HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第36話≪三年生、卒業おめでとう!!≫

2005年02月25日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、真冬並の寒さが続いた北海道から、春の兆しが訪れている沖縄までの、三年生のみなさん、卒業おめでとう!(全国の高校の殆どが2/28 or 3/1が卒業式)

 この春休みでなく、卒業休みには4月から始まる新しいキャリアアップ方法をじっくり考えましょうね。キャリアアップとは、その会社や進学先で、どんなスキルやノウハウを身につけるかが重要なことなのです。惜しくも、もう一年ガンバル浪人生も、予備校で添削者の細かなチェックにも素直に理解・納得し、そこで、「ああ、そうなんだ。そんな見方をしなきゃいけないのか」と思いつつ勉強を進めていると、きっと学力は向上してくると思います。


 さて、文部科学省の推計によると、現在13万人余りの浪人生が08年度には2万4000人にまで減る。

 医学部や歯学部、薬学部の受験準備で知られてきた「両国予備校」(東京都墨田区)が、2月8日の授業を最後に閉鎖された。(注:参照)

 第24話≪全入時代での安易な選択をするなよ!≫を配信しましたが、その中で、文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会は、2年後の2007年に「大学全入時代がやってくる」と予測していますね。両国予備校は、それに伴い、少子化の影響で浪人生が激減し、経営が成り立たなくなったためで、新年度の生徒募集を停止した。有名予備校の閉鎖は、2000年に予備校業務から撤退した「研数学館」(東京都)以来です。この老舗予備校は設立から30年で幕を閉じることになったのである。

 両国予備校は1975年に医学部や歯学部、薬学部の受験予備校として発足した。ラジオたんぱ(現ラジオNIKKEI)で昨夏まで受験講座を放送し、1981年には大阪校(東大阪市)を開校。1986年には文系学部受験科も設け、総合予備校になった。東大、京大など国公立大の理系学部、医学部、早大、慶大にも合格者を出していたのである。

 現在生き延びている予備校は、社会人向けの講座開設や現役生の受け入れをして経営を維持しているのである。

 少子化問題の影響は日本における年金問題のみではなく、受験界にとって大きな問題でもありますね。

両国予備校 少子化で浪人生激減、8日に閉鎖

                

第35話≪才能とは・・・≫

2005年02月23日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 国公立大の2次試験が、25日の前期日程を皮切りにスタートし、志願者は昨年より約2万6000人少ない50万7978人ですね。募集総定員に対する志願倍率は5.0倍で、昨年を0.3ポイント下回っている。
 ◆前期日程で試験(2月25日~
   国公立151大学525学部(志願者は25万9332人で、志願倍率は3.5倍)
 ◆中期日程で試験(3月8日~
   公立12大学(志願倍率は13.2倍)
 ◆後期日程で試験(3月12日~
   国公立144大学504学部(志願倍率は9.1倍)

 今年は、大学入試センターの成績で門前払いする「2段階選抜」は、前期日程では21大学34学部が実施、延べ4179人が不合格となった。

 前期日程試験を終えられた受験生のみなさん、頑張りましたね。良い知らせを待つばかりですね。


 さて、HageOyaji通信・第25話≪オレ、自信がないんだ≫・・・とうセリフを配信しましたが、最近、≪オレ、才能がないんだ≫≪わたし才能がないんです≫という生徒がおりますね。

 今日は、この「才能」について考えてみよう。

 「才能」を辞書で調べると、「物事をうまくなしとげるすぐれた能力。技術・学問・芸能などについての素質や能力。」と記載されています。「才能がない」と「向いていない」とは根本的に違いますからね。

 HageOyajiが考えるには、才能とは「天才+能力」、即ち、「天才能力」のことではなく、「天才になれる能力」のことだと思います。この世に生を受けた人には、この「天才になれる能力」は、みな持ち合わせているのです。そうです、みなさんは「素晴らしい原石」=「天才になれる能力」を持ち合わせているのです。これを上手に引き出すと、社会に出たときにこれを磨き、努力し、真価を発揮することにより「自分の強み」に変えることができるのです。

 よく引き合いに出されるのが、アメリカで活躍中のマリナーズのイチロー選手の例です。マスコミでは、彼を「天才バッター」と騒いでおりますね。イチロー選手は「天才になれる能力」を磨き、日夜努力し、発揮していたのです。

そこで、「才能」=「天才になれる能力」を引き出すには、二つの大事な要素があります。
   ◆ 自分の才能を見抜いてくれる人、又は自分自身で才能を見出すこと。
   ◆ 見つけた才能を磨き、努力し、そしてそれを発揮させること。


