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大誤報

2013年08月09日 | ニュースから
気象庁「予想は過大、肝に銘じておわび」 震度7誤速報(産経新聞) - goo ニュース


そろそろ終業時刻が迫ってきた頃、職場内で一斉に携帯が鳴りだした。
みんな驚いて自分の周りにある携帯に目をやったが、それは大きな地震が発生する可能性を告げる「緊急地震速報」。
すわ!南海トラフの大地震が来たのか!?
一瞬、表情がこわばったが、待てど暮らせど大地が揺れる気配がない。
それどころか、大きな揺れの前にくる地鳴りさえ感じない。
あれ?

デスクに戻ってパソコンでgooのサイトにアクセスしてみると、奈良県で大きな揺れが発生したとの表記が、気象庁発表としてデカデカと出ていた。
さっきの警報はこれか!と思っていたが、奈良で大きな地震があったのなら、自分たちがいる大阪が、それも東部で全く揺れが感じられないとはどういうことか!?
詳細を見ようとサイトにアクセスし直してみると、さっきの報告がすっかり消えている。
「どうなってるんや?」と訝しく思っていたが、仕事が繁忙だったためにその後はすっかり忘れていた。

そして帰宅してみれば、世紀の大誤報だったという。
和歌山北部で実際に地震が発生していたが、同じタイミングで三重県沖約60キロに設置した海底地震計に電気信号が一時的に途切れる不具合が発生したための誤報であったとか。
「揺れが震源から約170キロ離れた三重県沖まで到達した」との誤ったデータを震度予想の計算に含めたことから、今回の騒ぎになってしまったのだとのこと。
めったにない事象のせいで大誤報が発生して、謝罪しなければならなくなった気象庁は気の毒と言える。

ちなみに「緊急地震速報」は、2地点以上の地震計で揺れを観測し、震度5弱以上の揺れが予測される地域と、震度4が予測される地域に発表されるものだということを今回初めて知った。
平成19年の運用開始以降、今回を含めてこれまでに137回発表され、観測した震度が2以下だった地震は33回目だとか。
…なんとも微妙な数字。。。