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面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ある去就。

2011年09月22日 | 野球
阪神・下柳、来季の戦力構想から外れる(読売新聞) - goo ニュース


下柳が来季の戦力構想から外れたという。
球団は10月上旬にも正式に通告する見通しとのことだが、順番がおかしくないか?
なぜ下柳本人に伝えられる前に、ニュースとして報道されているのか。

本人に対して水面下で打診されていることが記事になったのなら、まだ理解できるが、そうでないならば、チームに対する不信感が選手の間に芽生える元となる。
杞憂であってもらいたいものだが、かつて毎年のようにドロドロとした人間模様を繰りひろげていた、古くて悪しき「阪神タイガース」へと再び戻っていくことだけが心配だ。


アホまるだし。

2011年09月11日 | 野球
畠山が勝ち越し2ラン、ヤクルト6連勝(読売新聞) - goo ニュース


広島に3タテを食らわして、意気揚々と乗り込んだはずの神宮で3連敗を食らうところが、いかにも真弓阪神らしい。
初戦、2戦目は野手陣がエラーを連発して自滅。
今日は好投のメッセンジャーを見殺してせり負け。

真弓が監督に就任してから大型連勝が無いのは、星野・岡田監督時代にはあまり感じられなかった、チームとしての一体感の無さに一因があるのではないだろうか。
この試合でも象徴的な場面が見られたのは、2点を先取された4回裏のこと。
懸命にツーアウトまでこぎつけながらも、宮本にレフトへツーベースを打たれて失点してしまった後のメッセンジャーは、際どいコースをボールと判定され続けたこともあってイライラが募っていた。
バレンティンにボール3となったところでベンチの指示は敬遠。
しかし続く相川に対して、一球もストライクが入らない。
そのまま四球を出してしまい、追加点を失う大ピンチを迎えてしまった。
明らかに冷静さを欠いているように見えるメッセンジャーに対して、野手の誰もが声をかけないばかりか、ベンチから久保コーチが出る気配も無い。
久保が投手のもとへ行って好転した試しも無いのだが、それでもこの場面はメッセンジャーにひと呼吸入れさせるべきところ。
いくら迎える打者が投手だからといって、直前の相川のように四球を出して押し出してしまう可能性もあるのだ。

それでもメッセンジャーは、ひとりで呼吸を整えるようにマウンドで少し間をおきながら何とかこのピンチを凌いで事なきを得たから良かったようなものの、マウンドでのメッセンジャーは完全に孤立して見えた。
相手が外国人で英語は分からないから…というようなものではない。
チーム全体で戦っている雰囲気が感じられないのでは、これから迎える正念場で勝てるわけがない。

真夏の暑さがぶり返したような夜、画面から秋の気配が漂っていた。


これぞエース

2011年08月27日 | 野球
マー君18奪三振の完封で13勝!楽天球団タイ記録の7連勝!(サンケイスポーツ) - goo ニュース


エンジン全開の田中は凄まじい。
精神力の強さが体調とマッチしたときの田中は打てない。
チームの連勝を自分が止めるわけにはいかない!と全力で挑んだことだろうが、そんなプレッシャーのかかる場面で持てる力を存分に発揮して勝てるのがエースというもの。
田中は正に真のエースである。

ここへきて楽天の勢いが止まらない。
地元でブザマな負けを喫した際のミーティングで星野監督が、
「お前ら!相手を殺す気でやってんのか!?」
と、少々穏やかではない表現で猛檄を飛ばしたとのことで、その後破竹の快進撃が始まった。
いかにも星野監督らしい檄ではあるが、選手には気合いが入るだろう。
チームにも勢いがつくというものだ。

