高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!
みなさん、「世界遺産」、フランスのパリで開かれている国連教育科学文化機関(
ユネスコ)の世界遺産委員会の結果でマスコミは大変賑わっていますね。
昨日と一昨日で、日本に下記の「世界遺産」が二つ増え、国内で16ヶ所になりました。('∀`*人)カンゲキー! 正式認定日は最終日の29日です。
特に東日本大震災で被災された岩手県のみなさん、特に平泉住民のみんさんは大変喜んだことでしょう。東北で初めてで、震災復興の象徴の一つに数えられますね。オメデトウ!
◆文化遺産(cultural properties)
Hiraizumi – Temples, Gardens and Archaeological Sites Representing the Buddhist Pure Land (Japan):平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園
(中尊寺、毛越寺、金鶏山。無量光院跡、観自在王院跡の5か所を世界遺産に登録され、柳之御所遺跡は削除された)
◆自然遺産(Natural properties)
Ogasawara Islands (Japan):小笠原諸島
「世界遺産」とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基づいて、「世界遺産リスト」に記載(登録)された自然や文化のことで、「世界遺産」は、互いの国を知り合う格好の手段にもなり得るのです。
詳細を勉強したい方は、「
社団法人日本ユネスコ協会連盟 - 世界遺産活動」をクリックしてお読みください。
世界遺産リストの作成目的は、地球にある素晴らしい自然や文化を、国や民族の区別無く、全地球人のものとして守っていくことにあります。特に消滅や崩壊の危機に瀕する自然や文化財を守り、未来に受け継ぐというのが最大の目的となのです。
世界遺産は自然保護、文化財保護のためだけにあるのではなく、国際理解が求められる場でも生きてきます。世界遺産に登録されたものを知れば、その国の文化・産業・技術・歴史、さらに自然景観やそこに暮らす生きものの姿までもが見えてくるのです。
「世界遺産」に登録される物件は不動産、つまり移動が不可能な土地や建造物に限られます。例えば寺院が世界遺産になっている場合でも、中に安置されている仏像などの美術品(動産)は、通常は世界遺産登録対象とはなりません。しかし、東大寺大仏のように移動が困難と認められる場合には、世界遺産登録対象となっている場合もあります。
非公式な分類ですが、もうひとつ覚えておくことは「負の世界遺産」と言う言葉です。
「負の世界遺産」とは、世界遺産の中でも人類が犯した悲惨な出来事を伝え、そうした悲劇を二度と起こさないための戒めとなる物件を指します。
「負の遺産」として、原爆ドーム、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所、奴隷貿易の拠点であったゴレ島、マンデラ大統領が幽閉された島ロベン島、更に昨年登録されたビキニ環礁の核実験場も、登録された際には負の遺産として報じられました。
さて「世界遺産」の公式上の分類は内容によって三種類に大別されており、
◆文化遺産
顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡など。
◆自然遺産
顕著な普遍的価値をもつ地形や生物、景観などをもつ地域。
◆複合遺産
文化と自然の両方について、顕著な普遍的価値を兼ね備えるもの。
日本での16カ所は下記の通りです。
◆文化遺産
法隆寺地域の仏教建造物 ⇒ 1993年12月認定
姫路城 ⇒ 1993年12月認定
古都京都の文化財 ⇒ 1994年12月認定
白川郷・五箇山の合掌造り集落 ⇒ 1995年12月認定
原爆ドーム ⇒ 1996年12月認定
厳島神社 ⇒ 1996年12月認定
古都奈良の文化財 ⇒ 1998年12月認定
日光の社寺 ⇒ 1999年12月認定
琉球王国のグスク及び関連遺産群 ⇒ 2000年12月認定
紀伊山地の霊場と参詣道 ⇒ 2004年7月認定
石見銀山遺跡とその文化的景観 ⇒ 2007年6月認定
平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園 ⇒ 2011年6月認定
◆自然遺産
屋久島 ⇒ 1993年12月認定
白神山地 ⇒ 1993年12月認定
知床 ⇒ 2005年7月認定
小笠原諸島 ⇒ 2011年6月認定
◆複合遺産
日本にはありません
以上が公式分類ですが、後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、該当する物件は危機にさらされている世界遺産リスト=「危機遺産」に加えられ、別途保存や修復のための配慮がなされる事になっています。もちろん、日本にはありません。