 イチロー選手の素晴らしい原石を見つけたくれたのが、オリックスの仰木監督ですね。それをイチロー選手は日夜努力したことで、現在の姿があるのです。

 高校生のみなさんに今、「あなたの才能とは何ですか?」と聞いても返答はないでしょう・・・

 そこで、第3話≪クイズ&パズル≫で配信したことを思い出してください。みなさんは、今までクイズ問題を解いてきましたね。知識が多いほうがいいのですが、知識量だけでは十分ではありません。大切なのは知識や情報などを使ってアイデアを出し、創意工夫することが、新しい方向性を作り出す能力です。クイズ問題が「正解」を見つける問題だとすれば、パズル問題は「正解」を創造する問題だといえます。

 そうです、今からパズル問題を解く練習をするうちに自分の才能を見つける大きなチャンスになります。自分の才能が見えていない人は、自分には才能がないのではなく、才能を見つける訓練が足りないのです。また親、先生、周りの友人から何気なしに言われた「な~~んだ、オマエそんな才能があるのか?」の一言も大事にしよう。

 才能というのは不思議なもので、バッターボックスで、球にかすっていても伸びず、ジャストミートしたときに一気に花開く、という特徴があります。

みなさん、今のうちから自分の「天才になれる能力」を探しておこうね。


図書紹介「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」

                

第34話≪医学部(医学科)の推薦入試≫

2005年02月21日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、医学部(医学科)の推薦入試のことを既に知っていると思いますが、各県における医師不足は深刻な状況で、人口10万人当たりの医師数は2002年度末で全国平均206.1人であり、これを下回る県は特にこの制度の充実を図っているのが現状である。 

 一般的に、地元出身学生は卒業後の県内定着率が高く、県外に就職しても戻ってくる可能性があり、大学が所在する都道府県の高校出身者を対象とした、医学部(医学科)の推薦入試は、卒業後、その地域の医療機関に勤めてもらいやすくすることで、医師不足解消を目的としているのである。

 国公立大では、札幌医科大学(注:参照)、信州大学、滋賀医科大学、佐賀大学、私立大では岩手医科大学がすでに実施しており、導入する大学は増加傾向にある。

 この推薦入試は、受験者が県内高校出身者に限られるため、通常の医学部一般入試よりも概して倍率は低い。皆さんの中で、医学部医学科志望の人は、将来の進路を考えた上で、受験チャンスを考えてみつのも如何だろうか?
 取り合えず、自分の地元の医学部はこの推薦入試制度があるかどうか調べてみてください。

 HageOyajiが耳にしているのは、2006年度より愛媛大医学部が参入し、県内高校生を対象とした推薦入試導入すると発表していますね。(注:参照)

 実施要項は以下の通り。

  ・募集人員:5名
  ・対象者 :県内の高校を2006年3月卒業見込みの高校生か、2005年3月以降卒業した高卒生
  ・選抜方法:第一次選考→面接、小論文 
          第二次選考→センター試験(5教科7科目)
  ・出願期間:2005年11月1日~7日

 
愛媛大学
札幌医科大学医学部 平成17年度推薦入学学生募集要項
平成18年度医学部医学科の推薦入試について(宮崎大学)
弘前大医学部に「県内枠15人」新設(青森)

                
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第33話≪夜回り先生とヤンキー先生≫

2005年02月18日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、若者に圧倒的に支持されている熱血先生二人、「夜回り先生」と「ヤンキー先生」のことは既に知っていることでしょう・・・が、HageOyajiが尊敬している二人を紹介しておきます。


◆≪夜回り先生≫こと、水谷修氏プロフィール(HPより抜粋)(注:参照)
1956年横浜生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。教師生活のほとんどを少年の非行・薬物問題に捧げ、「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行いながら、若者の更生に尽力。また各種メディアの出演や、日本各地での講演を通して、少年非行の実態を広く社会に訴え続けている。第17回東京弁護士会人権賞受賞。
主な著書に『夜回り先生』(サンクチュアリ出版)
       『さらば、哀しみの青春』(高文研)
       『さよならが、いえなくて』(日本評論社)

 夜回り先生(元定時制高校教諭)はシンナー、覚せい剤などの薬物汚染から若者たちを救う活動を続け、年間300本以上も講演を行い、薬物の恐ろしさを訴えていますね。授業のない午前中や休日に全国の中学校、高校、自治体などで行う講演会では、薬物で命を落としていった教え子のことや今も苦しむ若者たちのことを涙ながらに語り、講演会後も繁華街での深夜パトロールを行い若者の更生に力をいれる。いつしか「夜回り先生」と呼ばれるようになりました。

 夜回り先生の考えによると、子どもは花の種であると考えている。子どもを怒ったことがない。まさに報道では教師の不祥事や不適格が問題となる中で、そういう先生ばかりではないことを教えてくれる。尊敬に値する教師像の一人が夜回り先生ではないだろうか。

 図書ではこう述べている。夜回りによって救われたのは自分自身であり、生きていることのすばらしさ、誰かのために何かできることを学んだとしている。子どもが悪いのではなく大人たちが作り出した環境によって昼から夜の世界へと追いやられているという思いが伝わってくる。夜回り先生が評価されるべき点は、今の大人たちに夜、不良少年少女に語りかけ徘徊することができる勇気のある人はほとんどいないだろう・・・しかし、夜回り先生はそれを実践しているのである。