就任以来5連勝が最高で、今季も4連勝がやっとという真弓監督には望むべくもない能力であることが残念。
昨日、久しぶりに9点取っての逆転劇を演じて勢いに乗る要素があるが、それでも連勝しそうな気がしないのが歯がゆい。
しかも雨で試合が中止になって“水をさされた”のだから、真弓監督のボンクラぶりが天にも飛び火したか。
明日の日曜日の試合を取れば、貯金もできるうえにヤクルトに3.5ゲーム差まで詰め寄れるのだから、何がなんでも勝ちたいところであるが、そういう試合ほど落とすのが「真弓流」。
期待しない方が我々の身のためだとは、何をかいわんや…


勝ちゲームにおける素人目にもどうかと思う采配について。

2011年08月08日 | 野球
阪神・関本、代打V撃!首位ヤっつけたァ(サンケイスポーツ) - goo ニュース


今季初の大阪ドーム。
またしても得点の入らない辛気臭い試合展開。

しかし7回のラッキーセブンに、ようやくチャンスの芽が…




先頭打者の鳥谷がヒットで出たあと、ヘタレ4番の新井はしっかりアウトになったが、5番のブラゼルがライト前へ力で打球を運び、盗塁王を狙える位置にいる鳥谷が3塁を陥れて1死1、3塁の大チャンス!
ここでブラゼルに代走でイッキにたたみかける攻勢に…と思ったがベンチは動かない。
なんで?
いくら6番の金本がアテにならないと思っていたとしても、これでは攻撃の気勢が上がるワケが無い。
そして金本のテンションも上がることはないだろう。
それどころか「なんや、オレには長打は出ぇへんと監督は思っとるんやな」など、落胆と不信感でヤル気がそがれるというものだ。
こういうムード作りの下手さが、真弓が監督としての資質に欠ける特徴のひとつである。

案の定(?)金本は犠牲フライも打てずにアウトとなり、チャンスが消えそうになった。
ここで右の代打の切り札・関本を投入。
スタンドは再び大盛り上がり!

そして本当に勝負強い関本は、見事にライト線へとツーベースを狙えるヒットは放った!
ここでブラゼルに代走を出していなかった凡ミスのために、3塁ランナーの鳥谷が還るだけか…と思った刹那、ライトのバレンティンが打球処理を誤ってまごついたため、ブラゼルもホームインすることができた。
この2点目が入ったことが、後々大きくモノを言うことになるのだが、なぜ真弓はブラゼルに代走を出して長打で2点獲りにいこうとしなかったのか。
おそらく、またブラゼルに打席が回ることを想定して“温存”したのだろうが、誰がどう見てもこの7回裏は、1死1、3塁となったところでタイガースに大きく流れはきており、押せ押せのムードになっていた。
ここでブラゼルに代走を送ることは、タイガースに傾いている試合の流れを利用してチームに勢いをもたらすことにつながるのは明白。
こういうところでムダに躊躇する真弓の度胸の無さと決断の悪さも、タイガースを勝利から遠ざける最大の要因のひとつだ。
金本の意気を上げ、チームに勢いをもたらそうという姿勢が一切見られない真弓の姿勢は、本当に歯がゆいを通り越して殺意さえ覚えてしまう。
そして気がつくと、3塁まで達した関本に代走を出している。
意味が分からない。
関本はそのままファーストの守備固めに入れ、ブラゼルのところに外野の守備固めを入れるのが自然な流れというものだろう。
こうしてムダに野手を“消費”するから、万が一のときに選手が足りなくなってしまうのだ。
去年、投手の西村に外野を守らせるハメに陥ったというのに、全く懲りていない。

さて、ようやく先制した後の8回表も先発の久保は完璧だった。
しっかり三者凡退に打ち取る見事なピッチングで、ヤクルトに試合の流れを渡さない。
投球数もようやく100球に達したところで、完投できるスタミナは十分残っているはず。
ヤクルト打線は全くタイミングが合っておらず、このまま9回もいくのだろう…と思っていると、今度は8回裏、先頭打者の久保に代打が出た。
まあ、藤川もいることでもあり、もう1点を取りに行くというのは考えられることだと思ったが、出てきた代打が大和。
え?
マートンではないのか?
少なくとも大和より藤川俊介の方が打てるやろ…あ!先に金本に替えて守備固めに入れていたのか!
マウンドには左の久古とはいえ、もう1点を獲りにいく!というのなら、桧山の方がよっぽど納得がいく。
守備要員の大和を代打に出して、どれほど期待できるというのか!?
憮然として見ていたが、案の定大和はヒットが出る雰囲気も無いままアウト。
そのままあっさり三者凡退で終わってしまった。

