面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ナゴヤ遠征外伝

2010年04月04日 | 放浪記
野球については何もイイところのなかったナゴヤ遠征であったが、野球に関係のないところで、ちょっとだけ遊んでみた。

試合終了後、ある目的があってドームから名古屋駅までの帰りを急いだ。
以前にネットで情報を得ていた、名古屋で評判という「とろなまドーナツ」を買いに向かったのである。
近鉄なごや駅の上にある「近鉄パッセ」というところで、その「とろなまドーナツ」とやらを売っている店があるということで駆けつけたが、店頭には既に「本日分完売」との案内が…
3月のはじめに店がオープンしてから連日長蛇の列ができ、夕方6時半頃には売り切れるとの情報は得ていたのだが、1ヶ月以上経ってもやっぱり夕方6時半頃には売り切れてしまうようだ。
(ちなみに到着したのは7時前)
どんなものかも分からない「とろなまドーナツ」。
とりあえずパンフレットが置いてあったので、持って帰ってみた。

    

…やっぱりどんなものか、さっぱり分からない。
次回の名古屋遠征時には、ドームへ向かう前に立ち寄るとするか。

仕方なく土産にういろうを買いこんで、帰りの近鉄特急「アーバンライナー」を乗りに駅構内へ。
車内で弁当を食べるので、そのときに飲む茶を買いに売店に寄ったところで、見たことのないペットボトルを発見。
手にとってみればそれは…



「ドアラウォーター」て…
ドラゴンズのマスコットであるドアラが、最近やたら人気があるというのは以前から話題になっていた。
ドームでは、特に目新しいキャラクターグッズは無かったのだが、まさか近鉄の駅でこんな珍妙なものを入手できるとは。

ナゴヤドームでは、イニングの合間に「バク転に挑戦!」とか言うコーナーも設けられていて、キャラクターとして存在感は際立っていた。
甲子園のトラッキーどころではない「キャラ立ち」で、確かにオモロイ存在ではある。

今度は、一泊で2試合観て帰るくらいのゆったり日程で行ってみたいものだ。


ナゴヤドーム雑感

2010年04月04日 | 野球
今季初めて乗り込んだナゴヤドームで、タイガースは勝てる試合を連続して落とした。
それもありえない展開で。

金曜日。
5点ものリードをもらいながら、安藤がまたしても“名ばかりエース”の大活躍で逆転を許した。
安藤の後を受けた筒井は、ヘボの付け足しみたいなもん。
あの場面で、プロ野球界における無類のヘタレの一人である筒井を登板させるなんてありえない。
それも大ピンチで右打者を迎えるシーンで投入するのだから、もうワケが分からない。
ヤツに曲者・井端が抑えられるはずがない。
あの場面、豪速球を持つ渡辺で打たれたのなら、まだ諦めもつくが、筒井が出たことがやるせない。
いくら今季前日まで無失点できているとはいえ、あの精神的な弱さはいかんともしがたい域にある。
逆に、あんな場面で出された筒井が気の毒でもある。

そして土曜日。
6イニングを散発3安打の1失点に抑えて好投していた上園。
被安打3とはいえ連打は無く、見ていてあまり打たれている気はしていなかった。
打たれた長打にしても、“5割打者”森野と和田のツーベースが1本ずつ。
今の二人には、誰が投げたとて打たれるというもの。
その二人にしても、第1打席では打たれていたが、次の打席ではキッチリとお返しして打ち取っている。
3回裏にはたった3球で三者凡退に切ってとるなど、明らかに中日打線は打ちあぐねていた。
球数も、6回を投げ終えて64球。
スタミナも十分に残っている中で、7回裏を迎えていた。

7回表のタイガースの攻撃。
現在、誰が投げても抑えられる4番・5番が淡々とアウトになり、「この回もアカンのか…」と諦めの空気が漂った中。
思いきり振りぬいた打球をライトスタンドへ叩き込んだ城島の“引きの強さ”はどうだ。
開幕シリーズ2戦目のときにも書いたが、やはりモノが違う。
百戦錬磨の千両役者が放った値千金の一発は、勝利の女神をタイガース側へと呼び寄せるのに十分な効果があった。

