H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

堀さんの本

2021-01-11 | 臨床研修


青木眞先生のブログの優秀な編集員であり,感染対策アドバイザー,その他(私も詳しくはよ〜知らん)多彩な資格をお持ちの堀成美さんが,こんな本を出されていました。12月の初めに偶然見つけて入手して,内容が素晴らしいのでびっくりました。一般の方々が素朴に感じる疑問について,非常に分かりやすく書かれています。主婦の友社で1000人の読者モニターから集めた質問に対して,堀さんが片っ端から答えていくという形で作られた本だそうです。

患者さん向けの啓蒙のための本として素晴らしいと思ったので,うちの病院の売店においてもらうことにしました。(もちろんCOIはありません・・笑)「院長のオススメ」というポップもつけてもらいました。

私自身,患者さんには「TVのワイドショーなんか見ちゃだめですよ」といつも話してましたが,今度からは「ワイドショー見る暇があったら,この本を読むほうがよっぽどマトモな知識が得られますよ」と話してもいいかなぁ,なんて思っています。

唯一残念なのは旅行や会食に関する記載についてです。この本が出版されたのが昨年の9月頃なので,実際の状況の方がはるかに厳しくなった現在では,一部そぐわない部分があることでしょうか。それでも基本的な感染対策について「何をすべきか,そして何をする必要がないのか(ココ重要!)」が明快に解説されているので,その価値が下がることは全くないと思います。

「空間除菌」だとか「消毒液噴霧」とか怪しげな「感染防止ペンダント」など,医師から見たら(なんでこんなモノにダマサれるの?)と思います。でも知らないこと,分からないことに対する不安から,一部の患者さんが手を出してしまうのは十分理解できます。結局,あの手の商品は不安につけこむ商法なので,正しい知識があれば(一般の方々には難しいことですが)惑わされないと思うのです。だからこそ正しい知識を啓蒙しないといけないと痛感しています。

何よりも感染対策の正しい知識を得ることに関して,この本は(一般の方々には)オススメです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする