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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島のヤドカリ達 1

2009年12月23日 | 海の生物
今日は、ちょっと趣向を変えてヤドカリについて書いてみようと思います。
毎回、貝について書いている私ですが、実はヤドカリの方が専門です。
約6年程前から、ある研究者の方と組んで「伊豆大島のヤドカリ類相」の調査をしています。
私が発見した大島のヤドカリは、93種類に上ります。
その殆どが分布中心を南に持つ、南方系のヤドカリ達なのです。
何故、大島にそんなに南のヤドカリ達がくるのか?というと
ま~ それは今度ゆっくり書く事にします。

ヤドカリというと皆さんどの様な生き物を想像するでしょう?
貝に入っていて、ハサミがあって、脚があってと簡単にその姿を想像出来ます。
しかし、あまりにも有名過ぎてそのヤドカリに数多くの種類があるなんて思いもしないのが普通です。

大島に海水浴にいらした家族づれの方ならば、お子さんが磯でヤドカリを捕まえ
子:「持って帰る~~」母:「可愛そうだから逃がしてあげなさい」なんて事になるでしょう。(勝手な想像?)
それ位、磯では有名な生き物です。
一見地味な物から実に綺麗な物まで、磯には生息しています。

最近、西高東低の冬型の気圧配置により
強い西風が大島には吹いています。
強い西風が吹くと、大島周辺の海水温はドンドンと下がっていきます。
実際、1週間前に20℃あった水温が16℃まで下がってしまいました。

毎日海に入っている私にとっては、水温の低下は致命的なのですが
ヤドカリの種類によっては、大事な繁殖期を迎える事になります。
水温の高い時期には見られなかった種類のヤドカリも、この時期には容易に見られる様になります。
今回、写真で紹介しているヤドカリもそんなヤドカリの1つです。
「ホシゾラホンヤドカリ」という名のヤドカリです。
潮間帯の転石下から見られる磯のヤドカリで、
体に入る青い斑点を「星」に見立てて、この名が与えられました。
このヤドカリ、高水温の時には石の下にしてあまり姿が見られませんが
水温が下がって来ると表を歩いている姿を見る事が出来ます。

このヤドカリを見ると毎年「冬」を感じるのでした。


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波打ち際で・・・

2009年12月22日 | 海の生物
 なんか強力な寒気団が迫ってきた年の瀬ですが、ここ伊豆大島もぐっと冷え込みました。でも今日は比較的暖かかったですよ。

 先日のことですが、海岸で鳥を見ていたら岩礁のエッジの部分(波打ち際)でなにやら動いているのが目に入りました。

 ん…?なんでしょう?



魚のようです。意外と大きい魚ですね~。
しかも何匹もいるようです。



それにしても、水深がものすごく浅い所に入ってきているようです。ほとんど潮溜まりみたいなところです。



 実は、この魚はこの辺りの磯釣りで人気者のメジナ。
見えているのはサメのような背びれではなく、尾びれのようです。
満ち潮に乗って浅瀬に乗り込んで来て、激流に揉まれながらも逆立ちしながら必死に餌となる海藻を食べているようなのです。
 本来メジナは雑食性の魚で動物質の餌もよく食べますが、岩の表面に生える小型の柔らかい藻類を好むのだとか。
 このような光景は、伊豆大島では時折見られる光景なのですが、汐との兼ね合いもあるので注意していないとなかなか見られないかもしれません。

中には勢いあまってこのようなあられもない?姿になることも。


大きいものは体長50cmくらいありそうです。そんな大きい体で浅瀬に乗り込めば、下手をすれば引き潮で取り残されてしまったり、上空からミサゴに狙われたりするでしょう。そんな危険を冒しても食べたい海藻ってどんな味がするのでしょうね?

(あまの)
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磯の貝達17

2009年12月16日 | 海の生物
昨日、今日と非常に寒くなってきました。
こうなって来ると中々皆さん、表に出たく無くなってしまいますね。
しかし、これからの時期が山は綺麗に見え
鳥も増え自然を満喫するには、最高の季節です。
皆さん、防寒に気を付け外の世界を満喫しましょう。

と言っても、私が担当している磯の方は流石にキツイ季節になってきました。
何もよける物が無い磯では、風が結構身に染みます。
海の水温は例年に無く温かくまだ20℃もあり、
海に入ってしまった方が温かいなんて話もあります。