 『夜回り先生』(サンクチュアリ出版)の35ページに、
 ≪もし花を咲かせることなく、しぼんだり枯れたりする子どもがいれば、それはまぎれもなく大人のせいであり、子どもはその被害者だ≫・・・・と。


もう一人の

◆≪ヤンキー先生≫こと、義家弘介氏プロフィール(HPより抜粋)(注:参照)
1971年3月31日、長野県長野市生まれ。中学の頃より「不良」と呼ばれるようになり、1987年、進学した高校から退学処分を受ける。同時に家からも絶縁され、児童相談所を経由し里親の元へ引き取られる。北星学園余市高等学校の全国からの中退本格受け入れの初年度となる1988年、傷心の思いを引きずりながら同校の門を叩き編入。1990年、明治学院大学法学部法律学科入学。卒業後は大手進学塾に就職。1999年、母校、北星学園余市高等学校に社会科教師として赴任。2005年3月末で退職。2003年には本人をモデルにした連続ドラマ「ヤンキー母校に帰る」(TBS系)が放送され、現在はテレビやラジオ、公演などの活動もしている。

 家庭崩壊、高校追放、児童相談所から里親へ出された、札付きの不良少年に手を差し伸べてくれたのは、絶望の故郷から遠く離れた北海道の小さな私立高校でした。そこで出会った初めての『教師』(安達俊子先生)が彼に与えてくれた「夢」・・・・

 そして、元ヤンキーでありながら、教職免許を取り、母校に就任し、ヤンキーや落ちこぼれの生徒たちを今度は自分が救うと立ち上がりました。

 ヤンキー先生は大人の言うことを聞かなくなった子供たち。居場所を見つけられなくなった子供たち。その要因はどこにあるのだろうか?と・・・家庭、学校、幼い日から少しずつ積もっていった不安、不信、孤独。それが爆発した時、彼らの居場所はどこにもなくなってしまうだろう。孤独の中で居場所を求めて暴走を続けた少年に訪れた、人生を変えるきっかけ。本当の「師」との出会いとはを語り続けています。


 夜回り先生は既に病気に侵されており、ヤンキー先生は、来月末日で北星学園余市高等学校を退職しますが、お二人の更なるご活躍をHageOyajiは期待しています。
 高校生のみなさんも一度は両先生の講演を聴く機会があればよいですね。

夜回り先生・水谷修
水谷修先生の夜回り日記
夜回り先生・水谷修さんが喝!「みんなにいい子はできません」
ヤンキー先生
ヤンキー、放熱のとびら
「ヤンキー先生」母校去る 講演と学校の板挟み?HPに心情

                
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第32話≪飛び入学制度の現況≫

2005年02月16日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、既に「飛び入学制度」知っていると思いますが、その現況を記載してみましょう。

 この制度をは、最初に千葉大学 理学部・工学部・文学部が平成12年度から開始し、名城大学理工学部が平成13年度と続き、平成17年度は新たに私立3大学(成城大学、昭和女子大学、エリザベト音楽大学)が参入(注:参照)しております。

 日本での飛び入学制度は、数学・物理分野に限って(今年から、福祉環境、英文、音楽文化分野が増える)たぐいまれな才能があると認められた学生について、高校3年を飛ばして大学に入学できるというものです。

 詳しくは下記の文部科学省≪大学への「飛び入学」について≫を(注:参照)してね。

 また、いくつかの大学で「飛び級」もはじまっており、学部と修士課程を5年間で一貫教育するコースも設けられるようになりました。ただし、まだはじまったばかりなので、アメリカやイギリスの飛び入学制度とくらべると非常に限定的なもので、「飛び入学」が認められる学生も千葉大学で毎年3~4人と限られています。

 高校2年修了で大学に入学できる制度である、「飛び入学」入試を、2005年度から新たに私立3大学(成城大学、昭和女子大学、エリザベト音楽大学)が導入したが、告知が不十分だったためか、どの大学も一人も出願者が現れなかったことがわかった。(注:参照)優秀な学生獲得のために行わている「飛び入学」大学入試だが、日本ではまだ馴染みが薄いようだ。導入にあたって大学は、高校生に興味を持ってもらえるように告知したり、受験しやすいような実施法を考えるなど、工夫する必要があるだろうね。


 「飛び入学」入試は、特定の分野に秀でた高校生が、早期から大学教育を受けることで、その資質を伸ばすことが目的である。上記3大学以外では、千葉大学などでも導入しており、1998年に開始して以来、着実に受験者・入学者を増やし、2004年度は19名が受験し、8名が合格・入学した。入学後は、少人数セミナー、大学院生による勉強のサポート、海外研修など手厚い教育体制が用意され、ほぼ全員が大学院に進学する。

この「飛び入学制度」には過去から賛否両論があります。
◆ 賛成論の方は、
・数学や物理の分野は若いうちから才能を発揮させるべきである
・若いうちに技術を磨かせるためには能力別に競い合わせる
・選択肢が増えることはよいことである

