H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

第40回神奈川EBMのお知らせ

2010-09-02 | 臨床研修

恒例の神奈川EBMのお知らせをこちらにも・・・・

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皆様、今晩は。

聖マリアンナ医科大学 安田 隆です。

連絡が大変遅れましたが、第40回神奈川EBM実践研究会のお知らせをさせて頂きます。

前回の第39回神奈川EBM実践研究会には大勢の方にご参加頂き、ありがとうございました。
名郷先生のEBM実践のための”う ん ち く”:「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」はとても奥が深く、またしてもやられた、ということを感じたとともに、何か臨床での対応に変化が起こったようにも思います。どんな患者さんも受け入れられる余裕を持つことができているように感じられます。

本年度の第4回目は、「論文の使い方」です。次のような臨床場面を想定しています。

「75歳の男性が高血圧のために一緒に住んでいる娘さんに連れられて来院。
これまでは医者嫌いで健診を受けたこともなかった。病気らしい病気をしたこともないと自分では思っています。4月より娘さんのところに引き取られ、強く薦められてはじめて健診を受診。166/80と血圧高値を指摘された。面倒を見ている娘さんに、脳梗塞等を起こしたら大変と、引き連れられて受診した。健診後から娘さんの指導の下に塩分制限を開始しているが、家庭血圧は常に150台後半であるとのこと。健診データでは糖尿病なし、脂質異常症無し、尿異常・腎機能異常なし。血圧172/82、脈拍72整。左に不全片麻痺がある以外には特記すべきことなし。本人はのんびりしているが、娘さんは何とか血圧を下げて欲しい、といっている。喫煙は娘に禁煙は強く言われ、本数は減っているがやめられていない。

あなたはのんびりと生活指導から開始して経過を見ていきたいと思いましたが、娘さんにはしっかりした今後の方針の説明が必要と思いました。そこで、次回再診時に話しができるように、いくつか論文を集め、勉強してみることにしました。」

今回は、この課題に関連するいくつかの論文を用意しておきます。
まず、名郷先生より「歩きながら論文を読む法」について簡単なレクチャーを頂きます。
そして、グループ毎に集まって論文を読み、その重要点を発表していただきます。
グループ発表の終わったところで、皆でどのように考えたか、討論したいと思います。

対象は医師、薬剤師をはじめ、あらゆる医療関係者の方々です。
皆様、奮ってご参加ください。

題名:「論文の使い方」

ショートレクチャー:「歩きながら論文を読む法」
講師:地域医療振興協会 地域医療研究所 地域医療研修センター長
兼東京北社会保険病院臨床研修センター 名郷直樹

タスクフォース:幹事全員

日時:9月8日(水)夜7時30分より
場所:横浜市民病院 「西棟地下2階大会議室」
http://www.city.yokohama.jp/me/byouin/s-byouin/access.html

病院正面玄関の左側を進み、南玄関(兼救急外来入口)から入り、突き当たりを左へ進み、裏側の西棟エレベーターで地下2階へ降り、すぐ左手前の部屋が会場です。

当日会場には19時より入ることができます。
お弁当を持参していらしてくださって構いません。
論文はPDFでも用意します。
発表用にコンピューターを用意できる方は、是非ご持参ください。
また、上記の臨床上の疑問点に関する論文をご持参いただいても構いません。
その場合には、PDFと数部のコピーを用意していただけると幸いです。


皆様のご参加を待ちしています。

本年度の神奈川EBM実践研究会では、ワークショップを数回取り入れ、皆様のEBM実践に役立てられる内容となるように計画しています。本年度の計画一覧は下に示します。
是非、スケジュールに入れておいてください。


本年度の予定

第1回 5月12日:診断編、基礎と応用:「SpPinな所見」;須藤先生


第2回 6月9日:治療編の基礎:「製薬会社の説明会のききかた」;南郷・五十嵐先生
第3回 7月14日:EBM実践のための”う ん ち く”:「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」;名郷先生
第4回 9月8日:WS 「論文の使い方」
第5回 10月13日:統計が見えてくる;大生先生
第6回 11月10日:WS 「エビデンスを捜し、活用する」
第7回+懇親会 12月8日:EBMクイズ;安田


神奈川EBM実践WS 幹事
地域医療振興協会 地域医療研究所 地域医療研修センター長
兼東京北社会保険病院臨床研修センター 名郷直樹
立教大学・聖路加国際病院 大生定義
大船中央病院 内科 須藤 博
東京北社会保険病院 総合診療科 南郷 栄秀
東京都立多摩総合医療センター 綿貫 聡(わたぬき さとし)
医療コミュニケーション薫陶塾グループ 黒岩 薫
Office SHI-YOU(シヨウ) 岩堀禎廣
聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科 安田 隆
幹事兼事務局  
横浜市民病院薬剤部 五十嵐 俊 sh00-igarashi@city.yokohama.jp
          澤村 公志 ta00-sawamura@city.yokohama.jp

文責:聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科
安田 隆


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