ふわり、ふわりと風のふくままに・・日記

感性がキラリと輝くような毎日を過ごしたいけれど、現実はなかなか思うようにはいかない。小さな喜びに敏感でありたい。

原作が先か、映画が先か

2009-10-14 22:30:28 | 日々の出来事
 東野圭吾、今売れっ子作家なのは知っていた。ミーハーなのに、流行りものに飛びつくのを止めるときがある。それでもテレビドラマでは「ガリレオ…」シリーズで。で、この頃は寺尾聡主演の映画「さまよう刃」の公開広告を見て、う~ん、この配役で、「最愛の人が奪われた時、あなたはどうしますか」「正義とは何か。誰が犯人を裁くか」観たいなぁ…。でも衝撃の原作(2004年著)も気になって…。

 寺尾聡の映画は「博士の愛した数式」「半落ち」「阿弥陀堂だより」ドラマの記憶は「やさしい時間」観てました。…つい観たくなる気になる存在。

 やはり原作を優先した。しょっぱなからウェ!!となる展開で、書き出しはあまりいい気分ではなかったが、やっぱりのめりこんで読んでしまった。被害者の肉親だったら、犯人が少年だったら、子供を亡くしたら…いろいろと考えさせられた。今、仕事で「人が人を裁くとき」というテーマを扱っている。裁判員制度がはじまって、出来たら裁判員にはなりたくないという個人的な思いはあるにしても、でも「人をゆるせない!!」と思う状況は突然やってくるかもしれない、とそのことが恐怖だ。「誰が裁くのか。誰を守るのか」 ミステリーとしての結末は明らかになった、がテーマへの答えは出ていない。

 H市母子殺人事件でも被害者遺族の気持ちが痛く伝わるので、出来たら早く心穏やかな気持ちになって欲しいといつも祈っている。極刑をのみ望んでいた彼がある時に、「この事件を通じて、皆がいろいろなことを考えるきっかけになったら…」と話しているのを見て年月は人を変えていくのだなぁと思ったことがある。

 逆に少年A事件は犯罪を犯した少年のことを深く思った。今もそれは続いている。多分、どこかで社会生活を営んでいる、どう生きているのだろう。

 映画は配役を確かめて…劇場にはいかないだろう、きっと。自分の中で宿題にしていることを一杯思い出した。

Ps. 文庫本を帰宅時に電車の中で読んでいた。もうラスト近く。降りるはずの駅から気がついたら二つ先だった。折り返しに乗って、気がついたら降りるはずの駅の一つ先だった。もう一回折り返した。本は家に帰ってすぐに読み終えた。