試合の流れは、完全にタイガースのものとなっていた。
8回表の攻撃では、投手に打順が回ってくる。
ここまで好投を続けている上園には、完投を狙わせてもいいが、点差も1点しかなく、代打策はやむをえない。
とりあえずは7回裏をピシャッと締めようぜ、上園。
スタンドの誰もが勝ちの可能性の高さに高揚している中、投手交代が告げられたのには驚いた。
しかも登板してきたのは江草。
ここで投手を替えるのであれば、投入するのは久保田だろう。
今年のタイガースの「勝ちパターン」は、久保田-メッセンジャー-藤川ではないのか?
スタンドに、疑問と不安と不信が漂ったのも無理からぬところ。
また、江草を投入するのであれば、それは左打者の森野を封じるためだけのもののはず。
その森野を塁に出したのだから、ワンポイントリリーフ失敗で即座に降板させ、切り札一番手の久保田投入であれば、まだ納得がいくというもの。

選手のミスも多かった。
初回、せっかく先発2番に抜擢されながら送りバントを決められなかった大和。
かの江草もワイルドピッチで自らの首を絞めていった。
そして決定的なミスは、9回裏の新井のエラー。
一方の中日は、同点に追いついた直後の8回表。
先頭打者の桜井がクリーンヒットで出塁し、打席には送りバントの名手・関本。
スタンドのファンも、1球でワンアウト2塁のチャンスが訪れると信じて疑わなかった。
ところが、その関本が初球をうまく転がしたが、投手の浅尾が物凄いスピードでマウンドを駆け降りてきてボールを掴むやいなや、矢のようなストライク送球で2塁封殺をやってのけた。
重要な場面でミスを犯すのとファインプレーで切り抜けるのとでは、天と地ほどの差だ。
“勝利の女神”がいくら気まぐれだとは言え、自滅するチームには微笑まない。

7回裏のベンチワークが、その後の試合の流れを決めてしまったように思えて仕方が無い。
9回表の攻撃にしても、1塁ランナーの桜井を藤川に代えていれば、浅尾の2塁送球は無かった。
結果的に送りバント失敗となった関本だが、1塁走者が足の遅い桜井だったことも、浅尾に思い切ったプレーをさせた理由のひとつであることは間違いない。
江草のリレーといい、明らかにベンチワークの拙さで負けた試合だ。
だから余計に腹が立つ!

まだシーズンが始まって7試合とはいえ、今後の方向性も、1点に対する執念も見えてこないタイガースの明日はどっちだ!?


ナゴヤ遠征

2010年04月04日 | 野球


好天に恵まれた名古屋は野球日和♪…試合はドームやけどね。




勇んで乗り込んだナゴヤドーム初観戦は、しかしなんとも憤懣やるかたない展開…


先発の上園は、前回の横浜戦に続いて好投!
敵のタイミングをうまく外して打ち取っていった。

今日もその好投に応えられない打線だったが、相手がチェンだけに、ある程度は想定内。
大量点は望めないのは分かっていたものの、ヒットさえ出ない展開に閉塞感が否めない。

1点リードされた中での4回表の攻撃。
今日いきなりの先発出場で2番を任された大和が、チーム初ヒットで口火を切ったのは嬉しい誤算♪
盛り上がるレフトスタンドの声援を背に、続く鳥谷が痛烈なピッチャー返し!
チェンの足に当たった打球は、キレイに1、2塁間を転がってライトまで抜けていった。
その間に大和は一気にホームベースを駆け抜けて同点!
鳥谷も2塁まで進んだ。
名古屋とは思えないタイガースファンの盛り上がりに、ドームのボルテージは最高レベルに!!

が…

続く4番の金本、5番の新井と平凡なフライに打ち取られて、段々とスタンドは盛り下がっていく。。
2塁の鳥谷は3塁にも進めないまま二死となり、城島も抑えられて同点止まり。
追いついてなおも得点圏にランナーを置く絶好のチャンスも、今は点が入りそうな雰囲気がない。
金本のみならず、新井の不調も重症だ。

同点の直後という大事なイニングを、上園は淡々と、しかししっかりと無失点に抑えて、流れを中日に渡さず。
その後は再び投手戦に。

そして迎えたラッキーセブン。
本来なら期待できる4番金本からの好打順だが、今は本当にチャンスになりそうな気配もない。
この回も簡単にツーアウトとなり、打席には城島。

が!