先日、海に入っているとこんな貝殻を拾いました。

これは、一番上の小さな画像の黒い物体の貝殻です。
一見、ウミウシに見えますが、オトメガサという立派な貝です。
潮間帯の石の下に見られる、スカシガイ科の貝です。
明るい所が嫌いなので、石を捲ると「ウニウニ」と動きだし、石の裏側に回ってしまいます。
貝殻は黒い外套膜と呼ばれる軟体部で覆われ、通常は見えません。
しかし、ちょっと弄ると中から白い貝が顔を出します。
黒い中から白い貝が出てくるのはちょっと意外です。

貝の仲間は、全部で5000種以上。
その分類はかなり困難を極めます、毎日見ている私でも分からない事ばかりです。
ある意味、新しい発見も多く非常に楽しいとも言えます。

このオトメガサには、もう1種良く似た「リュウキュウオトメガサ」という種類がいます。
図鑑で見る限り、「THEオトメガサ」に比べ「リュウキュウ・・・」の貝殻は細長く側縁が平行になっています。
「THEオトメガサ」の方は、横に膨らみが強いのです。

図鑑と貝殻を比べて1つの疑問に当たりました。
貝殻の画像の貝は正に「リュウキュウオトメガサ」の貝なのです。。。
図鑑に寄れば、この2種は同種の地方型とも考えられているそうです。
という事は、「地方亜種」という事でしょうか?
これまた難しい問題です、地方亜種となると大島には「THEオトメガサ」か「リュウキュウオトメガサ」のどちらかしか生息しない事になります。
拙作HP「伊豆大島の貝類」では、この貝を「オトメガサ」として掲載しています。
これは、1から見直さないといけなくなってしまいました。
今日拾った貝をサンプルに形合わせをして行かなくてはいけないようです。
因みに「オトメガサ」の分布域は北海道南部以南~九州
「リュウキュウオトメガサ」の分布域は、奄美大島以南~オーストラリア
う~~ん 分布域だけ見れば「THEオトメガサ」の方なんですけどね~

あ~ 奥が深い・・・
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磯の貝達17

2009年12月02日 | 海の生物
季節はすっかり冬になってきていますが
海は実に温かいです。水温が21℃もあります。
陸の気温が暖かくても15~6というのに比べればどれだけ温かい事でしょう。
海が温かいう事は、海の生き物達も元気で暮せるという事ですね。

今回のご紹介する貝は今迄の貝とは違いちょっと変わった奴です。
前にも書きましたが、生き物には名前があります。
この和名に地名が付く事がよくあります。
伊豆大島を含む、伊豆諸島では「八丈島」が有名で非常に多くの生き物に使われています。

植物ならば、ハチジョウイタドリやハチジョウキブシ
昆虫ならハチジョウノコギリクワガタ
カニなら、ハチジョウヒライソモドキ
魚ならば、ハチジョウボウヨウジやハチジョウフサカサゴ等です。
勿論、貝にも有りハチジョウヒゲヒザラガイ等が知られています。
そんな「ハチジョウ」は付く、ちょっと変わった貝を紹介します。

ハチジョウチチカケガイです。
チチカケガイ科という科に含まれる貝で
実は1科1属1種の特殊な奴です。
写真をご覧下さい、貝というよりはウミウシに近いフォルムをしています。
しかし、心臓と鰓の位置から立派な巻貝の仲間に分類されているのです。

チチカケは「乳をかける」の意味で、刺激を与えると乳白色の液を分泌するそうです。
残念ながら撮影時には、その乳を出してくれませんでした。。。

この貝、図鑑等の分布では三宅島以南とあります。
つまり今回の大島の発見は、北限の更新という事になるのかもしれません。
しかし、実物を撮影後に捕獲した訳では無いので、正式な記録にはならないでしょう。
黒潮の影響における季節来遊なのか?それとも常時生息している生き物なのかは分りませんが、大島の生物層の濃さを改めて再認識した出来事でした。

この貝を、今年の春から探して来た私にしては今年一番の大ニュースでした。
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台風の落し物?

2009年10月27日 | 海の生物
 昨日は台風で一日強風と雨でした。どよーんとした天気…。
しかし今日はうって変わって快晴!海のうねりはまだありますが、朝には冠雪した富士山が綺麗に見えました。

 さて!台風一過といえば、ビーチコーミングですね!島で他にやってる人見たことないけどね!

 …しかし前回の台風の時はやっぱり特別だったみたいで、今回はあまりご紹介できるものは落ちていません(T_T)波高が10mという前代未聞のレベルでしたからね~。

 しかし、台風後の楽しみはそれだけではありませんよっ。珍しい鳥が飛んでくることもあります!軽く探し回ってみたんですが、特に見つからず…

 それでも時には嬉しい出会いもあるものです(^-^)
最初の画像、港で撮ったものですが、魚が居るのがわかりますか~?

