濃い緑、黄緑、黄色、赤色、あるいは銀色、緑色と一言では言い表せない、さまざまな色合いの新葉が織りなす森には、爽やかな5月の風が吹いている。木の下では様々な花が咲き始めている。
数種類あるクレマチスのうち、白い花が咲き始めた。植えた時に添えておいた説明書が飛んでしまって、名前が分からない。パテンス系の「ローラ・デニー」かな、と思われたが、「銀河」ではないだろうか。蕊も白く、その白さがクッキリと浮かびあがっている。
北側の山野草花壇では、フクジュソウが終わり、サクラソウに続いて、クサソテツ=コゴミが瑞々しい葉を展開している。
東側の“silent garden”に入っていくと、チゴユリと
マイヅルソウ
の群落がある。足の踏み場もないくらいだ。手つかずの自然が広がっていっているのが嬉しい。ともに極く小さな花だが、腰をかがめてよく見ると、姿・形に気品があるのが分かる。
中央の山野草花壇では、オダマキ達が急にスクッと茎を立ち上げてきて、今にも咲きそうだ。
遥か昔に友達からいただいたジャーマン・アイリス。清里に移し替えてから元気になって、黄色の紋のある艶やかな藤色の花を咲かせ始めた。
中央の岩の上では、オウゴンシモツケの葉が黄色に輝きだして来た。
その下、「二本コナラ」の下では、ウバユリの艶やか葉が展開してきている。紅い葉脈が浮かび上がってきた。
南側の森の中では、ヒトリシズカが少し盛りを過ぎて、可憐さが消えようとしている。
恋の花「黒ユリ」が咲き始め、小鳥たちが巣箱にせっせと餌を運んでいる。