HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第325話≪大阪大学が未履修者に「高校世界史」を一般教養で来春開講≫

2006年11月29日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、全国で「未履修問題」高校が700校近くに迫ろうとしていますね。

 その中で、大阪大学は、来年度から一般教養課程で、高校教科書を使った世界史の講座「ヨーロッパ史」と「アジア史」を開講すると発表しました。

          

 もちろん、受講対象は、高校で世界史が未履修もしくは履修不足だった学生です。他の科目と同じく、半年間で2単位を取得でき、暗記に偏らず、大きな世界史の流れをとらえることのできる授業内容とし、社会人として最低限の知識を習得することを目標とするようです。

 文部科学省大学振興課は「今まで聞いたことがない。世界史は高校で学ぶのが原則なので推奨はしないが、大学側の現実的な対応として注目する」とし、「大学の単位として認めるならば、講座で学ぶ内容を、大学で学ぶべきレベルに合わせる必要がある」とコメントしています。


 大学は以前から、高校で世界史、日本史を学んでいない学生が多いことが教員の間で話題になっており、入学してくる学生の世界史、日本史に関する知識の不足に危機感を抱いており、こうした補助的な講座を開講する対応を検討していたという。

 授業設置を提案した桃木至朗教授(東洋史)は、「5、6年ほど前から学生たちの世界史知識の急低下に危機感を持ち始めた」、また竹中亨教授(西洋史)は「国際化の時代なのに、学生が第2次世界大戦などを知らず社会に出て行くことに歯止めをかけたい」と思っていたようです。

 当初は入試科目の削減の影響でマジメに勉強していないことが原因と考えていたが、「学生の質が下がったのではなく、そもそも教わっていなかった。それを知った時は心底驚いた。世界史を知らない学生を社会に出すわけにはいかない。教育者の責務として取り組みたい」と話しています。

 大阪大学によると、もちろん新入生が対象で、選択科目として西洋史と東洋史の中にそれぞれ1科目ずつ設置するとのこと。

 HageOyajiは、大阪大学に続く大学が出てくることを期待しています。

               
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第324話≪「君も仲間を救おうよ!運動」⇒最近のいじめ問題から≫

2006年11月27日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、「いじめ問題」が話題にならない日はありませんね。悲しいことです。
 お陰で、HageOyajiの頭はますます、更に「禿」てきています。

 昨日(26日)朝日新聞に「いじめ実態」が大きく取り上げられています。

 6年前に私のところに配信されてきた≪ちょっといいお話≫を、HageOyajiの仲間に再配信し、この中から「いじめ」に関する気づきを考えてもらった記憶があります。「君も仲間を救おうよ!!」と呼びかけたのです。
 
 HageOyaji通信に立ち寄ってもらっているみなさん、手がすきましたら、読んでみて、「たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから」・・・・・と、感動したらなら、友達に教えてやってください。

 ちょっと長いですが、涙腺の弱い方は、先ず、ハンカチを用意してお読みください。


***********スタート
 僕が高校1年生だった頃のある日、学校から歩いて帰宅するクラスメートが目に入った。彼の名前はカイル。山のような教科書を抱えていた。ぼくは心の中で「金曜日に教科書を全部もって帰るなんて、どんなヤツだろう。きっとクソまじめなガリ勉に違いない。」と思った。ぼく自身は、週末はパーティーや友達とのフットボールの約束などの計画でいっぱいだった。

 それで、そのまま歩き去ろうとした時、彼に向かって何人もの生徒達が走っていくのが目に入った。彼らは、わざとカイルにぶつかったので、彼の抱えていた本はバラバラに飛び散り、カイルは蹴つまずかされて泥の中に倒れてしまった。メガネも吹っ飛び、10フィート以上離れたところに落ちたのが見えた。彼の見上げた目に宿ったひどい悲しみの表情が、僕の心をゆさぶった。それで、ぼくは四つんばいになってメガネを捜している彼の所に走りよった。彼の目には涙が浮かんでいた。ぼくが「あいつら、ろくでもないヤツラだ。他にやることがないのかよ。」と言いながらメガネを手渡した。彼は僕を見ながら「ありがとう!」と言った。満面の笑顔だった。その笑顔は、心の底から感謝しているということを示す種類のものだった。

 僕は散らばった本を拾うのを手伝いながら、彼がどこに住んでいるのかを尋ねた。意外なことに僕の近所だった。それで、なぜ一度も会ったことがなかったのかと尋ねた。彼はずっと、私立の学校に行っていたからだと言った。

 僕は今まで私立に言っているような子と仲良くなったことはなかった。家に帰る道すがら僕らはずっといろんなことをしゃべった。カイルは、とってもいいやつだった。僕は土曜日に友達とフットボールをするんだけど一緒に来ないかと誘った。カイルは承知し、僕らはその週末をずっと一緒に過ごした。

 カイルのことを知れば知るほど、僕はカイルのことが好きになった。そしてそれは僕の他の友達も同じことだった。
 
 月曜の朝、カイルが再び金曜日に持ちかえった全ての本を抱えて登校するのが見えた。僕は彼を呼びとめ「毎日、山のような本を抱えて、筋肉を鍛えているの?」と言うと、カイルは笑って、抱えている本の半分を僕に手渡した。