◆ 否定論の方は、
・日本の教育制度(ゆとり教育)には適しない。
・どうせやるなら高校生だけでなく、飛び入学は、他の段階(小学生、中学生)にもあってよい。(学力がついていけない場合は留年や未卒業に扱え)
・推薦書は、学校長や学校の教師に限らず、その人の能力を知っている人なら誰でも出せるものとすべきである。 

飛び入学、新参3私大で出願ゼロ(読売新聞)
平成17年度飛び入学実施予定大学について
大学への「飛び入学」について

                

第31話≪Saint Valentine’s Day≫

2005年02月14日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、昨夜の「ゴクセン」を見てたか? ヤンクミも「手作りチョコ」を配っていましたね・・・・

            

 HageOyajiは≪バレンタイン≫と聞くと、野球のロッテ球団・バレンタイン監督?を思い出すか、北海道札幌市 聖バレンタイン教会(注:参照)を真っ先に思い出しますね。歳のせいかな??

 さて、明日はバレンタイン・デーですね。女生徒のみなさんは既に送る準備が終わったことでしょうね・・・・受け取る側はオレに何枚来るかな?・・・と想像しているだろうね。


 英語では「Saint Valentine’s Day」、バレンタインというのは、人の名前なのです。

 西暦3世紀のローマで、皇帝クラウディウス二世(在位268-270)は、若者がなかなか戦争に出たがらないので、苦労していました。そのわけは、彼らが自分の家族や愛する人たちと別れるのがつらいことだと思い、クラウディウスは、ついに結婚を禁止したのです。

 そこで、インテラムナ(イタリア中部にある町で、現在のテラモ)のキリスト教司祭であるバレンタインは、かわいそうな兵士たちをみかねて、内緒で結婚をさせていました。それが皇帝の知るところとなったから大変です。しかも、当時のローマでは、キリスト教が迫害されていました。皇帝は、バレンタインに罪を認めさせてローマの宗教に改宗させようとしましたが、バレンタインはそれを拒否しました。そこで、投獄され、ついには西暦270年2月14日に、処刑されてしまったということです。

 この日に、何故、チョコレートをあげるかと言いますと、実は、女性が男性にチョコレートを贈るのは、日本独自の習慣なのです。欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈ります。

 日本で何故チョコレートが出てきたかというと、1958年に東京都内のデパートで開かれたバレンタイン・セールで、チョコレート業者が行ったキャンペーンが始まりです。今ではチョコレートといえばバレンタイン・デーの象徴のようになってしまいましたね。HageOyajiが若いときにチョコレートの代わりにワインを贈ってくれた美女のことを今でも思い出しますよ

 バレンタインデーを14日に控え、女性同士で手作りの心を込めたチョコレートを互いに贈るといった「友(とも)チョコ」(注:参照)向けの商品の発売が相次いでいますね。最近は、バレンタインの第三の市場として成長中です。最近の新聞で、昨年のバレンタインに友チョコを贈った人は女子中学生の79%、女子高校生の72%に達し、贈った相手の平均人数もそれぞれ13.9人、8.9人との調査結果がでていましたね。

 高校生のみなさん、今年のプレゼントの結果をナイショでメールくださいね。

 成功を祈る! 成功を祈る! 成功を祈る!


北海道札幌市 聖バレンタイン教会
「友チョコ」伸びています バレンタインの第三の市場
バレンタイン&ホワイトデー特集2005

                

第30話≪2004年世界競争力報告≫

2005年02月11日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyaji通信で第28話は世界経済フォーラム、通称ダボス会議のことを書きましたが、この世界経済フォーラムが毎年会議の始まる数ヶ月前に、恒例の「2004年世界競争力報告」(注:参照)を発表している。
 
 104ヵ国・地域中で日本の総合評価は2003年の11位から9位に上がり≪ベストテンへ復帰≫となったのでる。2001年には21位まで低下したことを考えると9位は健闘かもしれないが、このフォーラムがスイスのIMDと共同で調査をしていた1995年以前には、1980年代後半から1993年まで日本が1位であったことを思えば、9位ではまだまだという人もいるでしょう。統計の取り方によっても評価結果が異なる、このようなランキングに一喜一憂すべきでないという意見もありますが、国際的にみて日本のどこに問題があるかをチェックするには、この種の国際評価は参考にすべきである。

 高校生のみなさん、このランクは日本がどの状態におかれているかを知る目安にしてください。

 HageOyajiは、フインランドと台湾に大いに興味を持っておりましたところ、日本でも有名なコンサルタント大前研一氏が、既に、自分の「大前研一ニュースの視点」(注:参照)で2003年に取り上げられております。
大前研一氏、このたび、専門職大学院(注:参照)を作りました。教育改革の必要性を叫ぶ人は多いですが、実践している人はまれです。大前研一氏は着実に理想に向かって前進しています。その大前研一氏が、今、最も重視しているのが「論理的思考力」。21世紀のような先が読めない時代には、「マニュアルを暗記する力」「教科書どおりに動く力」は、役に立ちません。こういう人は目先の小さいことができても、智恵を使った夢のある仕事はできません。
これから求められる人財は、

