大町に伺ったときに泊まったホテルの一角にあった不思議なスペース。何だろうと思って入ってみると,壁一面に本がディスプレイしてあって,全ての本にはイラストのブックカバーがかけてありました。ブックカバー,室内の構成などすべてがジミー・リャオという台湾の人気絵本作家の方の手によるものでした。
柔らかい照明とソファ代わりに置かれたベッドに座って(あるいは寝っ転がって)本を眺めることができます。カバーをかけてあるので本の中身は開いてみないとわかりませんが,並べられた本は写真集だったり大町やこの地方にまつわる本だったり,童話だったり,はたまた料理本だったりと多岐にわたります。何が出てくるかわからないので,それがまた面白さを醸し出します。あとで知りましたが,これは「北アルプス国際芸術祭2017」というイベントを機に,街中図書館というコンセプトで作られたスペースだそうです。あまり長い時間を過ごすことはできませんでしたが,本好きがいつまでも居たいと思うような素敵な空間でした。