 それからの4年間、カイルと僕は大の親友になった。そして僕らは4年生になり大学進学を考え始めた。カイルはジョージタウン大学に進学することを決め、僕はデューク大学に進学を決めた。僕らは、どんなに距離が離れようと、ずっと友達だと分かっていた。カイルは医者になるつもりだったし、僕はフットボールで奨学金をもらったので、ビジネスの分野に進むつもりだった。

 カイルは卒業式で卒業生を代表して告別の辞を述べることになった。僕は、最初から最後までクソまじめなカイルをからかった。彼は卒業式のためにスピーチを準備しなければならなかった。僕は内心、壇上で話すのが自分じゃないことがとても嬉しかった。

 卒業式の日、僕はカイルを見つけた。彼はとてもかっこよかった。彼は高校生活で真の自分というものを発見した一人だった。彼は満たされているように見え、今やメガネさえ、さらに彼を立派に見せていた。彼は学校生活で僕よりもずっと女の子にモテたし、色んな子ともデートしていた。もちろん、たまにそんな彼に僕は嫉妬したこともあった。

 その日、彼が珍しく緊張しているのがわかった。それで、僕は彼の背中をたたいて「オイ、お前なら大丈夫だよ。」と言った。カイルは、僕のことをじっと見つめて微笑みながら「ありがとう」といった。カイルは咳払いしてからスピーチを始めた。「卒業は、山あり波ありの学生生活を乗り越えさせてくれた人々に感謝する時です。皆さんのご両親、諸先生方、兄弟姉妹、コーチ達に・・・そして何よりも友達に。誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物だということを皆さんに伝えるために、僕は今日、ここに立っております。今から皆さんに一つの話しをします。」

 そして、カイルが僕との初めての出会いの日のことを語り始めたとき、僕は、信じがたい思いで友を見つめていた。あの週末、カイルは自殺する計画を立てていたのだった。彼は自分のロッカーをすっかりきれいにし、後で、お母さんが大変な思いをしないようにと、全ての物を家に持ち帰っていたのだと話した。

 彼は僕をじっと見つめちょっと微笑んだ。「ありがたいことに僕は救われたんです。僕の友達が言葉にできないことをして僕を救ってくれたんです。」

 このハンサムな人気者の少年の、最も気弱になっていた瞬間の話しに会場の一堂が息を飲むのが聞こえた。彼のお父さんとお母さんが僕を見て、さっきカイルが僕に投げたのと同じ感謝の笑みを向けるのを見た。

 その瞬間まで僕は僕のしたことの深い意味など知る術もなかった。自分の行動力を決して低く見積もってはいけない。たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから。良くも悪くも。神様は、人間誰しも、お互いに何らかの影響を与え合うようにされたのだ。そして、その神様は誰の心の中にもいるのだ。その神様を見つけよう。
                                以上

 みなさん、世の中には、このようにいじめから立ち直らせる仲間が多くいます。
 「誰かの友達になってあげるということが、人にあげられる一番の贈り物」であり、「たった一つの小さな振るまいが誰かの人生を変えるかもしれないのだから」・・・・

  最後に『WALKING TOUR』から、
    いつかは、ぼくも立ち止まる日が来る。
    そのときは、いままで一緒に歩いてきた人
    に胸を張って後ろから応援できるようにしたいな。
    それまでは、前を向いて、ゆっくり歩いていこっ!

   詳細は上記をクリックしてごらんください。

               
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第323話≪出身高校の所在地県別大学入学者数(平成18年度学校基本調査から)≫

2006年11月24日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、文部科学省の平成18年度学校基本調査(指定統計第13号)速報が公表されました中から、「出身高校の所在地県別大学入学者数」を取り上げて見ましょう。

 高校と同じ所在地県の大学に進学している割合(地元残留率)を算出してみると、残留率が高い都道府県のベスト10は、

         

   1位:「北海道」 72.2%
   2位:「愛知県」 70.5%
   3位:「福岡県」 62.6%
   4位:「東京」  60.9%
   5位:「沖縄県」 58.1%
   6位:「宮城県」 56.8%
   7位:「大阪府」 53.3%
   8位:「広島県」 49.0%
   9位:「熊本県」 48.3%
   10位:「京都府」 47.5%

 という結果で、50%以上は7都道府県でした。

 10年前の平成8年度調査と比較すると、「沖縄県」を除き残留率が高まっています。
 「愛知県」が、10.9ポイント
 「広島県」が、 9.7ポイント
 「宮城県」が、 5.9ポイント
 アップしています。

 即ち、地元回帰傾向の要因は、
  ・地方大学が特色を打ち出して入学者を増加
  ・県外進学による経済的負担

 「どうしても大都会の大学へ」といった時代ではなく、地方でも立派な教育ができる時代がきている証拠ですね。

               
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第322話≪高校内で「一日保育園」開催~奈良県立大宇陀高等学校≫

2006年11月22日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、奈良県立大宇陀高等学校は毎年、10月頃に、幼児園児交流を行っています。
 
 又、この高校は、作家の黒岩重吾氏の出身校でもあり、功績を記念して図書館に「黒岩重吾の世界」室を設置しています。

 奈良県宇陀市の県立大宇陀高校で10月8日、2年生約80人が総合学習の一環で「一日保育園」を開き、市立大宇陀幼児園の5歳児70人を招いて交流、保育を体験しています。