    ≪現象から本質を読み取り、柔軟に対応する力≫

を大前研一氏は「本質はこうやってつかむのだ」という手本を、月に2回無料メルマガで示してくれており、HageOyajiも本当に勉強になっています。

  Global Competitiveness Report 2004-2005(◆の国に注目)
    ◆1. Finland       
     2. USA         
     3. Sweden       
    ◆4. Taiwan
     5. Denmark
     6. Norway
     7. Singapore
     8. Switzerland
    ◇9.Japan
     10.Iceland
     11.United Kingdom
     12.Netherlands
     13.Germany
     14.Australia
     15.Canada
     16. UAE

HP上の Full rankings 項目をクリックすると、前年の順位が掲載されています。


Global Competitiveness Report 2004-2005
大前研一ニュースの視点
ビジネス・ブレークスルー大学院大学(専門職大学院)

                

第29話≪正社員登用ありのアルバイト≫

2005年02月09日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、本日、下記のメール配信があり、HageOyajiが先日読んだ、1月17日付日本経済新聞朝刊11面に掲載されていた、「インターネットを利用した求人情報各社がサービス内容の充実に乗り出した」という記事を思い出した。

  ≪正社員登用ありのアルバイトだけを厳選したサイトOPEN!≫
    こんにちは!エン・ジャパン鈴木です!
    本日[en] 本気のアルバイトが、OPENしました!正社員登用ありのアルバイト
    だけを厳選した全く新しいサイトです!!
    現在サイトに掲載されている企業は 100社以上。求人企業には、ユナイテッ
    ドアローズやまぐまぐ、ダナキャランジャパンなどの有名企業を多数掲載!
    もちろん、すべての求人が正社員登用ありの募集です。非常に魅力的な求人
    が集まっていると思います!


 このHP(注:参照)を読むと、「正社員への採用の可能性がある求人情報だけを提供するのが特徴」で、「求人広告を出す企業側に正社員への登用条件を明記させる」ようである。

 第8話≪正社員&フリーター≫、第9話≪ニートとは≫のことを配信しましたが、フリーターやニートといった人たちのことは、社会問題として扱われることが多いが、このエン・ジャパンの新しいサイトは、それに対して解決策に一石を投じたものではないでしょうか?

 HageOyajiが第8話≪正社員&フリーター≫の中で、『フリーターと正社員では毎年、平均100万円の収入格差が生まれる。もちろんカネがすべてではない。ただ、フリーターは毎年100万円ずつ損する計算になる、と言うこともできる。正社員とフリーターで一年後には、マイカーの頭金の違いが出てくることを覚えておいてくださいね。』と書きましたが、下記のHPサイト(注:参照)の中では、『UFJ総研のデータによると、15~34歳のパートタイム(アルバイト)で働いている方たちの平均年収は、約105.8万円になっています。それに対して、15~34歳の正社員の方たちの平均年収は、約387.4万円。年収の差は約281.6万円と、3.7倍にもなっています。』と、HageOyajiが調査した時の2倍以上の収入差になってきていますね。


 この新しく立ち上げたサイト「[en]本気のアルバイト」は、フリーターで、正社員になり損ねてフリーターになった「チャンス待ち型」、まだ社会的な責任を引き受けたくない「のんき型」、芸能人や芸術家などをめざす「夢追い型」の三型があるが、「チャンス待ち型」はすぐにでもフリーターをやめたいと思っているし、他の二つの型も今はフリーターを選んでも将来はフリーターをやめたいという人が多い。この三型の人たちに「職縁」と「人間成長」の機会を与えてくれそうですね。

 アルバイトの求人情報サイトは既に多く存在するが、「正社員への登用」を視野に入れている点が特徴的であり、さらなる付加価値を追求し続けてきたこのサイトは評価できますね。でも、この新しいサイトは始まったばかりであり、今後どのような価値を提供してくれるのか見守りたいですね。

[en]本気のアルバイト
「正社員とフリーアルバイターの違い【収入編】」

                
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第28話≪シャロン・ストーンの行動力≫

2005年02月07日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今日の話題は少し難しいですが、既に面接の中で(例えば、ダボス会議とは何のための会議ですか? 日本は世界の競争力で何番目ですか?)に出てきています。

 就職や進学するみなさんには避けて通れない話題なのです。今回(世界経済フォーラムで何が起きているか?)と次回(日本の競争力は?)に分けて配信しますが、将来、技術を身につけて日本を背負って立つ若者、経済・経営などを身に着けて日本を背負って立つ若者に共通の情報なのです。

