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リバプール、CL優勝!!!

2005-05-26 | チャンピオンズリーグ・UEFA杯
ACミラン 3-3 リバプール
(延長)  0-0
 (PK)  2-3

リバプールがPK戦でACミランを破り、1984年以来(てことは管理人の生まれた年以来…)のヨーロッパ制覇!!!

得点)マルディーニ、クレスポ2 / ジェラード、スミチェル、シャビ・アロンソ(PK)


ACミラン)

            クレスポ   シェフチェンコ

                 カカ

       セードルフ             ガットゥーゾ
                 ピルロ

     マルディーニ                   カフー
              スタム     ネスタ

                 ジーダ

交代) クレスポ → トマソン
   セードルフ → セルジーニョ
  ガットゥーゾ → ルイ・コスタ

リバプール)

                 バロシュ

           キューウェル

       リーセ               ルイス・ガルシア

             ジェラード
                   シャビ・アロンソ

     トラオレ                      フィナン
             ヒーピア    キャラガー

                 デュデク


交代)キューウェル → スミチェル
       フィナン → ハマン
      バロシュ → シセ



<「経験値」の差が出た前半  ベニテスの采配ミス>
前半は百戦錬磨のミランと、CLではほとんどの選手が準決勝すら初めての経験だったリバプールとのビッグマッチにおける「経験値」の差が出た形となった。
試合開始52秒、カカがドリブルでトラオレのファウルを誘って得たFKをピルロが蹴り、マルディーニが右足ボレーで先制!! CL決勝戦の歴代最速ゴール!!マルディーニは公式戦2年半ぶりのゴール!

しかし、なぜベニテスはこれまでのCLの試合で機能していた「ジェラード、シャビ・アロンソ、ハマン」の3センターではなく「ジェラード、シャビ・アロンソ」のダブルボランチを敷いてきたのか…。CLでのユーヴェ、チェルシーとの戦いでヨーロッパにおけるリバプールのイメージは「守備のチーム」になったが、そこにはヒーピアとキャラガーのCBコンビの働きの他にハマンの活躍があった。ハマンが中央に位置することによって守備が安定し、さらにはジェラードとシャビ・アロンソが攻撃参加しやすくなる利点がある。決勝もこの布陣で臨むものと誰もが思っていたが、リバプールは前線にキューウェルを置いて形式上は「攻撃的」に来た。
しかし、ミランのカカが意外にも低い位置までボールを受けに下がったためにジェラードやシャビ・アロンソが引っ張られ、ディフェンスラインとボランチの間に広大なスペースができてしまい、このシステムは失敗に終わった。
その結果が39分と44分のクレスポのゴール。リバプールはミラン攻撃陣を抑えることができず、前半はこのまま3-0で終了。前半の試合内容・結果を見ればリバプールに勝ち目がないと誰もが思ったが、ただ1人、ベニテス監督だけは諦めてなかったようだ。


<ベニテス・マジック>
当たり前のことだが、リバプールは動いてきた。右SBのフィナンを下げてMFのハマンを投入。これで「トラオレ、ヒーピア、キャラガー」の3バックとし、ハマンをボランチに置いてジェラードを前に上げた。
その結果生まれたのが、54分のジェラードのヘディングでのゴール。これはスタムがマークを外したことによる「集中力の欠如から生まれた1点」だったかもしれないが、このリバプールの主将が挙げた「1点」が持つ意味は予想以上に大きかった。
これまで何度もチームを救い(元を正せば、グループステージ最終戦・オリンピアコス戦でのロスタイムでのジェラードのゴールがなければリバプールはイスタンブールの地どころか決勝トーナメントにもいなかった。)、後半開始からチームを鼓舞し続けた主将がゴールを決めると流れは俄然良くなった。
そして、2分後にはキューウェルの負傷退場によって交代して入ったスミチェルが豪快なロングシュートで2点目!!これで試合はわからなくなった! リバプールの勢いは止まらず、その4分後、ペナルティエリア内でジェラードが背後からガットゥーゾに倒されPK獲得!! キッカー、シャビ・アロンソのPKはジーダにセーブされたが、リバウンドを左足で押し込んでついに同点!!! これはわずか6分間の出来事だった。
リバプールは同点に追いついた3分後にも、リーセのシュートで勝ち越し点にあと一歩に迫る。ミランも70分にデュデクが低いクロスの捕球を誤った後、シェフチェンコがシュートを放つが、この試合もいつもの如く「穴」となっていたトラオレにゴールラインの前でクリアされた。 そして試合はこのまま90分を迎え、大会史上13回目の延長戦に突入することになった。

<イェルジー・デュデク!!>
ミランは、延長戦前半の終盤に途中出場していたトマソン、シェフチェンコが好機をつかむ。しかし、両チームに疲れが目立つようになり、試合はリズムを欠くようになった。それでもミランは、28分に絶好のチャンスを迎えた。しかし、シェフチェンコが連続して放ったシュートは、これまで相変わらずの不安定さを露呈していたデュデクのスーパーセーブによって止められ、決着はついにPK戦へ!(先週土曜のFA杯決勝もPK戦だったなぁ… いやぁ~疲れる。)

90分間でのリバプールの「ヒーロー」はジェラードだろうが、延長・PK戦での「ヒーロー」は魂のディフェンスを見せたキャラガーの他にGKのデュデクが挙げられるだろう。
PK戦でのデュデクは最高におもしろかった(笑) 「CL決勝のPK戦」という緊迫した状況の中でも視聴者を笑わせてしまう「幻惑のダンス」に惑わされたのか、セルジーニョとピルロが失敗!! リバプールも3人目のリーセがジーダに止められたが、ミランはその後、2季前のユーヴェとの決勝で最後のPKを決めた5人目のシェフチェンコがデュデクに止められ、リバプールがCL優勝!!


<今年も「サッカー」の魅力を教えてくれたCL>
昨年のポルトの優勝で「サッカーの怖さ」を存分に教えてくれたCLだが、今年の決勝も「サッカーの怖さ・おもしろさ」を教えてくれた。

「サッカーは何が起こるかわからない」

サッカーを見る人なら1度は聞いたことはあるフレーズだが、まさに今回の決勝戦はそのフレーズがピッタリ当てはまる。
後半の「魔の6分間」を除けばミランが上回っていたことは誰の目にも明らかだっただろう。ただ、あの6分間は「戦術・技術」といった言葉では表せない6分間だった。
シーズン1年間を通してほぼ完璧なパフォーマンスを披露し(今シーズンに限ればブッフォン以上という専門家も多い。)、この試合もほとんどノーミスだったジーダではなく、シーズン1年間を通して不安定で(来シーズンの放出要員とされている…)、この試合もビックリするようなミスが目立ったデュデクがPK戦で活躍したのも、何かサッカーのおもしろさがある。

てことで、全世界に告ぐ!! もうサッカーの試合結果を予想するのとか止めない???(笑)意味ないし、当たらないよ!!

この試合を録画して見たよい子のサッカー少年はデュデクのPKは絶対マネしないでね♪♪


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