1ストライク3ボールから思いきりひっぱたいた打球は、グングン伸びてライトスタンドへ飛び込んだ!
ついに勝ち越し!!

こうなると、あと3イニング、中日の攻撃を抑えるだけ。
上園も崩れる様子もなく、中日の各バッターも打ちあぐねている。
7回を任せれば、8回には打順が回るので代打を出せばよい。
実にキレイに勝ちパターンにはまった。

ところが…

投手交代の場内アナウンスが流れ、出てきたのはなんと江草!?
え?なんで??という空気がタイガースファンの間に漂う。
続いてみんなが思ったことも同じだろう。
江草で大丈夫か??

そんな空気が伝わったのでもあるまいが、先頭打者の森野にライト前ヒットを許す。
打率5割を誇る好調の森野は、この試合でも上園から二塁打を放っていた。
その左打者を抑えるために登板した左投手の江草が打たれては全く意味がない。
そして続くのは、4番ブランコ、5番和田という二人の右の強打者。
ここで投手交代か。
なんのために上園を替えたのか。
続投させて、森野を歩かせるつもりの投球をさせればよいものを…と思っていたが、なんと江草が続投。
スタンドのファンの間に流れる不安感は、更に強まった。
そしてプランコをフォアボールで出塁させると、続く和田は鉄則通り初球をひっぱたいて三遊間を破り、森野が還って、アッというまに同点になってしまった。。
ここで再び久保コーチが登場、ピッチャー交代で久保田が飛び出してきた。
それを見て、近くにいたファンの兄ちゃんが大声でグランドに向かって叫んだ。
「遅いわーっ!」

スタンドのファン全員の声と言ってもよかろう。
久保田を出すなら、この回の頭からだ。
百歩譲って、森野が出塁した時点で交代だった。
こんな最悪な流れの中を登板する久保田が可哀想だ。
しかし久保田は、後続を打ち取って相手の反撃を断ち切り、同点にとどめた。
まさに見事な“火消し”だった。

とはいえ、一度試合の流れをつかみ損ねると、なかなか“勝利の女神”は微笑まないもの。
同点に追いつかれた直後の8回。
先頭打者の桜井が、浅尾の快速球をしっかりとらえてレフト前ヒットで出塁!
次打者が関本とくれば、もう確実に一死二塁というチャンスが訪れる。
誰もが送りバントの名手・関本のナイスバントを信じたその初球…
信じられない光景が目の前に繰り広げられた。
猛然とマウンドを駆け降りてきた浅尾が打球をつかむと、躊躇なく二塁へ送球した。
豪速球投手・浅尾の送球は、決して足の速くない桜井をアウトにしただけでなく、一塁への転送も関本をアウトにするのに十分な速さだった。

反撃の芽を瞬時に摘まれたタイガースは、9回表も先頭の大和がフォアボールで出塁しながら、次の鳥谷が絵に描いたようにキレイなダブルプレーで打ち取られ、攻撃の歯車は噛み合わない。
そんな嫌な空気は、9回裏の守備にも暗い影を落とす。
久保田に替わって登板したメッセンジャーが、先頭のセサルをサードゴロに打ち取ったというのに、あろうことか新井が一塁へ悪送球!
中日相手にエラーは厳禁である。
そのタブーを肝心要の最終回におかしては、もう“勝利の女神”はソッポを向く。
続く“5割打者”森野に、低めの速球をうまくセンター前に弾き返され、無死一三塁の大ピンチ。

…もう終わった。

帰りに寄りたいと思っていた、名古屋で評判という「生ドーナツ」を売ってるところを携帯で確認している間に、和田の犠牲フライで試合終了。




帰りがけ、下段の内野席もフリーになったので、ちょいと見物。


ドームを出たら冷たい風が吹きすさんでるわ、「生ドーナツ」買いに行ったら既に売り切れてるわで、初めてのナゴヤ遠征はエエとこ無しで終わったのだった…