ガンと宿主抵抗性
ビタミンCがガンに対し、宿主抵抗性を強めることに対し、正当な理由があります。これらは、悪性浸潤に対する間質物質の抵抗性、間質線維症へのカプセ化の効果、リンパ球浸潤への免疫能の効果、ストレスに対する副腎・脳下垂体の防衛、強い抵抗性を有するステロイド環境の創造、そして、最も重要である生理学的ヒアルロ二ラーゼ阻害剤の内的産生などです。
ビタミンCとガン細胞代謝
ビタミンCの大量投与は、ガン細胞代謝に直接拮抗する可能性があります。ビタミンCは、多くの酵素システムに拮抗する可能性を有する、きわめて反応的な化合物であり、組織培養では、エールリッヒ腹水ガン細胞に対し、細胞毒素であることが明らかにされています。アスコルビン酸ーデヒロドアスコルビン酸の酸化ー還元性は、生理学的に極めて重要で、このシステムは、多くの水酸化反応に含まれます。また、この同じシステムは、ガン細胞の特異的性質のいくらかに拮抗する可能性があります。例えば、ワールブルグの嫌気性生活論文やAmbrose博士らが報告している、正常細胞と関係したガン細胞表面の電位差の違いである可能性があります。
リンパ球と免疫能
ガンなど悪性新生物のプロセスに対し、リンパ球の防御的役割は、非常に関心が持たれていますが、しかし、この機構を可能にするビタミンCの役割が注目されていません。しかし、前壊血病のモルモットは、そのリンパ球アスコルビン酸が枯渇し、ビタミンCのリンパ球の飽和により、この防御機構が高い効率で作用します。そして、更なる研究の積み重ねを期待しています。
References
Cameron,E. Chemi-Biol Interactions. (9)1974