そして9回は藤川登場。
それはいいのだが、またここで真弓の危機管理能力の無さを露呈するオーダー組み換えが行われる。
大和を代打で出したのなら、そのままセカンドに入れて、上本の打順に藤川を入れるべき。
8回裏は2番の平野で終わったのであり、ピッチャーの打順は極力回ってこないところに入れるのが定石というもの。
本当なら平野のところに入れたいが、守備固めの外野手がいないので、次に回りにくい1番の上本と入れ替えるのがベストではないか。
藤川がピシャリ抑えて終わることを信じている、と言えば聞こえがいいが、監督たるもの「万が一」のことを考えて極力危険回避に向けた手をうつべきであろう。
真弓に監督としての能力が著しく欠けることは火を見るよりも明らかなことは前から分かっていたが、改めて目の前でその無能ぶりを見せつけられると本当に腹が立つ!

さて肝心の藤川の投球であるが、これがどうにも心もとない。
いきなり先頭バッターのサードゴロを新井が弾いてエラー。
続く川端にヒットを打たれてハラハラ度が増す中、なんとか畠山をセカンドゴロに打ち取ってようやく1死となるが、2、3塁にランナーを置く苦しい状況。
代打・宮出に四球を与えて満塁とすると、続く宮本も歩かせてしまい、とうとう押し出しで1点失ってしまう。
先の讀賣戦でのサヨナラ負けが脳裏をよぎったのは言うまでもない。
しかしながら、次のバレンティンが不調で助かった。
ボール球に手を出して三振に倒れていよいよ二死。

さあ、あとひとり……!




ここで迎えたのは川本だったが、ようやく二死までこぎつけて彼を迎えた藤川は、すっかり相手を“見下ろす”気分になっていたのではないだろうか。
最後は藤川らしく、高めのストレートを空振りさせて三振、ゲームセット!
なんとも重苦しい、しんどい試合。
真弓の消極的かつトンチンカンな采配で、楽勝ムードは微塵もない。

恒例のベンチ前の整列。
応援に対する御礼ではなく、危うくチームを負けに導きそうになった不適切な采配をファンに謝れ!
マイクを使って詫びてもらいたいものだ。




この後、土日ともに勝って3連勝を果たし、久しぶりの貯金もできたが、次は鬼門のナゴヤドーム。
真弓のもとでは「破竹の勢い」など、夢のまた夢。
ただただ、バッターが打って投手が抑えれば勝つという、采配とは無縁の試合を続けるタイガースには、やはり優勝を望むべくもなく…

いつものように。

2011年07月31日 | 野球
真弓監督逆ギレ!「失敗したと言ってるやろッ」(サンケイスポーツ) - goo ニュース


真弓の致命的な継投ベタがまたも露呈して負けた模様。
(「模様」というのは中継など見ていなかったからで)
しかし真弓の継投ベタの影にひっそりと隠れる、投手コーチの久保の無能ぶりがあまり話題にならないのはいかがなものか。
いくら最後の決断を下すのが監督であるとはいえ、その監督に対して適切に助言を与えるのがコーチの役割のはず。
特に真弓は、打撃理論には定評があったほど(今となってはそれもどうだったかと思うが…)だが、投手のことが分かるとはとても思えない。
無用に続投させて失敗するケースが多いが、久保は何をやっているのか全く分からない。
だいたいピンチでマウンドに久保が行って、投手がグッと気合いが乗ったとか、しっかり立ち直ったシーンを見た記憶も無い。

