面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

精神性

2011年03月27日 | ニュースから
フランス人が絶賛する 日本人のココがすごい!(COBS ONLINE) - goo ニュース


外国における震災に関する報道で、被災者の皆さんの落ち着いた態度を絶賛する声が相次いだ。
それはとても誇らしいことであるのは確かなのだが、逆の見方をすれば、どれほど他の国の人々の精神性が低いのか、そっちの方にビックリする。

フランス人が日本人を絶賛しているという。

「フランス人は問題があればやたらと騒ぎます。もし、フランスで同様のことが起こったとき、受け入れるという姿勢に慣れていない私たちは、あなたたち日本人のように対応できるかどうかは疑問です。」
「スーパーに殺到する人たちの映像を見ても、みながきちんと列に並んで順番を待っている姿に驚きました。もしこれがフランスだったら、きっと押し合い、取り合いになるでしょう。」
「自己の利益だけではなく、全体のつながりを大切にする心をわれわれフランス人も見習わないといけません。」

それはそれで嬉しいことではあるが、ちょっと待ってもらいたい。
フランス人というのは、どれほど利己的で落ち着きの無い人々なのか?
こんなことで絶賛するなんて、逆にそれは「誉め殺し」でバカにしてるのではあるまいな?などと勘ぐりたくなってしまう。
とはいえ、利己的な我利我利亡者が増えてきたように思える昨今、他国から評されるほどの人間としてのレベルの高さを保っている人々が多くいることは単純に嬉しい。

しかしながら、これが東京だったら、これほどの落ち着きを維持できているだろうか?
震災は天罰と平気で言い放つ知事のお膝元には、常軌を逸したクレームを平然と繰り広げる「モンスター○○」と呼ばれる連中も有象無象に生息している。
自分だけよければ他はどうなっても知ったこっちゃない!という行動をとる人間が溢れるのではないだろうか。
そういえば、六本木での豪遊が取り沙汰されたITバブルで大儲けされた“小金持ち”の皆さんは、どうなさるのだろう。
早々に柳井氏が個人的に2億円の支援を発表していたが、IT系で同様に動いた人物は三木谷氏の他に誰がいるのだろう。
なんでもかんでも0円を謳い、いつもNTTを目の仇にされているSB社の御主人様はどうされているのか?
通信事業者の責務である誰もが使える無料の公衆通信設備を提供するNTTに比べて、地デジ押し付けと同様に闇雲に「光の道」と吼え続けるSB社は自社ユーザーの利益のみを保つことに汲々としているように見えるのは、自分の根性が曲がっているからだろうか。

大災害が起きた際の日本人の自律性に対する国際的な賞賛を、誰もが心に刻んでおかなければならない。
賞賛を喜ぶのではなく、賞賛されるほどのことではないと矜持を保つことができる精神性を忘れてはならない。
外国は賞賛するかもしれないが、人間として当たり前のことなのだから。

しかし、そうして外国から賞賛を受けている中で、火事場泥棒のニュースも増えてきた。
もちろん、日本人全員が善人であるとは言わないが、自律という高度な精神性を意識してもらいたいもの…