面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

痛み分け

2011年06月26日 | 野球
巨人の沢村が4勝目=プロ野球・阪神―巨人(時事通信) - goo ニュース


前日はタイガースが内海の連勝をストップしたが、この試合では能見の連勝を止められてしまった。
3連勝しなければ3位浮上は無かった状況で2勝1敗に終わったので、借金を1つ返しただけでリーグ戦再会シリーズを終了した。
まあ、今の首脳陣のもとでは大型連勝は望めないので、最低限の“ノルマ”を果たしたというところか。
お互いのエースを打ち崩したという点で痛み分けだ。
どちらのファンにとっても、何とも物足りない、つまらない3連戦となった。

それにしても今日の能見は、試合開始早々から調子が悪かった。
いきなり坂本に四球を与えたのも当然な立ち上がりだった。
変化球のコントロールが利かず、ストレートが抜け球になり、スピードも140km/h前後をウロウロし、いつもは打者がキリキリ舞いする低目の変化球も見逃されるほどキレが悪く、いつ連打を浴びてもおかしくなかったが、讀賣打線の低調ぶりに助けられたような試合だった。
対する沢村は相変わらず力強いストレートを投げ込んでいたので、こりゃ今日は負けやな…と内心では試合序盤で白旗を揚げていたため、何となく淡々とした気分で試合終了を携帯で確認した。


交流戦終盤からようやくマートンが復調してきて、この讀賣戦からはブラゼルも調子が上向いてきた様子で、両外人が打ち始めたのは心強い。
新井が相変わらず外角低めのボール球をブリブリ振る無能ぶりをさらけ出し、首脳陣もそれを戒める様子も見えない無策ぶりを露呈している中、7にも8にもになっていた借金を減らすのは相当の時間がかかるのは辛い。
個別の戦力アップを喜ぶしか試合を見る楽しみがないが、中でも小林が調子を戻しつつあるのは喜ばしいことであると同時に非常に興味深い。

小林の復調は、とりもなおさず藤井の存在が大きい。
確かなキャッチング技術をノムさんも誉めているが、何よりも投球を後ろに逸らさない安心感が、鋭いフォークが決め球の小林に好影響を与えているのは間違いない。
藤井がマスクをかぶるようになった交流戦終盤から投手陣も安定感を増したのも、彼の確かなキャッチングによるものだろう。
城島にとって非常に良い刺激となっていることだろうが、“お山の大将”体質の城島が我が身を振り返って藤井の良い点を取り入れるとは思えない。
しかし城島の打力は大きな戦力であるので、城島復帰の暁には、藤井には試合終盤のリリーフ捕手として起用してもらいたいもの。
真弓監督は藤井の働きをどう判断しているだろうか…