沖縄戦慰霊の日に「6.23ファミリーピースウォーク」というイベントに参加しました。南部の激戦地周辺をいくつかの戦跡を通りながら家族で歩くというイベントでした。地元の方からの話を聞かなければ絶対に分からないことを沢山知りました。
歩いた距離自体は短いものでしたが,沖縄陸軍病院跡や,魂魄の塔など戦跡をたどり,単なる伝聞としてではなく具体的な内容にふれることができました。陸軍病院本部本部壕跡は,ガマと呼ばれる洞窟でここで多くの兵士が亡くなり,無麻酔で四肢の切断手術が行われたのが信じられません。戦後村民の方々が道路や畑の中,周辺いたるところに散乱していた遺骨を集めて祀ったのがこの魂魄の塔だそうです。
魂魄(こんぱく)の塔
沖縄南部は,大戦での一番の激戦の地で多くの日本軍だけでなく数多くの民間人が犠牲になったところです。また日本兵が民間人に対して多くの残虐行為をしていたという生存者の記録を読むにつけ,戦争は人間をそこまで変えてしまうのだと思い,当たり前ですが決して行うべきではないと思いました。そのために何ができるのか,すべきなのか簡単に答えはでませんが,少なくともまず「知ること」が大切だと痛感しました。