 詳細は、11月9日付けの読売新聞「宇陀市の県立高で「一日保育園」(奈良)」に掲載されています。

 高校生は、園児とシャボン玉、塗り絵、折り紙、キックボールなど11種目の教室を開設し、園児は次々と教室を回り、生徒らの指導で楽しく勉強したようです。

 最近は、幼児虐待のニュースが多くなっていますが、高校生のみなさんが交流を通して、純粋な気持ちを素直に表現し、幼児をいたわることを覚え、中には将来、保育士を目指す生徒が出ますことを期待しますね。

               
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第321話≪現役高校生による「天声新語コンクール」参加者募集(アスパラクラブ)≫

2006年11月20日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、朝日新聞が無料会員制サービス「アスパラクラブ」を持っており、当クラブのサービス内容につきましては、ホームページや朝日新聞アスパラ特集面、アスパラ通信で紹介しています。

          

 このクラブが、2007年1月に実施予定の現役高校生による「天声新語コンクール」への参加者募集の案内をしています。

 目的は、『高校生の文章力や構想力を高めるため』であり、過去に掲載した天声人語の第一段落部分に続く文章を書き「天声人語から書く、現役高校生の天声新語コンクール」を開催します。

 (注)天声人語(てんせい じんご)とは、朝日新聞朝刊に長期連載中の 1 面コラムの題名で、1904年に第1回が掲載され、以後1世紀以上にわたって最近のニュース・話題の中から朝日新聞の編集員が執筆し、社説とは違った角度から分析を加えている。一定期間にわたって特定の編集員が「天声人語子」として匿名で執筆する。大学の入学試験にこの記事が取り上げられることが多く、朝日新聞はそれを宣伝文句にもしている。題名の命名者は杉村楚人冠で、「天に声あり、人をして語らしむ」という中国の古典に由来し、「民の声、庶民の声こそ天の声」という意味とされる。

             

 作品は後日審査し、優秀作品を表彰し、本人か家族がアスパラ会員の高校生であればどなたでも参加できます。
 
  【日時】  07年1月20日(土)15時開始予定
  【場所】  首都圏:日本教育会館(東京都千代田区)、早稲田塾各校
        大阪 :AAホール(大阪市中央区)
        福岡 :朝日新聞福岡本部(福岡市博多区)
        名古屋:朝日新聞名古屋本社(名古屋市中区)
        北海道:朝日新聞北海道支社(札幌市中央区)
  【資格】  高校生。ただし本人か家族がアスパラ会員の方。
  【内容】  過去、朝日新聞に掲載された「天声人語」の
        第一パラグラフのみが掲示されます。
        それに続く文章を全体で620~628字になるように
        完成してください。制限時間は90分です。
  【審査員】 養老孟司さん(北里大学教授)、林真理子さん(作家)
        栗田亘さん(コラムニスト、元天声人語筆者)
  【応募締切】12月15日(金)
  【表彰】  最優秀賞   副賞10万円
        優秀賞    副賞 7万円
        早稲田塾賞  副賞 5万円
        審査員特別賞 副賞 3万円
      ※副賞はいずれも図書カードです。 
  【主催など】主催/朝日新聞社、協賛/早稲田塾
  【参加費】 無料
  【応募方法】 アスパラクラブウエブサイト
  【問合せ先】コンクール事務局 03-3502-2666
        受付時間:10:00~17:00
        (土・日・祝日・10月20日(金)は除く)


 みなさん、受験勉強の冴えた頭脳を一服させ、応募してみませんか?

               
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第320話≪「女子高校生のための東京大学説明会」のご案内⇒東大&Z会が企画≫

2006年11月17日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、21世紀に生き残る企業は、女性の登用こそ企業活性化のカギと言われています。これまで男性中心の組織を築いてきた日本企業ですが、団塊世代の退職や少子化により、性別に関わりなく優秀な社員が活躍出来る時代になりました。

 そのための環境整備が会社に求められています。また、女性管理職比率などの指標が、企業の社会的な評価につながるようになってきています。

 創立75周年を迎えたZ会は、多くの教育事業を興している企業の中でもずば抜けた実績を残していますね。そのZ会が非常に面白い企画をしています。

 通信教育ホームページに≪「女子高校生のための東京大学説明会」実施のご案内≫が掲載されていますよ。

          

 そこを開くと、「東大には女子学生が少ない」が目に飛び込み、

    女子高校生のみなさん、ご存じですか?
    四年制大学の学生の男女比は、
    国立大平均では2:1。
    全大学平均では3:2。
    そして、東京大学では、4:1。
    つまり、数字の上では、
    「これまでの2倍以上の女子が
    東大生になってしかるべきである」
    と言っても決して過言ではありません。
    「東大でぜひ学んでみたい」という意欲あふれる女子高校生のみなさん、
    12月23日、まず、東京大学からのメッセージを受け取ってください。
    みなさんが本気で東大を目指してくれることを、東大とZ会は願っています。


 東京大学とZ会が、「東京大学でぜひ学んでみたい」という意欲あふれる先着500名の女子高校生のみなさんを対象にした大学説明会を12月23日開催。

 この日は、気鋭の女性教員による基調講演、入試課長による入試説明、OG・学生のパネルディスカッション、Z会・学生対談「東大合格のための学習法」などの内容になっています。
 また、東京大学の教員・入試課職員・学生・OG、Z会スタッフによる個別相談もあるようです。