いずれにしても、拙いベンチワークをカバーして優勝するには、選手が個人の能力を180%の力を発揮しなければ覚束ない。
ということは現首脳陣で優勝することなど、やはりほぼありえない。


訃報

2011年07月30日 | 野球
バレンタイン氏「彼はパイオニア」=伊良部さん死去を報道―米メディア(時事通信) - goo ニュース


アメリカでうどん屋を出したと知ったのは、もう何年も前のことだったのだな(感嘆)
それにしても、パッと見は自殺なんかからは最も距離が遠そうな気がしたのだが、なんでも、“心の闇”を常に抱えて生きてきたところがあるのだとか。
何があったのかは大スポの記事を読むくらいしかないのだが、ふてぶてしい彼の姿からは想像できないほどの“闇”が、彼の心の中に広がっていたのだろう。

そういえば、2、3年前に職場の近所の飲み屋でトラブルを起こして逮捕されたとき、同じビルにある職場の諸先輩御用達の立ち飲み屋で飲んでいた隣の課長が、
「なんやモメ事があったとかで見に行ったら伊良部がいてた!」
と翌日興奮気味に、しかしタイガースファンの課長はどこか嬉しそうにしゃべっていたのを思い出す。
伊良部の動向を知ったのは、あのときが最後だった気がする。
(ロクでもない動向だったが…)

冥福を祈るのみ。
合掌


連帯感

2011年07月10日 | 野球
ヤクルト快勝…阪神、13残塁で能見援護できず(読売新聞) - goo ニュース


昨日の「横綱相撲」のような試合から一転、またも“あと一本”が出ない便秘試合で完敗。
改めて近年のタイガースの戦いぶりに物足りなさを感じる要因に気がついた。

最も象徴的だったのは6回の攻撃。
ノーアウトから鳥谷が出たものの、マートン、ブラゼルと倒れて二死。
しかし新井が珍しく(どうせ得点圏ではなかったからだろう)ヒットを打って、二死ながらも1、2塁にチャンスが広がった。
ここで林が打席に入るものと思ったら、いきなり代打・桧山が告げられた。
まだ2打席しか回っていない林で、しかもイニングはまだ6回。
ここまでの結果が思わしくなかったので代打策は理解できるが、桧山にどこまで準備させていたかが甚だ疑問の采配だった。
そもそも次打者席に立っていたのは林であったし、代打を告げられてから桧山が登場するまで妙に時間がかかっていたのは不自然。
おそらく桧山は、この回の起用はないものと考え、ベンチ裏で次回以降に備えていたところへいきなり代打を告げられて慌てて用意をした、というのが真相ではなかろうか。
1、2球見送って簡単に追い込まれた後ファールで逃げたものの、最後は低めのボール球になるフォークにバットが空を切って終わってしまった。

先の2打席での林の様子を見て、増渕に対して全く使えないと判断したのなら、新井に打順が回ったところで桧山をネクストサークルに立たせて、増渕の投球を実際の目で確かめさせてタイミングを計らせるべき。
それを新井がヒットで出ると慌てて桧山を呼びにやるというのは、真弓自身が何の準備もせず、ボーっと試合の流れを眺めていただけに過ぎないことの証し。
監督に心の準備が無いものを、選手が準備せよといっても無理な話だ。

しかも真弓は、性懲りも無く8回にも同じような采配を見せている。
代打金本が敬遠されて二死1、2塁とチャンスの芽が広がった場面での柴田の起用。
このときもネクストサークルにいたのは藤井であった。
藤井は直前の打席でもヒットを打っており、気分的に乗っていたはず。
それにここ数試合、勝負強い打撃を見せており、素人目にも今、良い波に乗っているのは明白である。
にも関わらず、これもいきなり代打柴田を告げて藤井を下げてしまった。
その中で四球を選んだ柴田は天晴れだったが、続く代打の新井弟があえなく倒れ、結局さほど調子の良く無さそうなバーネットに無得点。
その裏、致命的な2点を奪われて、その時点でゲームセット。

