功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

『神鷹飛燕蝴蝶掌』

2012-11-03 22:37:07 | カンフー映画:珍作
神鷹飛燕蝴蝶掌
英題:Eagle's Claw and Butterfly Palm
製作:1978年

▼どうもお久し振りです。しばらく一身上の都合で長期間ブログから離れていましたが、今日から更新を再開するので、またこれからも宜しくお願いいたします(メールやコメントの返答は順次行う予定です)。
さて、復帰第一弾に取り上げるのは実に久々の紹介となる未公開の台湾功夫片です。監督は武術指導家として活躍していた游天龍で、羅烈(ロー・リェ)や戚冠軍(チー・クワンチュン)といった本格派のキャストにも目を惹かれるところですが……?

■時は明朝時代、暴君の金剛(カム・コン)は抵抗勢力の刺客・戚冠軍に襲撃を受け、刺客ともども命を落とした。金剛の臣下である羅烈は特務部隊を組織し、抵抗勢力に対する報復(?)として掃討作戦を行うが、その標的となったのは武當派を始めとした武術門派であった。
一方、こちらは蝴蝶掌という技の使い手を探している武當派の剣士・宗華(チョン・ホワ)。彼はひょんな事から特務部隊の中に蝴蝶掌の使い手がいることを知る。そして、薬売りの游天龍、乞食党の頭目・李昆を父に持つ劉藍渓と出会い、共に行動することとなった。
 そのころ、梁家仁や馬金谷ら各派の代表は羅烈の元に招かれて歓待を受けていたが、もちろんこれは罠。特殊な薬を飲まされた彼らは、言われるがままに操られる傀儡と化してしまう。強力な手駒を手にし、ほくそえむ羅烈…。実は彼こそが蝴蝶掌の使い手であり、金剛の死に乗じて武術門派を蹂躙し、江湖の覇権を手にしようと企んでいたのである(←若干推測)。
羅烈は自分に接近しようとする宗華を抹殺すべく、傀儡たちを始末に向かわせる。その中には劉藍渓の父である李昆の姿もあったが、薬で操られている事を見抜いた宗華は、游天龍の薬を用いて彼を救い出すことができた。そして、ややあって宗華たちは羅烈の根城へと向かうが、驚くべき結末が彼らを待っていた…!

▲英語版で視聴したため、物語が把握しにくいところもありましたが、それなりに力の入ったサスペンス功夫片でした。残念ながら戚冠軍や金剛などの大物スターはゲスト出演止まりですが、武術指導家が監督というだけあって、功夫アクションはとてもキビキビとしています。
また、個性的なアイデアやキャラクターも魅力の1つであると言えます…が、本作は終盤に突入すると共に怒涛の超展開が勃発します。台湾製の功夫片(特に武侠片)では、ラストでどんでん返しが発生するパターンが多く、ジャッキーの『キラードラゴン・流星拳』はその最たるものと言えます。
本作もその例に漏れず、作品の根幹を揺るがす大どんでん返しが待ち受けていました。詳しく説明すると面白みがなくなってしまうので、これから見ようと思っている方は十分な覚悟の上での視聴を推奨します(笑

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