 尚、詳細は「女子高校生のための東京大学説明会」をクリックしてください。

 【対象】東大で学びたい女子高校生(1・2年生)およびその保護者の方
 【日時】12月23日(土・祝) 11:00~16:30
 【会場】学術総合センター 一橋記念講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
 【日程】12:30-13:20 基調講演1
      「女性教員が語る東大の研究活動―記憶のしくみを探る」
     13:20-13:30 基調講演2
      「野外で活躍する女子大学院生」
     13:40-14:10 入試説明
     14:20-15:00 パネルディスカッション「どうなんですか、東大女子」
     15:10-15:50 Z会講演・学生対談「東大を本気でねらう学習法」

 【申込】インターネットのみ


 頑張れ、ガンバレ、女子受験生のみなさん!!

 参考までに「ミス・ミスター東大プログコンテスト

               
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第319話≪国立大学が平成20年度入試から推薦・AO枠の上限を3割から5割へ≫

2006年11月15日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、国立大学が平成20年度入試から推薦・AO枠の上限を3割から5割に増やす方針を明らかにしましたよ。

 11月6日(月)に神戸市で、国立大学協会第8回通常総会が開催され、平成20年度入学者選抜に関する実施要領等の改正について等の事項について協議が行われました。

 現在の高校2年生が受験する平成14年度入試から、国立大学の推薦入試(AO入試を含む)の定員枠の上限を、全体定員の3割から5割に拡大することを認める方針を明らかにしました。

 HageOyaji通信:第286話≪平成19年度国公立大学入学者選抜の概要(文部科学省)≫ でも詳細を配信しておりますが、21世紀へ入り更に少子化の影響もあり、入試センター試験の5教科7科目化により一般入試の志願者数を減らした国立大学からは、学生確保のために上限を緩和することを望む声があがっていたようです。

 国立大学協会は、推薦入試やAO入試の実施を前提に、平成18年度から後期日程の廃止を認めており、後期日程を廃止する代わりに推薦・AO入試を導入する大学は増えてきています。

 第286話≪平成19年度国公立大学入学者選抜の概要(文部科学省)≫を見ましても、国立大学全定員に占める推薦入試の定員の割合は11.6%、AO入試の定員の割合は2.3%ですが、AO入試定員の枠は、まだまだ小さいと言えます。

 AO入試を実施する大学は53大学136学部で、昨年度と比較して8大学15学部の増加となっており、平成20年度からAO入試が拡大していくでしょう。

               
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第318話≪図書紹介:「タイゾー化する子供たち」(光文社)≫

2006年11月13日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、教育問題に関し、多くの問題が山積してますね。

 文部科学省では、高校必修科目の履修漏れ問題で、4年前に調査報告を入手しながら対応を怠った事実が表面化したばかりですが、今度は、教育改革タウンミーティング(TM)で「やらせ質問」問題が浮上しましたね。


 さて、最近、未履修問題から、9月に発売された図書「タイゾー化する子供たち」(光文社)が何かと話題になっていますので、この図書を紹介しておきます。

            
 
 立花隆氏が「メディア ソシオ-ポリティクス」≪第89回東大生にも蔓延!履修漏れ問題「ゆとり教育」が国を滅ぼす≫で配信している中から抜粋してみると、

 「タイゾー化現象に喝采する若者たち」
 全くその通りで、受験競争の勝ち組の東大生の中には、社会常識の点では、何もかも欠けている学生が珍しくない。だいたい、いまの東大生で、毎日、新聞を読んでいる学生は半分以下だから、自分の社会常識の欠如にすら気がついていない。そして、そういった東大生たちが、どの程度の学生かというと、05年衆院選で本人も予想外の当選を果たして、当選早々、「パシリのサラリーマンが国会議員ですよ」と大喜びしてみせたり、「料亭に早く行ってみたいです」とはしゃぐだのして、世のもの笑いのタネになった杉村太蔵議員を、バカにするどころか、「メディアが描くそんな『タイゾー化現象』を『カッコイイ』『イケテル』ととらえ、やがて頭の中で(自分たちが)目指すべきモデルにまでしてしまう」というような倒錯現象すら起こしていることを知った原田氏は、こう断じている。「東大生たちはこのままではもはや『国家エリート』候補でも何でもない。『突然の成功』『段取りなき成功』を声高に語れる日を夢見る彼らは、すっかりタイゾー化してしまっているに過ぎないのである」


 この中に出てくる、「タイゾー化する子供たち」(光文社)の著者、原田武夫氏は、元外交官で東大法学部中退で、東京大学で非常勤講師としてセミナーの印象から書かれた本です。タイゾー化の「タイゾー」はもちろんあの衆議院議員杉本太蔵氏のことです。

 原田武夫氏の考える「タイゾー化」とは;
   ◆ 苦労話とは無縁で、いきなり成功する
   ◆ 自分の成功をひけらかして、何の衒いもない
   ◆ 理念を語らず、ひたすら印象論を繰り返す

 ということです。

 図書では「タイゾー化」に東大生も嵌っており、国家のために尽くそうなどと考える学生は皆無であり、「このような教育の破壊は覇権国アメリカによって生み出された」と説いています。

