フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

原種バラの庭を訪ねる (庭探訪 Kitahoさん宅)

2014-06-12 | 庭探訪

今日は、長坂のKitahoさんの庭を訪ねた。雨は降っていないものの、雲が多い空模様だ。天気が良ければ、目の前にどーんと甲斐駒ヶ岳が迫ってくるのだが、残念ながら見ることができない。

まずは庭を案内していただいた。Kitahoさんの庭は原種バラを中心に、山野草や樹木もある多彩な庭だ。
甲斐駒ヶ岳を望む南側のきれいに芝生が張られた庭には、バラ、カラフルなトリトマ、ゲラニウムなどが咲いている。

案内されているときにバラの名前を聞いたのだが、なかなか覚えられなかった。いずれも原種バラらしく、ごてごてとした感じはなく清楚な平咲きが多い。

山野草花壇では、ヤブレガサが見事に成長し、今年は花芽をつけていた。
Kitahoさんに話を聞くと、一番大事なのは土づくり。粘土質の土壌に鹿沼土や腐葉土をたっぷりと鋤きこみ、保水性と通気性が豊かな土壌になってきた。
それに、うっすらと糠を撒き、土壌菌を育てると活力のある土ができるとのこと。

庭の西側には大きなバラの棚がしつらえられていて、「キフツゲート」が見事に房状の花をつけていた。

庭を案内していただきながらいろんなことを話しているとあっという間に2時間ほどたってしまった。午後1時を回ったので、お昼でも行きましょうかということになり、
白州の「くぼ田」という蕎麦屋さんに連れて行っていただいた。

店内は古民家を改築した懐かしい佇まいだ。天盛りの二八そばを注文した。待つことしばし、出されてきた蕎麦は、上品さが漂っている。
口に入れると程よい腰の強さと蕎麦の旨みがある。天ぷらは、アツアツですっきりしていて申し分なしだ。

おいしいと言われる蕎麦屋に行くと、とかく量がいまいち少ないために不満足感な気分になることがあるが、この「くぼ田」はそんなことはなかった。
店の奥に大きなすりこ木が飾られていた。
そこに「身をけずり人につくさんすりこぎの
 その味くれた人ぞ尊し」(道元禅師)とあった。

この気持ちで蕎麦を打たれているのであろう。昨今流行っている「おもてなし」の心は、ここにある。

蕎麦で腹ごしらえをしてから、またKitaho宅に帰ってきた。畑で大きく育っている「スクナカボチャ」やバジルの苗、すらりとした立ち姿が美しいバーバスカムなどの苗を掘り起こしていただく。
それに、6月21日に予定している「オープンガーデン」のためにわざわざ、檜の標識を5本作ってくれていたので、それを車に積み込んだ。

その後、きりっと冷えたブラックミントの「ハーブティー」を出していただいたが、ミントの香りがよく効いて、一汗かいた後には実にさわやかな飲み物だった。
話し込んでいるうちに、4時を回ってしまったので、少し慌ててお暇した。