無茶苦茶なことを世界に向けて発信した。

 日本からは企業の人たちやその家族が、イランに住んでいた。
 その日本人たちは、あわててテヘラン空港に向かった。
 しかし、どの飛行機も満席で乗ることができなかった。
 世界各国は自国の救援機を出して、救出していた。
 日本政府は素早い決定ができなかった。
 空港にいた日本人はパニック状態になっていた。

 そこに、二機の飛行機が到着した。
 トルコ航空の飛行機であった。日本人二百十五名全員を乗せて、
 成田に向けて飛び立った。
 タイムリミットの一時間十五分前であった。

 なぜ、トルコ航空機が来てくれたのか、
 日本政府もマスコミも知らなかった。

 前・駐日トルコ大使、ネジアティ・ウトカン氏は
 次のように語られた。

 「エルトゥールル号の事故に際し、大島の人たちや
 日本人がなしてくださった献身的な救助活動を、
 今もトルコの人たちは忘れていません。
 私も小学生のころ、歴史教科書で学びました。
 トルコでは、子どもたちさえ、エルトゥールル号のことを知っています。
 今の日本人が知らないだけです。
 それで、テヘランで困っている日本人を助けようと、
 トルコ航空機が飛んだのです。」

              文・のぶひろ としもり

* * * * * * * * * * * * * * * * * *

 以上、エルトゥールル号の話は115年前の真実で、20年前のイラン・イラク戦争時には、多くの日本人がトルコの人によって救われました。決して、多くに知られてはいない真実、みなさんはどう思いましたか?

 そのために、小泉首相が20年後に、日本人215人救出の「命の恩人」と面会したのです。

 辛いニュースが多い世の中にほんの少しやさしさを取り戻せる、この『小さな歴史の物語』が、また、みなさんに何かを思い出させてくれることを・・・・

                
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第166話≪進路講演会後の感想アンケートから抜粋≫

2006年01月11日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、昨年の12月に工業高校から2年生への「進路ガイダンス」講演を依頼され、『今、生き切る力を考えよう』というタイトルで、話してきました。

        


 講演後に書いた生徒の感想を、担当された先生より送付頂きましたので、一部抜粋して配信します。

    進路講演会アンケートの感想(抜粋)

 ◆「21世紀はスキルの時代だ!」ということを聞いて、工業高校にきて良かったと思いました。

 ◆なるべく進路は早く決めておきたいと思いました。HageOyaji通信はやくみてみたいです。

 ◆進路は3年になってからではなく、今すぐに決めていかなくてはならない。

 ◆実際の例などがあってわかりやすかった。

 ◆私は2年になってもあまり将来のことを考えてこなかったので、今回の講習会で話をきいて、これからでも早くはないので就職のことを考えていろいろと調べてみたいです。

 ◆今の自分の状況がひどいと思った。P型人間になろうと思った。現在の企業に必要な人は、自分とはほど遠い存在なので近づきたい。

 ◆これからは工業の時代だと思った。わざわざ来てくれたHageOyajiさん、ありがとうございました。いつまでもだらだらしていられないなあと思わされました。自分の進路についてまじめに考えるようにしよう。

 ◆難しい内容だったけど、最近の会社や会社の求めていることがよくわかった。

 ◆「目標-現状=課題」とあるが、なりたい自分(目標)もないのに、課題なんて見つからないと思う。生きる力は大切だと思う。

 ◆HageOyajiさんの話を聞いて、これからの社会で必要な人は専門技術を持っていいる人がいいということを知りました。ある適度の進路は決めていますが、今日の話を聞いて、もう一度しっかり決めようと思いました。


 この感想文を読んでいると、聴講していただいた生徒のみなさんに≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になったか?そして充分理解していただいたか?伝わったか?・・・と思い悩んでいるHageOyajiです。

                

第165話≪「AO入試」 目的、実態にズレ≫

2006年01月09日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、YOMIURI ONLINE 読売新聞の教育欄に「教育ルネサンス」があり、その目的を、

 ≪これまでの教育に満足しない親の思いが、学びの現場を揺さぶり始めている。進む学力低下、激しさを増す国際競争、そして子供たちの心の危機が、その揺れに拍車をかける。教育再興の道筋をどう描くか。変化の最前線で考えたい。≫

 と、記載されております。

 そして、今回取り上げていたテーマに
   ≪「AO」目的、実態にズレ≫ です。

 元来AO(アドミッション・オフィス)入試は、専門のスタッフが、高校の調査書、志望理由書、面接、論文などで、意欲や個性も含め、受験生を総合的に評価し、自己推薦入試を米国版に変えた方法とHageOyajiは捉えています。慶応大学が1990年度に初めて導入し、定義にあいまいな部分はありますが、文部科学省の調査では、2005年度に国公立大学37校100学部、私立大学364校788学部が取り入れていると発表しています。