 しかしこの杉村太蔵議員の経過は、取りあえず衆議院選の公募にと思ったら、比例順位35番だったにもかかわらず、小選挙区でどんどん自民党議員が当選したため、順位が繰り上がり当選したというのが現実です。まさに瓢箪から駒ですね。

 この幸運を小泉自民党はうまく利用し、「フリーターから国会議員」という成功物語を自民党が創作し、マスコミが宣伝しただけに過ぎません。最終的に「タイゾー化」は自民党が作り出したものでしょうね。しかし、かつてはブランドであった東大生が、そのような虚像を信じざるを得ないという状況は、一面深刻であるといわざるを得ないと思います。日本人はそのことに誰も気が付いていないし、東大がエリート教育の場なんてウソですね。東大生が描いているのは杉村太蔵議員のように、プロセスなしの一発で有名になりお金をもうけることなのです。

 美しい国をモットーに教育再生会議を行っていますが、早急にアメリカに対抗できるような真のエリート教育をしていかないと、未履修問題だけに留まらないことが起こってくるでしょう。

 この図書で、どんな感想を抱くのかは読む人次第です。

 HageOyajiは、改めて、今の若者が何を学んで? どのような大人になって欲しいのか? を、考えてみるきっかけになったと思います。

               
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第317話≪大学意識調査(大学塾2時限目)ジャストシステム提供≫

2006年11月11日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、ジャストシステムが調査した、大学意識調査の1回目は、第309話≪大学意識調査(大学塾1時限目)ジャストシステム提供≫で紹介しましたが、2時限目は、「全国の大学関係者に聞いたホンネを特集」していますので引用複写しお知らせします。


 ◆ 調査1 
 2007年に大学全入時代に入るといわれていますが、これから大学はどうなっていくと思いますか?
  1位  社会人に向けた講座の開設が増える 63.1%
  2位  大学側のメッセージ発信が不可欠になる 62.9%
  3位  特色のある学部・学科が増える 60.2%
  4位  魅力的な講義が不可欠になる 59.2%
  5位  経営を軸に置いた運営が主になる 49.3%

 ◆ 調査2 
 在学生に対して「学生時代のうちに是非やってほしいこと」は何ですか?
  1位  学業に励む 30.8%
  2位  社会での必要なマナーを身に付ける 26.7%
  3位  人生における友人作り 16.0%
  4位  社会に通じる資格・技能の取得 6.1%
  5位  海外旅行・留学で見地を広げる 5.6%

 ◆ 調査3 
 今お勤めの大学にとって、欠けていると思う点は何ですか?
  1位  研究環境への投資 36.4%
  2位  大学改革への大きな取り組み 35.4%
  3位  大学自体のPR活動 29.4%
  4位  社会で役立つ講義内容 29.1%
  5位  地域貢献への取り組み 25.7%

               
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第316話≪図表でみる教育 OECDインディケータ【経済協力開発機構(OECD)公表】≫

2006年11月10日 | 一般情報
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、OECD(経済協力開発機構)は、加盟国の教育の現状を比較、分析した「OECD インディケータ2006年版」を公表しました。
 
 これは、OECD加盟国を中心に、教育機関の成果と教育・学習の効果、教育への支出と人的資源、教育機会・在学・進学の状況、学習環境と学校組織などについて、国際比較が可能な最新のインディケータ(指標)を豊富に掲載したものです。

 経済協力開発機構(OECD)から毎年秋に刊行しています「国際教育指標」の決定版『図表でみる教育』(Education at a Glance)の2006年版(英語版)が、2006年9月12日午前11時(パリ時間)に公表され、日本語版は株式会社明石書店から10月に発売されています。

 文部科学省でも「図表でみる教育(Education at a Glance) OECDインディケータ」で案内のみしており、詳細概要は未発表です。


 2006年版の一部英語版から抜粋すると、

 その比較、分析した結果では、日本の初等中等レベルは依然として高いものの、大学教育では東アジア諸国に追い抜かれていると記載されています。

 特に国公立校の年間授業時間は平均で704時間ですが、メキシコと米国の1000時間強から日本の534時間まで幅があり、授業時間の年間配分方法も大きく異なっています。

 ◆OECD諸国の生徒は7歳から14歳までに平均で6847時間の授業を受けるが、
  その内訳は、 7~8歳で1570時間
        9~11歳で2494時間
       12~14歳で2785時間
  である。

 ◆読み書き、数学、科学が必修授業時間に占める割合は、
  OECD諸国平均で、9~11歳の生徒は約50%、12~14歳の生徒は41%です。

 ◆9~11歳児の場合、必修カリキュラムに占める読み書きの割合は、
  ◎オーストラリア、チリ、イスラエルの13%以下
  ◎フランス、メキシコ、オランダの30%
 まで国により大きな開きがあります。

 ◆現代外国語の授業時間は、
  ◎オーストラリア、イングランド、日本、メキシコの1%以下
  ◎ルクセンブルクの21%
 まで大幅に異なる。

 又、大学生数も1995~2004年の10年間に、中国とマレーシアで2倍以上に増えているし、タイでも83%、インドでも51%、と増加しています。

 ◆大学1クラスの生徒数は、
  ◎日本、韓国、メキシコ、ブラジル、チリ、イスラエルでは30人以上
  ◎デンマーク、アイスランド、ルクセンブルク、スイス、ロシアでは20人以下
 です。

