昨日の不思議な感覚と残るほんの少しの高揚感がまだ残っているのでアップします。
昨日、色々と用事を済ませて家に帰った時
ちょうど家の前を通っていた青年から、あの大きな木はなんという名前ですか?
うちにあるヒマラヤ杉は、大木です。春先の植木屋さんに手入れされる前はモサモサと葉と枝が茂っていたのです。
義父がこの地に疎開(駅前より歩いて40分ぐらいでも、戦争中は街中から外れていたので疎開だったかな)
の時に庭に10本ぐらい植えた内の2本が残っています。
後の8本は私たちが家を建てた時、途中とに分けて切り倒たのでした。
木の名前を教えてあげたら、
僕、その先に住んでいる○○です。木に触ってもいいですか?
どうぞ、どうぞ。(庭に回った彼を置いて荷物を中に入れてまた庭に行った)
この木はなんという名前?これは?とメモしながら、次々と木を回る。
ちょっと葉っぱの形も枝も観察しながら・・・
今冬、初めて頼んだ植木屋さんの手が入ったせいもあるのか
帰ってすぐ見たシダレサクラも見事だったし、
今、庭で小さな蕾をつけているドウダンツツジがとても可愛い。
植木屋さんが、こんな風に見事な枝ぶりを滅多に見られないと褒めてくれたサルスベリ
青年は、サルスベリも触っていいかとしばし木と対峙して木と話していた。
植木屋さんが「木が呼んでくれた」と言っていたことを思い出す。
小さな庭だけど、適度に整っていない庭だけど、青年は感激しながら見て回っていた。
そして
うちの庭も見て!来て、来てという。え〜〜お昼食べていないのに〜〜と思いながら
なんだか青年の無邪気さに、庭だけならとついて行った。(心の中は、大丈夫だろうかって思っていましたよ)
庭にあったイロハモミジは鳥が運んできた木だとか、プランターの中のものは要るもの要らないものが混在しているとか
名前を忘れたけれど、もう一本、彼のお気に入りの木を見て・・・
ミョウガ好きですか、裏にあるんですって裏に案内されて、
実がついたらここで採りたいですか、それとも採ったものが欲しいですか?って・・・夏に持ってきてくれるそうです。
見て、見て!見て欲しいと結局、家の中に上げてもらい、二階に登る!
「変なことしない?」(笑)「しない!しない!」(笑)
彼の部屋の窓からの景色を見せてもらった。隣は平屋なので我が家の庭は本当にバッチリ見える。
ヒマラヤ杉が茂っていたら風景は違ったかもしれない。
ここから見える空と木が好きです。いつもボ〜ッと見ているの好き。朝の空の色が好き。
14歳で引っ越してきたというのだから、難しい年頃からずっと見ていたんだ!
幸い、木が邪魔して部屋の中は見えない(ホッ)
東京にいたけど、体調を崩してうちにいるようだったけれど、いい味を出している一口言葉があちこちに貼ってある。
壁に貼ってある絵とか、飾ってある小物、この頃図書館から借りている本、面白そう。
日本の色とか、日本の伝統行事、木の図鑑、鳥の図鑑(うちにいるヒヨドリのこととかたまに来る鳥の名前も鳴き声で知っていた!)
人を色に例えると、とか この人の数字とか、そういうのなんとなく分かるんですって!
