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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ハシブトガラス巣立ちビナ

2017年06月10日 | 
昨日の午後見つけました。
3日くらい前から声がしていて「あ、巣立ったんだー」とわかっていた場所です。




ヒナと言うにはもう親と変わらない大きさです。
でもクチの端の皮膚が赤くて幼い感じがあふれています。



別個体です。
この2羽がいました。
もうちょっと枝葉の抜けて全体像が見えるところを探していると親鳥が戻ってきました。





翼を広げて食べ物をねだっています。
このときの声が「アー、アー」ととってもかわいいんです!
風切羽がまだ完全に鞘から伸びていません。

このあと食べ物を与える様子を撮影したかったのですが・・・
やっぱり私を見つけた両親が大騒ぎしているのですぐに退散致しました。

がんま
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そうだ、式根島いこう

2017年06月09日 | 火山・ジオパーク
先日、急にぽっかり空いた休日。
思い立って式根島にキャンプに行ってきました。

いつも大島から見てるお隣のピラミッド島、利島。


も、角度が違うとこんな形!


なんだかいちいち新鮮です。

港からして大島とは別世界!
小さい島ならではのゆったりした空気が流れています。



迎えてくれた白い双子岩の岸壁にはよく見るとオオシマツツジが

別世界で見なれた顔に出あう、不思議な感じです。

そして手前にはウミネコの営巣地


愛車を積んできました。
さあ!出発です


ついつい、大島にもいる植物を探してしまいます。
ガクアジサイ

アシタバもいる!

サルトリイバラも。

本土のものは名前のごとくイバラがあるのですが、大島のものはありません。
島に行くと植物も(人間も!)楽をしたがるのね、なんて冗談のような本気のような話をガイド中してるのですが、
やはり式根島のものもつるんと、トゲなしさんでした。

なぜか本土から遠い島にいくほどトゲなどがなくなる種が多いと聞いていたので、
アズマノイバラもトゲないかなーとおもったけど、しっかりありました


テングサも大々的に干してありました

色のコントラストがきれいです。

植物は似てるものが目につくのですが、やはり一番目立つ違いは岩や砂浜の色!!


新島ととても似てるけど、同じ成分かなあ、、、
水はまだ冷たかったので早々に引き揚げて、誰もいない浜辺でおひるね。贅沢。

アップにするとこんな感じ。美しい~

ガラスの粒のような透明な砂は、新島式根島神津島を代表する白い石「コーガ石」の表面についている石英が砕けて溜まったもの、だそうです。

ビックリ&感動しながらも、正直ここまでは、想像の範囲というか、新島式根島神津島は白い、という知識はあったし
写真でも見ていたので、なるほどねーという感じでした。


しかし!
キャンプ場について、テントを建てて、キャンプ場横の海岸を見て、ビックリしました(゚д゚)!
白い砂の上に、茶色い石黒い石がキレイにコントラストになっているではありませんか!

近くで見ると白い石もあります。
茶色に見えたのはアップにすると紫っぽい鉱石に見えます。
キレイ&不思議すぎる!!
夢中になって写真を撮りました

帰ってきてから調べたところ、実際は産出する岩も一様ではないみたいで、構造も歴史も複雑なようです。
https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/niijima/page3_15.html
https://gbank.gsj.jp/volcano/Act_Vol/niijima/page2_2.html
「野外で確認できる流紋岩の噴出順序は,岩種からみると,紫蘇輝石カミングトン閃石普通角閃石流紋岩→カミングトン閃石流紋岩→黒雲母流紋岩である.」
紫に見えたのが紫蘇輝石~かな?
しかし、専門的すぎて読み取れない!

でも、おかげでトーンダウンしていた岩石&地質への興味が再燃しました
大島だけでなく、伊豆諸島全部が素晴らしく、興味深く、全部つながっていることを感じます。
伊豆諸島ジオパーク構想?!

夢は大きく!
お勉強は、、、はい楽しくボチボチと。


おまけのクイズ
明らかに玄武岩(大島に多く、鉄分多くガラス分が少ない)な黒い岩の上に乗っかったふたつの白いコーガ石(流紋岩)
・・・じゃなくて片方はサンゴの石化したもの!

どちらかわかりますか?(あい)





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おみごと!