 みなさん、概要詳細が文部科学省生涯学習政策局調査企画課からでましたらお読みください。

               
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第315話≪2006年度スタートした6年制薬学部とは・・・・・≫

2006年11月08日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今年の4月からスタートした、6年制薬学部のことを知りたいでしょう・・・・

 過去19年間は、薬科単科大学および大学薬学部は、新増設が行われず、国公立大学17ヶ所、私立大学29ヶ所という体制が続いていましたが、平成15年度の就実大学、九州保健福祉大学の薬学部新設から始まり、平成16年度8大学(内、2大学は大学新設)、平成17年度6大学、平成18年度5大学と・・・薬学部が開設され続けています。来年度も5大学で開設が予定されています。


 ◆さて、何故急に薬学部が見直されてきたか?

  多くの理由がありますが、最大の要因は、「薬剤師需要供給の地域間格差」と、「医薬分業」の急速なる普及です。
  医薬分業が普及する過程で、薬剤師には、大きな権能が加わったのです。それは、服薬指導に報酬が与えられるようになったことです。薬剤師は医師の処方箋にしたがって薬を与えるだけでなく、その薬の効能、使い方などを、患者にわかりやすく説明することになっています。
  その他、大学病院などでは、薬物治療をする場合に、どういう薬を使ったらより効果が期待できるかなどを医師にアドバイスし、その薬の服用を患者に指導するような、臨床(病棟)薬剤師も普及してきている職場です。
  こうした、医薬分業やチーム医療の進展などによる高度な薬剤師への要請に対応しようとしているのが、6年制を含めた薬学部の動向です。

         

 「医薬分業」とは、
  診療は医師が、調剤は薬剤師が行うことで、それぞれの専門性を生かし、患者にとって良い医療体制を実現する方式。この分業体制は、最近急速に普及し、多くの病医院が、院内薬局を閉鎖し、処方箋を出す方式に変更しています。患者は医師の診療を受けた後で処方箋をもらい、それを病院外の調剤薬局に持参する仕組みです。
  この分業体制は、病院での投薬待ち時間の短縮、調剤薬局を決めることで、二つ以上の病院からの薬の重複や、薬の相互作用がチェックできるほか、副作用やアレルギーなどを防ぐこともできます。


 ◆次に何故、「6年制薬学部」がスタートしたのか?

  薬学部6年制は、医薬分業が進むなかで、医療の現場で、医師や看護師とチームを組んで患者の治療にあたるためには、現行の教育体制では十分ではないということから生まれました。
  既に欧米では、臨床薬剤師は、患者の薬物治療の責任者であり、医師の診断を経て薬物治療を医師と相談しながら進めていく存在となっています。
  そうした薬剤師の養成には、病院に実際に入って、薬物治療の現場を体験する長期の臨床実習が不可欠であり、それが、薬学部6年制を進める大きな理由となっており、医療の高度化や薬剤師業務の複雑化に対応していかなければならなく、従来の教育に比べ、実務実習が重視されるのが特色です。

 それで、今年度4月より薬学部に6年制が導入されました。
 現在、薬剤師資格は、薬学部(4年制)を卒業した上で、薬剤師国家試験に合格すれば与えられますが、平成18年度以降は、6年制学部を卒業しないと、原則、受験資格が与えられないことになっています。
  但し、今年度からすべての大学が6年制となるわけではなく、4年制学部(学科)を置くことも認められているため、4年制を卒業した学生が2年間の大学院教育を受け、規定の実務実習を受ければ国家試験の受験資格が取得できる道も残されています。この猶予期間、即ち、4年制+修士2年間の学生への受験資格付与は、12年間と限定されています。

  それにもかかわらず、すべての大学が6年制としないのは、薬学部卒業生のすべてが薬剤師になっているのではないという事情です。

  東京大学など研究者養成に実績をもつ大学の大半は、6年制と4年制の併置(定員の大部分は4年制に割り当てられる)ですが、私立大学のほとんどは6年制に移行しています。

  東京大学や京都大学では、学部卒業生の7割以上が大学院に進学し、企業の研究所、大学の研究者の道を目指しています。このような研究者には薬剤師資格の有無は問われないし、MR(医師などに医薬品情報を提供する製薬会社の営業職)にも薬剤師資格は要求されていません。


  最後に「6年制薬学部と4年制薬学部の一番大きな違い」は、薬剤師という国家資格がとれるかとれないかの違いですが、6年制薬学部に入った場合、ほとんどが薬剤師資格を取得することになりますが、研究者の道が閉ざされたわけではありません。6年制薬学部に設置された大学院(4年間)に入ったり、他大学の大学院に入って研究者になることはもちろんできます。
  逆に、4年制薬学部に入った場合でも、研究者に向かないと感じた場合は、大学院修士課程修了後、実務実習を行うことで薬剤師資格が取得できる道があります。
  また、入学時に薬剤師資格取得を目指すか、医薬品の研究開発者を目指すか、決めかねている場合は、入学後に4年制か6年制のいずれかの学科を選択できる大学に入学するという道もありますよ。

               
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第314話≪パワーハラスメント(通称「パワハラ」)とは?≫