のらくろの古本もあって、貸してあげようか?って。のらくろの顔って可愛いって。
サザエさんもセイントおにいさんもあった。面白いものは面白いもんね。
人と話すのは苦手と言いながら、いろんなことを話してくれる。
僕、寂しいのかなぁと笑う。いつも持ち歩いているスケッチブックに
昨日はお隣の◉◉さんのおばあちゃんと話した。とかいろいろ書いてある。
◉◉さんは私もよく話す方。とっても気持ちのいい方だから、お隣だからきっと彼のことを気遣っているだろうなぁ。
そしていろんなことを質問してくる。二十四節気のことを話していたと思ったら、古代紫のウンチクを語ったり
お母さんとかお父さんはどんな方なの?ときいたら、答えてくれるし・・・
双子の姉がいるというので、双子の弟かと思って話を聞いていたら、
最後に飾ってあった双子のお姉さんの絵に気がついて、姉は双子なんだって分かった。
男の子は彼だけらしい。
どこのお店によく行くのかと聞かれて、八百屋さんなら君がさっき言った八百屋さんだし、
肉屋さんなら〜と言い出したら、違うよ、食べるところはどこに行くの?って (^_^)
近所のラーメン屋さんの話で盛り上がり、お寿司屋さんならこことか、ちょっと定食ならそことか教えてもらった。
好きな曲を三つあげてって言われてもなかなかすぐに思い浮かばない。
バックミュージックとして聞いているのは好きだけど、曲名まで浮かばないと答えたら
考えておいて。お礼したいと。青年はピアノも弾くらしい。
小一時間ってあっという間に過ぎるんですね。
一人でプラプラしているから、せめて買い物と家の片付けはしていると。
この頃、美味しいものを作った。「土佐ごぼう」って言ってねと教えてくれた。
ふっと立ち上がって、ピアノをポロポロっと小曲を弾いてくれて
これ分かる、さっきちょっと言ったじゃない、クループの名前・・あ、カーペンターズ?
そうそう。ヘェ〜ありがとう! サイモンとガーファンクルの時代? うん、そうそう。
すごいね、ピアノも弾けてと言ったら、子供たちが分かるアニメのとかジブリの曲とか
学校からの帰りに聞こえてきたら嬉しいだろうなぁと思って練習しているそうだ。
うちの方から、もののけ姫のピアノの音を聞いたことがあるって。誰が弾いていたかなぁ。
そういえば、ピアノの練習していた音は君だったのかな?
リクエストもアニメからクラシック、私世代の頃はやったであろう曲なんでもいいというのです。
練習してくれるそうですが・・・曲が決まらない。
どんな話でもなんだか楽しく過ごせた。(時々、時計に目をやりながら、話が切れるのを待つけど・・途切れないの)
さっき、買い物袋から蕗が見えたけど、作り方わかるの? つい聞いてしまった・・・
知らない、え〜教えてもらえますか?
蕗が入るくらいの鍋の直系に切って〜と説明していたら、
ちょっと待ってとメモを持ってきたけど、イメージができないみたいで
結局、台所で実習!
鍋を出して、直系で切って、鍋に水を張って沸騰するのを待って
蕗に塩を振り、板摺りをしてお湯に放り込んでいく。
はじめに入れた細い蕗がしなるくらいになったら、水に入れて
こういう風に順々に細い方から茹だるからね。
冷めた順に筋を取って・・・結局二人で筋を向いて
今度は煮干し出汁を作って、その中で一口サイズに切った蕗を入れて調味して数分
煮汁の味見をして、二人で足りない調味料をいれてOKなところで余熱を利用して味をしみさせて
後で食べる前に温めなさいね。どうするつもりだったの?って聞いたら
ネットで調べたらどうかなるかなぁと思ったって。
自分で調べる方が良かったのかなぁと思ったけど、味見しながら楽しそうだったから良いか。
最後に
僕、お中元って意味がわかっていないけど
大事な人にありがとうって伝えたいから、
この頃食べてすごく美味しい羊羹があるので、それをお中元に送りたいと。
虎屋の羊羹あげたいと。そんな高いものは要らないよ。
あなたは人と話すの苦手って言いながら、初めての私とこんなに話せるじゃない。
うん、なんとなく、木が素敵だから話しやすかったと。
嬉しいけど、やりたいことと出会えたらいいねと最後の会話。
植木とか、手作りの小物とか、職人の仕事がいいかなと思っていると。
やっぱり「木が呼んでくれた」のかな。
昨日の出会いが、これからも続くかどうかはわからない。
でもこんな日があってもいいのかなと思った、摩訶不思議な気分の午後でした。
昨日、色々と用事を済ませて家に帰った時
ちょうど家の前を通っていた青年から、あの大きな木はなんという名前ですか?