2017年06月08日 | ツアー
先週土曜日、帝京大学観光資源マネジメント研究室(有馬ゼミ)の皆さんと裏砂漠を歩きました。

ゼミでは2年前から、地域のプロモーションビデオを作る活動をしていて、式根島、新島とまわり、今年は伊豆大島をまとめてくれるそうです。

ツアーコースは、学生さんたちの希望もあり、裏砂漠をのんびり歩くことになりました。

それぞれが、動画や写真を撮りながら歩いていきます。

森を抜け草地を抜け溶岩地帯にさしかかったあたりで、皆やや疲れた様子。
で…「本物の溶岩クッキーはどれ?」ゲームをしながら、ちょっと早めの休憩をとりました。


学生さんたちが元気になったのは、道を少し外れ、植物達が三原山の斜面をどんどん緑に変えている場所に入った頃からでした。


のびのび〜。


この後、予定より少し遠いV字谷まで歩くことになり…


男性陣は、ミニ岩登りにも挑戦しました!


美顔のためにスチーム浴?


裏砂漠では、次々にアイデアを出し合って写真を撮っていました。

影絵。


かめはめ波〜。


先生が学生を食べちゃう(?)トリック写真作成中…の図。

皆、すごく嬉しそうでした😄

裏砂漠という何もない場所で、学生さん達がどんどん工夫を重ね、遊びを編み出して行く様子を見るのは、とても楽しいです。

最後は、こんな見事なジャンプも見せてくれました。

ここまで全員がタイミングよく、高さもほぼ揃って跳べているのは、かなり珍しいです☺️
(写真は有馬先生からいただきました)

学生さん達は翌日、自分たちで島を一周したそうです。
今後も後数回島に来て、素材を集めてプロモーションビデオを作っていくとのこと。

どんな作品ができるのか楽しみです!

島内の皆さん、彼らを見かけたら、応援メッセージをお願いします☺️

(かな)
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風白2号

2017年06月07日 | 
かざしろ と読んでください。
ちょっと前からいるのは知っていました。
撮影は昨日です。

ほら!!
このスズメ、風切羽が1枚だけ白いでしょ?



ほらほら!!
以前の風白ちゃんと比べると白い羽の位置が違います。
そしてこの子は反対側の風切にも1枚だけ白い羽があるのです。
ということは別個体なのだと思います。
いる場所は前の風白ちゃんがいたのと同じ場所です。
風白ちゃんの血を引く者でしょうか?





ササにとまって羽繕いをしましたが白い羽はあんまりよく見えません・・・
もっとよく見える写真が撮れたらまたご報告したいです。

がんま
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ミニ探検

2017年06月06日 | ツアー
6月2日(金)世田谷生涯大学の同級生の皆さんとのオリジナルツアーに行ってきました。

三原山の風景を眺め、元町の溶岩や地層大切断面に立ち寄り、塩工場を見学し買い物をしたり…

などなど、少しずつ立ち寄りながら目指したのは…

かつての噴火口の中に人々が暮らす波浮港。

展望台の椅子に座って、のんびり見下ろす港町の美しいこと!

都はるみの「アンコ椿は恋の花」の歌碑の前で、みなさんが一番熱心の読んでいた歌詞は…


この部分でした!

「意味深だなぁ〜」という感想が聞かれました☺️

波浮港の町なかを歩いた後、今は廃校となっている差木地(さしきじ)小学校を訪ねました。

お客様の中に、伊豆大島在住の郷土史研究家で「伊豆諸島を知る事典」の作者でもある故・樋口秀司氏 の同級生がいて「小学校に貼ってある写真を見たい」と希望されていたからです。

で、役場を訪ね、小学校の中に入れてもらうことになりました。

初めて入る小学校…

ガランとした校舎の中には、子供達の写真や…


学校の教育目標が飾ってありました。


卒業制作の作品も複数飾られていて、中でもこの作品は、皆さんから「素晴らしい!」と絶賛されていました。

全島民が1ヶ月間島外避難した噴火から1年後の作品…避難の様子が彫り込まれています。
とても素敵で、私もしばらく目が釘付けになりました。
(港や空港や町役場など、目立つところに飾ってたくさんの人に見てもらえたらいいなぁ…)

最後にお客様の希望で、スダジイの巨木を訪ねました。

ポスターを見て「見てみたい」と思われたとのこと。

実際訪ねて見ての感想は…
「イメージ通りだった」とのことでした☺️

午後、時間があったので、皆さんが戻られる船を見送りました。

銀色の光の帯の中を走り抜ける船…
船に乗っている皆さんに、この美しさを知らせたかったです。

和気藹々の皆さんと一緒に、廃校探検(?)をしたり、ちょっとした景色に足を止めて笑ったり、お茶を飲んだり…の楽しい1日でした。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました☺️

(かな)
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緑の風の中

2017年06月05日 | 
庭にある木の中にレモンに成り損ねた木が有ります
そこには毎年アゲハ蝶が卵を産みに来ます
今年初めての卵を発見(わ~い⤴)


しかし、よく見たら色が異常に濃くてもう卵が傷んでいるかな?(グスン⤵)

後から倍率の高いルーペで見たら卵の殻越しにむにゅむにゅ動いていました(ホ~!!)



