明日は,若手医師セミナー2回目「酸塩基平衡異常」である。
以前から学生・研修医のためにレクチャーしてきた内容を再構成したものであるが,結構準備には悩んだ。そのもとになったのはclassicと呼べるような教科書と論文。
もう20年も前に書かれた論文だが,その価値は今も変わらない。これを読んでもらえれば,別に明日のセミナーは聞かなくてもいいかもしれない・・?図書館などでもし入手できるのなら,一度は目を通してみるとよい。オススメである。
Simple and Mixed Acid-Base Disorders: A Practical Approach
Narins RG and Emmett M
Medicine (Baltimore). 59(3):161-87, 1980
もう20年も前のことだが,米国短期留学中に参加したACPのannual meetingのMeet the professorというsessionで直接Narins先生のレクチャーを受けた時は衝撃であった。「何ちゅう,おもろいオッサンだろうか・・」と感動した。レクチャーが何しろ分かりやすい上に,面白い(interestingではなくfun! )。その時からNarins先生のことは「笑のとれるnephrologist」として,密かに心の師と仰いでいる。分かりやすいレクチャーは今も自分の目標である。