 世界の政財界の要人が政治・経済・文化など様々な問題について話し合う「世界経済フォーラム年次総会」(通称ダボス会議)(注:参照)が毎年1月に開催されますが、今年は26日からスイスの保養地・ダボスで開幕しました。30日まで5日間の日程で、世界経済の見通しや2期目を迎えた米ブッシュ政権の展望などについて議論を交わしたのであります。

 今年は「果断な選択への責任」をテーマに、90以上の国や地域から集まった約2500人の政財界指導者らが幅広い議題を討議したスイスの民間経済研究機関「世界経済フォーラム」(WEF)(注:参照)の年次総会「ダボス会議」であります。

さて、今年の会議でHageOyajiが注目したことが四つあります。

◆討議内容の変化
 今年は、ブレア英首相、シラク・フランス大統領、シュレーダー・ドイツ首相らが相次いでアフリカなどの貧困対策で大掛かりな資金援助の構想を提唱、支持するなど、発展途上国への支援問題が中心的な課題となり、経済討議主体だったダボス会議の変化を印象づけたようである。

◆シャロン・ストーンの行動力(注:参照)
 テレビで報道されたように、「氷の微笑」で有名な米女優シャロン・ストーンさんが突如マイクを握って!話題を提供したことで、盛り上りましたね。このとき会議場の壇上ではタンザニアのムカパ大統領がマラリア防止のための蚊帳(かや、虫除けのネット)などの購入に各国の政財界の聴衆にODAの増額を訴えていたが、反応はイマイチの状況。そこで、突然立ち上がった彼女は、「私はシャロン・ストーンと申します。マラリアを運ぶ蚊からアフリカ人の子供を保護するために、ムカパ大統領に1万ドル寄付します。 私に賛同する人、立ってください」と叫んだ。賛同者を募ったら、なんと100万ドル(約1億円)が集まりましたね。自分で寄付するだけでなく、他人にも呼びかける行動力に、HageOyajiは感動しましたよ。みなさんもあの映像を見ましたか?
シャロン・ストーンさんといえば、エイズ研究のキャンペーンをする財団の代表も務めていて、国連でエイズ予防を訴えたり、社会的な活動も熱心であります。 確か、このとき、壇上には英国蔵相やマイクロソフトのビルゲイツさんもおりましたね。後に、英国のブレア首相は後日、8500万ドルを寄付することを発表したそうです。彼女のような行動力のある人が世の中を動かすんですね。日本の教育界にもこのような人が増えて欲しいと思いますね。

◆会議開催反対の大きなデモがみられなかったこと
 その要因には、この世界経済フォーラムの公式サイトが変わったことだ。会議期間中の写真、イラストはもちろん、ブログや動画を活用して、会場の様子や議論の詳細を提供しており、インターネットを通じて、会議の模様が伝わってくる。プログラムにある12の各カテゴリーでのブログのほか、5日間の期間中37本もの動画を提供しており、Real PlayerとWindows Media Player それぞれに、対応していることだ。数年前までは、会議開催反対のデモなどもあったダボス会議だが、これだけオープンに情報提供し、会議の内容や参加者の発言を知ることができれば、おのずから批判もなくなるだろう。積極的な情報提供が、反対意見への最も効果的な対応であることが伺える。

◆日本への関心が少なくなっているということ&日本の政財界要人の関心が冷めてきていること
 ところで、数年前に比べて、日本ではダボス会議の話題が減ったと感じているのは、HageOyajiだけかな?日本のマスコミはスタッフを派遣して取材しているとは思いますが、会期中のテレビや新聞を見ていると、世界の政財界指導者らが幅広い議題を討議している情報提供の場が少ないですね。ネットで十分な情報を入手できるとはいえ、今年の状況は寂しいですね。ダボス会議に参加したグロービス代表 堀義人さんのプログ(世論形成の場としてのダボス会議)(注:参照)を読ませて頂いて納得した。それを読んで感じたのは、ダボス会議全体において、日本への関心が少なくなっているということ。また、日本の政財界の要人の関心が冷めてきていること。EU各国の首脳陣、財界人の参加に対して、日本からの参加者も減っており、堀堀義人代表は世界における日本のプレゼンスの低下を警告している。

 次回にこの「世界経済フォーラム」が会議の数ヶ月前に発表した、「世界競争力ランキング」の詳細をお知らせしますね。

ダボス会議
World Economic Forum
シャロン・ストーンさんの一声で「アフリカ支援」1億円
グロービス代表 堀義人プログ(世論形成の場としてのダボス会議)

                

第27話≪学校改革図書:昨年後半出版物≫

2005年02月04日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、日テレ系で2002年4月期に放送され、全12話平均17.4% 最終回23.5%という高視聴率をマークした大人気ドラマ 「ごくせん」 のリメークバージョン(毎週土曜日9時:(注:参照))を見ているでしょう。HageOyajiも欠かさず見てますよ。

 朝日新聞(1/31付け)「TVこのセリフ」欄に熱血教師ヤンクミの言葉;

