グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツゲの花?

2009年06月12日 | 植物

 先週4日の当ブログに、カナさんが「イヌツゲの花」を
紹介してくれました。大島を含む伊豆諸島に自生している
固有種ハチジョウイヌツゲの可愛い花でした。大島では、
方々で見かけますが、標高の高い外輪山やカルデラ内に
比較的多い木です。

 以前から気になっていた「ツゲの木」のあるお宅に用事で、
今日立ち寄りました。玄関脇の日当たりの良い場所で庭木らしく
枝を整えられています。島外から移入したと伺っていたので、
いつどんな花を咲かせるのか確かめたかったのです。
ツゲ(ホンツゲ:ツゲ科)ならば、3-4月に花が咲きますが、
この木は春に花を付けませんでした。

 葉はハチジョウイヌツゲより少し小振りですが、
形は同じようですし、葉の付き方が互生です。
ツゲの葉は対生で、葉の先がわずかにへこんで
いるはずですが、違っていました。

 ツゲは、御蔵島で都の天然記念物に指定されたり、
「くし」などの細工も有名ですね。大島に自生していないのは、
酸性土壌を好まないからかも知れません。

 今日の「ツゲの木」は、カナさんの写真と同じ淡黄白色の花を
たくさん開いていました。どうやら、ハチジョウイヌツゲの
母種のイヌツゲ(モチノキ科)のようです。

 ガーデニングが盛んですが、ホンツゲを植えようと思う方は、
購入の際、しっかり確認が必要ですね。
イヌツゲが悪いという意味ではないんです。
庭木や垣根に適しているので、
イヌツゲと分かった上で植えてやりたいですね。

(なるせ) 

  
 
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