2006年11月06日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今回の時事用語は、今、話題の≪パワーハラスメント(通称「パワハラ」)とは?≫を配信します。

 みなさんが将来、高卒或いは大卒し就職したときに、職場で起こる人間関係のトラブルのひとつに、「パワーハラスメント」(通称「パワハラ」)があります。

 「パワーハラスメント」という言葉を生み出した岡田康子氏の著書(「許すな!パワーハラスメント」19 pageを引用すると、
 ≪職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること。≫

 と記載されています。
 尚、パワーハラスメント(パワハラ)は造語であり、和製英語です。
 

 「パワハラ」の最大の要因の一つに「コミュニケーション」の問題が原因であることが多く見受けられ、相手の立場に立った言動や行動ができていない人が引き起こしてしまいがちです。明るく活き活きとした職場づくりの壁となる「パワハラ」について、今から覚えておきましょう。

 ◆「パワハラ」とは?
  「パワハラ」とは、簡単に言うと上司(或いは先輩)による職場の「いじめ」を意味します。時には精神的な病にまで追い込まれる陰湿なケースもあり、深刻な問題となっています。その言動が本来の職務の範疇であれば業務上の指導・注意ということになりますが、それを超えた命令や仕事とは直接関係ない個人的なことにまで口を出し、個人攻撃とも思われる言動を繰り返せば、「パワハラ」に該当することになってきます。
  最近は、上司と若年層の意識のギャップから「パワハラ」問題に発展することもあるようです。


 ◆「パワハラ」に対する対処法?
  過去には、「パワハラ」は、往々にして個人が起こす個人的な問題、逸脱だと理解されてきました。
  しかしながら、放置しておくと、社員の名誉や尊厳を傷つけるばかりでなく、さらなるモラールダウンをもたらし、会社の業績や社会的信用の問題にまで発展しかねないとも言われています。これは人権侵害の問題であるとの視点で、会社としても真剣に取り組む必要が出てきました。

  既に一部の企業では、今の企業に存在するセクハラ相談窓口の対象範囲を広げて、人権侵害に関する相談も加えていき、予防のための教育・研修を行うようになってきています。

  実際に新入社員から「パワハラ」の相談を受けても、上司がその内容から、それが教育的指導なのか、パワハラに該当するのか判断が難しくなっており、人権侵害に関する教育・研修が必要になっています。
  人権侵害に関する教育・研修を受けていない上司は、自分が若い頃に受けたように指導しようとしますが、最近の若年層は、親や先生から叱られずに育ったからか打たれ弱い傾向があり、両者のコミュニケーション・ギャップは思いのほか深いようです。

  このギャップを埋めるために、企業としては、上司・部下双方にコーチングやアセスメントなどのコミュニケーション教育を実施すると共に、問題を見過ごさないように、各部署の状況に気を配っていく必要がある時代になってきていると、HageOyajiは思います。

 参考までに、下記をクリックしてお読みください
 【解説】社会構造の変化が生むパワー・ハラスメント(nikkeibp netから)

 【パワハラ自殺】校長ら3人が謝罪 鹿児島・両親が会見

               
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第313話≪今日は「一の酉」ですよ・・・・・合格祈願≫

2006年11月04日 | 雑学話題
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、今日(4日)は、「東京・浅草の鷲(おおとり)神社」で「酉の市」が催される、「一の酉」です。

       

 酉の市(とりのいち)は、例年11月の酉の日に行われ、各地の鷲神社(おおとりじんじゃ)の祭礼です。古くは酉の祭(とりのまち)と呼ばれ、大酉祭、お酉様とも呼ばれていました。酉の市で縁起物を買う風習は、関東地方特有の年中行事です。

 今日は、酉の日である「一の酉」に開催される例祭で、 境内では様々な縁起物が売られます。その中で最も有名なのが、開運招福や商売繁盛を願った「飾り熊手」。「運をかき込む」「福をさらう」という洒落を利かせた縁起物です。

   平成18年酉の市は
     11月 4日(土)「一の酉」
     11月16日(木)「二の酉」
     11月28日(火)「三の酉」

 (注)三の酉
 「酉の日」は、毎日に十干十二支を当てて定める日付け法で、「酉」に当たる日のこと。これは、12日おきに巡ってくる。ひと月は30日なので、日の巡り合わせにより、11月の酉の日は2回の年と3回の年がある。初酉を「一の酉」、次を「二の酉」、3番目を「三の酉」と言う。「三の酉」まである年は火事が多いとの俗説があり、その年の11月から歳末にかけて、社会一般で火事に気をつけることがよく言われる。


 飾り熊手が誕生したのは江戸時代。
 それまで鷲神社の酉の市は、農作物や農具を販売する普通の市だったんですが、酉(とり)を「取り込む」にかけて参拝する人が急増し、その結果、農具として売られていた熊手が、次第に縁起物へと変身していったのです。

 関東では飾り熊手=酉の市ですが、関西で飾り熊手といえば「商売繁盛で笹持って来い」の福笹で有名な十日戎(えびす)です。
 関東では飾り熊手を完成品で売っているのに対し、関西では熊手も福笹も、本体と招福物(飾り物)を別々に購入して仕上げるオーダーメイドスタイルが基本です。

 ところで、飾り熊手を飾る招福物のひとつに、お福(お多福、おか目)の面があります。このお福の面、2種類あるって知ってますか?

