「シャドウ・ファイター」
原題:赤色追撃/米高比爾
英題:Shadowguard/Blood Bond
製作:2011年
●正義の守護者である周鳳凰(フェニックス・ヴァレン)は、老師のもとで厳しい修行を受けていた。そんな折、老師から「お主には影を感じる。ここに来るまでの経緯を教えてくれないか」と訪ねられ、ある出来事を語り始めた。
…今から4年前、彼女は反乱軍によって平和を乱されたアジア某国で、平和活動家の師を警護していた。だが反乱軍の襲撃によって師は重傷を負わされ、しかも特殊な血液型であることが判明する。
彼を救うには一刻も早くドナーを連れてこなければならない。そこで周鳳凰は、ドナーの1人であるマイケル・ビーンと接触すべく、反乱軍の支配地域へと潜入した。
反乱軍のボス・任達華(サイモン・ヤム)が迫る中、周鳳凰とマイケルは必死の逃避行を続けていく。果たして死線の中で彼女が見たものとは? そして戦いの行方は…?
年明けからしばしの休息を挟んでいた功夫電影専科ですが、いよいよ本日から更新を再開したいと思います。さて今回は新年最初の更新という事で、景気よく傑作の紹介を…と思っていましたが、あえて地味めの作品をチョイスしてみました。
本作は『ターミネーター』のマイケル・ビーンが監督を務め、世界的な功夫映画マニアのベイ・ローガンが製作に参加。この2人は『ドラゴン・スクワッド』で共演しており、その縁から本作で組むことになったと考えられます。
しかし肝心の作品はとても薄味で、実に淡泊な仕上がりとなっていました。致命的なのが登場人物たちのテンションが低く、宗教的・哲学的な観念を語るシーンに尺を割きすぎたためか、いまいち盛り上がりに欠けている点です。
それでも話がしっかりしていれば良いんですが、正直言ってこちらも微妙…。例えば、後半で敵兵を射殺した周鳳凰がショックを受けるシーンがあるんですが、ここまで何人も素手で殺しているので「何を今さら」としか思えません(大体ずっとこんな調子)。
プロットも『ラスト・ブラッド/修羅を追え』の劣化コピーだし、アクション以外にあまり見るべきものが無い作品といえるでしょう。ちなみに本作の脚本にはベイも関わってるんですが、恐らく彼のことだから確信犯なんだろうなぁ…(爆
ただしアクションの演出は悪くなく、カーチェイスや銃撃戦も並以上の迫力がありました。肉弾戦では樊少皇(ルイス・ファン)の武術指導が幸いし、本格的なアクション女優でない周鳳凰を強く見せることに成功しています。
彼女自身も太極拳の指導を受けたようで、その成果は全編に渡って繰り広げられるファイトシーンで確認できます。ちなみにマイケルは素手の戦いとなるとあまり動けておらず、個人的には最後のVS任達華を周鳳凰に譲って欲しかったですね(苦笑
と、そんなわけで微妙な新春一発目となってしまいましたが、2015年も国内外の様々な作品に目を通していく予定です。果たして今年はどんな傑作・駄作との出会いが待っているのか…兎にも角にも皆さん、また今年も宜しくお願い申し上げます!
原題:赤色追撃/米高比爾
英題:Shadowguard/Blood Bond
製作:2011年
●正義の守護者である周鳳凰(フェニックス・ヴァレン)は、老師のもとで厳しい修行を受けていた。そんな折、老師から「お主には影を感じる。ここに来るまでの経緯を教えてくれないか」と訪ねられ、ある出来事を語り始めた。
…今から4年前、彼女は反乱軍によって平和を乱されたアジア某国で、平和活動家の師を警護していた。だが反乱軍の襲撃によって師は重傷を負わされ、しかも特殊な血液型であることが判明する。
彼を救うには一刻も早くドナーを連れてこなければならない。そこで周鳳凰は、ドナーの1人であるマイケル・ビーンと接触すべく、反乱軍の支配地域へと潜入した。
反乱軍のボス・任達華(サイモン・ヤム)が迫る中、周鳳凰とマイケルは必死の逃避行を続けていく。果たして死線の中で彼女が見たものとは? そして戦いの行方は…?
年明けからしばしの休息を挟んでいた功夫電影専科ですが、いよいよ本日から更新を再開したいと思います。さて今回は新年最初の更新という事で、景気よく傑作の紹介を…と思っていましたが、あえて地味めの作品をチョイスしてみました。
本作は『ターミネーター』のマイケル・ビーンが監督を務め、世界的な功夫映画マニアのベイ・ローガンが製作に参加。この2人は『ドラゴン・スクワッド』で共演しており、その縁から本作で組むことになったと考えられます。
しかし肝心の作品はとても薄味で、実に淡泊な仕上がりとなっていました。致命的なのが登場人物たちのテンションが低く、宗教的・哲学的な観念を語るシーンに尺を割きすぎたためか、いまいち盛り上がりに欠けている点です。
それでも話がしっかりしていれば良いんですが、正直言ってこちらも微妙…。例えば、後半で敵兵を射殺した周鳳凰がショックを受けるシーンがあるんですが、ここまで何人も素手で殺しているので「何を今さら」としか思えません(大体ずっとこんな調子)。
プロットも『ラスト・ブラッド/修羅を追え』の劣化コピーだし、アクション以外にあまり見るべきものが無い作品といえるでしょう。ちなみに本作の脚本にはベイも関わってるんですが、恐らく彼のことだから確信犯なんだろうなぁ…(爆
ただしアクションの演出は悪くなく、カーチェイスや銃撃戦も並以上の迫力がありました。肉弾戦では樊少皇(ルイス・ファン)の武術指導が幸いし、本格的なアクション女優でない周鳳凰を強く見せることに成功しています。
彼女自身も太極拳の指導を受けたようで、その成果は全編に渡って繰り広げられるファイトシーンで確認できます。ちなみにマイケルは素手の戦いとなるとあまり動けておらず、個人的には最後のVS任達華を周鳳凰に譲って欲しかったですね(苦笑
と、そんなわけで微妙な新春一発目となってしまいましたが、2015年も国内外の様々な作品に目を通していく予定です。果たして今年はどんな傑作・駄作との出会いが待っているのか…兎にも角にも皆さん、また今年も宜しくお願い申し上げます!
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