面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

今季初の…

2010年04月23日 | 野球
シビれた頭をリフレッシュするため、かねてより予定していた甲子園へ乗り込んだのは、この間。
久しぶりのライトスタンドから見る風景は、やっぱりイイもの♪

 


しかも到着間もなくチャンスが訪れた。
二死からマートンが二塁打で出塁すると、更に平野がヒットでつないで1、3塁のチャンス!
ここで鳥谷が見事なタイムリーヒットで先制!!
幸先よくリードした♪

相手チームの攻撃の間に腹ごしらえをと、スタンド下で買った弁当を開く。
今日は「男桜井豪快弁当」。
久保田のメガ弁よりは小さいものの、デカッ!




幸先よくスタートした試合だったが、その後は完全に膠着状態。
しかし先発の久保がナイスピッチ!
時に打者の打つ気をうまくかわし、時に力強い速球でねじ伏せ、完封ペースの好投。

ところが、その好投に打線が応えられない。
打撃陣が援護できないまま、それでも久保の踏ん張りで、リードしたまま終盤まで試合が進んだ。

そして7回表。
粘ってきた久保もついにつかまり、同点にされるも、勝ち越しは許さずにまたも踏ん張ったのは見事だった。

そんな敵に流れを渡さない久保の“激投”に対して、再び勝利の女神が微笑みかけた8回裏。
先頭打者のマートンが四球を選び、代打に出たアニキ・金本が12年ぶりという代打ヒットで続き、鳥谷の内野ゴロで2、3塁になったところで四番の新井が敬遠され、ついに一死満塁の大チャンスがやってきた!
さあ、自分の目の前のバッターが敬遠されるという屈辱に遭った城島。
怒り心頭で燃えているはず!
スタンドのファンの期待はMAXに膨れ上がっていた。
開幕2戦目のサヨナラホームランに、ナゴヤドームでの流し打ちでの一発と、今季ここまで3本のホームランのうち2本を見ている自分としては、
「ここは一発、満塁ホームランかましよるんちゃうか!?」
と妄想も膨らんでいた!

がっ……!

あろうことか城島は、まともにバットに当てることすらできず、広島・前田のスライダー(と思われる変化球)にあえなく空振りの三振に倒れてしまった。
このシチュエーションで犠牲フライも打てないとは、最近下降気味の城島の打撃は重症だ。

二死になったとはいえ、更に満塁のチャンスに打席に立つのはブラゼル!
チームトップの7本塁打をかましている一発長打の魅力はもちろん、ここぞの場面ではバットをぶりぶり振り回すことなく、うまくコツンとボールをとらえてヒットを打つことができるのが、ここまで3割を超える打率をマークしている理由。
最近の調子から考えれば、城島よりも期待が持てるというもの。
再びスタンドのタイガースファンは大盛り上がりとなった!

にも関わらずっ…………!

なんとブラゼルまでがバットにかすりもせずに空振りの三振に倒れてしまった。
一死満塁の大チャンスを、連続三振でみすみす逃してしまうとは…
期待が膨らみなおした分、ため息もMAX。

試合の流れを掴み損ねた後というのは、得てして相手に流れが移るもの。
最終回、伏兵にしてホームランは無いやろと思わせる小兵・小窪がレフトへと決勝ホームランをぶっ放してジ・エンド。
9回を見事なピッチングで投げきった久保は見殺し。

気分転換のつもりでやって来たのに、逆に物凄いフラストレーションのたまる展開になるとは。
まあしかし、これで厄落としになったと思って…と、梅田に向かう阪神電車の臨時特急の車中で自分に言い聞かせながら帰路についた。

しかし翌日の仕事で、思わぬ好転に恵まれた!
まさか本当に、厄落としになるとは夢にも思わなかった。
今季初の甲子園は、まんざら悪くはなかったということで。