 普通に見かけるのが、濃い眉に白い歯の「娘タイプお福」。で、数の少ないレアモノが、眉を剃ったお歯黒の「人妻タイプお福」です。

 近くに住んでいる受験生は、是非「合格祈願」をしてきましょう・・・・・

               
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第312話≪ニートを対象としたネットラジオ「オールニートニッポン」≫

2006年11月03日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、HageOyajiは最近仲間から、ニートやひきこもりを対象としたインターネットラジオ「オールニートニッポン」が出来たのを知りました。

   ◆オールニートニッポン公式サイト
     http://www.kotolier.org/ann/

 オールニートニッポンは、NPOコトバノアトリエが運営し、毎月第1金曜日から第4金曜日のPM7:00~9:00に配信しており、ニートやひきこもりを取り囲む環境や、イベント・サポート情報、ゲストトーク、人生相談などの内容です。

 そして、下記の協賛・協力で創られているようです。
    デジタルスタジオ、NPO法人OurPlanet-TV、ティーズグループ

 オールニートニッポン公式サイトのホームページから、「背景とコンセプト」を抜粋すると、

  ◆オールニートニッポンは真剣な社会的事業。
  ◆『オールニートニッポン』はニートやひきこもりなど、「生きづらさ」を抱える若者に送るインターネットラジオ。
  ◆ニート・ひきこもりの若者は200万人弱いるといわれ、その数はなんと日本中の大学・短大・専門学校の学生数にほぼ匹敵。(不登校は13万人、フリーターは400万人)


 参加者や利用者を集めるのにとても苦労している理由、
  ◎情報が直接本人に届かず、結果として不十分で、不正確な情報が伝わってしまうこと
  ◎多くのマスメディアは中高年を主なターゲットにしており、若者に必要な情報が届く仕組みになっていないこと
  ◎そもそも親の勧めるものはむしろ受け入れたくない
  ◎必ずしも若者の希望に適ったものが提供できているわけではないこと


 ◆オールニートニッポン四つのコンセプト
  ◎リアルタイムでダイレクトな情報提供を行う
  ◎同世代のひきこもっている若者、働けない若者、生きづらい若者、頑張っている若者の現状やストーリーを取り上げる
  ◎双方向のコミュニケーションを重視する
  ◎若者の出会いや何かをやってみる場所としてオールニートニッポンを提供する

 HageOyajiも陰ながら、オールニートニッポンが大成功するのを見守りたいと思っています。

 さ~~~ぁ、今日は金曜日、時間のある方は聞いてみましょう!!

 尚、今夜、「一連のいじめ自殺報道を受け、3日22時より緊急生放送を配信します」との告知が出ております。

               
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第311話≪国公立大学再編・統合に関する状況≫

2006年11月01日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、国公立大学再編・統合に関してあちこちで話題になっていますね。

 既に、大阪大学と大阪外国語大学は統合に合意済みで2007年10月に統合予定で、2008年4月学生入学予定をしています。大阪外国語大学は、大阪大学外国語学部として再出発します。

 現在までに国公立大学再編・統合に関して、統合を協議・検討中の国公立大学は下記の通りです。

 ◆ 弘前大学+秋田大学+岩手大学
   教育学部の再編・統合を中心に協議中。
 ◆ 茨城大学+宇都宮大学+群馬大学+埼玉大学   
   4大学が連携方策について協議中。
 ◆ 上越教育大学      
   新潟大学との統合以外にも、富山大学、信州大学との統合も視野に検討中。
 ◆ 静岡大学+浜松医科大学  
   統合を協議中。
 ◆ 豊橋科学技術大学+名古屋大学  
   名古屋大学と統合を前提に協議。静岡大学・浜松医科大学との統合は見送り。
 ◆ 愛知教育大学    
   岐阜大学、豊橋技術科学大学、名古屋大学、三重大学との統合を学内で検討。
 ◆ 岐阜大学+市立岐阜薬科大学  
   統合を協議中。
 ◆ 滋賀大学+滋賀医科大学
   滋賀大、滋賀医科大、京都教育大、京都工繊大の4大学で統合を協議中だったが、滋賀大学の学長が、4大学での統合を解消して新たに滋賀大、滋賀医科大の2大学統合を目指し、2005年4月から協議を再開する意向を表明。
 ◆ 大阪大学+大阪外国語大学  
   2007年度統合を視野に入れた連携を検討。
 ◆ 徳島大学+鳴門教育大学+香川大学+高知大学+愛媛大学
   連携強化のため四国国立大学協議会設置。5大学での単位互換などを目指す。
 ◆ 埼玉県立大学    
   短期大学部を2006年度をめどに廃止し、4年制へ統合・再編する方向で検討中。
 ◆ 京都府立大学+京都府立医科大学  
   統合視野に連携検討。
 ◆ 島根県立大学+島根県立島根女子短大+島根県立看護短期大学
   2007年度をめどに、3大学を統合。県立島根女子短大、県立看護短大は「短期大学部」として再編する方向で検討中。
 ◆ 長崎県立大学+県立長崎シーボルト大学  
   2005年4月独立行政法人化、2008年度中の再編・統合を検討中。

 みなさんがこれから受験を考えている大学がこの中にあるのでしたら、注意深く見ておきましょう・・・・

               
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