威力ある速球を投げていた増渕には腕っ節が強く速球に負けない新井良太か浅井を代打に送り、最後のヤマ場に向けて桧山を送れていれば違う結果が期待できたものを、代打の順序からして納得の「な」の字も出ない。
何より、6回の代打策について、桧山と真弓の間に「あうんの呼吸」は一切感じられなかったことだけは確か。
無策な真弓の姿勢に、首脳陣と選手に連帯感が生まれるはずがない。
ここぞの場面でチャンスをものにできず、大型連勝する勢いも生まれないのは、チームとしての一体感の欠如が最大の要因ではないだろうか。

林への期待も見せず、桧山のモチベーションをコントロールすることもできず、藤井の好調さに乗ることもせず、行き当たりばったりの選手起用でムダに野手を使い果たし、いつの間にやら総力戦となっていた。
真弓の無能ぶりを改めて見せつけられ、またしても不愉快極まりない試合を見てしまった。
たまにはシビレルような名采配で、胸のすくような試合を見せてほしいものだが、真弓に期待するだけムダというものか…


現在圧勝中

2011年07月08日 | 野球
阪神・藤井、正捕手争い真っ向勝負!野村理論で城島に挑戦(夕刊フジ) - goo ニュース


スタンリッジが6月の月間MVPに輝いた。
その記者会見において、ケガで戦列を離れた城島に代わってマスクをかぶっている藤井を賞したという。
藤井とバッテリーを組むようになってから3勝負けなしと、城島と組んでいたときよりもはるかに好成績を残しているのだから当然だ。

スタンリッジだけでなく、タイガースの大方の投手が同じ思いではないだろうか。
素人目に見ても、タイガースの正捕手に藤井が座ってからというもの、投手陣の安定ぶりはめざましい。
城島とはひと味違うリードもさることながら、パスボールや投手の暴投が格段に減ったように思うのは気のせいではなかろう。
城島なら後逸していたのではないかと思うようなワンバウンドの投球を、藤井の場合はキャッチングできないまでも後ろに逸らすことはほとんどない。
イメージでは、必ず体で止めて全て前へ落としている。
これが投手陣に対して大きな安心感となり、投球に好影響を及ぼしていることは間違いない。
スタンリッジが「MVPは藤井だ」というのも納得できるというもの。
現在のところ正捕手争いは、ケガを差し引いても藤井の圧勝中だ。

藤井の活躍について、特にディフェンス面でのチームへの貢献度を我が身に置き換えて考え、優れた面を謙虚に学んで自分のものとすれば、城島も更なる成長を遂げられるだろうが、果たしてそんなことができるか。
これまでの城島の言動からは到底考えられない。
まずは城島には、このまま今季は復帰せずに治療に専念してもらいたい。
そのうえでチームの動向を見守ってみたいものだ。


目先と後先

2011年07月03日 | 野球
阪神打線爆発! 先発全員安打で横浜を3タテ(サンケイスポーツ) - goo ニュース


城島“亡き後”の“後妻”藤井が試合も“アフター”も大活躍で、大阪出身ならではのお立ち台コメントでスタンドを沸かせ、非常にイイ雰囲気になってきたタイガース。
週末の横浜3連戦で、今季初めての同一カード3連勝。
ゴールデンウィークに3タテを食らわされた復讐を、ようやく果たすことができたとは何とも不甲斐無い話。
改めて現首脳陣のテイタラクぶりを思わされるが、真弓監督の後を襲う人材は誰かを考えると、これまたウーン…。
目先の1勝を取りにいける態勢が整ってきた気配はできてきたが、「将来の勝ち」を取りにいける態勢は整っているのだろうか。

