H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

好きなことを続ける

2014-01-07 | 日記


今年の正月は四日の休日のうち二日間が出勤で,元旦の午後に思い立って箱根の日帰り温泉に出かけたくらいで,何となくヘダラに過ごしたのであった。夢枕漠の新刊「大江戸恐龍伝」を年末にみつけたので,大人買いで出版されている4巻まですべて買い込んで一気に読んだ。

平賀源内が主人公で恐竜伝説にまつわる話である。相変わらずの夢枕漠節で一気に読んでしまった。残念なことに完結編の5巻は今月末発売とのことで,何とも待ち遠しい。

さて平賀源内といえば,我々の年代には昔々NHKでやっていた山口崇主演のドラマ「天下御免」の印象が鮮烈である(たしか坂本九が杉田玄白役だった)。黒鉄ヒロシのタイトル画と共に忘れられない。源内というと,このドラマのイメージが強かったが,この小説ではそれとは別の魅力的な源内が描かれている。

第2巻で,すごく印象に残った言葉。
本草学者として源内の師匠である田村元雄が亡くなる直前に残した言葉である。少し長いが,とても今の自分にしっくりきたので記しておく。

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元雄はしみじみと源内を見た。
「何だっていい,おめえさんがやろうとしていることがあるんなら,それを一生やるって決めちまうことだ。一生やる,一生続ける。それさえ覚悟しちまったら,もう恐えものなんかねえよ。そりゃあ,一生やっていきゃあ,そのうちにはいいことも悪いこともあるさ,あたりめえじゃねえか。しかし,そりゃあ,一生続けていくことの,その途中にあることの,その途中のただの景色だよ。いいことがあったらあったで,やってゆく。悪いことがあったって,どうせ続けてゆく。いいことや悪いことに惑わされちゃいけねえ。こちとら,ただ,一生,くたばるまでやるだけのこった。一生やる,それが,どうしようもねえ時に,必ずおめえさんを救ってくれる。そういうもんだよ・・・・」
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大瀧詠一師匠も,かつておっしゃっていたなあ。

「比較は不幸の始まり」

やっぱり,他人がどうであろうと自分が好きなことをやる,やり続ける。このトシになってもそのコトにおいては,わがままを通すぞ・・・と。今年は,年頭の誓いなんぞは立てないことにした。自分の思うことを,やりたいことを続ける。そのための努力(勿論やりたくないことはやらないで済むような努力も含むのだが)をしようと思う。
コメント
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