今年はこの子がよく居る


新しい葉には早くもゾウムシが葉を食べています


こっちにも


カマキリの卵も有るのだけれどカマキリの子たちには今年まだ会ったことが無い。まだ発生していないのか?
まあ、カマキリがゾウムシは食べないと思うのでいてもいなくても良いかな

カマキリは観察対象のアゲハの幼虫を食べてしまうのは確実なのです。見つけたら食べないように良く言い聞かせているのですが


この葉 いい香りがして空を透かしてみるのが好きです(いい香りと臭いは人それぞれですが)   (しま)
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大いに共感

2017年06月04日 | ツアー
先日2日間、富士山をベースに活動されているプロの映像カメラマンI氏と歩きました。

「写真では表現できないものが伝えられるから、動画を撮影し続けている」というI氏。

裏砂漠では海を背景に、風に揺れるアズマノイバラの花を撮影されていました。
確かに風の音や空気感は、動画の方が伝わるかも…。

では、自然の中で生き物と対峙し続けているベテランカメラマンの撮影意欲を刺激した伊豆大島の風景とは、どのようなものだったでしょうか?

噴火後の焼け野原に、グングン成長するたくましい植物たちや…


点在していた緑が融合して、一面緑の山に変わりつつある風景。


裏砂漠に存在する、雨が削った一筋の道。


雨が削った、海へ続く道。


そして波しぶきのかかる海岸の溶岩を、じわじわ覆っていくオオシマハイネズたち。

どれも、私が毎回心奪われる風景です。
(おなじだ〜☺️)

I氏には、色々なことを教えてもらいました。

たとえば、足元のツツジの葉についていた「虫こぶ」


これは、糸状菌(カビの仲間)の感染により起こる病気なのだそうです。

何度も歩いている場所でしたが、今回教えてもらうまでは気がつきませんでした(^_^;)

溶岩に張り巡らされた細い糸は、たぶんヒメグモの仲間の巣で、地面を歩いている虫を糸に絡めて引き上げるのだそう…

すご〜い!(◎_◎;)

こんな謎の物体が登山道にいっぱい落ちているのも、教えてもらいました。

誰が何を食べて、どうしてこうなったのか?
(現在、継続観察中です☺️)

裏砂漠第2展望台がある、黒い山の頂上では…


海岸植物であるコウボウムギが生えていることを、指摘してもらいました。

本来は、砂浜に暮らす植物です。

火山灰が積もった山頂は、砂地と似ているのでしょか?

仲間たちと離れて、常に強風にさらされる環境で生きているコウボウムギ。
頑張れ〜!

…ということで、ガイドをしているのだか、されているのだか、よく分からない状況で過ごした2日間(笑)

I氏が足を止める風景が、私が「これはいい!」と思う風景と、ほぼ同じだったのが楽しかったです。

たとえば…

裏砂漠の雨が削った凹みから空を見上げた時に、沢の縁に並んでいるシマタヌキラン。


今が旬の、ヒカゲノカズラ(原始のシダ)の胞子嚢たち。

普段地上を這う植物が、子孫を残すために堂々と胞子嚢を持ち上げている姿は、やはりカッコ良いです☺️

そして、たわわに実をつけたオオシマハイネズが、溶岩の凹みに形よく這っている風景。


「ただ綺麗な花を撮るのではなく、その奥の物語を伝えたい」
「虫も植物も、人間には無いすごい能力を持っていて、尊敬せずにいられない」
…大いに共感して歩いた2日間でした。

I氏は、これからも時々大島を訪ねて、大島の魅力を伝えられる映像を撮影してくれる…
予定のようです。

これからが、とても楽しみです☺️

(かな)


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キアシシギ

2017年06月03日 | 
先月18日朝の撮影です。



おめかし中ナリ。
目を閉じているの、かわいいですね。



とことこ歩いて・・・


ポーズを決めてくれました。
1羽きりでいましたがもう繁殖地に到着したでしょうか?

うーん・・・この春はシギチ類とっても少なかったです。
キョウジョシギもメダイチドリも見つけられなかったし。
よし、秋の渡りに期待です。

がんま
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初登場アカスジキンカメムシ!&地震&噴火が近づいたらしたらどこまで入れるの?の話。

2017年06月02日 | 火山・ジオパーク
タイトル長い!
紹介したいこと盛りだくさんなんです。

先週紹介した、ルリタテハの幼虫。大島ではおなじみのサルトリイバラの葉を食べます。
この葉があるか近所を散策していたところ、とんでもなく美しいカメムシに出会いました!

裏っかわもキレイ

なんでも連れて帰るのもどうかと思うのですが、あまりにキレイなので観察したいし、おうちにお招きしました。
派手で美しい昆虫を見つけるとすぐ、新種か!!と思う癖があるのですが(笑)、
たぶん新種発見ってもっと地味な種や、既知の種に似て間違われていたものであることなんですよね。
調べたらすぐに出てきました、アカスジキンカメムシです。
グローバルのブログ初登場です!

キブシ・ヤシャブシ・ムラサキシキブ・アオキなどの広葉樹の葉や果実の汁を吸う、とのことで
果実の汁ならごちそうあげるよ!とビワの実を上げてみたのですが見向きもされず。
オオバヤシャブシをあげてみたところ、球果に口針をさしてちゅうちゅうし始めました!!
汁、、、出るんだ!


ヤシャブシはじめ、いずれも大島の中ではかなり多い植物なのに、キンカメちゃん、あまり見かけないのが不思議です。
個人的にはもっと個体数増えてほしい!


あ、そうそうルリタテハさんが最近こうもりに変化しました。



ちゃんと耳も目も鼻も折りたたんだ羽もあるでしょ。

ちょっと鼻が高めのこうもりさんです。

実はまだまだ紹介したい子がいるのですが、また今度にしてそろそろ火山活動の話を。

4月分の報告です。
噴気量・温度に目新しい変化はないですが、地震は4月9日~10日にかけてごく小さいながら身体に感じる地震があって島内放送されたり、5月22日には私も体験しましたがかなり強い揺れを感じて、前回ブログで書いたようにNHKの速報で出たりと動きが見られます。

特にこのブログを読んでいる島内の方で心配されている方もいるかもしれませんが、いずれも
火山性“微動”ではなく火山性“地震”なので心配ないそうです。
……意味わかんないですよね(笑)

説明します。火山性微動と火山性地震、ただ大きさの違いを表してるように思えますが、地下で起こってることが違う、別の現象のことをさします。

火山性「微動」は、地下のマグマやガス、熱水などの移動が原因と考えられており、噴火に伴う微動もあります。
つまり直接噴火に関連するタイプの揺れ、と思ってもらっていいと思います。
地震波としては、震動が時には何時間も継続する、始まりと終わりがはっきりしない波形の総称です。


参照:http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/03m06/100_03m06memo.pdf

火山性「地震」は、地下で何かの破壊現象が起きてできます。
大島は膨張と収縮をくりかえしながら長期的には膨張していってるのですが、この膨張しているときに微妙な隙間ができて地下の一部が小さく崩れたり、石が割れたりした衝撃で揺れたりする、
今回はこのタイプなので、マグマがからんでない=噴火につながる地震ではない、ということなのです。

正直、わかりにくいわ!と私も思いますが(笑)、これを知ってるだけでも、余計な心配をしなくて済みます。
ぜひ毎月の火山活動解説資料を読んでみてください。
意味がわかってくると面白いですよ!
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/tokyo/17m04/317_17m04.pdf

読み取り方はこちらも参考にどうぞ
気象庁平山さん勉強会の報告その1

噴気を読み解こう

低周波地震については私もまだ理解していませんので、今度の時に詳しく聞いて報告したいです。

そして気軽な会なので、気になったら気軽に火山勉強会にもお越しください!
勉強会という名前が固くてイカン!と言われたので、名前はしれっと変えるかもしれませんが(笑)
次回は6月28日(水)19:00~21:00町役場大会議室
6月のみ諸事情で水曜ですが、その他は毎回第4火曜日です。

毎回、毎月の火山活動の結果報告と、トピック的な話題を提供してくれますが、
今回は「つるし雲」についてと、「噴火警戒レベルがあがったらどんな規制がかかるの?」ということでした。
これはガイド業としても重大ニュースです。

