フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

山野草と野点の庭(「駄楽庵」)を訪ねる

2014-06-24 | 庭探訪

先日Sさんから教えていただいた「駄楽庵」(だら~ぁん)という、不思議な空間を訪ねた。

「泣きたい人は 泣きに来てください
 うれしいひとは うたいに来てください
 楽しい人は はしゃぎに来てください
 さびしい人は おしゃべりしましょう」

渡されたしおりにはそう書かれていた

「駄楽庵」はあたりに人家がなく、深い森の中にある。西南に傾斜している庭に、二百種類を越える野草がびっしりと育てられているのに驚いた。

最初にぐるっと庭を散策する。おびただしいほどのホトトギス、イカリソウ。
ヤブレガサ、サラシナショウマはびっくりするほどの大きさだ。

下のほうに降りて行くと小さな流れがあり、その奥は深い森になっている。そのころから雨が降り始めた。

庭の中ほどにある東屋で和菓子とお薄をいただきながら、しばし「駄楽庵」ができるまでのいきさつをお伺いする。
ホトトギスとイカリソウが好きで、色んなところを訪ねて、その都度集めてこられたとのこと。

丁度、山野草愛好家の方々がこらえていたので、その方々も交えていろんな話に花が咲いた。
時折、「オーアーオー」という鳴き声が森の中に木霊する。あれは「アオバトです」と教えていただいた。実に不思議な鳴き声だ。

帰り際にナツロウバイという花を教えていただいた。中国雲南省に自生している花で、ロウバイというよりもレンゲショウマとオオヤマレンゲに似た花を下向きに咲かせている。独特の魅力のある花で、いっぺんに好きになってしまった。
四季折々の山野草が楽しめるので、また梅雨明けごろにも、お伺いしようと思う。

 

「駄楽庵」 tel 0551-38-2183

             営業日 木・金・土

       予約制 火曜、日曜の午後2時~6時の間に要電話連絡