   「人の強さなんてものは、力で決まるもんじゃない!」・・を

取り上げ、ライターの猪熊さんは≪ピタリとツボにはまったセリフにシビレながら、ふと、「人」を「国」に置き換えても通じるような気がした≫と述べられております。HageOyajiは「人」を「学校」に置き換えてみたくなりました。

 そこで、≪これからの学校を変えたい≫と、高い志を持った方々が執筆された図書、特に昨年の後半に出版されたものを下記に紹介しておきます。

 高校生のみなさんには難しい内容があるかもしれませんが、このような図書が出ていることだけでも気に留めておいてください。大人があらゆる角度から、みなさんが本当に素晴らしい学校だった・・・・な・・と思える学校改革に努力しているのです。


◆≪公立校の逆襲 いい学校を作る!≫  藤原 和博 (著) (注:参照)
単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 朝日新聞社 ; ISBN: 4022579420 ; (2004/09/17)
価格: ¥1,470 (税込)
レビュー(出版社/著者からの内容紹介)から抜粋;
[よのなか]科を提唱し、真の学校教育を考え続けてきた第一線ビジネスマンが、中学校校長に就任!自身も中学生の子をもつ著者が、「いい学校にいれたい」という親の視点で行う学校改革。私立を超える公立校の作り方を教えます!

◆≪高校を変えたい!―民間人校長奮戦記≫  大島 謙 (著)  (注:参照)
単行本: 241 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 草思社 ; ISBN: 4794213484 ; (2004/11)
価格: ¥1,575 (税込)
レビュー(著者からのコメント)から抜粋;
生徒達に向かい合ってこそ、その価値が発揮できる筈の教師達が、それ以外に費やす時間の膨大さと、十年一日の如く変わらぬプロセス…、民間と学校世界はどんどん乖離してゆく。
そんな世界の中では教師達自身はどうなっていくのだろうか?
当初、教師達の多くは教育に携わることへの熱き想いを心の中に持っていた筈だと思える。しかし、それが2年、3年…そして数年を経ていく内に、かなりの数の教師達が、いつしか周りのネバーランドの住人意識に染められていってしまうのではないのだろうか。いつまでたっても、心は自分勝手な子供のままの住人意識に。
しかし、外の世界から遮断されたままの世界なのだから仕方の無いことだったかもしれない。だからこそ、私達のような『民間人校長』がそんな世界の開放の先兵となるべく派遣されたのかも知れない。
今は、小・中・高を含めても、何千人、何万人という校長の中の僅か80人。どれだけのことができるのか自分でも分からない。同じ民間人校長であっても、全員が同じ熱き想いを共有しているとも言えないかも知れない。
そうであればこそ、この本を出すことは私の役目の一つだと思っている。

            

◆≪さあ、学校をはじめよう―子どもを幸福にする青年社長の教育改革600日≫  渡邉 美樹 (著)   (注:参照)
単行本: 245 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: ビジネス社 ; ISBN: 4828411585 ; (2004/10)
価格: ¥1,575 (税込)
レビュー(知りたい人) から抜粋;
経営者としての渡邊美樹氏が書いた本として読むより、「夢を追い続けている人」が現在形で書いた本として読むと共感がより大きくなります。
序文で校長の小林氏が、「この本の本質は、ひとつの私学の建て直しを題材として、渡邊美樹というひとりの人間が自身の生き方を率直に語ったものである。」と書いています。
熱い思いが伝わる本です。
印象に残った言葉です。
・一年かけて25回のセミナーを催し、全員と接している。一人一人に聞いてみる。「あなたは、なんのために仕事をするんですか」
・自分が教師をしても40人の子供しか変えられない。でも40人の教師を変えれば、数百人の生徒を変える事が出来る。40校の学校を変えたら、数万の子供を変える事ができる。だから、私自身が教育者になるのではなく、学校を変えようと思ったのである。
・人はそれぞれが役割を持ち、人間が本来もっている美しい資質を高めるために生まれてきた。
・子供達の幸せのためだけに学校はある。
・DQ=EQ×SQ×IQ
 「夢」指数=心の広さの指数×正しく自覚する指数×知識を力にする指数
・今の私の夢は、世界中に学校をつくることである。
・私はこの仕事を絶対にやりぬこうと思う。
教育に従事する人は是非読むべき一冊です。
また、親になった人、人に教える立場になった人にもお薦めの一冊です。
「郁文十訓」「父と子の約束五ヶ条」もじっくり読むべきですよね。

◆≪壁のない密室≫  石井 竜生 (著), 井原 まなみ (著) (注:参照)
単行本: 350 p ; サイズ(cm): 19 x 13
出版社: 文藝春秋 ; ISBN: 4163234209 ; (2004/10/08)
価格: ¥1,785 (税込)

公立校の逆襲 いい学校を作る!
高校を変えたい!-民間人校長奮戦記
さあ、学校をはじめようー子どもを幸福にする青年社長の教育改革600日
壁の無い密室
ごくせん

                
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第26話≪生徒の学習到達度調査とは≫

2005年02月02日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、経済協力開発機構(OECD)が進めているPISA(Programme for International Student Assessment) と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査(注:参照)に、我が国も参加しており、学力に関する2003年の国際調査結果(PISA、TIMSS)がそれぞれ2004年12月に公表されましたね。