30年前の噴火の時は、最初噴火を観光資源に!と町も総出で観光客を呼び寄せて山頂口はお祭り騒ぎだったとよく聞きますが、今回はどうなるのでしょうか。

現在噴火警戒レベル1。
先述の火山性微動が頻発したり、明らかな温度上昇、もしくは山頂付近で小規模な噴火があると、2に上がります

その時はここまで立ち入りが可能です。

明確な説明はなかったので読み取ると…いつも立ち寄る30年前の溶岩流の先端へは…行けますね!(間違っていたら教えてください)
温泉ホテル、またその先の裏砂漠へはばっちり立ち入りできますね。

そして30年前の噴火の最初の頃のように、カルデラの中だけに影響を及ぼす噴火の場合、3にあがって、立ち入り規制がこのようになります。


30年前にみんなが夜な夜な訪れ写真を撮った御神火茶屋などは…
状況により退避準備もしくは退避だそうです。


カルデラの外まで溶岩流が流れるレベルまでいくと、レベル4
これは島外避難を検討するレベルですね。

詳しくは「伊豆大島火山防災協議会」で検索するとトップで出てきます。
わりとわかりやすく読みやすかったので、ぜひ。
はじめに、大島のこれまでの噴火の歴史もわかりやすく載ってるのも興味深かったです
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/342/ooshima_hinan.pdf


正直、30年前の教訓を踏まえて、また時代の流れで、もっと厳しく入山規制が行われるかと思っていました。
でも次回の噴火、きちんと自分の目に焼き付けることができそうで、安心しました。
でも人に迷惑をかけず自分の身を守るために、そしてそのすべを人に伝えられるために防災意識と知識をきちんと身につけておく事も大事ですね。

そして必ず訪れる噴火の兆候が顕著になり始めたらしばらくは、三原山のガイドはできないことになります。

講師の平山さんがいいことを言っていました。
「大島は三原山だけが見どころあるジオサイトではない。海岸沿いやたくさんの魅力的なジオサイトがあるので、これを機会に積極的にそれらに案内し魅力を伝えていったらどうか」
と。
なるほど!!
ということで、実際連れて行ったらとても感動してもらえた、という話はまた今度。(あい)

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とんがりコーンだらけ!

2017年06月01日 | ツアー
先週の日曜日、同じ職場で働く37名の皆さんと三原山のフルコースを歩きました。

ガイド2名で2チームに分けて出発しました。

(写真は私と歩いた先発チームの皆さんです)

今回はランチを入れて4時間少々のツアー(普段より1時間ほど早いペース)でしたが、短時間ながらも寄るところには寄り…

いっぱい冗談を言い合いながら、楽しく山を登りました。

火口周辺に近づいては立ち去るグレーの雲に気を揉みながら…


結局、全員無事に火口を見ることができました!


火口の中のツツジが鮮やかでした。

毎年数が増えるツツジ…本当にたくましいです!

一面緑となった三原山の裾野を歩いた時は「すごいなぁ!」と言う声が聞かれました。

目をみはるほどの勢いで、黒い地面を埋めていく緑…
私もここを歩くたびに毎回「すごいなぁ」と思います。

頑張って歩いたので、裏砂漠で30分の昼食休憩を取ることができました。

驚いたのは…

お客様のリュックから、ワインの箱が出てきたこと!

仲間に配るため、5Lのワインと2Lの水とプラコップを、持って歩いていたのだそうです(素晴らしい!)

裏砂漠でワイン…最高に美味しそうですよね☺️

そして食後は、それぞれの発想で遊びタイム!

恒例のジャンプや…


クルクル回りながらシャボン玉を繰り出したり、シャボン玉を手で押さえたり…


フーフー吹いたり、シャボン玉のつかみ取りをしたり…


みんなで“ジャンプ&シャボン玉つかみ取り”に挑戦したり…

などなど、みなさんとっても楽しそうでした。

最後に37名全員で記念撮影。

こういう職場旅行、ウラヤマシイ!☺️

人数が多いので、広大な景色の中に鳴り響く足音も盛大です。

ザクザク!

ザクザク!


カラカラ!


溶岩地帯で恒例の「動物探し」をしていたら「35歳、とんがりコーンを見つけました!!」とお客様の声がしました。

「なあるほど、とんがりコーンかぁ。今までにない発想だなぁ」と思って溶岩を見ていたら…

さらに「あ、こっちも!とんがりコーンだらけだ!!」とお客様。

この言葉を聞いて「いつかここで“とんがりコーン”を食べよう!」と、新たなアイデアが浮かんだのでした☺️

ということで、この日も楽しい4時間でした。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
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