そもそも、岡田監督で長期政権を続けるつもりだったのが、“まさかの逆転負け”でチームを去ることになってしまったのが計算違いだったろう。
しかし、岡田が逆転V逸での辞意を表明した時点で、果たして球団フロントは何を考えていたのだろうと思うと、甚だこころもとない。
その後の状況を見ても、岡田の次をどう考えていたのかは不明確極まりない。

二軍監督の平田が次の候補かと思ったものの、星野さんがタイガースを出て行った途端に馘首されてしまったところに、いかに阪神球団が星野さんを疎ましく思っていたかを感じたもの。
今年の株主総会で、阪神球団フロントに対して2軍で実績を残していた平田を切って、大戦力を整えながら使いこなせない真弓監督以下を残すことの不明を訴えた株主がいたが、全くその通り。
星野さんがSDとして残ってくれたにも関わらず、結局は昔ながらの阪神独特のドロドロした人間関係・派閥争いに伴う情実監督人事の体質を変えられなかったのかと思うとイヤになる。
「星野色」を払拭したかっただけのヤカラ共がせせら笑っている、としたらタイガースに未来は無いのだが果たして…?

過去のタイガースを振り返ると、幹部候補生として現役時代を過ごし、将来の監督含みでコーチや二軍監督を経験してきた選手で優勝できたのは岡田監督が初めてだった。
安藤監督はもう少しで優勝…というところまでいったものの、1984年限りで退任せざると得ず、優勝の栄冠は後任の吉田監督に掬い取られてしまったのがケチのつき始めか。
次の幹部候補生だった中村勝広は、ロクな実績を残せないまま終わってしまった。
これは彼の力不足によるものに他ならないのだが、球団の育て方が悪かったのか、はたまた本人がそもそもそんな器ではなかったのかは分からない。
まあ、オリックスに移ってからの業績を考えると、なんとなく理由は推察できるというものかもしれないが。

そして“3代目”幹部候補生だった岡田は、まずは“野村・星野遺産”で優勝を勝ち取って実績を残し、自分の地位を確保したのは見事だった。
いくら遺産とはいえ、それをしっかり勝ちに結び付けられるのは、やはり手腕を持っているというもの。
その後は、シーツや新井のファースト起用や平野の獲得など、自分のチーム作りを進めて本当の意味での長期政権を築けるかと期待した矢先に退陣してしまった。

その後任に真弓が座ったとき、暗黒期へと転落していった頃のタイガースが戻ってきたような気配がして、イヤな予感がした。
今、どう考えても阪神球団には、日本ハムのような確固たる球団経営理念はなく、ヤクルトの小川監督のように地に足をつけて人材を育てようという思いも感じられない。

チームの上昇は今季だけの楽しさ。
これがそのまま有終の美に完結したとしても、宴の後の寂寥感は並大抵ではないのだが…


背番号36

2011年06月30日 | 野球
心筋梗塞で54歳急死…阪神「名物スコアラー」に捧げる1勝(夕刊フジ) - goo ニュース


現役時代、試合出場はほとんどなく、彼がプレーしているところを見た記憶はないが、背番号36の捕手というデータだけは脳裏にしっかり焼き付いている。
タイガースの独身寮である「虎風荘」の寮長をしていたことくらいまでは知っていたが、最近はスコアラーとしてチームを支えていたというのは知らなかった。
岡田監督優勝時にも多大な貢献をしたとのことで、若くして亡くなっただけでなく、優秀な頭脳の逸失は残念でならない。
本人の無念はいかばかりであるかと心が痛むが、昨日の対広島の弔い試合に勝利したのは救い。
昨夜の“弔い弾”を引き金に、ブラゼルもホームラン量産態勢に入ってくれれば言うことなしなのだが、今日はバリントンにひねられてしまった様子。

チーム全体でも1点しか奪えずにあっさり負けてしまったとは。
どうにも調子に乗るのがヘタなチームに成り下がったものだ。

今はただご冥福を祈るばかり。

合掌