青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

速報! ベニシジミ

2023-02-27 21:26:17 | コロナ、ウクライナ問題、身近な自然



今年はじめて出会った蝶はベニシジミ。冬越し世代ではなく新世代成虫です。昨年秋、10月20日→10月30日→11月4日に、同じ個体に出会ったのと全く同じ場所(たぶん1mも離れていない)。11月7日に最後のボロベニシジミを見てから111日目、彼らの子供の世代です。なんだか、うれしくなってきます。



写真1‐5 









ベニシジミ

2023.2.27 福岡県飯塚市 僕のアパートの前



そういえば、去年も最初に出会った蝶はベニシジミでした。3月16日、1万キロメートルほど離れたエーゲ海のパロス島。



写真6‐7



ベニシジミ

2022.3.16 ギリシャ・パロス島 ジョージの実家の前



・・・・・・・・・・・・・・・・・



今日、ベニシジミに続いて姿を見せたのは、ともに成虫越冬のキチョウとキタテハ。キチョウは、いつものごとく、止まりそうで止まらない。止まると、目の前にいても姿が見えない。ということで、良い写真は撮れません。キタテハも、複数等が目まぐるしく飛んでいて、なかなかキャッチできない。それでなくても目はほとんど見えないし、カメラもぶっ壊れていることだし、我ながらよく撮影できたものと感心してしまいます。



写真8‐10






キチョウ

雌を探して飛び回っている雄ですが、本当に冬越し個体なのでしょうか? 雄だけ越冬個体で、これから出現する雌は新世代、なんてことはないのだろうか?



写真11‐14







キタテハ

こちらは紛いなき越冬個体ですけれど、考えてみれば、去年の秋には一頭も出会わなかったわけで、一体どこにいたのでしょうか?



今日のメンバー3種は、図らずも日本産蝶の3つの典型的分布パターンを代表する種です。

ベニシジミは、北半球広域分布種。

キチョウは、東洋熱帯広域分布種。

キタテハは、東アジア固有種(繁栄する遺存種)。

それぞれ、非常に魅力的な問題提起を内包しています。



僕の今後の(というか以前からずっとそうなのですが)テーマは、身近な蝶達のアイデンティティを探る。

マニアの人たちが見向きもしない、いわゆる“駄蝶”に絞って、日本の外側からその性格を探っていく。とりあえず、中国を再訪できるようになったら(もちろん四川とか雲南とかにも赴きたいけれど)、意外に(というよりもぶっちゃけ丸っきり)調べられていない、北京/上海/香港近郊の、「日本の身近な種」の実態解明(日本産との血縁関係や生態比較)に取り組んで行きたいです。



適当にピックアップした候補:アゲハチョウ/キアゲハ/モンシロチョウ/スジグロチョウ/モンキチョウ/キチョウ/アカタテハ/ルリタテハ/キタテハ/コミスジ/ヒメウラナミジャノメ/クロヒカゲ/コジャノメ/ヒメジャノメ/ヤマトシジミ/ツバメシジミ/ルリシジミ/ベニシジミ/ダイミョウセセリ/イチモンジセセリの20種。





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