うーん、ムツカシイ?
オレンジ色の、これです。↓


ナンヨウツバメウオという南方系の魚の子供です。エンゼルフィッシュみたいな形をしています。周りの枯葉にそっくりだと思いませんか?動きも波にまかせるようにゆらゆら、ゆらゆら、見事なカモフラージュで感心してしまいます。
 
大人になると普通に銀色の小型マンボウみたいなややブサイクな魚に成長しますが、本州沿岸に流れ着いた子達は冬になると水温の低下によって死滅してしまいます。チョウチョウウオやスズメダイなどで良く知られる死滅回遊、または無効分散といわれる戦略です。
 
 熱帯海域でしか生きられない彼らも、いつ何時急激な気候変動などがあってもどこかの海で自分達の子孫が生き残っていられるように、毎年毎年北の海へ我が子を送り出しているのです。

 ちなみにナンヨウツバメウオの場合は体色はオレンジだけでなく黄色っぽいものや茶色のものなど様々な枯葉に擬態して外敵の目を逃れているようです。

 こちらは別の漁港で見つけた茶色バージョンの子です。


こういう感じで縦になっていると枯葉にしか見えないですね~


 皆様のお住まいの地域にもこんなにかわいい「生きた枯葉」が流れてきているかもしれません。台風やシケのあとは要チェック!さぁ、最寄りの港へGO!

(あまの)


 

 
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台風後の海岸で・・・

2009年10月13日 | 海の生物
 先日通過した超大型の台風18号。その爪あとは私たちの想像をはるかに超えたものでした。多くの海岸の砂浜は削り取られゴロ石が道路上まで投げ出されていたり、コンクリートが破壊されて跡形もなくなっていたり。

 あらためて自然の猛威を実感させられました。そんな台風一過、バードウォッチングがてら海岸の様子を見に近所の浜に行ってみると、ここも見事に砂浜が削り取られて岩盤が剥き出し状態になっており、浜に降りるコンクリートの階段は一部欠損して無くなっていました。

 あまりにも予想を超えた状況に驚きましたが、ちょっとした好奇心で波打ち際まで行ってみました。

 するとかつて無いくらい多種多様な生物が打ちあがっているではないですか!
 
 あまりにもいろいろなものが落ちていたので他にも数箇所の浜を回って調査(?)してきました。

 魚、貝、カニやエビ、カニダマシ、シャコなどの甲殻類、タツナミガイやニシキウミウシなどのウミウシ、ヒトデやウニやトサカやカイメンなどなどシュノーケリングやダイビングで見られる生き物がたくさん陸上で見られてしまいました。(ほとんどみんな死んでるけど。)

 今日はそのいくつかをご紹介します。

 まずはニシキウミウシ。比較的大型のウミウシで水中に居る時は赤地に黄色、白などの斑点がとても綺麗です。打ち上がっちゃいました…。


 こちらはコミナトテンジクダイ。夜行性の小さな魚で、滅多に暗い穴などから出て来ません。どうして打ち上がっちゃったのでしょう(^▽^;)


 続いてカツオノエボシ。猛毒で有名なクラゲの一種ですが、風が強いとこのように打ちあがることも少なくありません。


 有毒といえばこちら、スベスベマンジュウガニ。人間でも食べると中毒を起こすほどの強い毒を持っています。…ので打ち上げられても誰も食べません…。


 カニ類もたくさん打ち上がっていましたが、これには感動しました!トサカに穴を掘ってその中に住んでいるマルタマオウギガニ。本当に体がまん丸、球状です。


 甲殻類でもっともたくさん打ち上がっていたのがヒメセミエビ。大型のゾウリエビやイセエビは打ちあがっていないのにヒメセミエビは50匹以上見られました。


 魚類ではびっくりしたのはトラウツボです。60cm以上あるこの個体も台風のうねりには勝てなかったのでしょうか?


