医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

ガンと宿主抵抗性、ガン細胞代謝、免疫能とビタミンCの関係について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-07-02 11:32:44 | 健康・病気
ガンと宿主抵抗性
ビタミンCがガンに対し、宿主抵抗性を強めることに対し、正当な理由があります。これらは、悪性浸潤に対する間質物質の抵抗性、間質線維症へのカプセ化の効果、リンパ球浸潤への免疫能の効果、ストレスに対する副腎・脳下垂体の防衛、強い抵抗性を有するステロイド環境の創造、そして、最も重要である生理学的ヒアルロ二ラーゼ阻害剤の内的産生などです。

ビタミンCとガン細胞代謝
ビタミンCの大量投与は、ガン細胞代謝に直接拮抗する可能性があります。ビタミンCは、多くの酵素システムに拮抗する可能性を有する、きわめて反応的な化合物であり、組織培養では、エールリッヒ腹水ガン細胞に対し、細胞毒素であることが明らかにされています。アスコルビン酸ーデヒロドアスコルビン酸の酸化ー還元性は、生理学的に極めて重要で、このシステムは、多くの水酸化反応に含まれます。また、この同じシステムは、ガン細胞の特異的性質のいくらかに拮抗する可能性があります。例えば、ワールブルグの嫌気性生活論文やAmbrose博士らが報告している、正常細胞と関係したガン細胞表面の電位差の違いである可能性があります。

リンパ球と免疫能
ガンなど悪性新生物のプロセスに対し、リンパ球の防御的役割は、非常に関心が持たれていますが、しかし、この機構を可能にするビタミンCの役割が注目されていません。しかし、前壊血病のモルモットは、そのリンパ球アスコルビン酸が枯渇し、ビタミンCのリンパ球の飽和により、この防御機構が高い効率で作用します。そして、更なる研究の積み重ねを期待しています。

References
Cameron,E. Chemi-Biol Interactions. (9)1974


ガン細胞のヒアルロ二ラーぜ阻害と間質物質、ビタミンCの関係について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-07-01 17:55:12 | 健康・病気
Cameron博士によると、液素性因子は、ガンにおいて宿主抵抗性を決めるのに重要であり、ビタミンCの有効性は、液素性因子と宿主抵抗性の関係を制御する確信を博士は報告しています。

ガン細胞からのヒアルロ二ラーゼの持続的遊離は、悪性侵襲のメカニズムにおいて、またガン細胞栄養において重要な因子であり、さらにガン細胞増殖運動の持続の原因であると、主張されています。

ヒアルロ二ラーゼの作用は、間質物質のグリコサミングルカンを加水分解します。この酵素ー基質反応は、血清中の生理学的ヒアルロ二ラーゼ阻害剤として知られている基質のうち、限定された分解物質によりコントロールされています。


ガン細胞のヒアルロ二ラーぜ阻害と間質物質、ビタミンCの関係について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-07-01 17:55:12 | 栄養医学、ニュートリシィオナル サイエン
Cameron博士によると、液性因子(補体、抗体、ホルモンなど)は、ガンにおいて宿主抵抗性を決めるのに重要であり、ビタミンCの有効性は、液性因子と宿主抵抗性の関係を制御すると、博士は報告しています。

ガン細胞からのヒアルロ二ラーゼ(ヒアルロン酸分解酵素)の持続的遊離は、悪性侵襲のメカニズムにおいて、またガン細胞栄養において重要な因子であり、さらにガン細胞増殖運動の持続の原因であると、主張されています。

ヒアルロ二ラーゼの作用は、間質物質(細胞間の物質)のグリコサミングルカン(結合組織にあるムコ蛋白質)を加水分解します。この酵素ー基質反応は、血清中の生理学的ヒアルロ二ラーゼ阻害剤として知られている基質のうち、限定された分解物質によりコントロールされています。

ここで、ビタミンCの初期生物学的機能は、オリゴサッカライドヒアルロ二ラーゼ阻害化合物への結合により、細胞増殖に抑制的影響を及ぼすことであり、博士のこの確信には理由があると、博士らは報告しています。

References
Cameron, E. Chemi-Biol, Interactions.9(1974)