グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

三原山周辺の花

2018年02月01日 | 植物
とある企画で三原山周辺で見られる植物花カードをつくることになりました。
で、まずは10種類の花を選んでみました。

選んだ基準は、
1・できるだけ伊豆諸島ならではの特徴を持つもの
2・かわいくて♡に響くもの
…のどちらか(笑)

今日はその、10種類の花たちを紹介します!
(花カードとはあまり関係のない内容です^^;)

オオシマザクラ(準固有種)花期2月〜4月

島中に分布し、31年前の溶岩上にも成長するたくましい植物。葉と花が同時に咲き、4月の花の最盛期は島中が白い色に染まって、それはそれは美しい♡ 1本1本が個性的な野生の桜。荒涼とした溶岩地帯で堂々と生きている姿がカッコいい!

コケリンドウ 花期3月〜6月

島特有の植物ではないけれど、かわいいので採用。足元に1cmほどの、優しい水色の花を咲かせる。晴れた日の日中しか開花しないが、元気に花開くと小さなブーケのようでもあり、星空のようでもある♡

オオシマツツジ(準固有種)花期5月

ヤマツツジの海岸型と言われる。この花が咲くと三原山斜面や黒い溶岩の上がとても華やかになる。年々数を増やし、ここ数年は火口の中の緩やかな斜面にまで、花を咲かせはじめている。高い木は5mぐらいになるので、とてもゴージャス!

ニオイウツギ(固有種)花期5月〜6月

草地にどんどん成長するたくましい木。でも少ない光では生きられないため森には見られない。桜が終わって少しするとこの花が一斉に咲き始める。咲き始めは白で、ピンク色になって散る姿が可愛く「乙女の恥じらいの花」と言った人もいる!

ウツギ 花期5月〜6月

これも島特有の植物ではないが、純白に近い花が密集して咲くので、とても華やかで美しい。花色は雪のような白が多いが、たまにピンク色のものもあり、花の個性も楽しめる。草地に低木が生えるような日当たりの良い環境で、毎年どんどん数を増やしている。

ガクアジサイ(準固有種)花期6月

本土のアジサイより、葉が厚く大きくテカリがある。とてもたくましい植物で、今から31年前に溶岩に覆われた場所にも、大きな株を作って年々分布を広げている。ごつごつの溶岩地帯に1m以上ありそうなガクアジサイの株が点在する様子は見事!

サクユリ(固有種)花期7月〜8月上旬

7月に甘い芳香を放つ大きなユリ。本土のヤマユリが伊豆諸島で変化したものらしく、花びらの中の赤い点が黄色で、「スッキリした美人!」の風貌。中には10個以上の大きな花をつけたものもあって本当に見事!豪華さナンバーワン!!

ハチジョウイタドリ(伊豆諸島の固有種)花期8月末〜9月

本土のイタドリより葉が厚くテカリがある。夏の終わり、荒涼とした裏砂漠に無数の花が風に揺れる様は圧巻!色はクリーム色から可愛いピンクまで。本土のイタドリの写真より、花が密集してたくさん咲くものが多い気がする。これも厳しい環境で生き抜く術?(あくまで想像)

アシタバ(準固有種)花期8月末〜10月

花は茎と同じような色であまり目立たないが、小さな花がたくさん集まって咲く姿を見ると打ち上げ花火のようだ、といつも惚れ惚れする♡ 島中に生えているが、水はけが良い環境が好きで、三原山周辺でも草や低木の陰で元気に花を咲かせている。

センブリ 花期10月~11月

これも島特有の植物ではないが、三原山周辺で毎年数を増やしている。晴れた日の日中だけ開花する小さな花。葉や茎がものすごく苦く健胃剤として使われたり、罰ゲームに使われたりするらしい。秋に咲く花は他にもあるが「かわいさ」で採用!

…ということで、噴火で焼け野原になった大地の上に四季折々花に咲き誇る、美しくてたくましい花々に、ぜひ会いにいらしてください〜☺️☺️☺️

(かな)
コメント
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