 HageOyaji通信:第131話≪ここ数年AO入試が拡大(文部科学省が概要発表)≫でも最近の傾向を配信しておりますので、参考にお読みください。

 ≪「AO」目的、実態にズレ≫から、一部複写し、問題点を探してみたい。

 ◆AO入試目的と実態の違い
  AO入試を研究対象にしている東北大学の倉元直樹助教授らの調査によると、「AO入試の導入で意欲的な学生が増えた」と答えた大学は、2001年度で76%あったが、02年度は6割、03年度は5割まで下がった。本来、意欲をしっかり見るはずの入試であるだけに、目的と実態の違いを浮き彫りにした数字とも受け取れる。

 ◆AO入試は受験生の囲い込み
 時間をかけて受験生をじっくり見るAO入試は元々、私大から広がってきた。拡大につれ、「時期のない推薦入試にすぎない」「受験生の囲い込みだ」という批判が消えない。夏休みのオープンキャンパス(大学見学会)参加者に、その場で面接し、合格内定を出す大学もあると言われる。

 ◆国立大のAO入試
  2000年の九州、東北、筑波3大学が最初。翌年始まった九大の21世紀プログラムは、理系、文系の区分や学部の垣根も越え、入学後、自分で学びたい講義を選ぶ。大学院進学を前提に、色々な知識を持ち、自主的に考え、判断できる教養人の育成を狙いとしてきた。昨春、初の卒業生16人が誕生、今春も25人が巣立つ。昨春の大学院進学は9人で、今春は14人。2年間で計16人は就職組だ。「学部で広く学び、大学院で専門性を身につけてもらうつもりだったが、一度、社会に出てみたいという希望が思ったより強かった」と。

 ◆AO入試時期がさらに前倒しされると
  東北大の倉元助教授も、「AO入試で第1志望の意欲ある学生が集まってきている」と自己評価した上で、次のように課題も語る。「大学の理念や研究内容をよく知った上で応募してほしい。今後、入試時期がさらに前倒しされると、受験生も早く志望を決めなければならなくなり、ミスマッチを招きかねない」

                

第164話≪戌(いぬ)年生まれの人口≫

2006年01月06日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、明日は正月七日で、無病息災を祈って七草粥を食べますか?

 正月に疲れた胃袋を整えるためと、受験生はセンター試験まで無病息災で通すことを祈って食べます。七草粥とは、春の七草「芹(せり)、薺(なずな)、ごぎょう(別名:母子草)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、清白(すずしろ)」を入れて炊いた粥。


 さて、みなさん、今年の干支は、「戌(いぬ)」ですね。
高校生のみなさんたちは殆ど平成生まれになりましたね。その干支は、平成3年生まれの「未」、平成2年生まれの「午」、平成元年生まれの「巳」ですね。

 総務省統計局では、新年を迎えるに当たり、平成18年1月1日現在における「戌(いぬ)年生まれ」の人口と十二支別人口を推計しました。

             

 ◆戌(いぬ)年生まれの人口は975万人≪男性は473万人、女性は501万人≫
 平成18年1月1日現在の推計人口によると、戌(いぬ)年生まれは975万人(総人口1億2771万人に占める割合7.6%)となっています。
 更に分析し、
   ・昭和45年生まれ(今年中に36歳になる人)が190万人
   ・昭和33年生まれ(今年中に48歳になる人)が158万人
   ・昭和57年生まれ(今年中に24歳になる人)が153万人
   ・昭和21年生まれ(今年中に60歳になる人)が152万人
   ・昭和9年生まれ(今年中に72歳になる人)が133万人
   ・平成6年生まれ(今年中に12歳になる人)が123万人
 などとなっています。

 ◆十二支別人口では、戌(いぬ)年生まれは最も少ない
  総人口を十二支別にみると、
   ・丑(うし)年生まれが1109万人と最も多く
   ・未(ひつじ)年(1090万人)
   ・申(さる)年(1088万人)
   ・子(ね)年(1087万人)
   ・巳(み)年(1082万人)
   ・亥(い)年(1074万人)
      ↓
   ・戌(いぬ)年(975万人)
 と最も少なくなっています。

 みなさんの干支は多いほうに入りますか?           