うちにあるヒマラヤ杉は、大木です。春先の植木屋さんに手入れされる前はモサモサと葉と枝が茂っていたのです。
義父がこの地に疎開(駅前より歩いて40分ぐらいでも、戦争中は街中から外れていたので疎開だったかな)
の時に庭に10本ぐらい植えた内の2本が残っています。
後の8本は私たちが家を建てた時、途中とに分けて切り倒たのでした。
木の名前を教えてあげたら、
僕、その先に住んでいる○○です。木に触ってもいいですか?
どうぞ、どうぞ。(庭に回った彼を置いて荷物を中に入れてまた庭に行った)
この木はなんという名前?これは?とメモしながら、次々と木を回る。
ちょっと葉っぱの形も枝も観察しながら・・・
今冬、初めて頼んだ植木屋さんの手が入ったせいもあるのか
帰ってすぐ見たシダレサクラも見事だったし、
今、庭で小さな蕾をつけているドウダンツツジがとても可愛い。
植木屋さんが、こんな風に見事な枝ぶりを滅多に見られないと褒めてくれたサルスベリ
青年は、サルスベリも触っていいかとしばし木と対峙して木と話していた。
植木屋さんが「木が呼んでくれた」と言っていたことを思い出す。
小さな庭だけど、適度に整っていない庭だけど、青年は感激しながら見て回っていた。
そして
うちの庭も見て!来て、来てという。え〜〜お昼食べていないのに〜〜と思いながら
なんだか青年の無邪気さに、庭だけならとついて行った。(心の中は、大丈夫だろうかって思っていましたよ)
庭にあったイロハモミジは鳥が運んできた木だとか、プランターの中のものは要るもの要らないものが混在しているとか
名前を忘れたけれど、もう一本、彼のお気に入りの木を見て・・・
ミョウガ好きですか、裏にあるんですって裏に案内されて、
実がついたらここで採りたいですか、それとも採ったものが欲しいですか?って・・・夏に持ってきてくれるそうです。
見て、見て!見て欲しいと結局、家の中に上げてもらい、二階に登る!
「変なことしない?」(笑)「しない!しない!」(笑)
彼の部屋の窓からの景色を見せてもらった。隣は平屋なので我が家の庭は本当にバッチリ見える。
ヒマラヤ杉が茂っていたら風景は違ったかもしれない。
ここから見える空と木が好きです。いつもボ〜ッと見ているの好き。朝の空の色が好き。
14歳で引っ越してきたというのだから、難しい年頃からずっと見ていたんだ!
幸い、木が邪魔して部屋の中は見えない(ホッ)
東京にいたけど、体調を崩してうちにいるようだったけれど、いい味を出している一口言葉があちこちに貼ってある。
壁に貼ってある絵とか、飾ってある小物、この頃図書館から借りている本、面白そう。
日本の色とか、日本の伝統行事、木の図鑑、鳥の図鑑(うちにいるヒヨドリのこととかたまに来る鳥の名前も鳴き声で知っていた!)
人を色に例えると、とか この人の数字とか、そういうのなんとなく分かるんですって!