 2回目のこの調査では、日本の高校生の学力低下が浮き彫りになり、議論を呼んでいる。成績不振の原因を巡り論争が起こっている米国やドイツ、良い成績を残したものの受験戦争の過熱が社会問題化している韓国やシンガポール。各国の根幹である教育の方向性に矛盾を抱えているのが現状である。

 発表された途端、あちこちから日本の高校生のレベルが落ちたとか?文部科学省は「世界トップレベルの学力とは言えない」と危機感を示しているが、HageOyajiが判断するには悲観することはないと思っている。その証拠に、OECD教育局のアンドレア・シュライヒャー指標分析課長が結果について講演(あれだけ騒いだ文部科学省のコメントナシ?)した記事にも載ってますよ。


 この調査は2000年に初めて行われ、3年毎に調査し今回が2回目です。日本の調査では15歳以上、高校1年生の中から無作為に選択した全国の144学科、約4700人の生徒を調査対象。
調査項目は「数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシー」の3項目です。

結果から言いますと今回は、
 ≪数学的リテラシー≫が1位から6位へ後退(-23ポイント)したが、上位国と統計的な有意差がないため1位グループであるといえる。
 ≪読解力≫が8位から14位へ後退(-24ポイント)したが、上位国8か国より統計的に有意に低いが、9位以下との平均得点とは統計的な有意差はない。
 ≪科学的リテラシー≫は2位から2位(-2ポイント)と同じランクですが、上位国4か国が1位グループであるといえる。

 この3っのカテゴリー別に先進国(アメリカ・フランス・ドイツ)と比較しながら見てみると、この先進国すべて10位以下ですね。何故、日本はランクなどを気にして騒ぐのでしょうか?
特に、文部科学省の中山大臣は≪「僕は勉強したいから塾に行きたい」と子どもの方から親にお願いするぐらいでないといけない≫と発言しましたね。悲しいコメントですね。

 毎日新聞2005/01/26(注:参照)に、OECD教育局のアンドレア・シュライヒャー指標分析課長が結果について講演した記事があるので引用しておく。その中で、
◆≪「サービス産業社会から知識基盤社会への移行によって、社会は大きく変わり、知識は主要な経済的・社会的資源になる。PISAは知識社会に対する若者の準備の度合いを評価するための新しい枠組みである」と調査の概要を説明、評価の対象は「生徒がこれまで習得して来たもの」でなく、「習得したものを用いて、今後何が出来るかだ」と、単なるテスト結果の得点比較ではないことを強調した≫
◆≪今回調査の中心分野でない「問題解決能力」については「全体として成績が非常に良い」と報告、「この能力は将来の世代に必要な能力で、日本がトップクラスであることは誇りにしていい」≫
◆≪学校に対する考え方でも「日本の生徒には、学校は時間のムダ、人生には役立たないという考えが強い。また、数学の授業についていけないのではないか、悪い成績を取るのではないかといった不安が強い。生徒に自信を持たせることが大事だ≫


   ≪数学的リテラシー≫
   1 香港 550
   2 フィンランド 544
   3 韓国 542
   4 オランダ 538
   5 リヒテンシュタイン 536
  ◇6 日本 534(前回1位 557)
   7 カナダ 532
   8 ベルギー 532
   9 マカオ 527
   10 スイス 527
  ◆16 フランス 511(前回10位 517)
  ◆19 ドイツ 503(前回20位 490)
  ◆28 アメリカ 483(前回19位 493)

   ≪読解力≫
   1 フィンランド 543
   2 韓国 534
   3 カナダ 528
   4 オーストラリア 525
   5 リヒテンシュタイン 525
   6 ニュージーランド 522
   7 アイルランド 515
   8 スウェーデン 514
   9 オランダ 513
   10 香港 510
  ◇14 日本 498(前回8位 522)
  ◆17 フランス 496(前回14位 505)
  ◆18 アメリカ 495(前回15位 504)
  ◆21 ドイツ 491(前回21位 484)

   ≪科学的リテラシー≫
   1 フィンランド 548
  ◇2 日本 548(前回2位 550)
   3 香港 539
   4 韓国 538
   5 リヒテンシュタイン 525
   6 オーストラリア 525
   7 マカオ 525
   8 オランダ 524
   9 チェコ 523
   10 ニュージーランド 521
  ◆13 フランス 511(前回12位 500)
  ◆18 ドイツ 502(前回20位 487)
  ◆22 アメリカ 491(前回14位 499)


PISA(OECD生徒の学習到達度調査)2003年調査
PISA2003年調査 評価の枠組み―OECD生徒の学習到達度調査 国立教育政策研究所 (翻訳)
学習到達度調査:結果についてOECD課長が講演(毎日新聞2005/01/26)

                
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