                

第163話≪縦割り行政の弊害を克服し、各省庁がニート対策本格化か?≫

2006年01月04日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、下記の「年代別の完全失業率の推移」表を見ますと、昨年10月現在で全体が4.5%に対し、15歳~24歳が8.6%、とビックリする数字ですね。

              

 これまで、ニート対策をめぐっては、厚生労働省の他、内閣府、文部科学省、経済産業省、農水省などがそれぞれ施策を講じるものの、連携が十分に取れておらず、縦割り行政の弊害も指摘されてきましたね。

 今年度に入り、新たに各省庁の動きと共に、自民党、民主党、公明党といった政党および、各都道府県は言うに及ばず、各市町村も様々な活動を準備しているようです。青少年自立援助センターにもこれらの各方面から様々な形での支援の要請が寄せられています。

 これらが起動すれば、やっと15歳~24歳の若者に「生き切る力」を与えれることができるでしょう・・・・

 2006年01月09日の産経新聞(東京朝刊)を見ますと、
 「ニート支援へ25拠点 厚労省、今夏にも自治体と共同運営」というタイトルで記載され、最後に、厚労省では、今回のサポートステーションの設置で「自治体が主体になって取り組めれば、そうした批判にも応えられる」と期待している・・・・と結んでいる。


 2005年12月21日の毎日新聞(東京朝刊)によると、
 ≪財務省原案は、堅調な企業業績や個人消費を背景に、税収を前年度当初予算比4・3%増の45兆8780億円と見込む。一般会計歳出(79兆6860億円)を税収でまかなえる割合は57・6%で、前年度(53・5%)より4・1ポイント上昇する。その中で、「雇用」に関する記載で、
 ◇若者支援に52億円--地域ステーションを新設
 学校に行かず、職業を持たず、職業訓練も受けていない「ニート」と呼ばれる若者の自立支援などに52億8000万円を計上した。ニートは93年に約40万人だったが、02年には約64万人に増加しその後は横ばいの状態だ。
 05年度からスタートした「若者自立塾」は、合宿形式による集団生活を通じて生活訓練や資格取得などに取り組むもので、全国20カ所で実施。修了者のうち34人が就職した。06年度も塾を増やして実施する。
 また、新たに都道府県と政令指定都市に1カ所程度、「地域若者サポートステーション(仮称)」を設置。キャリア・コンサルタントや臨床心理士などによる相談やカウンセリングを行う。≫


 既にHageOyaji通信でも取り上げている「ニート問題」、働く意思がなく、通学もしない「ニート」や、定職に就かずアルバイトなどで暮らす「フリーター」が増え続け、社会問題になりつつあります。

 一方で、2007年から始まる団塊世代の多くの退職で労働人口は減少が予想され、高齢者や子育て中の女性の雇用拡充も必要になってきます。それ故に、2006年度予算案は、働き手を増やすための対策を進めているのです。

 ニートやフリーターの雇用対策では、まずニートを対象とした就職相談窓口の「地域若者サポートステーション」を全国25か所に新設し、臨床心理士や専門の相談員がニートと個別に面談して働く意欲を引き出しながら、ニートを集めて3か月間の合宿をする「若者自立塾」も5か所増やして計25か所にする計画。パソコンの使い方を教えたり、地域企業での仕事を経験させ、働くことへの意識を高めてもらう狙いだ。全国のハローワークには、フリーター専門の相談員を新たに計210人置いて就職相談を充実させることも視野に入れている。

 若者を試行的に雇う「トライアル雇用」を行う企業への支援制度(1人雇用するごとに、企業に毎月5万円を最大3か月間支給)を拡大し、企業と「お見合い」する対象とする若者を6000人増やして6万6000人とする。若い世代を対象とする就職セミナーや説明会を主催する商工会議所やNPO(非営利団体)法人への助成金も増やす。

 一方、高齢者や女性の雇用対策では、中小企業団体が加盟企業に高齢者雇用の研修会などを行う際、国が助成する仕組みを充実させる。母子家庭の母親に対する就労支援を行う「マザーズハローワーク」の窓口も増やし、福祉事務所とハローワークの職員が、実情にあった就職についてアドバイスする。

 HageOyajiは、あらゆる方法で支援できる体制を築いて欲しいことを期待し、そして真の「生き切る力」を与えて欲しいと思うのである。

                

第162話≪合格祈願の新名所として誕生した『螢雪天神』≫

2006年01月02日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 受験生のみなさん、「螢雪天神」を知っていますか?

            

 昨年10月に東京/神楽坂『赤城神社』境内に「螢雪天神(けいせつてんじん)」が誕生し、『螢雪天神』(「赤城神社」内に併設)にお参りすると、全国の大学はもちろん、特に近隣の大学の合格への御利益(ごりやく)があるとのことで評判の神社を紹介しておきましょう・・・・


 受験生のための合格祈願の守護神『螢雪天神』が、江戸中期、学問の神として崇められている菅原道真公を祀り、新宿区横寺町に鎮座されて北野神社・朝日天満宮と呼ばれていたお社がありました。かつては江戸25社の一つでありましたが、だんだん氏子・信徒がいなくなってしまったため、明治9年3月、赤城神社境内に遷座。その後、昭和20年の戦災により焼失したものを、平成17年10月、横寺町にある旺文社の寄付により、全国の受験生への合格祈願の守護神「螢雪天神」として、赤城神社内に復興したものである。