 こちらは魚には見えないかもしれませんが、魚です(^▽^;)ベニカエルアンコウ。泳ぐのは得意ではなく岸壁などに張り付いて餌の小魚などを待ち伏せて一飲みにします。うねりで岩から引っぺがされて打ち上がったのでしょうか。
水中でみるとブサかわいいヤツですが…。


 最後は深海魚の一種とされるハダカイワシの仲間です。正式な種類名までは不明です。伊豆大島の周囲の海は深く、このような魚も生息しているんですね。
どなたか種類が分かる方がいらっしゃれば是非ご一報頂きたいところです。


 今日はたくさんの画像になりましたが、こんなにたくさんの宝物?を拾えることは非常に稀です。人間に被害さえなければこんな台風も大歓迎なんですが…。

(あまの)
 
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磯の貝達14

2009年10月07日 | 海の生物
台風が近づいて来ています。明日はどんな事になるんでしょうね~
こんな日には、海には近づか無いのが一番です。
波の影響を大きく受ける磯では、この後凄い状態になるからです。
そんな時いつも、浅場の生き物達はどうしているんだろう?と気になります。
決して確認する事は出来無いんですけどね~

今回の台風18号には「メーロー」いう名前が付いています。
台風にも名前があると言うのは、実に面白い事だと思います。
台風にだって名前があるのですから、生物に名前があるのは当然でしょう。
生物の名前には、世界的に通用する「学名」という物と日本独自の「和名」という物があります。
日本の素晴らしい所は、日本独自に「標準和名」という日本共通の名前を生き物に与えている所です。
こういう制度は、海外ではあまり無いのが実情です。

貝にも数々の「標準和名」があります。5000種以上いる貝全てにそれぞれの「和名」があるのです。
その名は様々で、センスのある物から「なんで・・・?」と思う様な名前等様々です。私個人としては、やはりその生物の特徴が和名に現れているのが、分かり易くと良いと考えます。

そんな中で絶妙と思うのが、今回紹介する「レイシガイ」の仲間です。
レイシガイはアッキガイ科という大きなグループに属する貝で
アッキガイは、昆虫でいう所に蝶類や魚でいう所のハゼ類等に匹敵する大きな「科」です。

その仲間で本当に良く使われるのが「レイシ」という言葉です。
「レイシ」は「茘枝」でライチの意味があります。確かに表面がゴツゴツ、イボイボしていて似ています。
しかし、調べてみると「ニガウリ」の別名も「レイシ」と言います。
何だかこっちの方が良く似ている気がします。
ま~この「レイシ」も「茘枝」から来ているのかも知れませんけど・・・
実にその物も形状を表した、分かり易い名前ではないでしょうか?

写真の貝は「レイシダマシ」という貝です。「ニセ~」や「~ダマシ」はよく似ている種類に使われます。
生物の名前の意味を考えると「なるほどな~」と思う所が多くありますよ。
身近な生き物で構いません、「何故こんな名前なんだろう?」と疑問に持ってみましょう。きっと新しい発見がありますよ~~

中には「ニセシロレイシダマシ」っていう貝もいる位です。
「ニセ」で「ダマシ」・・・もうこうなると、何が言いたいか良く分からなくもなりますね・・・(笑)

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磯の貝達13

2009年09月30日 | 海の生物
大島には、多くの虫がいます。まさに昆虫大国です。
外は勿論、家の中にも色々な虫が入ってきます。
島外の皆さんが結構驚くのは、クモです。アシダカグモという大きなクモが良くでます。
このクモとにかくデカく、大きい個体が脚を広げると余裕で10cmを超えます。
しかし、このクモは益虫で、ゴキブリハンターなので、我が家では重宝しています。
こんな、ためになる虫だけなら良いのですが、出来る事なら入って来て欲しくない奴もいます。

ムカデです。イッスンムカデやオオムカデ等、家で見つけよう物なら大事件です。
過去に2度噛まれて事があります。いや~痛かった・・・ そして腫れました。
そして痒くなりました。最悪です。

そんな腹立たしいムカデですが、実は貝にも同じ名前を持つ貝がいます。
その名もムカデガイです。(まんまですね・・・)
前に紹介したオオヘビガイが属するムカデガイ科の貝です。
写真を見て下さい。 ま~ムカデと言えばムカデに見えない事もありません。
大きさは約2cm程の可愛いサイズです。
この貝も粘液の糸を出し、餌をこれに絡めて捕食します。
う~ん 実に平和的っぽい感じ。
ムカデの名が付くとは思えませんね。

磯で石を捲るとついつい、捲った下を見てしまいがちです。
今度、磯観察をされる時には、捲った石の裏側を見てみて下さい。
意外と色々な生き物が付いています。ムカデガイもそんな貝の1つです。

しかし、この貝も実に面白い形をしているものです。
普通なら素通りしていまいそうな、地味な貝ですが興味を持ってみると色々と発見があるものです。
勿論、流石の私もムカデに興味はありません。