のらくろの古本もあって、貸してあげようか?って。のらくろの顔って可愛いって。
サザエさんもセイントおにいさんもあった。面白いものは面白いもんね。
人と話すのは苦手と言いながら、いろんなことを話してくれる。
僕、寂しいのかなぁと笑う。いつも持ち歩いているスケッチブックに
昨日はお隣の◉◉さんのおばあちゃんと話した。とかいろいろ書いてある。
◉◉さんは私もよく話す方。とっても気持ちのいい方だから、お隣だからきっと彼のことを気遣っているだろうなぁ。
そしていろんなことを質問してくる。二十四節気のことを話していたと思ったら、古代紫のウンチクを語ったり
お母さんとかお父さんはどんな方なの?ときいたら、答えてくれるし・・・
双子の姉がいるというので、双子の弟かと思って話を聞いていたら、
最後に飾ってあった双子のお姉さんの絵に気がついて、姉は双子なんだって分かった。
男の子は彼だけらしい。
どこのお店によく行くのかと聞かれて、八百屋さんなら君がさっき言った八百屋さんだし、
肉屋さんなら〜と言い出したら、違うよ、食べるところはどこに行くの?って (^_^)
近所のラーメン屋さんの話で盛り上がり、お寿司屋さんならこことか、ちょっと定食ならそことか教えてもらった。
好きな曲を三つあげてって言われてもなかなかすぐに思い浮かばない。
バックミュージックとして聞いているのは好きだけど、曲名まで浮かばないと答えたら
考えておいて。お礼したいと。青年はピアノも弾くらしい。
小一時間ってあっという間に過ぎるんですね。
一人でプラプラしているから、せめて買い物と家の片付けはしていると。
この頃、美味しいものを作った。「土佐ごぼう」って言ってねと教えてくれた。
ふっと立ち上がって、ピアノをポロポロっと小曲を弾いてくれて
これ分かる、さっきちょっと言ったじゃない、クループの名前・・あ、カーペンターズ?
そうそう。ヘェ〜ありがとう! サイモンとガーファンクルの時代? うん、そうそう。
すごいね、ピアノも弾けてと言ったら、子供たちが分かるアニメのとかジブリの曲とか
学校からの帰りに聞こえてきたら嬉しいだろうなぁと思って練習しているそうだ。
うちの方から、もののけ姫のピアノの音を聞いたことがあるって。誰が弾いていたかなぁ。
そういえば、ピアノの練習していた音は君だったのかな?
リクエストもアニメからクラシック、私世代の頃はやったであろう曲なんでもいいというのです。
練習してくれるそうですが・・・曲が決まらない。
どんな話でもなんだか楽しく過ごせた。(時々、時計に目をやりながら、話が切れるのを待つけど・・途切れないの)
さっき、買い物袋から蕗が見えたけど、作り方わかるの? つい聞いてしまった・・・
知らない、え〜教えてもらえますか?
蕗が入るくらいの鍋の直系に切って〜と説明していたら、
ちょっと待ってとメモを持ってきたけど、イメージができないみたいで
結局、台所で実習!
鍋を出して、直系で切って、鍋に水を張って沸騰するのを待って
蕗に塩を振り、板摺りをしてお湯に放り込んでいく。
はじめに入れた細い蕗がしなるくらいになったら、水に入れて
こういう風に順々に細い方から茹だるからね。
冷めた順に筋を取って・・・結局二人で筋を向いて
今度は煮干し出汁を作って、その中で一口サイズに切った蕗を入れて調味して数分
煮汁の味見をして、二人で足りない調味料をいれてOKなところで余熱を利用して味をしみさせて
後で食べる前に温めなさいね。どうするつもりだったの?って聞いたら
ネットで調べたらどうかなるかなぁと思ったって。
自分で調べる方が良かったのかなぁと思ったけど、味見しながら楽しそうだったから良いか。
最後に
僕、お中元って意味がわかっていないけど
大事な人にありがとうって伝えたいから、
この頃食べてすごく美味しい羊羹があるので、それをお中元に送りたいと。
虎屋の羊羹あげたいと。そんな高いものは要らないよ。
あなたは人と話すの苦手って言いながら、初めての私とこんなに話せるじゃない。
うん、なんとなく、木が素敵だから話しやすかったと。
嬉しいけど、やりたいことと出会えたらいいねと最後の会話。
植木とか、手作りの小物とか、職人の仕事がいいかなと思っていると。
やっぱり「木が呼んでくれた」のかな。
昨日の出会いが、これからも続くかどうかはわからない。
でもこんな日があってもいいのかなと思った、摩訶不思議な気分の午後でした。