 「螢雪天神」の『螢雪』は、旺文社の発行する受験雑誌「螢雪時代」の名称にちなんで名づけられたものである。


 : 『螢雪時代』の“螢雪”とは? (旺文社のホームページより抜粋)
 昔、中国に“孫康”と“車胤”という人がいました。この二人はとても貧しい実家だったので、明かりを灯す油が買えず、夏は螢(ホタル)の光で、冬は雪に反射する月の明かりで勉強しました。そのかいあって『科挙(官吏登用試験)』に合格し、ついには中央官庁の長官にまで登りつめました。このことから、苦労して学問をした結果、成功を収めることを「螢雪の功」というようになったのです。そう、これが「螢雪時代」の誌名の由来なのです。
自分の将来に夢を抱き、入試という“ハードル”を飛び越えようと努力する、そういった読者のみなさんの手元を照らす灯火になりたい。そんな願いが込められているのです。


    『螢雪天神』(赤城神社)へのアクセス
  ・東京メトロ東西線『神楽坂』駅・〔1〕出口より徒歩1分
  ・都営大江戸線『牛込神楽坂』駅・〔A3〕出口より徒歩5分

 受験生のみなさん、時間が出来たら、一度お願いしてみては・・・・・

                

第161話≪専門高校の新しい学校づくり≫

2006年01月01日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

   みなさん、あけましておめでとう!!!

  福澤諭吉翁の「心訓」(こころのおしえ) を年頭にお贈りしますが、残念ながらこの心訓は福澤先生の言葉ではない。どこかの智恵者が勝手に、それもどうやら戦後になってしばらくしてから作り上げ、それをさも先生の発言であるかのように「福澤心訓」などと勿体らしく銘打ったにすぎない真赤な偽作である。
 しかし、下記の心訓は、HageOyajiにとって、有意義な考えと思いますので、ご紹介しておきます。

   ・世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです。
   ・世の中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです。
   ・世の中で一番寂しいことは、する仕事のないことです。
   ・世の中で一番醜いことは、他人の生活をうらやむことです。
   ・世の中で一番偉いことは、人のために奉仕し、決して恩にきせないことです。
   ・世の中で一番美しいことは、総てのものに愛情を持つことです。
   ・世の中で一番悲しいことは、嘘をつくことです。



 さて、昨年の暮れが押し迫った12月26日に朝日新聞に≪専門高校、目立つ「進化」≫という、タイトルで、約75万人の生徒が学ぶ、商業、工業などの専門高校の変容振りを特集しております。

 全国の各教育委員会の中でも、東京都、大阪府、神奈川県、沖縄県など積極的に進化を遂げている様子、即ち積極的に「学校づくり」をしている内容が記載してあります。これから検討に入ろうとしている教育委員会はHageOyajiの目線からすると、かなり遅れを取っている地域でしょうね。

 商業高校は将来のアントレプレナーを目指した、模擬会社を授業に取り入れ、工業高校は校名を工科高や科学技術高校(例、神戸市立科学技術高校、東京都立科学技術高校、福井県立科学技術高等学校)に改め、ものづくり教育を推進しています。かって職業高校と呼ばれていた専門高校を新しい21世紀型の社会の変化に合わせた新しい姿なのです。


 現在の専門高校は、約1900校あり、工業、商業、農業から家庭、看護、水産、福祉まで幅広く各分野をカバーしています。以前は職業高校と呼ばれていましたが、10年前、旧文部省の専門家会議が提言して以来、専門高校の名が定着した。生徒数は今年5月現在、高校生全体の21%。高度成長時代の半分だが、ここ10年は横ばい状態とのことです。


 文部科学省は、先端技術や伝統産業の教育に取り組む「スーパー専門高校」の指定を増やしています。 職業高校と呼ばれていた時代は卒業生の大半が就職しておりましたが、最近は、卒業生の約45%が大学、短大、専門学校への進学しています。バブル崩壊後は、高校を卒業しての就職が厳しくなった事情もありますが、今後は専門高校の進路、即ち、進学指導が大きな課題になってきます。

  既にHageOyaji通信でも模擬会社の話題やものづくり教育の話題を配信

  第55話≪スーパー専門高校 ≫
  第97話≪高校生が運営するネット商店街「学美舎」≫
  第122話≪U-20プログラミング・コンテスト≫
  第138話≪第81回「長商デパート大売出し」11/4~11/6≫
  第145話≪金の卵を産む工業高校の公開授業≫
  第158話≪長野県立駒ヶ根工業高校が燃料電池車を製作≫
  第159話≪三重県立名張高が店舗運営≫

 していますが、みなさんのエリアでは改革が進んでおりますか・・・・