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磯の貝達12

2009年09月24日 | 海の生物
毎週の様に台風が来ています。
今回の台風は、実にしつこく通過した後も海には大きなウネリが連日入っていました。海況が悪く、海に行けなかった多くの方々にエコツアーに参加して頂きました。有難う御座います。

さて、今週の貝の話です。
世の中には、貝殻コレクターと言う人々がいます。その名の通り、貝殻集めを趣味としている方々です。勿論私もその一人です。
私の場合は、磯やダイビング中に拾った物を集めているのですが、貝殻を販売しているお店で買う事も出来ます。
数多くある貝の中でも、人気があるのがタカラガイです。
タカラガイ、漢字で書くと「宝貝」と書き。その昔は貨幣の変わりとして使用されていた事もあるようです。
形が揃い、持ち運びも楽なので重宝していた様です。

タカラガイの多くは潮間帯から生息しています。中には物凄く深い場所に生息している物もあります。「日本の三名宝」と呼ばれる3つのタカラガイ(ニッポンダカラ・テラマチダカラ・オトメダカラ)等は生息水深も深く、非常に高価です。

分布の多くは、熱帯に集中していますが、今回のネタの「メダカラ」は唯一東北の方まで分布を広げています。そんな訳で大島で非常に多く見られます。
磯で生きているタカラガイを発見するには、石を捲るしかありません。貝を潰さない様にソ~ッと捲ります。
上の写真は生態写真なので、貝殻が外套膜と呼ばれる軟体部で覆われています。この膜のお蔭でツルツルでピカピカの貝殻が拾えるのです。
観察していると、モゾモゾと動き出しました。その下からは、なんと卵を出て来ました。(右側のツブツブが卵です)
これは、実に申し訳ない事をしたと、岩を元の状態に戻してあげました。
生きている個体を持って帰り、殺してコレクションに加える方も居ますが、やはりそれは可哀相という物です。この様に立派に産卵をして、子孫を残そうと頑張っているのですから!!
せめて、観察・撮影位にしておくべきでしょう。

メダカラという名前の由来は「目宝」です。(最近~~ガイの「ガイ」の部分を省略していう様になっています)
下の写真をご覧下さい。 貝殻の中央に目の様な暗色班があります。これが名前の由来です。


この貝はちょっと地味ですが、もっと綺麗な模様のタカラガイがいっぱいいます。まずは磯で自分で見つけてみましょう。はまりますよ~~
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磯の貝達11

2009年09月16日 | 海の生物
毎週水曜日は「磯の貝達」の日ですね(なんのこっちゃ・・・?)
毎週、毎週貝について書いても話がつきないとは、本当に幅の広い生き物です。

今回も、ちょっと変わった貝の話を書きましょう。
前にも書きましたが、貝と言えばサザエの様な形の貝を想像しますよね?
でも、前にもご紹介したツタノハガイやウノアシやヒザラガイ等
貝のイメージを壊す貝もいます。
今回の貝もそんな貝で、「スカシガイ」という名の貝です。

まずは写真をご覧下さい。
実は2個体写っているのですが、大きい上の個体を見てもらうと分かり易いです。
右側に出ている赤い物は触覚です、その後ろにある楕円形をした物が
このスカシガイの貝殻です。
どう見ても、軟体部を収納出来るサイズでは無いので、常に軟体部は表に出ています。
なんて無防備なんでしょう・・・ 
その貝殻を良く見ると真ん中に穴が開いています、その中から水管が飛び出しています。(これは下の個体を見ると分かり易いです)
刺激を与えるとここから白っぽい濁った液を出します。
威嚇のつもりなんでしょうかね? 我々には煙突から煙を吐いている様にしか見えないのですが(笑)
そんな無防備な貝なので、いつも岩の下に入って隠れています。

あまりに変わった形なので、一時期グローバル(海部門の方)で大人気になりました。
大島の西側にある野田浜というポイントに皆で見に行ったものです。
生息水深は潮間帯~10m位までで見られ、磯でも十分見られます。
只、石を引っくり返さないと見られません。引っくり返した岩はちゃんと元に戻してあげて下さい。折角、隠れている生き物達が可愛そうですからね~

このスカシガイに限らず、自然の生き物中には「なんでこんな形してるんだろう?」と思う生き物が多くいます。そんな理由を想像してみるのも面白いもんです。
皆さん、なんでスカシガイはこんな格好をしているんでしょうね~?










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